2026年7月23日 (木)

草に覆われていた「りんねの杜」に松木川の風がそよぎました。

 7月21日(火)の足尾「松木郷」は晴れ。作業小屋の寒暖計を見ると9時の気温は27℃、午後には34℃に上昇しました。ニュースでは梅雨が明け40℃を超える「酷暑日」となる地域が発生すると伝えられており、ツキノワグマと熱中症に気を付けて森作業を行いました。

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 今日の森作業は、「りんねの杜」の草刈りと、大田原市の秋本さんから提供していただいたツツジの植樹です。

「りんねの杜」は、2022年10月に植樹を行い、間もなく4年になりますが、生長の遅い木や草刈りで誤って幹を切ってしまった木が草に覆われており、放置すると、猛暑で蒸されて枯れてしまうため木の幹の周りの草を鎌で手刈りすることにしました。柵の周りの草も伸びて風通しが悪いため、刈払い機で刈ります。

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 もう一班は、「民集の杜・北」に仮植えしてあるツツジの植樹です。6月23日に18本仮植えし、小雨降る中28日に11本植えました。今日は残り7本を竹の路沿いに植えることにしました。

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(2026年6月28日 ツツジ11本植樹後の杜の様子)

 「りんねの杜」の草刈り班と「民集の杜・北」ツツジ植樹班に分かれ、各班、鎌やスコップなど道具を準備し作業に向かいました。

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 気温は30℃を超え、まずは草に覆われた「りんねの杜」の赤土・湿地エリアに入りました。杜内はむわっとします。モミジやハクウンボクなど生長の遅い木の周りの草を刈り始めました。直射日光がもろにあたるため一気に汗が吹き出し、水分を摂りながら作業を行いました。

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 湿地のカツラの木が密植されているエリアは3mを超えるほどに生長し、林床への日差しを遮っているので草刈りの手間が省けますが、他は適度に水分が補給されて草の生長も良く、カヤ類を刈るには力が必要です。休憩して息を整えながら草刈りを進めました。

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 おおむね11時に刈り終え、土壌改良地エリアに移動しました。

  ここは、柵の南側にヤシャブシの親木があり、落とした種は柵の外では発芽せず、柵内で芽を出しています。引き抜けるものは根から取り除き、抜けないものは鎌で刈りました。体感温度は40℃を超え、ヤシャブシの木陰や砂地のヤマハンノキの木陰で休みを取りながらの作業になりました。

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 河川敷エリアに向かう通路が草に覆われ、刈払い機で刈り進めました。植樹地内は木々の間が広く、柳の木の成長が見られました。10数年前、台風の影響で松木川が増水した時に川岸が削られた場所でもあり、しっかりと根を張って 土砂流出を抑えてくれている様子に嬉しさがこみ上げます。

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 「民集の森・北」のツツジ植樹班は、南側の竹の路沿いに植えることにしました。岩が多い所で、草で地面が見えないこともありスコップを入れると大きな石にあたり、掘るのも容易ではありません。ツルハシ、マンノウを使いながら穴を掘り7本植えることができました。各班、11時30分頃で作業に区切りをつけ上がりました。洋服は汗でずぶ濡れです。着替えて午後に備えました。

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 午後は、2026年度の足尾の森作業について意見交換を行いました。森づくりは「人、物、金」を考えて計画しないと事業の遂行はできないことを再確認しました。昨年度は月に2回の森作業集中日を設けてきましたが、森づくりを継続していくために財政を鑑みて、森作業集中日を1回にして、作業が必要な時は「みちくさ」の日(土、日、祝日)に合わせてスタッフを集めて行うなど、作業実態に合わせて臨機応変に対応することにしました。

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 森作業は、奇数月は第4火曜日、偶数月は第4日曜日を基本に、ボランティアを希望する方が参加しやすいように振り分けました。

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 森の手入れでは、災害に強い森・杜に育てていくため、マタタビなど林縁を守るマント群落のツル植物を植えていくことなど意見を出し合いました。

 マント群落は、森林の中に直接風が吹き込んだり、日光が直射して乾燥するのを防いでいる大切な群落です。「民集の杜」内にはトゲのあるカナムグラやヤブガラシのように木を覆って枯らしてしまうツル植物も生えており、森の手入れにあたって注意する点も共有していくことにしました。

