2026年8月12日 (水)

「JR貨物労組の森」災害に強い木に生長する事を願い、草を刈る。

 8月11日(火)遊働楽舎 “みちくさ”の8時40分の気温は18℃、連日猛暑の続いた「松木郷」では驚く涼しさです。台風15号が接近している影響で雲に覆われ、雲の動きも早いです。天気予報では観測史上初めて茨城県に上陸する台風と伝えられ、「酷暑日」がつくられるほどの気温上昇に続き、地球全体の気候の変化を感じる日となりました。

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 今日の舎人は永島さんとのペアなので、午前中は臼沢「貨物労組の森」の草刈りを行うことにしました。5月15日、16日にJR貨物労組の組合員の皆さんがブナ、ミズナラ、モミジ、トチノキなど10本の幼木の補植を行ってくれましたが、あっという間に草に覆われてしまいました。草刈りには加賀さんが応援に入り、橋倉さんが“みちくさ”の番をしてくれることになりました。

Dsc00918《2026年5月16日 JR貨物労組の皆さんが補植作業》

  “みちくさ”オープン準備後、クロモジ茶を飲んで打合せを行いました。初めて飲むクロモジ茶なので、香りを確かめ、味わいました。甘さを感じる味で、みなさん「どこかで嗅いだことのある香りだな」という意見が出るのですが、どこなのかが思い浮かびません。

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 香りの成分を調べるとクロモジ茶はリナロール(フローラルな香り)やカルボン(ミントの香り)、ゲラニオール(バラ様の香り)などを含むとありました。「あっ!みちくさの庭だ」と身近なところに香りの元があった事に気づきました。「みちくさの庭」にはミントが生え、東側の柵沿いにバラが植えてあります。交感神経を活性化させる可能性があることもわかり、草刈り作業の後押しをしてくれるということで準備に取り掛かりました。

 

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 軽トラに刈払機と鎌を乗せ「臼沢の森」に向かいました。久しぶりの臼沢の階段は息があがります。落ち葉が攪拌されており、イノシシが餌となるミミズ探しに森を歩いた様子が分かります。

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 9時40分、「貨物労組の森」に到着し、一同あぜん。どこに植えた幼木があるのか分からないほどの草に覆われています。登りの階段も「どこなの?」といった状態でした。急斜面なので足を滑らせないよう足場を固めて、下から刈り始めました。刈払機は木々の間が広い場所を刈っていきました。

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 たった3ヶ月でニセアカシアの枝が伸びて広がり、ツルも植えた幼木に覆いかぶさっています。幹ガードで覆っていない幼木もあり、誤って切らないように慎重に鎌で草を刈っていきました。

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 気温も上昇してきて、熱中症にならないように水分補給休憩を取りながら作業を進め、幹ガードに囲われた幼木が見えるようになってきました。約2時間、下山時刻11時30分までに植樹地の3/2を刈ることができました。「植樹-食害-補植-食害-補植・幹ガード」と苦労して森づくりを行ってきた組合員の皆さんの努力が木々の生長につながっています。

 残り1/3は貨物労組の皆さんの育樹活動参加をお待ちしています。

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 “みちくさ”の番をしていただいた橋倉さんは“みちくさ”西側の草刈りを行ってくれました。

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 “みちくさの庭”はムクゲ、ヤブカンゾウ、ナツズイセン、シモツケソウ、ワルナスビ、ヘクソカズラなど花盛りです。蜜を求めるチョウやカメムシ、アブラムシとアリが集り受粉の手伝いをしています。

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 午後になると気温は25℃に上昇、風も吹き始め、東の空も黒くなってきました。台風に備え作業小屋、コンテナ、ビニールハウス、“みちくさ”の戸締り確認をして14時に閉舎しました。本日の訪問者はおりませんでした。

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本日の舎人は永島さん、橋倉さん、加賀さん、筆者・清水でした。

(報告 清水 卓)

 

2026年8月10日 (月)

いのちと希望を守る中倉山「孤高のブナ」の保護活動

中倉山の未来を紡ぐ土壌保全活動に参加して ・・・・・・・宇都宮市 池田様より                              

 8月1日(土)、足尾で緑を育てている”森びとプロジェクト”が行う、中倉山山頂の「孤高のブナ」の土壌保全ボランティア活動に参加しました。今回は大田原高校生・先生・山岳部の皆さんや森びとプロジェクトのスタッフの方々とともに、未来へ命をつなぐ一歩を踏み出しました。

