カテゴリ「森の宝物探し」の3件の記事

2010年3月28日 (日)

生物多様性ってなぁーに?母島に到着!

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 昨日から小笠原諸島の母島に向かっていました。現在は母島の陸地・民宿に着きました。当委員会主催の「心の森探訪in母島」が募集人員に達しませんでしたので、応募者6名が自主的に世界自然遺産候補地に行こう!となりました。

P3280239  一行6名は昨日、東京竹芝港を10時離岸したちちじま丸に乗船して約30時間経って母島に着きました。明日からは母島固有種の動植物を観察し、また、ザトウクジラが元気に泳ぐ海を育んでいる森を観察します。明日は、8時30分から約6時間の観察です。堺ケ岳から石門までの森を散策します。案内は東京都自然ガイド認定の星善男さんと茂木さんです。

 母島の固有種は外来種の樹種アカギと昆虫のグリーンアノールによって棲息危機に追い込まれようとしています。今年は生物多様性の危機に関する会議が名古屋で開催されますが、その危機的な状況を現場に立って実感できればと思っています。母島の皆さん港での歓迎ありがとうございました。今、一行は二次会で明日の散策に花を咲かせています。

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2009年7月19日 (日)

動物達が森をつくり、この森に人は生かされています

P7181191_2  今日は第2回理事会が開催されます。会議は群馬県高崎市に新築されました理事の宮下宅で行われます。500年保つ木の家を数年かけて完成かけた宮下理事。その時期を待っていた私たちは、人は木に生かされている、木を活かして生きていく人の生活の現場を目で確かめようと、宮下さん宅で理事会を開くことにしました。
 会議では、後期(秋)の事業内容を審議します。特に、11月に計画しています「キャンパスフォーラム」の基本的方向を審議していきます。また、来年の春計画している「心の森探訪in母島」の実施時期などを審議します。
 昨日は、秋に計画している会員向けの「心の森探訪」(日帰り)の候補地を下見しました。候補地のひとつは玉原高原のブナの森です。群馬県沼田市郊外にあるブナの森は、直径50㌢~70㌢のブナが主役で森を形成し、下草、低木、亜高木が主役を支えている多層群落になっています。
 このブナの森は「利根沼田自然を愛する会」の皆さんが守っていました。森林管理所から依託を受け、10名の皆さんが交代で、調査・研究そしてその情報の発信をしていました。昨日の当番の方は、このブナの森は動物達につくられています」、と言っていました。彼は、クマや鳥が木の実を食べて、その種を蒔き、その種から芽が出て木が育っていることを力説していました。また、愛する会の皆さんは、この森周辺の開発にも反対する活動も進めていました。秋の「心の森探訪」では、ここを守っている皆さんとも交流ができるような探訪にしていく話し合いを、今日の理事会で話し合います。
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2009年6月26日 (金)

天に翼を広げているようなミズナラに感謝!

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 今日と昨日は植生調査をしました。2005年春から始まった森づくりは今年で5年が経ちました。そこで当委員会は森づくり5年報告書を作成することにしました。報告書は来年の通常総会に提出します。その調査をしました。調査の目的は、5年前に木を植えた場所と木が植えられていない場所との生態学上の違いはあるのか、あるとすればそれは生態学上どのような意味をもつのか、を確かめることです。
 煙害に遭ってはげ山と化した場所に植樹した森、煙害には遭ったが生き延びているミズナラの森とでは、何が違うのかを探ってみようと、今日は阿蘇沢1200㍍~1300㍍に生きているミズナラの森に入りました。今年3月に発見した阿蘇沢のミズナラは葉を付けていませんでしたが、今回は太陽のエネルギーを葉で吸収しているミズナラを観ました。また、今日は少し足を伸ばし、1350㍍付近に生きているミズナラを観察しました。
 写真下のように周囲にはシラカンバ、カラマツが生えている以外に木は生えていません。草の中にポツンと2本生きていました。このミズナラを観ていると、対岸の山をはげ山にした人間の愚かな行為に、「喝!」と怒っているようでした。このミズナラは「森びと広場」から望遠鏡で見ることができる所に生えています。

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