2026年9月23日 (水)

地球温暖化にブレーキをかけたい、台風一過の森作業。

 9月22日(火)、台風25号が関東を通過し、広い範囲に大雨を降らせました。河川が氾濫し市街地では内水氾濫で浸水被害が発生しました。土砂崩れに巻き込まれ亡くなられた方もおり、ご冥福をお祈りするとともに、小さな力ですが地球温暖化にブレーキをかけなければと森作業に向かいました。

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 足尾ダムは勢いよく落水しており、松木川は増水しているのではないかと心配しましたが、いつもより少し水量が多いくらいでした。森の様子も変わらず安心しました。

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 「松木郷」は台風一過で青空が広がり、作業小屋の9時の気温は22℃、午後には気温も上がり28度になりました。

 作業打ち合わせを行い、森作業責任者の永島さんから、今日の森作業は「民集の杜・北」の草刈りと、杜の中に「岩のベンチ」づくりが提案されました。

 刈り払い機8台を準備し、クマスプレー、ハチスプレーを携行して「民集の杜・北」に向かいました。通路、西側のヤシャブシの林、ツツジを移植したエリアに分かれ草刈りを行いました。

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 西側のヤシャブシの林は、鳥や動物たちがフンをして林内にタネをまき、発芽したサクラやモミジ、クリなどの幼木が伸びた草やツルに覆われています。幼木を傷つけないように注意しながら刈り払い機で草を刈りました。このエリアは初めて草を刈るため、ヨウシュヤマゴボウが紫の実をつけていました。この実が衣服に着くと洗っても色が落ちないので、気をつけながら刈り進めました。

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 刈り終えると柵の外にジャンダルムが見えるようになり、幼木の生長も確認できました。

 

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 大田原市の秋本さんから提供していただいたツツジを移植したエリアは7月21日に草刈りを行いましたが、草とツルが伸びるのは早く、ツツジに被さったツルを取り除きながら草を刈りました。整地で積み上げた岩場も草に覆われているため、濡れた岩で足が滑らないように気をつけながら草を刈りました。

 

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 ヤシャブシの林の草刈りを終えた班も合流し、通路の草刈りと谷の北側に植えたドウダンツツジとレンギョウの周りを刈りました。

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 気温も上がり汗が流れます。杜を吹き抜ける風が気持ちよく水分補給の休憩を取りながら作業を進めました。12時に草刈りを終了し、作業小屋に戻り昼食をとりました。

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 午後は、杜の通路脇に岩のベンチづくりです。岩を動かすためのバールとロープ、カケヤを準備し「民集の杜・北」に向かいました。

台風接近で19日~21日の“みちくさ”を閉舎としたので、「彼岸入り」にお墓の草刈りが出来ませんでしたので鎌田さんが草刈りをしてくれました。

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 岩のベンチづくりは、通路の脇にある大きな岩をバールで動かしながら、並べていきました。平らな面が上になるように動かしますが三角のとがった方を下にするために土を掘り、出てきた岩をどかしたりと力がいる作業です。複数人で行うため、手や足を岩で挟まないように声を出し、息を合わせながら岩を組んでいきました。

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 出来上がったベンチでひと休み。杜の中にはツクツクボウシとアブラゼミの鳴き声が響き渡ります。虫たちの音楽祭のようです。目の前には、樹々の上にカラミの斜面と青空、雲が広がります。一服の絵画を見ているようで、疲れも和らぎます。

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 道具を忘れないように確認し14時45分に午後の作業を終え、森びと広場に戻りました。

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 今日は矢野スタッフ家族が杜の生長観察、散策に来てくれました。2022年10月に「りんねの杜」植樹に家族で参加し、植えた苗木が当時3歳の息子さんの背丈と同じくらいでした。4年ぶりに見たシラカバは4m程に生長しており「息子と植えた木が大きくなって感動しました。」と感想を伝えてくれました。また「民集の杜・西」を散策し、「森がカーテン代わりになっていて涼しかった。森林浴が良いと言われていますが、確かに気持ちが良かった。」と私たちは森に生かされていると実感した気持ちを伝えてくれました。