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 気候変動は世界各地に被害をもたらし、命を落とされる方も出ています。日本も例外ではありません。気候危機下でいかに生きていくのか、暮らしの見直しを考えなければなりません。小さな力かもしれませんが今年度も温室効果ガスを吸収し降雨を溜める森を、スタッフ一同力を合わせ育てていきます。

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 本日のスタッフは鎌田さん、松村宗さん、橋倉さん、本間さん、橋本義さん、大野さん、加賀さん、柳澤さん、武田さん、済賀さん、坂口さん、山田さん、永島さん、筆者・清水でした。

(報告 清水 卓)

 

2026年7月22日 (水)

猛暑の松木郷。杜の中はヒンヤリとして林床のキノコに癒されます。

 7月20日(月)遊働楽舎 “みちくさ”の9時の気温は32℃。「松木郷」は朝から蒸し暑く、13時には36℃まで上昇。猛暑日となりました。お湯を沸かし、舎内の清掃、森びと旗の掲出など、オープン準備を整え、打ち合わせを行いました。

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 “みちくさ”の室内にいると風が吹き抜けるので暑さが和らぎますが、外に出ると肌が焼けるような暑さを感じます。放射線量測定のついでに「民集の杜」に入るとヒンヤリして、林床の苔にはキノコが顔を出しています。しばし暑さを忘れ気持ちが癒されます。

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 午前中、筆者はブナの根を守り土砂流出を抑える「植生袋」と黒土の準備を行いました。栃木県内の高校山岳部が中倉山登山を計画され、「孤高のブナ」が生きる北斜面の崩壊地の保全に協力したいと連絡をいただきました。中倉山のブナ保護活動には、宇都宮市や栃木市、みなかみ町など、山岳会の皆様が協力してくださり、登山者の皆さんに活動の輪が広がっています。

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 リュックに入れて背負いやすいようにビニール袋に乾燥させた黒土3リットルを入れ、草のタネの入った袋(グリーンバック)とセットにしたものを22袋つくりました。一セットの重量は1.4kgでした。当日運びやすいように箱に詰め、ペグとハンマーを入れコンテナに収納しました。

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 午前中“みちくさ”の訪問者は無く、午後は坂口さんと舎人を交代しました。

 乾燥黒土が無くなったので、坂口さんは11月3日の「中倉山のブナを元気にする恩送り」用の黒土を乾燥させる作業を行いました。10リットル入りの黒土をビニールハウス内のタライとミノに入れました。10袋で100リットル、33袋分です。ハウス内は40℃を越える暑さになり、汗だくになりながらの作業となりました。

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 明日の森作業の前泊で足尾入りした済賀さんが森びと広場に顔を出しました。「森は友だち」看板が製作中でしたので文字彫りの仕上げに来てくれました。文字彫り用の機械を持参し、丁寧に掘り上げてくれました。

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 午後3時を過ぎ、“みちくさ”を閉める準備をしていると、ハイカーの男性が一人やってきました。足尾ダムゲートから“みちくさ”まで歩いてくると1時間かかりますが、猛暑の中では疲労感は倍になっているのではないかと思い「休んでいきますか?」と声をかけました。

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 さすがにホットコーヒーとはいきませんので、冷たい水を提供し、お話を伺いました。宇都宮市から来られたIさん。日頃の運動不足を解消に松木まで来られたそうです。西の空に黒い雲が広がり夕立が来そうなので、「雨が降る前に松木渓谷まで行ってきます」と松木川上流に向かっていきました。

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 本日の訪問者はIさんだけでした。“みちくさの庭”にはコオニユリやヤブカンゾウ、アジサイが満開です。トンボも飛び回っていますが、この暑さでは里に下りるのはまだまだ先になりそうです。

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 夏休みに入りましたので、ぜひ御家族で「松木郷」の散策にお越しください。舎人一同お待ちしています。本日の舎人は坂口さん、筆者・清水でした。(報告 清水 卓)

 

2026年7月20日 (月)

松木郷の自然界との共生、我々がめざしてきた場所に!!