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 中倉山への道は想像以上に険しく、急な斜面が続く登山道は、一歩進むたびに体力を奪っていきます。しかし、その苦しさの先に広がっていたのは、公害によって緑を失い、今なお土壌が削られ続ける足尾の山々の姿でした。その光景は、自然が受けた深い傷と、人間が背負うべき責任を静かに語りかけているようでした。

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 息を切らしながら山頂にたどり着くと、風雪に耐え、たった一本で空へ向かって立ち続ける「孤高のブナ」が迎えてくれました。その姿は、孤独ではなく「希望」そのものでした。幾度もの厳しい冬や嵐を乗り越え、それでも命をつなぎ続ける姿に、胸が熱くなり、自然の持つ計り知れない生命力を教えられました。

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 私たちは、そのブナの土壌の流出を防ぎ、根元を守るために、草の種の入った「植生土嚢」を一袋一袋根の回りに丁寧に貼りつけました。晴れ間の見える天候でしたが決して楽ではありませんでした。汗が土に染み込むたび、「この土嚢一袋が未来の森を支える」という思いが力となりました。

 高校生の皆さんの真っすぐなまなざしと行動力、そして長年この山を守り続けてきた方々の揺るぎない情熱に触れ、自然を守る心は世代を超えて受け継がれていくのだと実感しました。

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 今回植えた小さな植物の種は、今はまだ目立たない存在です。しかし、やがて深く根を張り、大地を支え、「孤高のブナ」の命を未来へつないでいくでしょう。そして、私たち一人ひとりの思いも、きっとこの山に生き続けます。

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 自然を守ることは、木を守ることだけではありません。未来に生きる子どもたちの命と希望を守ることです。この日の感動を胸に刻み、自然への敬意を忘れず、未来へ森をつなぐ活動を続けていきたいと思います。(by池田)

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 この度は、ご友人の紹介で、ボランティアによる高校生の「孤高のブナ保護」活動に参加し、サポートされた感想をいただきありがとうございました。お礼申し上げます。今後も当団体の活動にご理解・ご協力をお願いいたします。

  <報告者> 森びとプロジェクト スタッフ 大野昭彦

雷様(らいさま)が涼しさを運んできた!

 8月9日(日)、テレビのニュースでは、旧盆の長期休暇で”民族大移動”が始まったと報じていました。足尾は「新盆」なので7月がお盆月です。しかし、都会に出ている人々が足尾町にも大勢戻ってきます。13日には「納涼祭」と銘打って盆踊りがにぎやかに開催されます。 今日は「みちくさ」への来訪者を期待し、長く伸びた草を刈りました。

Dscn9830 また、今日は次世代を担う森づくりサポーターの「夏季ゼミ」が行われ、暑い中でゼミ生は草刈り実習で汗を流していました。「心の園」の草木は陽差しを浴びて喜んでいるようでした。

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Dscn9832_2  「みちくさ」への来訪者は午後になっても来ませんでした。そんな中、足尾ジャンダルム方面に怪しげな雲が出てきました。雷様(栃木県では畏敬の念で、”雷さま”と呼んでいます)が来そうな天気になってきました。

Dscn9837 間もなく雷鳴が轟き、雨が降ってきました。中倉山の頂上もガスがかかって見えなくなってきました。

Dscn9839 私の子供の頃は雷に打たれ亡くなる人もいましたが、クーラーもない時代の雷雨の後の涼しさは大歓迎したものです。そんなことを思い出して寒暖計を見ていたら、31度の気温が25度まで下がり、驚きました。まさに自然の力を改めて感じる瞬間でした。

Dscn9840 森の散策から戻ったゼミ参加者と「舎人」の私達も作業小屋での話し合いに合流し、温暖化による異常気象で線状降水帯が多発している現代社会での生活と、子供心に喜んだ「雷雨の後の涼しさ」の格段の差を振り返りました。

Dscn9843 涼しさを運んでくれた”雷さま”の雨を降らせてくれた雲をまとった足尾の山々を観ながら、「みちくさ」をあとにしました。今日(8/9)の舎人は、加賀春吾と橋倉喜一(報告も)でした。

2026年8月 9日 (日)

森と人、人と人がつながる一日 

午前中は、森びと広場の北側にある「こころの園」エリアの草刈りを行い、午後はサポーター育成ゼミの受講生と「民集の杜西」に入り、森の散歩を行いました。
「こころの園」の草刈りでは、まず、刈払機を使う人と、手鎌で木々の周りを丁寧に刈る人に分かれ、木と人の安全を第一に作業を進めました。

