2026年5月17日 (日)

各大学研究者の「足尾・松木フィールドワーク」をご案内!

 5月16日(土)、足尾ダムゲートから見る松木沢方面は夏を思わせる陽気です。 10時頃には25℃を超えるほどでした。

 今日は午後から、「国際開発学会・足尾研究部会」の皆さん12名と、旧松木村の末裔である星野さんも参加されて、「臼沢の森」に入りました。今回の企画は、部会の中心を担う元宇都宮大学教授・重田さんが、山田組会長・山田さんを介して森びとに要請がありました。同部会は、足尾銅山開発の「光と影」をテーマに今回2日間の日程で研修を行っていました。

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 旧ヘリポート前に到着し、挨拶を交わすと直ちに「臼沢の森」を目指し出発です。対応は清水副代表と橋倉スタッフです。

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 鉱滓(カラミ)を見つめながら、旧松木村の皆さんが残した「祠」の前で森びと清水副代表の説明に聞き入ります。

 松木村末裔の星野さんに尋ねたところ、この「祠」の少し上のところに「村道」が通っていたそうです。そして道の上には地主が、下には小作人の家が並んでいたそうです。

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 「臼沢の森」の「Ⅿ&mベンチ」まで登り、清水副代表から、「酸性度の強い荒廃地での森づくりでは土づくりが重要で、ボランティアの皆さんが黒土を背負いあげ植樹を行ってきた」ことや、「エサとなる植物や木々の少ない松木ではシカの食害に合うため、獣害柵の設置や点検補修が大切な作業になる」こと、「樹々が生長すると、それまで見られなかった昆虫や蝶、鳥や動物が増えてきたこと、木の実も生り、アナグマやキツネ、クマが子育てを始めている」など、人間を含め多くの生き物が森に生かされている」ことなど20年の森づくりによって自然環境が変化してきたことの説明に沢山の質問が寄せられていました。

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 まだ上まで登りたいとのことでしたが、時間の関係もあり下山し「臼沢西の森」に向かいました。

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 「臼沢西の森」からは対岸の中倉山の眺望が開けて、その対比に見入っていました。

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 下山してきて、祠を前にそろって記念写真です。

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 簡単なまとめと、感想を述べていただきました。研究者の皆さんの目に、今回のフィールドワークで何を感じていただけたのか?じっくりとお聞きしたいと思っています。再度の来訪をお待ちしています。

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「心の園」に咲くハナショウブです。

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 今日は、2つの団体が松木を訪れたので、「みちくさ」を訪れてくれたのはお一人でした。群馬県みどり市から、松木川での釣りをしに来られたSさん。25cmもあるイワナを釣り上げた写真を見せてくれました。また寄ってください。

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 今日の舎人は、山田、橋倉でした。(報告・橋倉喜一)

JR貨物の森の補植に25名が参加! 臼沢の森に若者の元気な声が響きわたる!!

 5月16日(土)の足尾・松木郷は、朝8時30分の気温が14℃。午後には予報通り28℃まで上がり、初夏を思わせる暑い一日となりました。

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 今日は、JR貨物労組の「JR貨物労組の森」育樹活動の本番の日です。25名の組合員が参加し、森づくりに汗を流しました。開会式は「うんしゅう亭」で行われ、菊地委員長のあいさつ、清水森びと副代表のあいさつに続き、本日の作業内容を確認。その後、参加者は2班に分かれて作業に入りました。

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 第一班は、「民集の杜・北」からブナ、ミズナラ、モミジなど移植用の10本を掘り上げ、臼沢「JR貨物労組の森」まで運搬する作業を担当。前日の予行練習の成果もあり、作業はスムーズに進みました。

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Image4_2 第二班は、黒土や水、道具類の荷揚げと、移植場所の穴掘り作業を担当しました。

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 移植する木が到着すると、全員で植樹作業を実施。一本一本丁寧に植え付け、幹ガードもしっかり取り付けました。今回は若い組合員の参加が多く、想像以上に作業が順調に進行。力強く生き生きとした働きぶりに、「やはり若い力は素晴らしい」と感じる場面が随所にありました。

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Image5_2_2 予定より早く下山した後は、前日に設置した「JR貨物の森」案内看板を囲み、全員で記念撮影。森作業を終えた充実感が、参加者の笑顔から伝わってきました。

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 昼食後は「うんしゅう亭」で感想交流を実施。今回は初めて足尾を訪れた参加者も多く、「また参加したい」という声が数多く寄せられました。常連の組合員からは、「若い人も大勢参加していて活気があり楽しかった。次の草刈り作業でも、またみんなに会いたい」との感想も聞かれました。

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 その後は、「民集の杜・西」を散策。森のベンチでは、木々を渡る爽やかな風を感じながら、足尾の自然を満喫しました。

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 最後に広場のコンテナ前で記念撮影を行い、秋の草刈り作業での再会を約束して、JR貨物労組による森づくり活動は終了しました。

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 2日間の取り組みに参加された皆さん、そして森びとスタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした。

