2025年3月14日 (金)

青空と「ピィー、ピィー」に心が和む春の森作業

本日(3/13)の9時30分の気温は7度で晴天なり、風もなく森作業日和の足尾でした。

Cimg0081_2

 9時20分、全員が作業小屋に到着し、本日の打合せ。責任者・清水さんからは、来月から始める「松木郷の森」を案内する散策路(民集の杜)の整備と枝払いが提案されました。

Cimg0083

Cimg0086

Cimg0092 早速、必要な道具を持って「民集の杜(北)」に向かいました。夏は散策路を葉が覆って涼しく感じる「緑のトンネル」が、この時季は杜の奥の奥まではっきり見えている樹々の様子に驚きました。

Cimg0094_2

Cimg0097_2 通路までのびている枝払いやクマが地中のアリを探した後と思われる岩を戻し、散策で歩き易いように路を整備しました。

Cimg0106

Cimg0103

 途中、パイオニアとしての役割をもち、新たな木に欠かせない土にかえるヤシャブシの姿や樹皮が動物に食べられた所を自ら修復しようとしている植物の自立力の素晴らしさを見ることが出来ました。こうして立ち止まって、時間をかけて人と植物のつながりを考えてみると、森はすべての生物の生存に欠かせない母体であるように感じました。改めて、人間は森に生かされていることを感じました。

Cimg0100

Cimg0102
森の奥へ進むと、植林していない場所に樹高1㍍から3㍍程のサクラの木が何本も生えていました。元気になることを愉しみにして、路を整備しました。途中、厳しい冬の寒さに耐えひっそりと黄色い花を咲かせるマンサクを見て気持ちが癒され、春を感じました。

Cimg0105_2

Cimg0108
その後は、2016年に関東鉄道学園第2回運転二科の有志がモミジやカツラ、ナナカマドなどを植樹してくれた「糺の森」に行き、育樹チェックと石のテーブル等を整備しました。

Cimg0117

Cimg0114

Cimg0118_2 昼食後は取水口のチェックを行い、4月のスケジュ―ルなどを確認しました。次回3月25日の森作業(アジサイの移植、ごみ処理など)の算段をつけて、本日の森作業を15時30分に終了しました。

Cimg0132_2 Cimg0124 間もなく足尾・松木渓谷入口付近は新緑を迎え、シカ、サル、クマやアナグマなどの動物たち、サクラの花、鳥のさえずりなど豊かな生態系が織りなし、森に寄り添って生活していける雰囲気の「松木郷の森」が感じられると思います。私たちは、そんな思いを込めて森の手入れをすすめています。

本日の森作業は、清水、橋倉、柳澤、坂口、そして筆者大野でした。<報告者 大野昭彦>

2025年3月11日 (火)

暖かな一日。紫陽花を守るネット補修に汗をかく

 今朝(3月10日)の足尾・松木沢の気温2℃、快晴。寒さも和らぎ、穏やかな一日を予感させます。足尾から松木沢に入る途中、ゲートの真下には三川が合流しています。銅橋(あかがねばし)から見た砂防ダムの、滝の白、山の白が空の青に映えて早春の雰囲気を醸し出しています。途中、牡鹿が格闘する貴重なシーンを、済賀さんがカメラに収めました。

Photo

2025310

 筆者は昨夜、橋倉さん宅に泊まらせていただき、2日連続の森作業を体験します。本日の責任者、済賀さんから「昨日に続いて午前中は紫陽花エリアのネット補修」が提案され、午後は森づくり20年の打ち合わせをする事にしました。早速、3人は「みちくさ庭」の扉を開けて、アジサイエリアへ。

Photo_5

 現場に着くと真っ先に目に入ったのが、真っ青な空に浮き出て、蕾を付けたミツマタでした。奥にはジャンダルムが見えます。

Photo_7

まずは、竹をノコギリで切って支柱づくりです。

 作業の途中で分からない点はその都度確かめ合いながら、少しでも樹々の生育のことを意識しながら作業をすすめました。

Photo_9

Photo_10

お昼近くになって、かなり骨組みが出来てきました。

Photo_11

Photo_12

 作業を終えて足元を見ると、福寿草が昨日のまっ黄色から少し色を落としていました。見ごろは終わりに近づいているようです。何十年間も荒廃した草地ではこのような花を見ることができなかった地で輝く自然の美しさは儚さを感じます。

10

Photo_14

 その後、森づくり欠かせない水源を見に行きました。昨年夏の豪雨によって、簡易ハウスの「みちくさ」が流されそうになったのは既報のとおりですが、その後、足尾砂防事務所に浸水報告を行い、土のう配備を行ってもらい、今では大口径の排水管で排水路が整備されつつある現場をみました。工事が終盤に差し掛かっていることを確認し、遅いお昼を食べました。


12

13

 14回目の3月11日を迎えるなか、心配だった大船渡の山火事がやっと鎮圧しました。しかし、日本海側の大雪、太平洋側の乾燥等によって私たちの生活環境は今まで通りにいかないので不安が絶えません。気候危機が叫ばれる中、激甚化する自然災害による被害を極小化するには積極的に向き合っていかなければならず、それは行動に現さなければならなくなっています。その知恵は市民力で行政に訴え、できるところから始めていくことの大切さを実感した筆者でした。


14_2

 本日の作業者は、橋倉さん、済賀さんと筆者でした。(報告者:田城 郁)

2025年3月 9日 (日)

「重い春の雪」に負けず森作業!

