2026年3月24日 (火)

一番大切なものは何かを教えてくれる

本日の足尾、朝9時05分の気温8℃、日中は17℃と一日快晴で森作業日和でした。

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新宇商店(株)に頼んであった鉄筋200本が10時に届きましたので、ミーティング前に全員で荷下ろしをしました。この鉄筋は、森づくり20年で劣化した土留めや階段を修繕するときに必要なもので購入したものです。荷下ろしが終ってから、二人の新宇商店の社員の方に松木郷の森を紹介しました。

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それが終わってから、責任者の永島スタッフから、①民集の杜北のドウダンツツジとレンギョウの移植、②「森は友だち」看板づくり③臼沢の森入口にある黒土を民集の杜北に運ぶ、などの作業内容が報告されました。すでに、移植する場所に穴は掘ってあるのでドウダンツツジを掘り上げる組、その苗木を運んで移植する組と黒土を運ぶ組を決めて、作業を開始しました。

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黒土を運ぶ組は、軽トラックのエンジンが始動しないというので、作業小屋にバッテリーの予備があったので、それと交換したらセルモーターは動くようになった。しかし、エンジンが始動しない。機器類をよく見ると燃料計のメモリがゼロのところをさしていました。直ちにガソリンを入れて一発でかかりました。日頃から、次に使用することを考えて点検と整備することを怠ってはいい仕事はできないことを実感させられました。

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軽トラのエンジンがかかったので、黒土運搬組は、臼沢の森入口に保管している黒土を42袋民集の杜北の杜内まで運びました。そこからは参加者全員で、すでに掘ってある穴の近くに運びました。午前中は、スコップで石と格闘しながら20本を掘り上げ、移植する場所に運び、穴には黒土を袋の半分を入れて、“まじぇるまじぇる”して丁寧に日の当たる場所に移植しました。

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予定では、民集の杜北には、間引きしたドウダンツツジ40本を移殖することになっているので、午後も継続して残り20本の移植作業を15時30分まで行いました。

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森作業は、日頃の運動不足もあり、大変だったと感じた。しかし、この肌で感じる苦労が豊かな心と人間として一番大切なものは何かを「森づくり」では感じさせてくれる。それは、いのちを育むことではないか。森が育む生き物たちと森ともたちの声には心を豊かにしてくれる希望があると確信しているからこそではないだろうか。 Cimg0219

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 本日の森作業は、鎌田さん、橋倉さん、加賀さん、キンバリーさん、柳澤さん、済賀さん、橋本さん、田城さん、清水さん、永島さん、そして筆者大野です。

<報告者:大野昭彦>

2026年3月17日 (火)

彼岸の入り、ご先祖に手向ける花と春の兆し

2026年3月 9日 (月)

まもなく春彼岸、松木村民に想いを馳せ森作業

 3月8日(日)、足尾ダムゲートに到着すると山沿いは白く雪模様です。森びと広場に着くと松木川源流から吹く風に乗って雪が舞っていました。

 9時の気温は-1℃です。水たまりには氷が張り、広場の地面には霜柱が立っていました。作業小屋のストーブに火を入れ、参加者を迎える準備をしました。

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 10時から打合せを行いました。3月17日~23日は「春のお彼岸」です。次回作業日が24日で彼岸過ぎになってしまうため、1班は松木村のご先祖様をお迎えする準備としてお墓と祠の草刈りを行うことにしました。

 2班は「民集の杜・北」の東側柵内に密植したドウダンツツジとレンギョウの移植準備です。苗木が生長して隙間が無くなり枝の伸長を阻害しているため、間引きを行い森内の窪地の土手に移植することにしました。

 さっそく各班に分かれ道具を準備して作業に向かいました。

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 お墓と祠は、刈払い機で枯れ草を刈り、落ちている枯れ枝を片付けました。

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 「民集の杜・北」の2班は作業に入る前に、中央入り口に植えているヤマナシの看板を立てました。このヤマナシは、栃木県鹿沼市上南摩町の南摩ダム建設予定地を2013年に散策した際に、ダムの湖底に沈んでしまうヤマナシの木から採取された種を、スタッフの松村宗雄さんが育てこの地に移植したものです。ヤマナシの根元には“ふきのとう”が顔を出していました。冬から春への移ろいを知らせてくれています。

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 レンギョウは獣害柵沿いに途切れなく生えており、木の皮がサルによって食べられている痕跡が多いため選定は行わず、ドウダンツツジの選定を行いました。南端から1本から2本おきにピンクのテープで目印を付けていきました。レンギョウと馬酔木に挟まれているため目印付けも大変です。移植場所も考え40本に印を付けました。

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 移植場所は、東西にヤシャブシが生える場所で大雨が降ると水路になる窪地の土手です。北側の土手にドウダンツツジとレンギョウが重ならないよう、つづら折りに穴を掘り進めました。