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 昆虫好きの息子さんは虫取り網を持ってトンボを追いかけていました。虫たちも歓迎してくれたようで、「道先案内人」のハンミョウや「赤とんぼ」に体の色を変えたミヤマアカネが顔を出してくれました。

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 本日のスタッフは鎌田さん、加賀さん、坂口さん、山田さん、田口さん、永島さん、筆者・清水でした。森作業には舎人の深津さんが応援に来てくれました。お疲れ様でした。

 

(報告 清水 卓)

 

2026年9月19日 (土)

カシワの様に沢山の葉を付け、人を包んで!

 9月18日(金)、停滞する秋雨前線の影響で、ハッキリしない天気だった足尾・松木郷に青い空が戻ってきました。今日は私の仲間たちJREU横浜地本OB会、神奈川県FCが足尾の森踏査、記念植樹そして意見交換をしに来てくれました。

Dscn9905_2 前日は足尾の宿泊施設で、橋倉スタッフの活動報告をうけ、旧交を温めお互いに激励をおこないました。話題になったのは、①気候変動による豪雨災害などを見聞きして、どんな思いでいるのか?。②そんな中で、自分たちは何をしていったらいいのか?などでした。
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 翌朝、若い仲間の運転するマイクロバスでヘリポートに降り立つと、森びとスタッフが待っていてくれました。清水副代表の歓迎挨拶、オリエンテーションの開始です。
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 清水副代表がガイドを務め、杜の散策がスタートです。第1回の植樹祭に参加されていた方が何人かいて、当時を思い出していました。
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 民集の杜・北の入り口で「過去(カラミ)、現在(生き続ける2本のヤシャブシ)、未来(私たちが創った杜)の話を聞いて、頷いていました。
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 杜に入ると第一声が「いや~涼しいね~!」でした。照り付ける太陽の暑さがうそのようです。
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 「糺すのスポット」では、これからの生き方を少し考えてもらいました。  Dscn9900 鹿沼市の「南摩ダム」に沈む前のヤマナシの子供が元気に育っています。

Dscn9901  「民集の杜・西」にあるベンチに座り3分間の瞑想をしてもらいました。五感を研ぎ澄ませて、最後には何度も深呼吸をし、森の空気の美味しさを味わいました。

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 さて、お待ちかねの記念植樹です。黒土を入れる人、この土地の土と混ぜる人、苗を運ぶ人、苗に土をかける人、水をかける人、みんなが手分けをしてカシワの木を植え終わりました。

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 カシワは、柏餅でおなじみですが、板にすると木目がきれいな木です。葉がたくさんつき、縁起の良い木です。ОB会や県ファンクラブも、そんな組織を目指し頑張ってください。

 植樹した木の名前は「HAⅯAの樹」と決定されました。外国の文化が早くから入ってきた街なので、アルファベットの「浜」にしたそうです。

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Dscn9911 スケジュールの締めは「みちくさ」で意見の交換会を行いました。全行程で3時間半の取り組みでしたが、皆さん充実感を感じたそうです。そんな中で、お褒めと激励を頂きました。「森びとの取り組みを見て、自分の生きかたを問われた」と。参加された皆さんが、何かひとつでも感じたものを持ち帰っていただければ、それ以上の喜びはありません。Dscn9916

 今年初めて咲いた白と黄色の彼岸花に見送られ、皆さんは神奈川県に帰って行きました。ありがとうございました。
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 今回の受け入れスタッフは、清水副代表、永島運営委員、加賀、坂口、橋倉の各スタッフでした。

ご苦労様でした。(報告・橋倉喜一)     

2026年9月13日 (日)

みちくさは久しぶりのお天気でした!