  昨夜は、今日(3月9日)の森作業が可能かどうか?気になって寝つきが悪かったが、天気予報が少し外れ、大雪ではなく「小雪」でホッとしました。ダムゲートから見る松木沢はすっきりとした青空で、氷点下の佇まいを見せていました。

Dscn9601_3  今日の森作業は加賀責任者から述べられ、①「みちくさの庭」にある紫陽花エリアのネット補修、②第4回運営委員会報告、③臼沢西植樹地の捕植作業の下見を行う事になりました。Dscn9602

Dscn9604

Dscn9603

 「みちくさの庭」に向かう皆さんを、福寿草がにこやかに迎えてくれました。しかし現場に着いてみると、2月からの大雪で、獣害防止用ネット全体がつぶれてしまっていました。

Dscn9605

 雪の重さに唖然としましたが、「一から作り直そう」という結論になり、ネットを外す人、支柱の竹と鉄筋を打ち込む人、芽を着け始まった紫陽花を剪定する人等などを手分けして行いました。

Dscn9606

Dscn9607

Dscn9608

Dscn9609  午前中は全体の半分を仕上げ、昼食にしました。

 午後は臼沢西へ向かう班と、午前中の続きの班に分かれ作業を行い、次回の作業に繋がる状態にして終了しました。田城さんは、記念ÐⅤÐ編集を目指し、作業の合間に動画の撮影を行っていました。

Dscn9613

Dscn9612  作業詰め所に戻り一息ついて、田城運営委員が運営委員会の報告をしてくれました。森びとは今年、植樹をはじめて20年を迎え、その祈念事業内容が報告されました。皆で創り出していくことを心に秘めながら帰路につきました。

Dscn9616  本日の作業者は、加賀、矢口、濟賀、柳沢、坂口、田城、田口、小柴の皆さんでした。                        報告は、橋倉喜一でした。   

2025年3月 8日 (土)

厳冬期の森作業と足尾の歴史を知る

Dsc00478

  本日(3月8日)の足尾・松木沢の気温はマイナス3℃(9時20分)で曇りです。風が無いので寒いとは感じませんでしたが温度計を見て驚きました。作業小屋のヤカンの水も凍っていました。

Dsc00466 森作業は、先日撤去したビニールハウス1棟の跡地の整地です。橋倉さんと二人で石をビニールハウスの脇に並べて、ハウスの中に雨水が少しでも入らないように作業をしました。地面は、雪解けで土が柔らかでしたので順調に整地作業が進み昼には終わりました。Dsc00471_3

Dsc00470

Dsc00473

Dsc00468

 昼食後は、「みちくさ」で乾燥したハーブのお茶を飲みながら「襤褸の旗(らんるのはた)」を鑑賞しました。

Dsc00474

Dsc00476 本日の作業者は、橋倉さんと筆者でした。  (報告者:済賀正文)

2025年2月25日 (火)

久しぶりの森作業に心わくわく、筋肉痛も久しぶり。

 2月25日、足尾に向かう途中で見た日光連山は雪化粧でした。久しぶりの足尾森作業日です。前回(2/9)は大雪の影響で中止になり、約1か月ぶりに会う森ともに「お疲れ様。久しぶりです。元気でしたか?」とのあいさつでした。寒い日が続きましたが、今日は9:30、気温は2℃と比較的暖かです。雲一つない快晴です。思わず、携帯カメラで動画を映していました。下のほうでは、ピューと鳴き声がしたので見るとシカが出迎えてくれていました。

Img_0002

Img_0072

Img_0068

Img_0006 今日の責任者大野さんから作業の説明がされ、午前中は、以前の苗床に植えた桜の木の幹ガードを補強と福原さんから伝授されている獣害柵の補強をする事にしました。午後からは、「りんねの杜改良地」の桜が猿か鹿に樹皮を食べられてしまっているので、幹ガードで保護することになりました。

打ち合わせ風景

Img_0009_2獣外柵のスカート部分を運びます。

Img_0010スカート部分を5枚つなぎ合わせます。突起部分を引っ張り上げて繋ぎますが、結構力技です。

Img_0026出来上がった幹ガード

Img_0020巻いてある古い幹ガードを外します。

Img_00123本鉄筋を打ち込み、5枚繋げたスカートを縦に使い木を囲みます。

Img_0037針金で鉄筋と金網を結び付けて出来上がりImg_0019 Img_0050最後にみんなでジャンダルムをバックに記念写真。

Img_0071 桜の木10本、イチョウの木2本の補強を完成させ、11:30頃に終了しました。皆さん、「今日はあったかいなぁ」と口々に言っていました。

 作業小屋に戻ると、先日小柴さんと友人たちがCハウスを取り壊してくれましたが、ビニールが凍り付いて剥がれませんでした。今日は暖かく土が緩んでいるので一部を除いて剝がすことが出来ました。Img_0074 午後からは、「りんねの杜土地改良地」の桜の樹皮が食べられて幹が裸状態になっているので、幹ガードで守っていきます。桜の木は美味しいのか、ほかの木よりも被害が多くなっています。

Img_0079こちらも鉄筋を2本打ち込み、幹ガードを針金で止めて出来上がりです。

Img_0076

Img_0089

 56本の木に幹ガードを取り付けました。終了後、来年度(4月)からの「エコ散歩IN足尾」を中心とした森びとプロジェクトの取り組みの大まかな内容が大野運営委員から提案され、意見交換をした後に解散となりました。

本日の作業者は、大野さん、松村宗さん、本間さん、山本さん、橋倉さん、田村さん、柳澤さん、坂口さん、林子さん、田城さん、筆者加賀でした。(報告:加賀春吾)

森びと検索

最近のトラックバック