カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2094件の記事

2018年6月12日 (火)

足尾松木沢の贅沢な自然の恵みを味わってほしいと願い森作業

Photo  台風一過の天気を期待した今日の森作業。7時半に「どくだみ荘」を出発、橋を渡っていつものキジのつがいの元気な姿を観て、心が和みました。

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Photo_3  今日は、11名の強者たちが集う森作業です。作業の打合せは時間をかけて行い、「民集の杜」草刈り、秋には低木を植える植林地へ培養土を運ぶ、昨日の続きを行う3つの作業を始めました。

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2  午前中、間伐材の片づけをしていると大型バスで八王子の小学生が松木沢を訪れました。東都バスのガイドをしていた若い女性が私たちに声を掛けてくれました。自然が大好きなガイドさんとの僅かな話はシニアたちに笑顔をプレゼントしてくれました。ガイドさん、ありがとうございました。

Photo_9 Photo_7  午後になると雷雨が襲ってきました。大粒の雨が小屋を叩きつけ、作業はストップ。40分程で雨は止み、作業を始めましたが再び、雨が降り出しました。

Photo_8  本日の作業は中止し、今後の森づくりのミーティングをはじめました。話のメインは、低木を植えていく「みちくさ」南側斜面の“草木と楽しめる園”を描くことでした。どんな草木をどこに植えるのか、オオムラサキと蛍を飛ばす環境づくりに話の花を咲かせました。

2_2  皆さんが帰った後、「足尾isハートランド」をイメージするために、ミーティングで話になった場所で夕暮れの足尾グランドキャニオンと中倉山を見上げ、松木沢の爽やかな風に感謝しました。本日の作業は、鎌田、松村宗、松村健、橋倉、仁平、加賀、小川、福田、福原、大野そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2018年6月11日 (月)

秋の小さな植樹祭(秋の感謝デー)の準備を始めました

 台風と前線が苗木たちにとっては有難い雨の足尾・松木沢の一日でした。雨と言っても小雨で、森作業には影響ありませんでした。

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  足尾ダムから見る中倉山方面の山並みは写真の通り、早く咲いたヤマボウシの白地に薄いピンクが山頂の薄い墨色に足尾銅山の深い歴史が宿っている様子が感じられました。

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Photo_3  今日は若い鹿たちの顔を見ることが出来ました。3月以降、鹿に遭える機会が急に少なくなっていたので、若い鹿たちの姿を見られてホットしました。

Photo_4  今日は三人で秋の植樹祭準備を始めました。

2_2  臼沢の森西は小さい岩だらけの草地に苗木を植えます。この地に三年間植えてきましたが、この岩を取り除いて土の顔を出します。取り除いた岩が動かないように土留め柵を設置しますが、その土留め柵には間伐材から角材を作った時に出る板(甲羅板)の再利用を使います。

1  今日はその縦杭と土留め板を作りました。また、育ててきた森を案内する観察路沿いに打ち付ける縦杭も作りました。杭に植林した年数をペンキで書いて、「臼沢の森」「松木の杜」「民集の杜」に刺します。木端はストーブの薪にします。

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Photo_7  昼食時には、昨日、南相馬市で開催された全国植樹祭に出席した報告を簡単にしました。

Photo_8  植樹祭では、南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」でお世話になっている鎮守の森プロジェクトの新川さんとコナラとトチノキを植えてきました。

Photo_9  本日の森作業は、仁平スタッフ、福澤事務局員そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年6月 8日 (金)

「足尾isハートランド」へ!海外の方の心に木を植えました

足尾植樹祭の翌日(5/20)は桐生ロータリークラブの植樹祭でした。栃木県に住む正会員・弘永さんが植樹祭をサポートしてくれました。彼は塾の講師です。

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2f805e8558164db6806a6d0915654544  この植樹祭には、地域の子供たち、海外の若者たちが参加してくれました。その中の一人、身長が高い男性、名前は確かガブリエルさん。植える幼木(クリの木)を渡されたとき、幼木の名前を質問されました。「It's a マロン tree」と答えたら首を傾けましたので、「マロン、モンブラン?」と言うと彼は理解したようです。

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5574ff4e1e4d4f158a2a4dee1a0cb0f0  ここでは10数年から森づくりをしているという話をすると、ガブリエルは「この森をボランティアで、素晴らしい。ボランティアは大切だ。」と語ってくれました。ついでに樹木の植え方である密植の効果や獣害対策の大変さも説明しました。

5681b5e3c9154ca5941177682a7d48d4  さすが塾の講師である広永さん、世界の人々の心に“ふるさとの木による命の森づくり”の大切さを植えられたようです。弘永さん、ありがとうございました。

1debf1ced8ed4ac08460a1254f09327c  桐生ロータリークラブ、ローターアクトの皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

 

2018年6月 6日 (水)

旧松木村民を楽しませていただろう野草よ甦れ!