【参加者】
JR貨物労組組合員 25名

【森びとスタッフ】
清水さん、済賀さん、橋倉さん、山田さん、筆者・永島

(報告者:運営委員 永島 守)

2026年5月16日 (土)

「地球温暖化ストップ!」、快晴の下「JR貨物労組の森」補植準備に汗流す。

 5月15日(金)、足尾松木郷は快晴です。8時30分の気温は16℃、午後には24℃まで気温が上がりました。

 今日と明日は、JR貨物労組(以降JRFU)の皆さんが臼沢「JR貨物労組の森」の育樹作業を行います。

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 「森びと広場」に到着すると広場北の土手に獣害柵が張られていました。10日の森作業でモミジとカエデを移植して、その日の作業を終了しました。シカのエサとなる草も伸び始めているので幹ガードの取り付けが先延ばしとなってしまいました。

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 大野スタッフが橋倉さん、鎌田さん、山田さんに呼びかけ、13日に獣害柵を取り付けてくれました。この日は午後から豪雨となり大変な中での作業になりました。ありがとうございました。

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 JRFUは2009年から植樹と育樹を行っていますが、ウサギや猿の食害にあい、樹々がなかなか生長できませんでした。2年前から、植樹した幼木に幹ガードを取り付け、食害防止を図ると木々が生長しはじめました。 植樹地の北側の食害がひどく木々が無くなってしまったため、どうするか、昨年の育樹活動の時に相談し「民集の杜北」内から、日陰となって生長の遅いブナやミズナラ、モミジなどを移植することにしました。

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  9時15分にJRFUの関東地本・菊地委員長とリーダーの皆さん10人が森びと広場に到着。菊地委員長からあいさつをいただき、ミーティングを行いました。永島運営委員から、午前中は、①臼沢の階段を登る際に「JRFUの森」がわかるように「案内看板」(済賀スタッフ手作り)を設置。②植樹する場所に目印となる支柱の竹と幹ガード用の鉄筋を刺して、その周りの草刈りを行う。

 午後は、①「うんしゅう亭」に机と椅子を並べ、ヘルメットと軍手を準備。②「民集の杜北」で補植用の幼木を掘り上げる練習を行う。③補植用の黒土、幹ガード(幅1.2m)、スコップなど道具の準備。など1日の作業が提起されました。

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 準備を整え9時30分に出発。「臼沢の森」入り口で荷物を分担し、急な木の階段を登り「JRFUの森」に向かいました。途中、松崎明さんと宮脇昭さん(M&mベンチの看板)が「頑張れ!」と応援してくれているようでした。

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 階段を登り、まず「案内看板」を設置しました。縦杭を2本打ち込み看板を取り付けました。これまで曲がり角がわからず通り過ぎていましたが、これで迷うことなく植樹地を目指せます。

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 「JRFUの森」に到着後、目印となる支柱の竹と鉄筋を刺す担当、草刈りを行う担当に分かれ作業を開始しました。済賀スタッフは、急斜面を登りやすくするため階段をつくりました。

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 幹ガードを取り付けた南側の木々は大きく生長していました。組合員のみなさんの苦労が木々の生長につながり笑みがこぼれました。

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 全員で補植する場所の草刈りを行い、11時30分に作業を終了することが出来ました。

 下りで転ばぬよう気をつけながら下山し、昼食にしました。

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 午後は12時45分から、「うんしゅう亭」の準備と、幼木掘り上げの練習の2班に分かれ作業を開始しました。

 「民集の杜・北」入り口で、初代理事長の故・岸井成格さんが出迎えてくれました。今日5月15日が命日です。岸井さんに挨拶し杜内に入りました。

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 2018年植樹地から幼木を掘り上げるため、あらかじめピンクのリボンで印しを付けてあり、済賀スタッフが掘り上げるコツをレクチャーし、明日の植樹リーダーとなる皆さんがスコップを入れました。根の土を落とさないように慎重に掘り、根を土嚢袋に入れて広場に運びました。

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 「うんしゅう亭」班は机と椅子を並べ、ヘルメットを机に置きました。その後、幹ガードを幅120㎝に切り、道具など明日の資材を軽トラに積み込みました。

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 掘り上げた「ナツツバキ」は樹高が2m程あり、臼沢の階段を荷揚げするにも大変なことから、植樹の練習を兼ねて、記念樹エリアに「JR貨物労組」の記念樹として植えることにしました。

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 植える穴を掘り、黒土を入れて「まじぇる、まじぇる」して、「ナツツバキ」を植え、竹の支柱を取り付けて、たっぷりと水をあげました。

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 その後、作業小屋に戻り、明日の作業について打ち合わせを行い本日の森作業を終了しました。明日は27名の組合員の皆さんが参加してくれます。5月中旬で気温30度の予報です。地球温暖化がさらに進行し生存が危ぶまれています。温暖化に少しでもブレーキをかけるために木を植え、手入れをして森を元気にしましょう。