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    7月19日(日)、松木郷の天候は曇り空、気温は28℃あり、真夏の装いです。オープンの準備をして、9:00にみちくさをオープンしました。すると、間もなく大きなザックを背負った男女2人がみちくさに向かって歩いてきました。声をかけて見ると、矢板市から訪れ、「これから天候を気にしながら皇海山登頂を目指して行きます」と話をされ、足早に上流へと登って行きました。無事に登頂出来る事を願い、見送りました。

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    そうしているうちに、素敵な来訪者がみちくさの建屋の中に、飛び込んできました。この蝶々はもしかしてオオムラサキではないかと思い、図鑑を取り出し確認してみましたが、オオムラサキという確信が持てませんでした。仮に訪れた蝶々がオオムラサキだとしたら、以前この松木郷で見かけたと言う話を聞いていたので、気持ちが高まります。本物だったら嬉しい限りです。

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     午後になり、午前中に上流へのぼっていった男性が、帰り道でみちくさへ立ち寄ってくれました。宇都宮から来られたAさんは、ジャンダルムの撮影と山登りを目的に初めて来られたのことでお茶を飲みながら、森びとの活動を聞いていただき会報誌『森の木魂」』を渡すとともに、SNS等で詳しく知っていただけるよう話をしました。すると、雨が降りだしてきたので「みちくさ」の前で記念撮影をして、足早に帰っていきました。本日は「みちくさ」へ寄って頂きありがとうございました。また松木郷へお越しください。

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    今の、松木郷は一か月遅れの季節を感じる花々が咲いています。

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    雨も降り出し来訪者もいないかと思っていた時、坂口さんの「熊だっ!」との声がみちくさ内に響きました。直ぐに窓から外を見ると、のしのしと歩く黒い個体の、体長1m位の熊が桜の木の下を歩いているのではありませんか。初めての体験でまだ距離があったとしても、すくんでしまいみちくさの中から動くことができませんでした。今後、熊には充分注意していくとともに、山へ入る皆さんへも舎人として啓発していかなけれはならないと、2人で肝に銘じました。P1010923

     訪れてくるハイカーの皆さんもおられないので、「みちくさ」を閉め、私たちも帰路につきました。

 本日の舎人は山田・坂口 筆者は山田でした。

2026年7月18日 (土)

大雨の爪痕残る足尾、静かなみちくさで自然を見つめる

 本日の9時30分の足尾の天気は雨、気温は23℃でした。昨日の大雨による河川増水や線路冠水の影響により、栃木県や群馬県の一部ではJR・東武鉄道・わたらせ渓谷鉄道等に運転見合わせが出ています。お出かけの際は交通情報を確かめて下さい。S__63512584_2 3連休初日はあいにくの雨。JR日光駅もそうでしたが、足尾への道路も観光客はまばらで、銅親水公園の駐車場も3台のみでした。雨は少しづつ小降りになってきたものの、川は茶色く濁り流れも速く水かさも増していました。

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オープンをしてみたものの...訪問者が来る気配はなし
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時折、激しい雨が降っていましたので、みちくさの庭の観察に勤しみました

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↑先日、移植されたツツジです

今年も夏の気温が平年より高くなり、湿った空気が流れ込みやすくゲリラ豪雨にはいっそう注意が必要です。1時間の降水量の発生回数が年々増えてきています。皆さんと出会いは楽しみですが、決して無理はせずにお越しください。

本日の舎人:永島・小林(筆者)でした

2026年7月12日 (日)

「盆の入り」の足尾、天空の皆さんを想う一日!

Dscn9787 「みちくさ」の舎人当番のメンバーを待ちながら「三川合流ダム」を眺めていると、地響きを立てて落ちる水の中に吸い込まれそうな気がします。足尾は今日が「お盆の入り」です。ご先祖様が呼んでいるのか?それとも怒っているのか?喜んでくれているのか?思わず目を閉じます。

Dscn9779 「みちくさ」への来訪者が来る前に、例年通り旧松木村のお墓や祠に花を手向けに出かけました。せっかくの花がシカなどに悪戯されないように、アセビの枝を花の周りに飾ります。

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 旧松木村の御先祖へのあいさつの次は、天空の岸井さん!宮脇先生を始めとした「森びとの先駆者」の皆さんに「みちくさの庭」に咲く花々を手向けました。コオニユリ、バラ、シモツケソウ、等々、高い空から眺めてください。そして、森びとをいつまでも、導いてください。


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Dscn9816 今日は来訪者が無く、草刈りや水源のネットを交換したりと相方は奮闘してくれました。Dscn9799 今日唯一期待していた東京から見えた親子は、足尾ジャンダルムの下まで行ってきましたが、時間が無くなり寄っては頂けませんでした。またの来訪をお待ちしています。Dscn9823

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 今日の舎人は、小柴、橋倉でした。(報告・橋倉喜一)

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