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2018_0605_160856dscn5401  植樹祭をやりおえたシニアスタッフ達。ヤマボウシの真っ白な花と黄色いエニシダの山肌が達成感と自信に満ちた私たちを迎えてくれた昨日。昨日の足尾は午前中は快晴、日差しは強いもののさわやかな陽気でした。午後になると雲が空を覆い、梅雨入り間近の様相でした。

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2018_0605_111149dscn5392  森作業は「森びと広場の土留めづくり」に決定。2年前、フィリピン・ルボ村の皆さん等が土留柵づくりの研修を行なった場所全体に土留め柵を造ることにしました。材料集めて、不要となっている物、余っている材料を寄せ集め開始。構想力、記憶力で瞬く間に材料が集まりました。

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2018_0605_152651dscn5399  午後までの作業では2段の土留め柵が姿を現しました。この土留めに土を入れ、草花を植える予定です。ただし、動物の食害に合わないような草花です。福原スタッフが植えたスイセンは花を咲かせましたが、その後、全ての葉を何者かに食べられてしまいました。食害に合わない草花(彼岸花など)を植えていく予定です。

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2018_0605_123443dscn5393  昨日も足尾町民の塚原さんから、取立ての山椒の実を使った惣菜をいただきました。いつもありがとうございます。花で彩られた広場の土手を想像しながら、汗を流してくれたスタッフは、鎌田、松村(宗)、松村(健)の各スタッフ、報告は橋倉でした。

2018年6月 4日 (月)

“山と心に木を植えた”感動と微笑み、そして感謝

 今年も半年目に入った。気象庁は、今年の春の全国平均気温は観測史上最高であったと発表した。先月の植樹祭で足尾の荒れ地に植えた幼木たちは少しばかりの雨でも大地に根を伸ばしているようだ。昨日、その様子を見てきた。

Photo                    民集の杜Aブロック

Omd154832                    Bブロックの皆さん

 ところで先月の植樹祭に参加してくれた小田さんが『丹波新聞』のコラム欄に寄稿してくれた。下の写真がその「コラム」。小田さま、感動を伝えていただきありがとうございました。

Photo_2  それに応えてくれたかのように、毎年参加している「希望の家」の参加者から、植樹祭の感想が送られてきた。その一部を紹介する。

 「今年で足尾の植樹参加は10回目なので、大ベテランです。インストラクターから苗木の植え方が上手いねと言われて嬉しかった。」

「雨と突風がしんぱいだったのでベランダにてるてる坊主をかざりました。翌日、ひざしがでたのを見てバンザ~イしました。コンクリートの中での生活とはまるで違いました。支援員がやさしくおくりむかえしてくれた、何か感じるものを受け取りました」

Photo_3  「どんぐりの苗木植えが楽しかったです。キツネがとてもかわいかったです。おにぎりとから揚げもとても美味しかったです。」

「2回目の参加です。木を無駄にしたり、捨てたりする人がいるという話をスタッフから聞いたので“ヒドイ”と思いました。」

「風が強いので飛ばされると思っていたが平気でした。はじめて見たキツネはさわりたいほどカワイイ。来年もガンバリます。」

Img_1911  「どんぐりの苗木を植えて、竹棒を立てて8の字に朝ひもで縛りました。これを何回も繰り返し、最後はもみ殻を敷きました。成長するのが楽しみです。」「なえ(苗)ですきなのはコナラです。ぼくは動物ハンターです。しぜんのにおいがよかった。森びと仲良くできたこととキツネがいてよかったです。」

P5281522  「希望の家」の皆さん、感想文を送って頂きありがとうございました。また、当日は美味しいイチゴもご馳走様でした。

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 足尾のスタッフ達は降雨が少ないことが心配ですが、季節の巡行と人知を超えた草木のパワーに期待している。(理事 髙橋佳夫)

2018年6月 1日 (金)