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木々や草花の成長を妨げているススキ、ヨモギ、ヤブガラシ(つる)などの植物を、一本一本確認しながら刈り取りました。上段の草刈りをしていると、紫色の小さな花が密集し、穂のように咲いている植物が目に入りました。近づいてみると、何とも甘い香りがします。そこで、いったん刈払機のエンジンを止め、葉や花の香りを確かめてみました。「これは残そう」と、その花の群生は刈らずに残すことにしました。昼近くになり、斜面の一部を残して午前の作業を終えました。作業小屋に戻り温度計を見ると、気温は32度、暑さの中での作業でした。

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昼食後は、サポーター育成ゼミの受講生と一緒に「民集の杜西」へ入りました。
私たちが行っている「森の散歩」は、森の中で立ち止まり、木々や生きものの姿を見ながら、感じたことや気づいたことをみんなで考え、森との対話を深めることを目的としています。そのためにも、途中で立ち止まって考える「ポイント」をつくることが大切です。

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森に入ると、ちょうど雨が降り始めました。木の葉に雨が当たる音、風に揺れる葉のざわめき、セミや鳥の声、そして川のせせらぎ。森を歩くと、私たちが植えたサクラ、モミジ、コナラなどの苗木が大きく成長している姿が目に入ります。そして今では、それらの木々が自ら種を落とし、そこから新しい実生の幼木も育ち始めています。

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残念ながら、今回「ミヤマクワガタ」を見つけることはできませんでした。しかし、森の中で木々の生命力や自然の奥深さを感じることができました。そして、自然の「痛み」や変化を単なる出来事として見るのではなく、自分自身のこととして感じ、考えることの大切さについても話し合いました。

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短い時間でしたが、森の中に身を置くことで、森と人、人と人とのつながりを改めて感じることができました。森には、心をほぐし、仲間との会話を生み、明日を生きる活力を与えてくれる力があるように感じました。

その後、雷雨がひどくなりそうな気配がしたため、急いで作業小屋へ戻りました。私たちが小屋に入った途端、大粒の雨が降り始め、トタン屋根を激しく打ち付けました。

Photo_11 最後に、受講生の皆さんから感想を聞きました。「見る、触れる、香りを嗅ぐ、音を聴く、味わうという五感で森を感じることも大切。でも、森の中で優しい日差しを感じながら、森のことだけでなく、いろいろな話ができたことが良かった」「作業小屋で話すのとは違って、自然の中にいるとリラックスできた」「森の空気感がとても気持ち良かった。新緑の季節なら、もっと素晴らしいだろうと思った」「打ち合わせも自然の中に身を置いて行えば、もっと自然に言葉が出てくるのではないか」と。

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私たちは森を歩き、森の中で木々の声に耳を澄ませ、森に何かを「囁かれた」ような時間だったのかもしれません。そんな森の力を、受講生の皆さんと一緒に感じた一日でした。若い「森の散策サポーター」が足尾・松木郷の森でお待ちしています。

本日の参加者は、鈴木 力、田口順一、永島 守、矢野雅之、加賀春吾、坂口真理、橋倉喜一、清水 卓、そして筆者・報告は大野昭彦でした。

2026年8月 8日 (土)

お盆休みがスタート!夏の松木郷が待ってるよ!!

 令和8年8月8日(土)、8が三つで世間ではミツバチの日などと呼ばれているようです。さて、今日のみちくさ前の温度計は9時前にすでに30℃を超え、最高気温は34℃でした。

Img_9480 訪問者を迎える準備を済ませ、仁平村長と旗と看板を掲げて準備万端。しかし、みちくさ前を通る人はいません。やはりお盆は帰省なのかと思いつつ、DVDを視聴できる準備を整え訪問者待ち!

Img_9477 やがてゴロゴロという嫌な音が聞こえはじめ、雲行きも怪しくなってきました。

Img_9495_2 11時50分、今日初めての通過者あり。ハイキングの若者です。帰りに寄ってくださいと声をかけ見送りました。しかし、わずか10分後先ほどの若者が忙しく下っていきました。やはりカミナリは怖いですね。ということで、本日の来訪者はありませんでした。

 8月となり松木郷の森も緑が濃くなってきました。

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Img_9479 かわいらしい花たちも待っています。

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Img_9488 是非、気軽にお立ち寄りください。

 今日の舎人は武田、永島(筆者)でした。 

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