2026年11月 1日 (日)

秋晴れの下、“いのちを守る森づくり”に汗を流しました。

 10月31日(土)、足尾松木郷は晴天に恵まれ、絶好の森作業日和となりました。

 8時30分の作業小屋の寒暖計は10℃、午後には16℃まで上がりました。今日はJR貨物労組(以降JRFU)の皆さんが臼沢「JR貨物労組の森」の育樹作業を行います。

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 9時20分にJRFU関東地本・菊地委員長とリーダーの皆さん17名が森びと広場に到着。ミーティングを行い、菊地委員長より「千葉県が豪雨被害に遭い、その要因の一つに海水温の上昇があるそうです。なぜ海水温が高くなっているのか原因を考えよう。JRFU“いのちの森づくり運動”も20年になります。酸素を供給してくれる木を一人20本植えようと植樹を行ってきました。厳しい自然環境と動物の食害もあり5月に補植を行った。今日は草を刈り、木々の生長を確認しよう。」とあいさつをいただきました。

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 永島運営委員より今日のスケジュールが報告され、準備を整えて「臼沢の森」に向かいました。

 「臼沢の森」入り口で荷物を分担し、急な木の階段を登り「JR貨物労組の森」に向かいました。とちの木の葉が黄に色づいています。本格的な紅葉はこれからです。

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 「JRFUの森」に到着し植樹地を眺めると、8月にスタッフが草刈りを行った場所は思ったほど伸びていませんでした。入口に設置した木の階段は、豪雨の影響か流された土で埋もれており、土を取り除き登れるようにしました。

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 刈り残した斜面上部の草刈りを行い、草に埋もれていた幼木に幹ガードを取り付けました。

 幹ガードを取り付けた南側の木々は大きく生長しており、5月に補植した幼木も根が活着している様子です。

 50才代が多数を占める中、19才、20才の若い組合員も初参加しており、草と幼木の区別や急斜面での草刈りで足を滑らせないよう先輩が声掛けながら作業が進められました。

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 森びとスタッフを含め20人の大人数で作業もはかどり、午前中で草刈り、幹ガード取り付け、獣害柵の補強を行うことが出来ました。組合員のみなさんの苦労が木々の生長につながり笑みがこぼれました。お疲れ様でした。

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 11時30分に作業を終了し、下りで転ばぬよう気をつけながら下山し、昼食にしました。

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 午後は13時10分から「民集の杜・西」の散策を行いました。林床の苔の感触を楽しみ、ベンチに腰を掛けて目をつむり、そよぐ風や葉擦れ、鳥のさえずりや川のせせらぎ、空気の匂いなど森に包まれた感覚を味わいました。上を見上げると、海の中にいるのかなと勘違いするような青い空が広がっていました。「風と太陽の光が心地いい」と感想が出されました。

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 作業小屋に戻り、森の手入れや森を散策した感想や意見交換を行いました。

・今回初めて山(臼沢)に登りました。草ぼうぼうでしたが、草を刈ってきれいになり、感慨深かいです。

・何年かぶりに参加。草ばかりだったところが森になっていた。森の散歩も初めて。天気も良く達成感がありやってよかった。

・今まで経験したことのない雨が降り、JRも線路が流され久留里線は廃止。貨物会社も無関係ではいられない。

・若い時は、植樹活動を何でやらなければならないのかと思ったが、今、地球温暖化・気候変動が激化している。地道に活動を広げていき、若い人が森に触れる機会をつくり出していきたい。

など、本日の森作業を通じて、地球環境の変化によって働く現場や働く者の命と安全が脅かされている現実も出されました。

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 JRFU組合員の皆さんの協力により着実に木々が生長しています。今夏の豪雨は各地に土砂崩壊をもたらし人々の命と暮らしに大きな影響を与えました。ベテランと若い組合員の皆さんと共に、かつて下流域に洪水被害をもたらした渡良瀬川源流の森を“いのちを守る森”へと育てていきましょう。本日はお疲れ様でした。

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 本日の森作業にはJR貨物労組から17名の組合員が参加。森びとスタッフは、永島さん、加賀さん、筆者清水でした。

(報告:清水 卓)

2026年10月31日 (土)

青空と色づく森が迎えてくれた、10月最後の松木郷

    そんな中、目を引いたのは、澄み渡る青空と色づき始めた木々のコントラストです。青い空を背景に、赤や黄色に染まり始めた木々が映え、思わず見とれてしまうほどの美しさでした。自然の色彩に包まれると、日頃の慌ただしさを忘れ、心が洗われるような気持ちになります。松木郷にも、秋ならではの風景が広がり始めています。