地球温暖化と向き合う那須拓陽高校生たちと先生

先月19日の植樹祭には、那須拓陽高校生3名と先生が参加してくれました。一昨日、生徒達から感想文が届きましので、短くまとめて紹介します。

Photo  「私が生まれた頃からこの植樹祭が続いているということに驚きました。スタッフの方々はとても苦労されたと思います。今回参加して感じたことは、一度失ってしまった自然を取り戻すには長い時間がかかるということです。そして、今後もこのような活動に参加して、少しでも力になれればと思います。」(宇くん)

_dsc3426  「植樹祭に参加して、樹の必要性とボランティアに参加することの大切さを知ることができました。樹の存在を改めて考えてみると、地盤を保持したり地下水の水源になったり私たちの資源になったりと、なくてはならないものなのだということを実感しました。また、地球温暖化の影響かもしれませんが、蝶の住処がだんだんと北へ移動していることがわかりました。

 今回、私たちはエノキの苗を持ってきました。数年後、数十年後にはこのエノキにオオムラサキやゴマダラチョウが来てくれたらうれしいです。

 また、こんなにも地球環境を良くしたいと考えている人が多いことに驚きました。さらに、参加者の皆さんが私たちに優しくフレンドリーに声をかけてくださり、暖かさを感じました。これからもこのような活動に参加して、地球環境を良くしていきたいと思います。」(臼くん)

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Cid_b203209838e44e1b8b8d818e3681831  「今回、植樹祭に参加して木の大切さを知ることができました。できるだけ多く木を植えて環境破壊を防いでいこうと思います。今回の植樹祭では木の間隔が狭いような気がしたので、今後どのように成長していくのかが楽しみです。広葉樹は手入れをしなくても大丈夫なのでしょうか?

 私は将来、山で働く仕事に就きたいと考えています。そのためにも植樹祭に参加できて良かったと思います。地球温暖化を防ぐために、これからも木を植える活動を行っていきます。」(宮さん)

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Photo_2  那須拓陽高校生の皆さん、感想文を送って頂きありがとうございました。来年には、皆さんが持ってきたエノキの傍にクヌギを植え、オオムラサキが舞う環境を整える予定です。皆さんからもアドバイスをいただき、廃村になる前の松木村の生態環境に近づけられることを願っています。9月には貴校を訪問したいと思っています。(理事 髙橋佳夫)

2018年5月31日 (木)

異常気象に敏感になり、森と暮らす街づくりへ期待が高まる森作業

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2018053016440001  南相馬市内の雫育苗場は可憐な花が咲きほころんでいました。よく見ると極端な気象の変化に追いつかない様子です。その変化はポット苗内の草たちの勢いになっており驚きでした。人間の都合で育苗作業を考えていると大変になってしまうことに気付かさせられました。

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2018053016460000  昨日は、ポット内と苗床の除草、苗木の選別と散水、タンクへの給水、新倉庫内の整理を行ってきました。足尾の森作業で学んだ苗木の水かけ(たっぷり水をかけることとは・・・)を応援隊スタッフと話し合い、実行してきました。

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2018053016450000  これからは人間の都合と気象予報との調整をきちんと把握し、育苗作業を進めいくことを再確認した一日でした。

Img_1272  全国植樹祭まであと10日となりました。全国からの植林ボランティアとの出会いを楽しみに待ちながら、植樹祭が“原発に頼らない 森と暮らす街づくりへ”つながれば幸いです。(応援隊 東城敏男)

2018年5月30日 (水)

荒れ地に木を植えた感動と微笑みを分かち合えたか植樹祭

 自分の時間とお金を拠出して植樹祭に協力してくれた方々にどんな感動や微笑みをプレゼントできたのであろうか。命の源である木々を荒れ地に植えて、未来を生きる全ての生きもの生存基盤をいつまでも続くようにと願った植樹祭でしたが、300名(スタッフ除く)のボランティアを迎えたスタッフたちの気持ちを紹介する。

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Photo_2  足尾・松木沢に植えられた幼木はこれから強い西北の風に耐えなければならないし、草との競争も始まる。風で根が動かないように、除草作業で幼木を伐らない目印として篠竹を大地に刺した。4千本の篠竹を用意したのは鎌田スタッフ。足尾に入らない日に、自宅近くの篠竹を一人で確保してくれた。 

