2026年8月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

2026年8月 2日 (日)

楽しかった!「孤高のブナ」保護登山、高校生が社会貢献体験

 8月1日(土)、栃木県立大田原高等学校山岳部の皆さんが足尾・中倉山の「孤高のブナ」保護活動に参加してくれました。

 6月上旬に山岳部顧問の高梨先生から、当会が取り組む中倉山のブナ保護活動に協力したいと連絡をいただき準備を進めてきました。高校山岳部の山行に同行するサポーターの方から「孤高のブナ周辺の土壌が流出しており保全が必要な状況である」と言う事を聞き、登山活動と保全活動の双方を実施したいと計画されました。

 大田原高等学校は、登山における安全確保に加え、周囲への安全啓発や地域貢献にも取り組まれています。

Dsc04066

 当日は山岳部と関係者13名(1年生6名、引率者2名、登山アドバイザー・OB等5名)が参加。森びとスタッフは50代~70代であり、10代の若者に対応するには体力の問題もあり、草のタネの入った植生袋と黒土(1袋3㍑・1.4㎏)のセットを配る「地上班」、高校生と一緒に登る「同行班」、先に登りブナの根の周りの崩壊状況と植生袋を張り付ける場所の確認をする「山頂班」の3班に分け受け入れ態勢をつくりました。

 同行班にはスタッフの山内さんと小柴さん。そして、小柴さんが職場の若い後輩・池田さんに声をかけてくれました。

 朝7時に「足尾に緑を育てる会」様にお借りした久蔵川南側の「臨時駐車場」に集合し、打ち合わせと準備を行いました。

Dsc03767

 山頂班は登山口を7時50分に出発。天候は終日曇り空で気温も23℃から24℃と猛暑にならず登山日和になりました。10時に「孤高のブナ」に到着しました。

Dsc03784

Dsc03823

Dsc03836

Dsc03870

 まず、「希望のブナ」の生長確認を行いました。4月29日の「恩送り」の時は樹高145㎝でしたが、180cmに生長していました。鹿の食害にも合わずスクスクと育ち安心しました。

Dsc03840

Dsc03842

Img_6914

Img_6926

 親の「孤高のブナ」は風の強さの影響で葉の水分が奪われ葉先が茶色くなっていましたが、ブナの実を沢山つけていました。11月3日に開催する「恩送り」が楽しみになりました。

 

Dsc03935

 明治以降の経済発展を支えた足尾銅山ですが、製錬過程で発生した亜硫酸ガスによって山々の木々が枯れ、山火事も発生し森が失われてしまいました。松木川沿いの中倉山の尾根に唯一生き残ったブナは、公害と廃村となった松木村の歴史を語り継ぎ、現在の地球温暖化に警鐘を鳴らし未来への希望を伝える「無言の語り木」として多くの登山者に見守られています。

Img_7013

Dsc04008

 11時50分に山岳部の皆さんが到着しました。荷揚げしてくれた植生袋・黒土のセット(22袋)を出していただき、済賀スタッフと山内スタッフが植生袋づくりを実演。

 

Img_7023

 生徒同士が声を掛け合い、2人一組となって植生袋に黒土を入れ、順番に崩壊地に張り付けていきました。岩と砂の斜面のため、植生袋を固定するU字のペグが石に当たり刺さらず、刺さる場所を探しながら張り付けていきました。

Dsc03962

Dsc03965

Dsc03964

Dsc03969

Dsc03979

Dsc03984

Dsc03982

Dsc03986

Dsc03988

Img_7032

 張り付け終了後、山岳部顧問の高梨先生からあいさつをいただき、生徒から感想をいただきました。 先生から『山岳部は単に山に登るだけでなく色々なことで貢献できると思い「孤高のブナ」の保護活動に取り組みました。26~27年前に見た足尾の山々は何もない状態でした。緑化活動にも参加した経験があり、現在は緑が多くなってきています。ここは(松木川源流の山の斜面)まだまだですが、緑が育ってうれしいです。荒廃してしまった山に緑が増え、「国宝」として、「未来の宝」として見ることが出来れば良いなと思います。生徒たちに良い経験をさせていただきありがとうございました。』と未来を生きる生徒の皆さんへのメッセージを伝えていただきました。