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大学の先生と学生が森の土壌調査に

    お昼前に、東京都立大学都市環境学部の先生1人と学生2人が「みちくさ」を訪れました。森びとの森で土壌調査を行いたいとのことで、調査に入るための承諾を得たいと、副代表との話し合いを希望されました。お話によると、古河機械金属(株)と日光森林管理署からはすでに承諾を得ており、10月31日から11月3日までの予定で調査を行うとのことです。森びととの話し合いでは、持参した資料を見ながら、調査について確認しました。大学の先生や学生が森に足を運び、土壌を調べることは、森の成長や自然環境を知るうえでも大切な機会です。木々が育つ森の土の中では、どのような営みが続いているのでしょうか。今回の調査が、森の環境を理解する新たな発見につながることを期待しています。

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清水副代表との資料を見ながら、話し合いの様子です。

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森を訪れる人たちとの出会い

    この日も、松木郷にはハイキングや登山を楽しむ人たちが訪れていました。「みちくさ」の看板の前で記念写真を撮る人たちや、松木郷の自然を楽しみながら歩くハイカーの姿が見られました。また、登山に訪れた男性6人のグループとも出会いました。これから山に向かう皆さんに、クマに注意して安全に楽しんでくださいと声をかけました。秋の山歩きは、色づく木々や澄んだ空気を楽しめる季節です。一方で、クマとの遭遇にも注意が必要です。自然を楽しむためにも、安全への備えを忘れずに山を歩いていただきたいと思います。

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森が人と自然をつなぐ場所に

    青空の下で色づき始めた木々を眺める人、森の土壌を調べる大学の先生や学生、山歩きを楽しむハイカー。この日、松木郷ではそれぞれの目的で森を訪れる人たちの姿がありました。森は、木を植え、育てる場所であるだけではありません。自然の美しさに触れたり、学びや発見を得たり、人と人とが出会ったりする場所でもあります。これから秋が深まるにつれて、松木郷の森はどのような表情を見せてくれるのでしょうか。訪れる人たちとともに、その変化を楽しみにしていきたいと思います。

    本日の「みちくさ」担当は、橋倉と武田でした。(筆者:武田)

2026年10月26日 (月)

雨の足尾で出会った花たち。誰かに見せたいアサガオ、根づいたクロモジ

 「誰かに見せてあげたいと思っていたの。寄ってもらって観てくれて本当に良かった!」と、足尾に暮らすTさんが、うれしそうに話してくれました。

 10月25日(日)、帰りがけに立ち寄ったTさん宅で出会ったのは、午後3時を過ぎてもきれいな花を咲かせていたアサガオです。曇りや雨の日だったからこそ、朝から咲き続けていたといいます。

 雨の足尾で出会ったのは、アサガオだけではありません。草むらに隠れていたカワラナデシコ、元気に根づいたクロモジ。来訪者のいない静かな一日でしたが、自然の中には心を和ませてくれる発見が待っていました。

 午前8時30分。夜来の雨は止んでいましたが、足尾ダムの上には霧がかかり、気温は10℃。肌寒い朝でした。松木郷の草原では、雨に濡れたチカラシバが、かすかに紫色を帯びていました。朝日が差せば、もっと美しく輝くのに――そんな思いを抱きながら、静かな草原を眺めました。

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 この日、「銅親水公園」の駐車場に止まっていた車はわずか2台。天候も悪く、紅葉もこれからという時期だったため、訪れる人は少なそうです。「みちくさ」の留守番を武田さんにお願いし、橋倉は臼沢西の森で行われている柵の修繕作業に合流しました。

    臼沢西の森へ向かう途中、眼下に見える「みちくさ」や雲集亭、作業詰所が、いつもとは違った新鮮な景色に見えました。しかし、現場では大量の岩が崩れ、シカなどの食害から植えた木々を守る柵がなぎ倒されていました。そこで、壊れた柵の外側に新たな柵を設置する作業が進められました。育ち始めた木々を守り、森の生長を支えるためには植樹後もこうした手入れを続ける必要があります。修繕作業の詳しい様子は森びとブログの記事をご覧ください。

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 正午ごろの「みちくさ」。気温は朝より上がったものの、昼食を終えるころには雨が降り始めました。外壁に目を向けると、カマキリが雨宿りをするように必死に張りついていました。人にとっては肌寒く、活動しにくい天気でも小さな生きものたちはそれぞれの場所で過ごしています。

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 この日は来訪者が一人もなく、少し寂しい一日となりました。そこで、武田と橋倉の二人は、10月上旬に仕込んでおいたカラタチの実のジュースを味見することにしました。材料はカラタチの実と氷砂糖、水だけ。口にすると酸味があり、そのあとに苦みも感じます。思い描いていた甘いジュースとは少し違う、野趣あふれる味わいでした。森の周辺には、普段あまり目を向けない植物にも、さまざまな恵みがあります。ただし、野生植物の実を利用する際は、種類の確認や食用の安全性に十分注意することも大切です。