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2  植樹祭の3日前、故・岸井理事長の奥様から「植樹祭が盛会でありますように」とメールが届いた。松村宗雄スタッフは「森ともの 松明かかげる 岸井かな」と詠った。松村さんは、「松明は季語でないと思いますが松明を消すことはできません」と語っていた。

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Photo_4  また、1ケ月前の4月、岸井さんと一緒に森びと設立に尽力した竹内巧アドバイザーも天空の森に旅たった。竹内さんが南相馬の「鎮魂復興市民植樹祭」にシロダモの苗木を提供したいと拾っておいたシロダモの実を、なんとか足尾で元気な幼木に育てたいと願い、松村さんは「白梻(しろだも)の 苗床のぞき 芽吹き待つ」と詠った。こんな気持ちを込めて、植樹祭の準備に汗を流した。

2_2  植樹祭では筍の汁がふるまわれた。300名分の筍を調達してくれたのが福原スタッフ。植樹祭本番の2日前、一人暮らしの実家のお母さんが骨折してしまった。本番では手伝えないとして、筍を灰汁を取り除いて植樹祭の朝、足尾ダムに届けてくれた。その後、息子を待つ新潟県の実家へ向かった福原さん。その他、色々な想いや願いをもって歓迎していたスタッフたち。

Photo_5  反面、荒地に一本でも多くの「木を植えようと現場に行ってみると、ほとんどの幼木か植えられていたので、何をすればよいのか迷った」という声もあった。もっと細やかな歓迎ができなかったことに反省している。(理事 髙橋佳夫)

2018年5月29日 (火)

夏の森作業へ移行する気持ちが整いました

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P5291535  森びと広場もスタッフの気持ちもスッキリした森作業の一日でした。天気は写真の通り、朝の気温は20度で無風でした。

P5291532  今日は春の森作業から夏の作業への気持ちを移行したい日でありました。9時に集合したスタッフ達8名の先着組は取水口からのホース交換作業とゴミ分別、後着組はゴミ運搬の準備を行いました。

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Photo_2  日光市のご厚意で市のゴミ処分場でゴミを受け取ってくれましたので、運搬組は片道約10㎞の距離を3往復してゴミを運び出しました。

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Photo_4  ホース交換組は、約200㍍の距離に敷いてあったビニールホースを新しく丈夫な塩ビのホースに交換しました。交換作業は手慣れたもので、午前中にはほぼ出来上がりました。

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Photo_6  昼食では、足尾町から買ってきた美味しいコロッケとメンチ、そして塚原さんからの頂もののフキの煮物と黒豆の煮豆を頂きました。食事は早めに澄まして、早速、午後の作業。ハウス内の片づけと太陽の陽に当っても劣化しにくいスチール製の道具置場をセットし、その道具をコンテナからハウスへ移し替えました。

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Photo_8  作業の最後はスタッフが見守る中で、撒水試験を行いました。15時半には予定していた作業が終了。小屋で夏の森作業の予定を打ち合わせて解散しました。本日のボランティアは、鎌田、松村健、岡安、橋倉、仁平、小川、福原、水落、福澤そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

 

2018年5月28日 (月)

片づけ作業は次の森づくりへの大切なステップ

 昨日は、布沢集落支援から直で足尾「どくだみ荘」に泊。雨が降ってほしいと願っていましたが、雨は昼頃にパラパラと降っただけだった。

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P5281512  今日の作業は植樹祭会場に残っていたマルチング用の樹皮と籾殻を苗木の周りにまいた。

P5281516  フレコンバックに入った樹皮と籾殻の中ではミミズが一生懸命に樹皮を分解していた。そのミミズを狙っていたのか、まだ若い蛇が顔を出した。多分、シマヘビだろうと思ったが、仁平スタッフは腰が引けていた。

P5281521  この作業は午前中に終了。昼食はぶっかけうどんを作って食べた。久しぶりなので缶詰で出汁をとった汁は身体に浸み込んでいった。

P5281524  お茶を飲みながら布沢支援の話をしていると、キツネのペアーがやってきた。じゃれ合っているキツネを観ながら、のんびり昼休みをとった。

P5281529  午後は、ごみ処理の下準備、ブルーシート、フレコンバックを細かくカットしてまとめた。ビニールハウス内のゴミも整理したので、以外に時間がかかってしまつた。時計は17時を過ぎていたので「どくだみ荘」に戻った。今日の作業は仁平スタッフと筆者でした。(報告 高橋佳夫)

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