森は未来への贈り物 ~岸井さんに誓う足尾の再生~
5月8日、NPO法人森びとプロジェクト委員会の立ち上げに尽力され、「足尾に再び森を取り戻そう」と私たちの活動をけん引してくださった故・岸井成格理事長のお墓参りを行いました。今年の5月15日で「天空の森」の旅立って8年になります。
【写真:2005年5月 第1回足尾・ふるさとの森づくりの様子】
雨が心配される中ではありましたが、霊園の木々は鮮やかな新緑に包まれ、静かな空気の中にも生命の力強さが感じられました。清水さんは高枝バサミ、坂口さんは剪定バサミを使用し、お墓周りをきれいにしてくれました。墓前には、生前岸井さんが大好きだった日本酒を供え、20年以上続く足尾での森づくりの歩みと、この1年の活動を報告しました。
活動開始から21年。これまで植え育ててきた森は少しずつ広がり、荒廃地に根づいた木々は雨水を蓄え、土砂流出を防ぎ、多くの命を育む場所へと変わりつつあります。一方で、気候変動による豪雨や猛暑は年々深刻さを増し、世界各地で大規模な山火事や洪水、干ばつが発生しています。足尾の森づくりはまだまだ小さな営みかもしれません。しかし、人が自然と向き合い、荒廃地を再生しようとする挑戦は、未来への大切な希望です。
20年前に植えた苗木は、今では人の背丈を大きく超え、鳥たちが集い、草花が咲く森へと育っています。森は人の手だけでは完成しません。風が種を運び、小鳥や動物たちが仲間を増やし、自然自身が森を育ててくれています。
墓前に立ちながら、「森づくりは人づくり」という岸井さんの言葉を改めて胸に刻みました。便利さや効率だけではなく、命を支え合う社会をどう築くのか。その答えの一つが、足尾の森にあるように感じます。
“煙害で焼失した森を再生する懸命の試み”は、これからも続きます。松木郷を「母なる森」へ――。森を愛する多くの仲間たちとともに、山と心に木を植え続けていきます。
(報告:運営委員・小林敬)













































































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