忘れてはならない「怒り、悲しみ、希望」がある
7月10日(木)、足尾「松木郷」の9時の気温は25℃、天気は晴れていました。
今日は、経験と苦難を乗り越えてきた森の番人:鎌田さんより「お盆前に草刈りをするものだ」との叱咤激励を受けて、旧松木村に残る祠と墓石周りの草刈りを行いました。
忘れてはならないことは、旧松木村の村民の怒りや悲しみに想いを寄せること。多くの方の支えなしに20年の森づくりは継続していないことの重みに改めて気づかされ、お盆を前に松木村民のご先祖様を迎える準備を行いました。
清水さんが責任者で、その想いを心に込めて、お墓と祠の回りの草刈りを行うために刈払い機や鎌、燃料の準備をしました。
旧松木村の「下のお墓」と祠は、鎌田さん・福原さん・橋倉さん。そして、ウメコバ沢方面に行く途中にある「上のお墓」は、清水さんと大野の二か所に分かれて、墓石や祠の回りの枯れ枝や岩などを取り除き作業を行いました。
それが終わると、5人全員が手分けして森びと看板の回りや通路、そして「民集の杜西」の通路やハリギリの記念樹があるところなど背丈ほどあるススキやセイタカアワダチソウなどを刈払い機で刈りました。
昼食後は髙橋さんも加わり、「りんねの森」の草刈りを行いました。そこに林子さんも参加してくれました。
「りんねの森」は、3年前に植えた幼木の回りの草をノコギリ鎌で手刈りして、間隔が広いところは鎌田さんのワイヤー式の刈払い機が大活躍しました。赤土エリアの草刈りがほぼ終わるころにゴロゴロと雷が鳴り始め、雨も落ちてきたので作業小屋に戻りました。
小屋で話し合っていると大粒も雨がトタン屋根を打ち、大きな雨音で話声がかき消されました。小雨になってきたのを見計らって帰宅することにしました。
20年前から森づくりに参加して、初めての出来事に遭遇しました。数年前から、足尾にオオムラサキを飛ばしたいと思ってエノキを植えたりしてきました。そのオオムラサキが、作業小屋に迷い込んでいました。
初めてホンモノを見て、品格と重量感がある蝶を見て、驚くと同時に、「森は友だち!」命のつながりの大切さを感じさせてくれたオオムラサキ一号に感謝です。大空に放しましたが、必ずや「松木郷の森」に松木村民の心を宿す「オオムラサキ」を蘇らせようと心に誓う記念すべき2025年7月10日になりました。
今日の森作業は、鎌田、橋倉、髙橋、福原、清水と大野でした。
<報告者:大野昭彦>
最近のコメント