59

Dsc03999

Dsc03914

Dsc03941

Dsc03890

Img_7028

 終了後、中倉山の山頂に向かい昼食休憩。13時20分に下山開始しました。高校生は元気です。足取りも軽く下山していきましたが、OBの皆さんはマイペースで下山。怪我人もなく、登山口で合流し「臨時駐車場」に向かいました。

Dsc04027

Dsc04018

Dsc04032

Dsc04033

Dsc04040

Dsc04059

Dsc04060

Dsc04064

Dsc04065

 「臨時駐車場」で今日の活動の集約を行いました。

Dsc04069

Dsc04072

Dsc04076

 生徒の皆さんから「登りはつらいところがあったのですが、山頂で“孤高のブナ”に土をあげて、社会貢献出来てよかった!」「今まで経験したことないぐらいつらかったけど、最終的には気持ちよく終われてよかったです!」「今日の登山で校外の先生(登山アドバイザーや森びとスタッフ)と色々学べてよかったです。」「11月3日のブナ保護に参加します!」

 そして、全員から「楽しかったです!ありがとうございました!」と感謝とねぎらいの言葉をいただきました。

 

Dsc04075

 私たちが生存する地球の環境は、地球温暖化から気候危機へと変化し、世界各地に山火事や豪雨災害、干ばつを発生させ、戦争が追い打ちをかけています。生存が危ぶまれる現在、自らが出来ること考え、未来に向けて実行に移す高校生の姿に感動しました。

Dsc03961_2

 そして、登山と「孤高のブナ」保護活動を通じて、協働の大切さ、自然環境と人間(生物)の命を大切にする心を育む高梨先生、小磯先生、大田原高等学校関係者の皆さんに感謝を申し上げます。

 11月3日(文化の日)は「足尾・中倉山のブナを元気にする恩送り」を開催します。秋の装いに変化する足尾の山々と「孤高のブナ」「希望のブナ」に会いに来てください。お待ちしています。

Dsc04078

 本日のスタッフは、「地上班」大野さん、橋倉さん、加賀さん、「同行班」山内さん、小柴さん、池田さん、「山頂班」済賀さん、矢口さん、橋本義さん、筆者・清水でした。

(報告者 清水 卓)

2026年7月31日 (金)

災害が多発する時代に、人命や生活再建に役立つ実践的な知識や制度が十分に周知されていない

    私は7月17日~18日に群馬県と栃木県を襲った短時間・局地的大雨災害のボランティアに入りました。活動場所は栃木県足利市で、翌19日~計5日間入りました。エアコンの復旧チームで作業しましたが、猛暑のためエアコンの復旧は死活問題です。水害の場合、室外機が水没して作動しなくなることがあります。業者に相談すると多くの場合「買い替え」を勧められます。しかし、室外機は内部基板をはずして洗浄し乾燥させると8割以上の確率で復旧します。この間私たちのチームは、足利で50台以上復旧させてきました。各地の水害現場で実証済ですが、まったく周知されていません。気温38度の室内で高齢者が扇風機の前でジッと耐えていました。

1785454102285    熊本地震では、今後損壊した屋根のブルーシート張りが求められると思います。内閣府の「住宅応急修理制度」()https://www.bousai.go.jp/oyakudachi/pdf/kyuujo_c7.pdf)があり、応急材料費等53900円まで支給されます。

1785465165862    これも周知されていないため、被災者自ら梱包作業等に使う安価なPPロープ、土嚢袋、薄い2000番ブルーシートを使ってしまい、すぐに劣化するケースが少なくありません。ロープは農業用ハウスに使うマイカ線、ブルーシートは厚い4000番、固定は土嚢ではなく、防水テープ(幅広エースクロス)で一辺ベタ貼りすると耐久性がまったく違い、2万円以内で収まります。これだけ災害が多発しているにもかかわらず、このような実用的な知識が周知されていないことを痛感しています。

(報告:スタッフ・山内健人)

2026年7月27日 (月)

いのちを育てる一鉢から、未来の森へ

 7月24日、JREU仙台の皆さんが「苗分け・ポット苗づくり」を行い、エノキ・ミズナラ・タブノキ・スダジイ・アカガシ・アオキを、260本のポット苗を作りました。今回は南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊から松林代表と岩橋事務局長が手伝いに来てくれました。Dsc01436
 作業前に、ドングリ・種拾いから始め、発芽した苗を苗分け・ポット苗をつくり、水やり・施肥・除草・土補充・冬越しなどの作業をしながら、3~4年苗を育て、名取「いのちの森」や南相馬市鎮魂復興市民植樹祭(今年は8樹種500本)に植樹し、津波で被災した海岸線に、森の防潮堤づくりを進めていることを話し、この取り組みを通じて、自然環境と人間のつながりを考える人づくりを目指しています。