今日(9/13)の足尾は、時折晴れ間が見られる曇り空でした。地元の塚原さんに挨拶をすると、「足尾はしばらくぶりのお天気だ」とのこと。雨が続いたあとの晴れ間って、いつもより断然気持ちが良いですよね。

260913095638943この時はちょっと雲が厚めです

みちくさでは、すでに相棒の橋倉さんが準備をしてくださっていて、私はちょっと周りを点検するところからの作業となりました。

横浜からやってくる皆さんのために植樹の準備をしてくれていたのが済賀さん。そこには、大きな穴ができあがっていました。ここまで掘るのは大変そう……。

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穴深そう・・・

昨日も近くでクマが出たそうで、作業には神経を使います(個人的には、会いたいのですけどね……)。

みちくさの手前には、足尾に緑を育てる会の方が植えたと思われるオニグルミの木があります。「クルミがたわわになってきたなぁ」と思っていたら、あっという間にほぼすべての枝が折られ、クマの餌食になっていたのには驚きました。

午前中に3名の方が「ジャンダルムに行く」と言って通過した後は、みちくさも静まり返り、近くの沢から引いている水の音だけが心地よく響いていました。近くで大きな望遠鏡を使って観察をしている方に聞いてみると、「今日は本当に静かで、何もいない」とのことでした。赤や青のトンボと黄色い蝶々が行き交い、白い綿毛が舞っていて、何ともカラフルでした。

260913115426680謎のカラフルキノコです(調べてません)

樹名板を掛けたり、リースの材料を探したりして過ごしていると、14時ごろ、お昼過ぎに挨拶をした7名の方が立ち寄ってくださいました。

260913130926523クイズ式にしようかと言っていました

東京方面からいらした高校の同期を中心としたグループで、今日は足尾の街でいろいろ学びながら観光をした後、ここ松木を歩くコースを選んだのだとか。リーダーのチョイス、ナイスです。少し休憩していただいた後、みんなで記念撮影をしたのですが、その瞬間、一人の男性の頭に「コウモリ」が衝突するという事件が発生。近寄ってみると、まさにコウモリです。しばらくうずくまっていた後、再びどこかへ飛んでいきましたが、コウモリで大盛り上がりの瞬間でした。

260913142342514このあと事件が・・・笑

260913142357759ステルスヘッドにぶつかり悶絶中のコウモリ。何かに追われてでてきたのですかね。

今日は休憩のみでしたが、ご連絡いただければ、歴史関係も含め、いろいろな資料を用意しておくこともできます。また、ご案内や、より詳しい方へのご紹介もできます。ぜひ、またみちくさをご利用ください。

そうそう、東京方面ということでは、10/3(土)に目黒の自然教育園で「エコ散歩」というものを企画しています。どなたでも参加できますので、もしご都合が合えば、ぜひお申し込みくださーい。(舎人 橋倉、小黒)

<エコ散歩の案内はこちらです>

秋雨の松木郷で、森と向き合う

午前8時30分、足尾・松木の気温は20℃、天候は曇り。秋雨前線が停滞し、曇りや雨の日が続く中での森作業となりました。いつものように3人で「みちくさ」(遊働楽舎)の室内を整理・整頓し、オープンの準備を始めました。しかし、細かな雨が降り続いていたため、「この天気では、松木郷の森を訪れる人も少ないのではないか」と話しました。

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今朝、足尾ダム・ゲートをくぐり、中倉山登山口方面との分岐から松木渓谷方面へ向かっていると、約100m先を黒いものが歩いているのが見えました。「こんなところに犬がいるのか?」と思いながら近づいてみると、なんと体長70cmほどの子熊でした。車で近くまで行くと、子熊は走って金網の柵を乗り越え、茂みの中へ入っていきました。その後、姿は見えなくなりましたが、近くに親熊がいた可能性があります。私たちは改めて、「いのちと森を守るためのクマ対策を万全にしよう」と確認し、安全を最優先にして森作業を行うことにしました。

