2026年9月13日 (日)

秋雨の松木郷で、森と向き合う

午前8時30分、足尾・松木の気温は20℃、天候は曇り。秋雨前線が停滞し、曇りや雨の日が続く中での森作業となりました。いつものように3人で「みちくさ」(遊働楽舎)の室内を整理・整頓し、オープンの準備を始めました。しかし、細かな雨が降り続いていたため、「この天気では、松木郷の森を訪れる人も少ないのではないか」と話しました。

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今朝、足尾ダム・ゲートをくぐり、中倉山登山口方面との分岐から松木渓谷方面へ向かっていると、約100m先を黒いものが歩いているのが見えました。「こんなところに犬がいるのか?」と思いながら近づいてみると、なんと体長70cmほどの子熊でした。車で近くまで行くと、子熊は走って金網の柵を乗り越え、茂みの中へ入っていきました。その後、姿は見えなくなりましたが、近くに親熊がいた可能性があります。私たちは改めて、「いのちと森を守るためのクマ対策を万全にしよう」と確認し、安全を最優先にして森作業を行うことにしました。

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森作業では、日本国内でも珍しい「一属一種」の植物といわれるハンカチノキ(落葉高木)を、民集の杜北に2本植えました。樹高は約50cmほどです。その後、森の東側の入口に、使い終わった一斗缶と鉄棒を設置しました。同じものを、民集の杜西の道路側入口にも取り付けました。

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これは、森に入る前に一斗缶を叩いて音を出し、クマに人の存在を知らせ、思わぬ遭遇を避けるためのものです。同時に、私たち自身が、「森は私たちの命を支える母体であり、森は友だちである」という思いを忘れないためのものでもあります。森を大切にするということは、森に棲む生きものを尊重し、畏敬の念を持って森と付き合うことです。

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民集の杜東と民集の杜西では、サルやシカ、クマなどによって壊されたと思われる入口付近の柵も見つかりました。森を訪れる人の安全を守るとともに、森の環境を守るため、壊れた箇所を修繕しました。昼食を取っているところには、橋倉さんと済賀さんスタッフも来てくれました。小一時間ほどコミュニケーションを取り、看板づくりや草刈りなどを行いました。この日の「みちくさ」を訪れてくれた方は、14時過ぎに宇都宮から、大きな望遠カメラを担いで来られた30代の男性、ただ一人でした。

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曇り空の一日でしたが、重い荷物をかつぎ、松木郷の森を訪ねてくれる人がいることを嬉しく思いました。15時、「みちくさ」を閉めました。今、松木郷の「森びと広場」の周辺では、ヒガンバナやキノコ、トンボ、マツヨイグサ、ゲンノショウコ、ヤマアカガエルなど、さまざまな生きものや植物を見ることができます。

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木々も少しずつ色づき始め、森は秋の表情へと変わりつつあります。森を歩けば、季節の変化に気づき、森の息づかいを感じることができます。雨の日が続きますが、天気と体調の良い日に、松木郷の森へ、皆さんのお越しをお待ちしています。

本日の森作業は、清水、済賀、橋倉、舎人は、武田、大野でした。

<報告は大野昭彦>

2026年9月 7日 (月)

雨の足尾で考える、花と森と気候危機

 9月6日(日)、今日は台風24号や秋雨前線の影響で関東でも大雨の予想。足尾も朝から雨がシトシト降っています。

 足尾町の塚原さんと相田さんのお宅から草花をいただけることとなり、朝早くからお宅に伺い、赤と白のミズヒキとワレモコウ等々の草花をいただきました。Img_9581 塚原さん

Img_9557 塚原さんからいただいた草花

Img_9542 相田さんとの集合写真

 塚原さん、相田さん、朝早くからありがとうございました。いただいた草花を積んでみちくさへ。シカが私たちのお出迎えに現れました、

Img_9546 今日の足尾の9時30分の気温は17℃。涼しいのですが残念ながら雨。

Img_9553 雨が強くなる前に作業を終わらせるためにみちくさ到着後早々に「こころの園」に向かい作業開始です。いただいた草花と大野さんに用意していただいたキキョウ、ナデシコ、センニンソウを植えました。

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Img_9579_2 作業が終了し、苔テラスに戻ると先日球根を植えた彼岸花が咲き始めました。ふと見ると、みちくさの小屋の前のイチョウの木が黄色く色づいています。

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 紅葉には早いなと思い近づくと枝が折られていました。多分、猿の仕業でしょう。

