2025年6月17日 (火)

6・22「森の案内」の準備に汗だく!

 本日(6月17日)、「梅雨の晴れ間」なら喜ばれるが、誰もが逃げたくなるような暑い日が続く松木郷です。

空は快晴、しかし気温は、30度を超えています。白いヤマボウシの花も少し元気がない気がします。

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Dscn2723 今日の森作業の「集中日」は、森びとを今日まで支えてくれた大勢の皆さんを迎える準備の日です。打ち合わせで、①案内する森の草刈り、②お迎えする「みちくさ」「雲集亭」の整備の2班に分かれ作業開始です。

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 梅雨で雨の心配ばかりしていましたが、熱波続きが予想され、日陰を作るターフ張りを行う事になりました。「雲集亭」の軒先にブルーシートで大きな日陰を創ることが出来ました。

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Dscn2741  他方、草刈り班も武田、田口さん達の奮闘で、案内通路等のかなりの部分を刈ることが出来ましたが、残された箇所もありました。

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Dscn2737  今日は一日汗のかきどうしでしたが、珍しいトンボや奇麗な蛾を見たとき、僅かな時間暑さを忘れることが出来ました。

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Dscn2736_2 汗だくで頑張った皆さんは、田口、武田、加賀、済賀、橋倉、田城、大野、清水の皆さんでした。お疲れさまでした。 報告は橋倉喜一でした。 

2025年6月10日 (火)

恵みの雨の中の森作業

Dscn2703_2  本日(6月10日)の足尾・松木は、曇りで12℃(8時30分)です。今にも雨が降りそうな空です。Dscn2708  朝の打ち合わせでは、作業責任者の清水副代表から午前中は、「臼沢西の植樹地」の草刈り(左上の4列:前回の草刈りの未実施地)と「臼沢の植樹地」にある「JR貨物労組の植樹地」の草刈り。午後は、「果樹園」の草刈りを実施しますとの説明を受けて、雨が降ることを想定して雨カッパの着用をして作業に入りました。Dscn2687 「臼沢西の植樹地」に着くと小雨が降って来ましたDscn2688 草刈りを進めるとハチの巣を大野さんが教えてくれましたのでその場所を避けて草刈りを進めました。

Dscn2692 草に負けずに元気に生長してほしいと願いながら、約30分程で草刈りを終了出来ました。

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Dscn2689 次の草刈り場所の「臼沢の植樹地」の手作りの階段を登っていくと湿気が強くて体力を消耗します。

Dscn2694 途中何度も水分補給をしながら「JR貨物労組の植樹地」に到着すると下段の鉄製のネットが地上に着いていてクマ等の獣害の出入り場所になっていましたので、慎重に鉄製のネットを持ち上げて張り上げました。

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Dscn2695  昨年は、苗木に幹ガードを付けましたので苗木の生長を確認することが出来ました。しかし、草の伸びがすごいので下段から上段に向けて草刈りを行いましたが、植樹地の傾斜は30度位あり雨で足元が滑らないように注意しながら草刈りを進めましたが、全てを行う事が出来ませんでした。

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Dscn2700 獣害ネットを点検すると尾根の頂上付近が地面からめくりあがり、大きな穴を発見しましたので、それを塞ぎました。

Dscn2702 尾根の上段の獣害ネットの上部に亀甲の金属のネットを張らなけらばなりません。また、植樹地の傾斜で足元が滑りますので更に階段を設置しようと話になりました。

Dscn2698 12時を回りましたので「JR貨物労組の植樹地」を後に下山して、昼食にしました。

食事中に雨が強くなり食事が終わっても益々雨が強まりましたので、午後の作業を中止にして帰路に着きました。

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 本日の作業者は、松村宗さん、橋倉さん、大野さん、加賀さん、清水さん、坂口さんと筆者でした。雨の降る中の森作業ありがとうございました。

(報告者:済賀正文)

2025年6月 9日 (月)

第13回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭に参加しました

昨日、福島県南相馬市で「第13回目南相馬鎮魂復興市民植樹祭」が開催され、森びとからはJR貨物労組から17名、神奈川県ファンクラブからも10名を含め総勢51名で参加してきました。

Screenshot_20250609_111305_x4日から植樹祭会場で前段準備に携わっていた南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊(通称:応援隊)の皆さんと合流し、森びと桜井代表が歓迎のあいさつをしました。

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ご存知のように、福島県南相馬市では2011年3月11日の東日本大震災にて636名の方が犠牲に遭われました。震災を風化させることなく、今後も市民のいのちを守る森の防潮堤づくりを継続していく決意を新たにして、献花台で祈りを捧げました。