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 午後、雨が小降りになったのを見計らい、「こころの園」の階段脇で草刈りを行いました。すると、草むらの中から、ピンク色の可憐な花が姿を現しました。カワラナデシコです。来訪者がなく、少しがっかりしていたところに、思いがけない出会いがありました。人が訪れるのを待つだけでなく、足元に目を向ければ、自然のほうからうれしい発見を届けてくれるのです。

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9 さらに、もう一つうれしい発見がありました。今市のSさんからいただき、「民集の杜・西」に二つに分けて植えたクロモジが、元気に根づいていたのです。クロモジは、香りのよい枝や葉でも知られる樹木です。松木郷では初めて植えた木が、新しい場所で根を張り、育ち始めていました。参加スタッフ全員でその姿を確かめ、これからの生長に期待を膨らませました。人から人へと託された木が、新しい土地で育っていく。こうしたつながりも、森づくりの大きな喜びです。

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 一日の終わりに、もう一つ思いがけない出会いがありました。帰りがけに足尾のTさん宅へ立ち寄ると、玄関脇から軒先へと伸びたツルに、たくさんのアサガオが咲いていました。午後3時を過ぎていたにもかかわらず、色鮮やかな花がいくつも開いています。昼間にはしぼんでしまうと思っていたので、驚きました。Tさんは、こう話してくれました。

 「今日は曇りや雨の天気だったので、朝からずっと咲いていてきれいなの。誰かに見せてあげたいと思っていたの。寄ってもらって観てくれて本当に良かった!」

    花を大切に育て、その美しさを誰かと分かち合いたい。Tさんの言葉から、草花への深い愛情が伝わってきました。訪れる人がいないと寂しく感じていた一日でしたが、最後に待っていたのは、花を通じて人と人の心がつながるひとときでした。

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Photo_7 雨の足尾で出会った、チカラシバ、カワラナデシコ、クロモジ、そしてアサガオ。森の中で育つ木々を守り、草花の姿に気づき、その喜びを誰かと分かち合う。森づくりは、木を植え育てるだけでなく、自然を通じて人と人とのつながりを育むことでもあるのだと感じた一日でした。皆さんも足尾・松木郷を訪れ、季節ごとに変わる草花や木々の姿を探してみませんか。思いがけない出会いが、きっと待っています。この日の「みちくさ」の舎人は、武田と橋倉(筆者)でした。

臼沢西の森、里親植樹の木々が大きく育っています!

 木を植えてから年月がたつと、森はどのように変わっていくのでしょうか。足尾・臼沢西の森では里親植樹で植えた木々が大きく育っています。早くに植えたコブシは高さ約4メートル、幹の直径は約7センチに生長しました。周囲の木々の葉も赤や黄色に色づき始め、少しずつ森らしい姿へと変わっています。

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Img_9785 午前中は、臼沢西の森に設置している獣害柵の修繕に取り組みました。シカ等による食害から植えた木々を守るための柵です。現場では、落石によって柵が倒れ、修繕できない状態になっていました。そこで、壊れた柵をそのまま直せず、手前に新しい柵を設けました。金網や鉄筋などの資材を車に積み、全員で斜面を運び上げて作業を開始。新たに8枚の金網を設置しました。さらに、再び落石があった場合に備え、新しい柵と近くの大きな木をロープでつないで補強しました。資材を運び、斜面で作業を続けるうちに、みんな汗だくに。それでもこれから育っていく木々を守るため、一つひとつ作業を進めました。植えた木を大きく育てるには、植樹して終わりではなく、自然の力によって壊れた設備を直し、動物の食害から木々を守る。こうした地道な手入れが、森の生長を支えています。

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Img_9796 臼沢西の森は、コロナ禍で足尾に来ることができない方々のために行った里親植樹によって木々を育ててきた場所です。そこで目を引いたのが、早くに植えたコブシの生長です。幹の直径は約7センチ、高さは約4メートル。小さな苗木が年月を重ねてこれほど大きくなりました。周囲を見渡すと、まだ小さな木々の葉も赤や黄色に色づき、秋の訪れを知らせています。大きく育った木も、これから生長する木も、それぞれがこの場所の森をつくっています。練づくりは苗木を植えるだけでなく、その先の生長を見守り、次の世代へ森をつないでいくことでもあります。やがて木々が枝葉を広げ、多くの生きものが暮らす森へと育っていく。そんな未来を思い描きながら、私たちは森びと広場へ戻りました。