Img_9550_1 作業が終了し、みちくさで昨今の豪雨被害について意見交換。間違いなく温暖化の影響はあるとしても、命に係わるような災害があちこちで発生していている現状には危機感を感じています。

お昼を過ぎたら雨が強くなってきました。大雨の対策を考え少し早く帰り支度をし、岐路につきました。今日植えた草花はきっと四季折々できれいな花を見せてくれると思います。ぜひ足尾のみちくさに立ち寄って季節を感じてください。お待ちしています。

本日は大野、橋倉、加賀、永島(筆者)の4名での作業でした。

2026年9月 6日 (日)

森びと広場で「小さい秋」を探してみました。

 9月5日(土)遊働楽舎 “みちくさ”の9時の気温は18℃。九州地方に台風24号が停滞し、足尾「松木郷」(関東)も前線の影響で時折小雨が降る曇りの天気となりました。

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 お湯を沸かし、舎内の清掃、森びと旗の掲出など、オープン準備を整えました。

 9月に入って気温も下がり「森びと広場」のサクラやモミジの葉も紅く色づき始めました。

放射線量の測定がてら木々や草花の様子を観察しました。

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 草地ではチカラシバの穂に露がつき、キラキラと輝く宝石のようです。ススキは穂が出始め風に揺れています。ウリハダカエデは黄色く色づきはじめ、ヒメジョオンは綿毛になり種を飛ばす準備をしています。

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 トンボはまだ紅くなりませんが、気温が下がると「赤とんぼ」に変身して里に下りていきます。

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 “みちくさ”に戻り、東側の苔テラスを見ると、白い花の彼岸花が2輪咲いていました。この彼岸花は、千葉県の会員(森びとインストラクター)相川さんから頂いたもので、8月17日に球根を植えました。動物たちに食べられないようにと獣害柵で覆いましたが、柵が低く天網から花が出てしまいました。

つぼみが膨らみ、花開きそうな株もあり、秋のハイキングに訪れるハイカーの皆さんを楽しませてくれることでしょう。

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 大野スタッフから、「民集の杜・北」内の“糺の森”に立てる看板を作成してほしいと連絡を受け、舎人・山田さんに“みちくさ”の番をお願いし、済賀スタッフ作成の丸太看板を参考にして”うんしゅう亭”にある丸太を加工して看板作成を行いました。

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 まず、太さ25cm、長さ2mの丸太を選び、文字を書く面をつくるために線を引きました。次にチェーンソーで細かく切り目を入れて、鑿(ノミ)で削りやすくしました。

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 ここからが気を遣う細かい作業になります。一コマずつノミを入れ削っていきます。振り下ろすカナヅチがノミからずれると手を叩いてしまい、革手をしていても手の皮がむけます。

 何とか面を削り出し、カンナをかけて平らにしました。丸太の時は見えなかった枝の跡が数か所出てきて、針葉樹の造林をしている林業の皆さんの木々を育てるご苦労を感じました。ありがとうございます。 

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 看板作成は午後までかかりましたが、6日の“みちくさ”当番の大野さんが看板の文字入れを行います。よろしくお願いします。

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 天候の影響もあり「松木郷」を訪れる方はおりませんでした。一日ごとに森の木々は変化をしていきます。虫たちも秋の花の蜜を吸いに飛び回っています。

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 季節の移ろいが感じられる「松木郷」の散策にお越しください。舎人一同お待ちしています。本日の舎人は山田さん、筆者・清水でした。

(報告 清水 卓)

 

2026年8月31日 (月)

草に覆われていた木々が風に揺れる「臼沢西の森」

 8月30日(日)の足尾「松木郷」の朝は曇り。気温は18℃でしたが時折青空が顔を出し、午後には気温も上がり28度になりました。

 9時から作業打ち合わせを行い、森作業責任者の永島さんから、今日の森作業は「臼沢西の森」の草刈りと獣害柵の修繕が提案されました。

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 今年は雨が多く、気温も30℃を超える日が多かったため草の生長が早いです。雨の量も多かったことから、上部の岩(砂岩)にひびが入り土壌のゆるみから落石や土砂流出も発生し、植樹地上部の獣害柵が破られたり傾いてしまいました。

 今日は、獣害柵の修繕だけでなく、柵の外側に鉄筋を打ち込んで土留め板を取り付け、落石を受け止めるようにすることにしました。

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 「森の番人」のシニアスタッフは、「こころの園」に千葉県の相川さんから送られた彼岸花の球根植えと秋の七草(フジバカマやキキョウ、ハギ、ワレモコウ、他)を植える地の造園作業を行います。