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実行副委員長の応援隊・松林代表から力強く開会あいさつがされました。20250608_120153

宮城県ファンクラブ・林代表が皆さんで丹精込めて作った苗木を無事に嫁がれました。
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応援隊が入ったグループの植樹リーダーには、第1回(2013年10月6日開催)の植樹祭で、相馬農業高校の農業クラブの理事長を勤めていた山田くんが市役所の職員になって堂々と参加者に指導していました。

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全体で15,000本の苗木にいのちを吹きこみました。来年は、応援隊と相談して草刈りや観察などを含めた泊まりがけの企画を考えたいと思います。応援隊の皆さん、連日暑い中での前段準備ありがとうございました。JR貨物労組の皆さん、ファンクラブの皆さん、来年もよろしくお願い致します。(運営委員・小林敬)

2025年5月28日 (水)

作業には絶好の曇り空 下草刈り、楽し!

5月27日(火)午前8時10分の気温は11℃、松木郷は、少し寒い曇り空です。久しぶりに顔を合わせた皆さん、近況報告で盛り上がる作業小屋。午前9時、「おはようございます。今日の作業ミーティングをはじめます。」作業責任者の加賀さんの号令がかかりました。一通りの説明を聞き、いくつかの質問のやり取りの後「では、各自道具を持って、臼沢の杜・西に向かいましょう。特に、スズメバチだけは気を付けて!!」との注意喚起。今日は、「臼沢の杜・西」の下草刈りです。

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ノコギリ鎌を片手に、スタッフ、ボランティアの皆さんと共に、足早に「臼沢の杜・西」に向かいます。

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道すがら、キンバリーさんが「牡鹿の角」を拾いました。1歳以上の牡鹿は、1年に1回春先に角が生え変わるそうです。

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獣害防止柵の入り口を開門し、臼沢エリアに入り、左手に進み「臼沢の杜」を右手に見ながら更に約300mほど進むと、「臼沢の杜・西」に到着します。Photo_5

臼沢の杜・西に着いたら、更に急斜面を上ります。ここには、2021年、22年の「里親植樹」で植えられた約1100本の背の低い幼木が、下草と闘いながら生長しています。

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今日の作業には、加賀さんより「ゴム手袋か皮手袋を付けるように」と、強い指示がありました。
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なぜなら、刺されやすい手をスズメバチから守るためです。この日も駆除スプレーで、一匹退治しました。

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右下がカシワ、左上がブナ

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栗の木にも、花が付きました。

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赤っぽいのは「白膠木」(ヌルデ)の幼木です。私たちが植えた樹種ではないので、「鳥が種を運んで、ここで実生から生長したのだろう。大きくなると秋の紅葉がとてもきれいだから育てよう!」と、ベテランの松村宗雄さんに教えていただきました。

Photo_19わずかですが、苔が生えていました。「土壌に保湿性が出てきた証拠だよ」と、スタッフの済賀さんが教えてくれました。

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ナラの木が、枯れて横たわっています。抜いてみると、根の殆どが文字通り「根こそぎ」食べられています。同じような状態のナラの木が6本あり、根を抜いた穴には、6ヶ所とも必ず横穴が掘られていました。「恐らくヤチネズミではないか?」、「土が肥えてきてミミズや木の根を食べにきているのではないか?」「いずれにしても、こういう状態は初めてだ」と、このような言葉が飛び交うくらい、珍しいことです。Photo_22

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午後3時近く、「臼沢の杜・西」の左上4段を残してかなりの面積の下草刈りを終えたボランティアとスタッフの皆さん。「ヤッター!」と充実感もひとしおです。

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今日作業をした「臼沢の杜・西」の木々が約4年にして、樹高は30㎝から1m、1m50㎝程度で下草刈りはまだまだ必要なようです。かたや、東隣りの「臼沢の杜」は20年目、樹高は15mの立派な森に生長していて、臼沢の杜と臼沢の杜・西は、森づくりの年月による生長の対比において非常に解りやすいエリアだなと感じました。

最後にボランティア、スタッフの皆さんは作業小屋で、6月10日に「臼沢の杜・西」の階段左上部4段に残った下草刈りをすることを確認し、松木郷を後にしました。

本日の作業に参加された皆さんは、キンバリーさん、山内さん、本間さん、武田さん、田口さん、松村さん、済賀さん、加賀さん、大野さん、清水さん、田城でした。(報告者 田城 郁)

2025年5月26日 (月)

森づくり20年記念「松木郷の森」案内

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 森びとは足尾・松木沢に木を植えて20年を迎えました。昨日5/25は、これまでお世話になってきた行政、諸団体等を中心に呼びかけました。