Dsc01422 今年も夏休みを利用し、子供が参加してくれました。日頃土に触れることがあまりないためか、最初は少し戸惑っていましたが、まだ種やドングリの付いた幼木を、丁寧にポット苗を作っていました。

Dsc01428

Dsc01431 この夏、スーパーエルニーニョ現象・欧州の熱波・日本列島でも酷暑日(40度を超える日)の地点が出て、驚きを通り越して恐怖を感じます。暑さから命を守る備えと心構えの大切さ、さらにこの環境で生きていく覚悟を共有しています。(報告:宮城県ファンクラブ・林雄一)

2026年7月26日 (日)

森は人がつくる!激変する社会と向き合う人づくりを意見交換

 20260726 今日の森の手入れは暑さと雨からシニアの身心を心配することなくすすめられました。「森の番人」2日目の作業は3グループに分かれた午前中だけの草刈りなど。橋倉さんと大野さんは「民集の杜・北」内にある”糺しのスポット”の草刈り、鎌田さんと松村さんは「みちくさ庭」の草刈り、福原さんと山本さんは「果樹園」のブドウ摘果と草抜きを行いました。Photo 生活の糧と生業を奪われた地に、再び生きていく希望の種を蒔こうと始めた果樹園では、写真の様にブドウを摘果しなければならないほどの房が実りました。ブドウ育成の担当をしている福原さんが摘果を行ってくれました。秋のブドウ収穫と荒廃地に耐え抜いて実ってくれたブドウの味をかみしめることができれば歴史的な日になると思っています。Photo_3

Photo_2

Photo_4 「民集の杜・北」内の”糺しのスポット”は人間が犯してしまったはげ山(足尾キャニオン)をこのスポットから眺めながら、想定外の極端な異常気象と向き合う人間の自然かと向き合う考え方を育んでもらいたいと願って整備しています。橋倉さんの同窓生たちがこの場に植えてくれたカツラ、カエデ等がその雰囲気を盛り上げてくれそうに大きく育っていました。秋の紅葉時にはその雰囲気を創り出してくれることでしょう。Photo_5

Photo_6 「みちくさ庭」内には散策路がありますが、草を刈る前はその路が草で分かりませんでした。2時間程の草刈りでは散策路や暑そうだったガクアジサイの仲間が爽やかそうな花弁に見えました。

Photo_7

Photo_8

Photo_9 午後は、20年間の森づくりを担ってきたシニア達がこれからの森づくり活動での緊急課題を話し合いました。出されたシニアの声は大野さんがまとめて現役の森びとへ伝えることにしました。

 今日の森の手入れは、鎌田、山本、松村宗、橋倉、福原、大野でした。報告は、髙橋でした。松村さん、「森の番人」へ配ってくれた家庭菜園ありがとうございました。Photo_10

涼を求めて足尾松木郷へ

    昨日の足尾・松木郷の朝9時の気温は、30℃で天気は晴れです。この猛暑の中、松木川に入り渓流釣り帰りの2名が、みちくさに来舎されました。

Dsc00737

    群馬県太田市からいらしたMさんとFさんです。「イイ岩魚が出ました!つめたい水ありがとうございました!」と訪問者ノートに感想を書いてくれました。また、キャンプをしてみたいと言っていました。しかし、夜間の立ち入りは禁止されていますと説明すると、大変残念がっていました。中倉山の「孤高のブナ」保護の話をすると、興味を示してくれました。

Dsc00733

Dsc00734 

    足尾・松木郷に散策等で訪れた皆さんが、木陰の下で休憩や食事ができるように、相棒の深津さんが、苔テラスのベンチの周りの草を丁寧に刈ってくれました。多くの皆さんの松木川からの風を感じて喜ぶ顔が浮かびます。深津さんありがとうございました。

Dsc00738 

    暑い日が続く時こそ、心を休めに足尾・松木郷にお出かけください。 

Dsc00735

Dsc00731

Dsc00732

 本日の舎人は、深津さんと筆者でした。(報告者:済賀 正文)

森びと検索

最近のトラックバック