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 天気予報どおり、正午ごろから雨が降り始めました。昼の気温は20℃。天候に合わせて午後の作業を変更し、作業小屋で11月3日開催の中倉山のブナ保護の際に使用する植生袋づくりを行いました。植生袋には、黒土と草の種を入れます。これらを中倉山のブナの根元周辺に設置し、土壌の保護や植物の生育につなげる取り組みです。一つひとつ袋を準備する作業にも、貴重なブナとその周辺の自然を次の世代へ残したいという思いが込められています。

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Img_9828    作業の終わりごろには雨も小降りになり、「こころの園」の西側斜面の草刈りを行いました。草に覆われていた場所から姿を現したのは、黄色く色づいたヤマブキ。そして、可憐な花を咲かせるカワラナデシコです。草を刈ることで、見過ごしていた植物の姿が見えてきました。森の手入れはそこに生きる草花に目を向け、季節ごとの変化を見つけることが前提で、森づくりの楽しみのひとつです。

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 森びと広場では、桜や柿の木の葉が赤く色づき、イチョウの葉も黄色く染まってきました。足元に目を向けると、スギゴケやミズゴケの鮮やかな緑色が目に入ります。ふんわりとした苔の姿にも、雨の日ならではの美しさを感じます。臼沢の森も、これから本格的な紅葉の季節を迎えて森の賑わいをみせてくれます。植えた木が育ち、草花が顔をのぞかせ、季節とともに景色が変わっていく。こうした変化は、森を訪れてこそ出会える発見です。皆さんも、足尾・松木郷を訪れて、小さな秋を探してみませんか。植樹から始まった森がどのように育っているのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

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Img_9850 この日の森づくりには、清水、大野、鎌田、加賀、田口、橋倉(みちくさから応援)、そして筆者の永島が参加しました。

2026年10月24日 (土)

雨の日の森で考えた、気候危機と私たちにできること

 大雨による浸水、海面上昇、そして地球温暖化。こうしたニュースに触れるたび、「この先、私たちの暮らしや自然はどうなるのだろう」と考えることはないでしょうか。

 10月24日(土)の足尾・松木郷は雨。朝8時30分、気温は13℃。山肌は雨に煙り、肌寒さを感じる朝でした。

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 雨が激しく、外での活動は難しい一日。訪れる人もいなかったため、室内で映像を観ながら、森のこと、地球の未来のことを考えました。最初に観たのは、森びとプロジェクトの10周年を記念して制作されたDVDです。足尾の荒廃した土地に木を植え、森を育ててきた歩みを振り返り、「すごいことをしてきたんだなぁ」と改めて感じました。木を植えることは、苗木を土に植えて終わることではありません。木々が育ち、さまざまな生きものが暮らせる環境をつくり、次の世代へ豊かな自然を引き継いでいくことにつながります。

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 続いて観たのは、2020年にNHK BS1で放送された「気候クライシス IPCC特別報告書からの警告」です。番組では、極地の氷が解けることによる海面上昇や、海岸の浸食で住む場所を移さざるを得ない人々の姿が紹介されていました。日本でも大雨による浸水など、気候変動は私たちの暮らしと無関係ではありません。

 災害から命や暮らしを守る備えは欠かせません。しかし、被害を受けてから対処するだけでなく、温暖化をこれ以上進めないために何ができるのかを考え、行動することも必要です。では、私たちに何ができるのでしょうか。社会の仕組みを変える取り組みも必要です。同時に、自然の変化に目を向け、森を育て、自然と共に生きる暮らしを考えることも、その一歩ではないでしょうか。

 今日は足尾で続けてきた森づくりを振り返りながら、自然を守る活動を未来へつなぐ大切さを改めて感じた一日でした。

    雨が少し小降りになったので、外に出てみました。時折、雄鹿が雌鹿を呼ぶ鳴き声が山に響き、猿たちが歩き回っています。雨に濡れた木々にも、秋の深まりが感じられました。今は桜の葉の赤やシラカンバの黄色が目を引きます。これからモミジやカエデ、カラマツなども色づき、山が鮮やかな秋色に包まれていくことでしょう。森の魅力は、紅葉の美しさだけではありません。季節ごとに変わる木々の姿、動物たちの声、雨の匂い。足を運んで初めて気づく自然の営みがあります。

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 日々の暮らしの中で、自然の変化を感じる時間はありますか。森を歩き、自然に触れることは、私たちの暮らしが自然に支えられていることを見つめ直す機会にもなります。自然を守ることを特別な誰かの活動にとどめず、自分たちの暮らしとつながる問題として考えてみませんか。秋が深まる足尾・松木郷へ、ぜひお越しください。散策の途中には、遊働楽舎「みちくさ」にもお立ち寄りください。

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 本日の「みちくさ」担当は、坂口と筆者・加賀でした。

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