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 10時過ぎに、すべての参加者が集まり、「みちくさ」にて、スタッフの紹介と参加者の自己紹介をしてから、移動をしました。

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 まずは森びとの看板の前で、清水副代表からこの場所にはかつて松木村があり、住民たちは養蚕等で生計を立てていた様子や20年前の森づくり開始前の臼沢の森の写真と現在の臼沢の森との対比などが紹介されました。

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 また、山田組・山田会長からは随時森びとがここ足尾に入る前の様子を交えた貴重な話をいただきました。対岸等のはげ山になって茶色になっているのは、肥沃な土は緑化に使用されるために取ってしまったためであることが話をされました。

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 続いて、2005年に植樹を開始した臼沢の森に移動しました。宮脇方式では1㎡に1本のところ、ここでは1㎡に3本植樹を行ってきたこと、育ってきた森が落石を食い止める役割をしていること等を説明していました。手作りの階段設置、今では笑い話になりますが土や腐葉土を乗せた背負子を背負って何往復をさせられたボランティアからの怒りの声の紹介もされ、その当時苦労された人に今の森を見てもらうことが必要ではないかとも意見が出されました。

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 臼沢西の森に行くと、足元に石が目立ちます。加賀スタッフからは、この場所は穴を掘るとすぐに石とぶつかるため、植樹の前段の穴掘りや土づくりの苦労が話をされました。また、コロナ禍で里親植樹をした場所でもあり、新芽がウサギによって食べられてしまうので、幹ガードの設置をしてきたこと等動物たちとの知恵比べがある現実も出されました。

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 下山後は、民集の杜・北へ移動。足尾の「過去・現在・未来」を紹介

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 本日のお昼は、地元「わたらせ茶屋」様のお弁当です。美味しくいただきました。済賀スタッフの手作り味噌汁(写真はスミマセン)と一緒に。

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 三五自然共生財団・佐藤様よりお茶菓子を、他の方々からもお心遣いをいただきました。ありがとうございました。

P1010682 昼食後、5/4TBSのサンデーモーニング「風をよむ」を観てもらった後、出席された皆さまと森を観察した感想や今後のアドバイスをもらうための意見交換をしました。以下、要旨のみ報告します。

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元毎日新聞社 浅見茂晴様

「2014年までの9年間駐在。10年ぶりに来て緑が復活しており、驚いた。皆さんの努力に敬服する」

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JR総連政策・政治部長 荒木ユイ様

「足尾の過去・現在・未来の説明が分かりやすかった」「単に木を植えるだけではなく、階段づくりや土留めづくりの重要性が分かった」

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山田組会長 山田功様

「足尾で生まれ育った。仕事は譲って、ガイドとして(足尾の)産業の近代化と、影としての環境破壊を伝えている。木を植えるだけではなく下草刈りなど、愛情をかけて育てていけば木も応えてくれる。その気持ちを伝えていく」

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林野庁日光森林管理署署長 中村昌有吉様

「山から出てくる木材の恩恵を忘れがち」「やはり人手をかけてボランティアとはいえ、目に見えない費用をかけて森づくりをやってすごくうらやましい」「次の10年、20年でどう変わるのか。明治神宮はボランティアで100年経ってあのような森になった。足尾もそうなれば良いと思う」

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公益財団法人三五自然共生財団事務局長 佐藤和様

「本物の森を見せていただいた。森を維持していくのは大変だと感じた。(助成申請の)予算表を見せていただいて、こういうことに使用するんだと実感した」「(助成の)選考委員のコメントでは、20年間の実績、人と森とのつながり、土づくり、プロジェクトの意義が良いということでした」

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 一般財団法人国鉄・JR労働運動研究会 奥村隆夫様

「10年前からすると変わったことを実感している」「“1人の100歩より、100人の一歩”という言葉があり、大切にしている」「ここ足尾に来るツアーを組んでみてはどうか」

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 一般財団法人日本鉄道福祉事業協会代表理事 柳明則様

「待っているのではなく、どう行動するのかが問われている」

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 最後に、森びとプロジェクト副代表清水卓より20年の森づくりへのお礼のことばを述べました。

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 改めまして、当会の活動に賛同し、会員に加入していただいた皆さま、協力していただいた企業・個人の皆さま、20年間の活動を物心両面にわたり支えて下さった皆さまに感謝致します。次世代にいのちを繋ぎ、人間性を育む森になるよう整備し、人間は森に寄り添ってでしか生きていくことはできず、“森は友だち”であることを感じてもらえるよう活動をしていきます。今後も森びとプロジェクトの“山と心に木を植える”活動にご理解・ご協力を頂けますようお願い致します。(運営委員・小林敬)

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