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森作業では、日本国内でも珍しい「一属一種」の植物といわれるハンカチノキ(落葉高木)を、民集の杜北に2本植えました。樹高は約50cmほどです。その後、森の東側の入口に、使い終わった一斗缶と鉄棒を設置しました。同じものを、民集の杜西の道路側入口にも取り付けました。

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これは、森に入る前に一斗缶を叩いて音を出し、クマに人の存在を知らせ、思わぬ遭遇を避けるためのものです。同時に、私たち自身が、「森は私たちの命を支える母体であり、森は友だちである」という思いを忘れないためのものでもあります。森を大切にするということは、森に棲む生きものを尊重し、畏敬の念を持って森と付き合うことです。

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民集の杜東と民集の杜西では、サルやシカ、クマなどによって壊されたと思われる入口付近の柵も見つかりました。森を訪れる人の安全を守るとともに、森の環境を守るため、壊れた箇所を修繕しました。昼食を取っているところには、橋倉さんと済賀さんスタッフも来てくれました。小一時間ほどコミュニケーションを取り、看板づくりや草刈りなどを行いました。この日の「みちくさ」を訪れてくれた方は、14時過ぎに宇都宮から、大きな望遠カメラを担いで来られた30代の男性、ただ一人でした。

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曇り空の一日でしたが、重い荷物をかつぎ、松木郷の森を訪ねてくれる人がいることを嬉しく思いました。15時、「みちくさ」を閉めました。今、松木郷の「森びと広場」の周辺では、ヒガンバナやキノコ、トンボ、マツヨイグサ、ゲンノショウコ、ヤマアカガエルなど、さまざまな生きものや植物を見ることができます。

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木々も少しずつ色づき始め、森は秋の表情へと変わりつつあります。森を歩けば、季節の変化に気づき、森の息づかいを感じることができます。雨の日が続きますが、天気と体調の良い日に、松木郷の森へ、皆さんのお越しをお待ちしています。

本日の森作業は、清水、済賀、橋倉、舎人は、武田、大野でした。

<報告は大野昭彦>

2026年9月 7日 (月)

雨の足尾で考える、花と森と気候危機

 9月6日(日)、今日は台風24号や秋雨前線の影響で関東でも大雨の予想。足尾も朝から雨がシトシト降っています。

 足尾町の塚原さんと相田さんのお宅から草花をいただけることとなり、朝早くからお宅に伺い、赤と白のミズヒキとワレモコウ等々の草花をいただきました。Img_9581 塚原さん

Img_9557 塚原さんからいただいた草花

Img_9542 相田さんとの集合写真

 塚原さん、相田さん、朝早くからありがとうございました。いただいた草花を積んでみちくさへ。シカが私たちのお出迎えに現れました、

Img_9546 今日の足尾の9時30分の気温は17℃。涼しいのですが残念ながら雨。

Img_9553 雨が強くなる前に作業を終わらせるためにみちくさ到着後早々に「こころの園」に向かい作業開始です。いただいた草花と大野さんに用意していただいたキキョウ、ナデシコ、センニンソウを植えました。

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Img_9579_2 作業が終了し、苔テラスに戻ると先日球根を植えた彼岸花が咲き始めました。ふと見ると、みちくさの小屋の前のイチョウの木が黄色く色づいています。

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 紅葉には早いなと思い近づくと枝が折られていました。多分、猿の仕業でしょう。

Img_9550_1 作業が終了し、みちくさで昨今の豪雨被害について意見交換。間違いなく温暖化の影響はあるとしても、命に係わるような災害があちこちで発生していている現状には危機感を感じています。

お昼を過ぎたら雨が強くなってきました。大雨の対策を考え少し早く帰り支度をし、岐路につきました。今日植えた草花はきっと四季折々できれいな花を見せてくれると思います。ぜひ足尾のみちくさに立ち寄って季節を感じてください。お待ちしています。

本日は大野、橋倉、加賀、永島(筆者)の4名での作業でした。

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