 墓・祠の草刈りを終えた1班のスタッフも穴掘りに参加し、午前中で40か所の穴を掘りました。

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 昼食を摂り、午後になると青空が広がり気温は4℃に上がりました。午後は窪地の南側に穴を掘りました。場所によって大きな石に当たり、ツルハシや唐クワを使用して穴を掘りました。

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 掘っていると土の中から白いものが出てきて、よく見るとセミの幼虫でした。成虫になるまで7年ほど土の中で過ごすと聞いていますので、急に地上に出されびっくりしたことでしょう。土の中に埋め戻しました。

 南側にも40個の穴を掘り、14時45分に作業を終了しました。ドウダンツツジとレンギョウ各40個、合計80個の植樹穴を掘ることができました。お疲れさまでした。

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 その後、「民集の杜・西」に移動し「壬生北小学校」植樹地の看板を取り付けました。

 2013年11月に壬生北小学校5年生と先生が社会科授業で植樹を行ないました。スタッフは木々の生長を願い、獣害柵を取り付け草刈りなど育樹を行ってきました。

2013111【2013年11日1日 栃木県壬生町・壬生北小学校5年生 植樹体験】

 今では樹高4mほどに生長しています。木々の生長を見続けた看板も、風雨にさらされ腐食も進んだことから、済賀スタッフが新しい看板を作ってくれました。地面に刺していた縦の看板から、獣害柵に取り付ける横型に改良を加えて。

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 植樹に参加した小学生も今では23歳。社会に出て、競争の荒波に揉まれ、我慢を覚え、協力し合いながら社会生活を送っていることでしょう。足尾に植えた木々は皆さんの背丈を超え、多くの生き物の暮らす「いのちの森」へと生長を続けています。機会がありましたら森の散策にお越しください。スタッフ一同お待ちしています。

 

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 作業小屋に戻り、終了ミーティングを行って本日の森作業を終了しました。

 今日も森作業に参加していただいた茨城県の橋本義昭さんから「昔、松木村に住んでいた皆さんも、草を刈り、穴を掘って農業を営んでいたんだろうな。今日、草刈りと穴掘りをし、その当時の苦労を少し体験できた気がする」と松木村民への想いを伝えていただきました。

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 本日の森作業は、鎌田さん、松村宗さん、橋本義さん、加賀さん、済賀さん、坂口さん、田口さん、深津さん、山田さん、小柴さん、林子さん、筆者清水でした。

(報告:清水 卓)

2026年2月24日 (火)

新しい森ともと絆を深めた日

 本日2月24日の足尾「松木郷」の朝9時30分の気温は6度でした。スタッフがストーブに火を入れるか、入れないかと迷っていましたら大先輩の鎌田さんが火を付けてくれました。集合には少し時間があったので、刈払い機に燃料を入れ、エンジン始動の点検を行い、草刈りの準備をしました。

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 10時前には参加者が全員集合。責任者の永島スタッフから今日の森作業予定が提案され、①「民集の杜・北」の草刈り、②作業小屋・森びと広場回りの枝払い、③4月の中倉山ブナ保護に使用する乾燥黒土の準備、④「民集の杜・北」の東入口に立てる看板づくりを分担して行うことになりました。

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 「民集の杜・北」を散策する方々の怪我防止のために、トゲが茎に付いている草やツルなどを刈払い機で刈り取りました。ここは12年前に開墾し、大きな岩を集めて積んであるところでしたので刈払い機の操作に苦労しましたが、約1時間で草を刈ることができました。

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 「森びと広場」に戻ると、4月29日に計画している中倉山のブナ保護用の植生袋(草の種の入った袋)に入れる黒土を乾燥させる作業を手伝いました。保護用の土は2~3㍑、63袋を準備しました。また、広場回りの枯れ枝の片付けや「民集の杜・北」の入り口に立てる「森は友だち」看板の下書きもでき上がりましたので、昼食にしました。

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 午後は、ブドウづくりのプロでもある福原さんが作業に参加してくれました。彼には、果樹園のブドウの剪定をお願いしました。昨年は、ブドウが動物に食べられてしまったので、今年こそはブドウの実がたわわにつき、房の重みで枝がしなっても大丈夫なように、枝の支えを強化しました。

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Dsc_0126上の写真は、「みちくさ庭」に咲くマルバマンサクと福寿草

 「民集の杜・西」の「桜街道」にしていこうと桜の木の生長を妨げる周りの枝払いをして、陽当たりを良くしました。その奥のシラカバエリアの低木が成長を妨げられないように枝払いをし、「母なる森」に生長するように願いました。