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 打ち合わせ終了後、熊スプレーと蜂スプレーを携行し、獣害柵や支柱、土留め用板、唐鍬、鎌など必要な資材を軽トラに積み臼沢に出発しました。「臼沢の森」の前に到着後、一斗缶を叩き、笛を吹いてクマに人間の存在を知らせました。

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 資材を担いで「臼沢西の森」に到着し斜面を見上げると、一面草だらけで植えた木がどこにあるのか判別がつかないほどになっていました。

 崩れた階段で足を踏み外さないよう気を付けながら植樹地の上部に向かいました。

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 上部は土砂が崩れていて歩く場所も埋もれています。足元を確認しながら西側に行くと支柱が1本残っていますが柵がありません。柵を支柱に止めていた針金が落石で切れてしまったようです。落石をどかして、柵の中間に支柱を増やし、しっかりと獣害柵を取り付けていきました。

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 次に、柵の外側に土留め板を取り付けていきました。柵側に鉄筋3本、外側に2本打ち込み板は2段に重ねました。斜面で岩が多く、足場が悪い中、声を掛け合いながら取り付けていきました。

 長さ2.2mの板で横に4列、8.8mの落石防止板が出来ました。傾いた獣害柵は冬場の森作業で修繕します。

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 上部出入口も落石が多く、ここにも土留め板を取り付けました。1枚板を縦2列にして出入りがしやすいようにしました。時間は12時20分となっており、草刈りは午後の作業で行うことにし、昼食のため下山しました。

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 作業小屋に戻ると「森の番人」のシニアスタッフが収穫したブドウが用意されていました。紫色に熟したブドウを食べると甘さと香りが広がります。緑色のブドウを食べると酸っぱさが広がり、まだ熟していないものでした。いろいろと食すことで、実の熟れ具合が分かるようになります。

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 午後は13時30分から作業開始。階段西側の草を刈ることにして、植樹地の段ごとに並び草刈りスタート。やはり蜂が土留めの隙間に巣をつくっており、一斉に飛び出しました。蜂を興奮させないようにその場を離れ、蜂スプレーを噴霧してその場に蜂が戻ってこないようにしました。

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 伸びた草に隠されるようにブナやトチノキ、モミジが生きていました。光が当たるようになりました。周りに刈った草を置いてマルチング。枯れて肥料となり木の生長を助けます。

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 15時15分に西の端まで到着。後ろを振り向くと幼木が風に揺れていました。「やったー!」と声が出ます。道具を確認して広場に戻り片づけを行いました。

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 終了ミーティングを行い、作業の報告や秋の森の手入れについて確認し、16時に本日の作業を終了しました。久しぶりに弘永さんが参加をしてくれました。栃木県に戻った際は、足尾の森の生長とスタッフの笑顔を見に来てください。お疲れ様でした。

 

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 本日のスタッフは済賀さん、柳澤さん、武田さん、坂口さん、橋本さん、田口さん、永島さん、弘永さん、筆者・清水でした。

2026年8月30日 (日)

にぎやかな松木の一日

今日(8/30)は、足尾のボランティア作業集中日でした。

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作業は二手に分かれ、一方は臼沢のメンテナンス作業、もう一方は「みちくさ」の庭の草刈りを中心とした作業です。それぞれが賑やかに、楽しそうに作業をしていました。

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午前中の早い時間は厚い雲に覆われ、少し肌寒さを感じましたが、その後は暑くも寒くもない絶好の作業日和となりました。

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お昼前には、秩父からSさんが立ち寄ってくださいました。一度は見てみたかったという「足尾のジャンダルム」を訪れ、その帰りに立ち寄ってくださりました。

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「夏の終わりの一人旅」なんて、ちょっと素敵ですね。次はぜひ奥様とご一緒にお立ち寄りください。手拭いのご購入とご寄付もいただき、ありがとうございました。

Sさんのおっしゃる通り、足尾ジャンダルムは一見の価値があります。まだ来たことのない方は、ぜひいらしてください。

お昼過ぎ、大きなカメラを持って現れたのは、久しぶりの田口さんでした。動物や虫たちの素敵な写真を足尾で撮影されている方で、今日も足尾近辺で撮影した写真を印刷して持ってきてくださいました。

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ここ松木も「自然共生サイト」に登録されたそうで、こうした写真はこれからますます重要になっていくのではないかと思います。ありがとうございました。これからも、いろいろ教えてくださーい。

草刈りの音やクマよけの笛の音、作業中の声や談笑が時折聞こえ、動物たちにとっては少しうるさかったかもしれません。

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それでも、何とも賑やかな松木の一日でした。(舎人 深津、小黒)

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