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 本日の森作業にはJR貨物労組から、菊地さん、税田さん、東條さん、梶村さん、池田さん、吉岡さん、根岸さん、秋元さん、増子さん、坂井さん。森びとスタッフは、永島さん、橋倉さん、加賀さん、済賀さん、筆者清水でした。

(報告:清水 卓)

2026年5月12日 (火)

森は友だち!のんびり、ゆったりと松木川源流散歩。

 5月10日(日)、遊働楽舎 “みちくさ”の9時の気温は18℃。「松木郷」は朝から青空が広がっています。

 お湯を沸かし、舎内の清掃、森びと旗の掲出など、オープン準備を整えました。

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 ジャンダルムを目指す登山者が2組“みちくさ”前を通過していきます。2組目のご夫婦は松木川の上流のオオガキ沢あたりまで「ゆっくり歩いてきます」と歩いていきました。

「帰りに寄ってください」と声をかけて見送りました。

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 「みちくさの庭」の様子を見に行くと、花の咲き終えたイチゴは小さな実をつけ始めました。ユリやセンダイハギは茎をのばしています。

 

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 10時頃、ご夫婦が戻られ、“みちくさのベンチ”で一休みされました。お話を伺うと、栃木県内の下野市から来られた方で、コンクリートの堰堤の上を歩いていき、「この先通行禁止」の看板があり戻ってきたそうです。若いときは皇海山など高い山に登り、縦走もされたそうです。今は、ご夫婦で“のんびり、ゆったり”としたハイキングを楽しんでいるそうです。次は「備前楯山」に登ろうと思うので、帰りに「登山口」を確認していこうと思うと、次のハイキングの準備に向かわれました。

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 鳥の鳴き声、川のせせらぎや森を吹き抜ける風を感じながら二人の時間を楽しまれているお二人でした。またの訪問をお待ちしています。

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 昼食後に「りんねの杜」の生長を見に行くと、杜の中を速い速度で虫が飛び交っていました。何の虫か目で追っても確認できず、木や葉にとまるのを待ちました。

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 気付かれないように、そろりそろりと近づき写真に収めました。見ると、自分が昨年初めて確認した「キバネツノトンボ」でした。命の営みが行われる杜に生長したようです。

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 午後は、森づくりチームから、モミジとカエデの移植の応援要請があり、坂口さんと二人で作業に合流しました。午前中にモミジの移植が行われ、午後は「民集の杜・北」内のカエデの移植作業です。日陰になり生長の遅いカエデに目印を付けて掘り上げ、「森びと広場」北側土手に移植しました。秋の紅葉が楽しみです。

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 松木郷まで、のんびり、ゆったりと散歩やハイキングはいかがですか。みなさまのお越しをお待ちしています。

 本日の舎人は坂口さん、筆者・清水でした。

(報告 清水 卓)

 

2026年5月11日 (月)

森は未来への贈り物 ~岸井さんに誓う足尾の再生~

 5月8日、NPO法人森びとプロジェクト委員会の立ち上げに尽力され、「足尾に再び森を取り戻そう」と私たちの活動をけん引してくださった故・岸井成格理事長のお墓参りを行いました。今年の5月15日で「天空の森」の旅立って8年になります。

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【写真:2005年5月 第1回足尾・ふるさとの森づくりの様子】

 雨が心配される中ではありましたが、霊園の木々は鮮やかな新緑に包まれ、静かな空気の中にも生命の力強さが感じられました。清水さんは高枝バサミ、坂口さんは剪定バサミを使用し、お墓周りをきれいにしてくれました。墓前には、生前岸井さんが大好きだった日本酒を供え、20年以上続く足尾での森づくりの歩みと、この1年の活動を報告しました。

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 活動開始から21年。これまで植え育ててきた森は少しずつ広がり、荒廃地に根づいた木々は雨水を蓄え、土砂流出を防ぎ、多くの命を育む場所へと変わりつつあります。一方で、気候変動による豪雨や猛暑は年々深刻さを増し、世界各地で大規模な山火事や洪水、干ばつが発生しています。足尾の森づくりはまだまだ小さな営みかもしれません。しかし、人が自然と向き合い、荒廃地を再生しようとする挑戦は、未来への大切な希望です。

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    20年前に植えた苗木は、今では人の背丈を大きく超え、鳥たちが集い、草花が咲く森へと育っています。森は人の手だけでは完成しません。風が種を運び、小鳥や動物たちが仲間を増やし、自然自身が森を育ててくれています。

 墓前に立ちながら、「森づくりは人づくり」という岸井さんの言葉を改めて胸に刻みました。便利さや効率だけではなく、命を支え合う社会をどう築くのか。その答えの一つが、足尾の森にあるように感じます。

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20260508_121921    “煙害で焼失した森を再生する懸命の試み”は、これからも続きます。松木郷を「母なる森」へ――。森を愛する多くの仲間たちとともに、山と心に木を植え続けていきます。

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(報告:運営委員・小林敬)

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