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 今日は、森びとの正会員に加入していただいた常陸大宮から来ていただいた橋本義昭さんが森づくりを一緒にやっていただきました。遠くから森づくりに来ていただき、ありがとうございました。橋本さんは、「自然保護活動の真剣さが伝わってきた。仲間に入りたいという気持ちが強くなった」と感想を述べてくれました。

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 2月24日は、足尾銅山閉山の日です。銅の生産で町を発展させた一方で、排出する鉱毒・亜硫酸ガスにより、樹々を枯らし深刻な環境破壊をもたらしました。その上、旧松木村を廃村に追い込んでしまいました。私たちは新たな森ともを迎えて、村人の”悔しさや悲しみ”を己の事として生涯忘れないように受け止め、再び、この地で森と人とのつながりが甦るように汗を流した日。さらに絆を太く、強くしていきたいと願う日になりました。お疲れ様でした。 

 今日の森作業参加者は、鎌田さん、橋倉さん、松村宗さん、永島さん、加賀さん、田城さん、田口さん、済賀さん、深津さん、清水さん、福原さん、橋本さん、そして大野でした。

<報告者:大野昭彦>

2026年1月29日 (木)

「森の広場でコンサートを!」夢を語り合った森作業

    1月27日(火)午前9時、足尾・松木郷の気温は-3℃、快晴。足尾ブルーに浮かび上がるミツマタの蕾が映えています。

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    冬場の松木郷入りの時間は、路面凍結などを避けるため1時間遅い10時にしています。が、一足先に入った済賀さんがストーブに火を入れて作業小屋をポカポカの状態にして待っていてくれました。感謝です。温まった小屋で、清水さん差し入れのキットカットとコーヒーをすすりながら、今日の作業責任者の永島さんの進行でミーティングが始まりました。民集の杜・北での木々の枝落し、レンギョウやドウダンツツジの移植場所の選定。余裕があれば、午後に果樹園のハウス屋根への獣害防止、霜除けのネット張りを行うというメニューです。

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    打ち合わせが終わると、早速各スタッフが残雪の残る広場に出て、手際良く道具をそろえて目的地に向かいます。

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    民集の杜・北の入口では、重い廃ガードレールの鉄板を移動し、単管パイプと鉄網で作った頑丈な入り口柵を開けて中に入ります。

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    早速、樹木の生長を妨害しそうな枝などを切っていきます。

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    枝落としをしながら、レンギョウやドウダンツツジの移植場所を検討し、「良しここだ」という場所に鉄筋を打ち込み、ピンクのリボンで目印をします。

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    民集の杜・北には、もともとパイオニア木であるヤシャブシの林があります。そこには、森びとプロジェクトとしての植樹はしていません。が、鳥や動物が運んだであろう多くの桜やモミジ、コナラが実生から生長しています。ヤシャブシ1種類の林から自然の遷移により様々な樹木の生育する「本物の森」、「母なる森」への萌芽であると言えます。「これからの観察が楽しみになる」と、坂口さん、永島さんの顔も思わずほころびます。

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    そして、更に森を西に進むと少し開けた場所に出ます。ここを整備してベンチを作り、訪問者の方々と談笑したり、大野さんは「野外コンサートが出来ればいいなぁ」と語り、夢が広がります。

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    作業も一段落してお昼の時間も過ぎていたので、足尾ブルーを堪能しながら作業小屋に帰ります。

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    途中、足尾町民の星野さん宅から昨秋、シャクナゲ、メグスリの木と共にいただいて移植したコナラの様子を見てみました。しっかり根付いているのを確認し一安心。清水さんからコナラの葉の特徴を教わりました。枝から葉っぱにかけて細長い部分の長いのがコナラ。短いのがミズナラ。写真は、コナラです。

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    昼食後は、民集・北の作業が順調に進んだので、済賀さんには、チェーンソーの歯の目立て作業をしてもらいました。残念ながら病気で真っ黒になった桜や枯れて弱った大木の枝等々、危険な樹木を伐採するのにチェーンソーは欠かせません。

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    他のスタッフは、打ち合わせ通り果樹園のハウス屋根のネット張りに取りかかります。松木郷は14時半を過ぎて中倉山に日が隠れると急激に冷え込んできます。皆、日が陰って寒い中、凍える手を我慢しながら何とかネットを紐でパイプに括りつけていました。

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    15時を過ぎて、巣に帰ってきたカラスがカーカーと威勢よく鳴きました。そろそろ作業を終えて、小屋に戻ります。作業小屋では、次の作業メニューを話したり、4月24日予定の町民の皆さんとのお花見で餅つきをしてみよう等、様々な話で盛り上がりながら松木郷を後にしました。今日の森作業は、大野さん、済賀さん、清水さん、坂口さん、永島さんと筆者、田城でした。  

(報告者:田城 郁)

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