2026年10月18日 (日)

中学2年生が一人で参加!若い世代と育てる、未来の森

    自分が植えた木が、何年も先の未来に大きく育っていく。そんな森づくりに、中学2年生の男子生徒が一人で参加してくれました。

 10月17日、南相馬市原町区北泉で、市民植樹祭の会場を育てる活動が行われました。市役所の新人職員をはじめ、ボランティアの皆さんが集まり、草刈りや苗木の補植に汗を流しました。

 今回、ひときわ目を引いたのは、中学2年生の渡辺さんの姿です。初めての作業にも臆することなく、ボランティアの皆さんとすぐに打ち解け、アドバイスを受けながら一生懸命に取り組みました。「何もかも初めての体験でしたが、楽しくできました」と、笑顔で話してくれました。

1792248868470    森づくりは、木を植えるだけではありません。植えた木が育つように草を刈り、枯れた木などがあれば新しい苗を植え、長い時間をかけて見守っていくことが大切です。

1792248872070    この日、補植したのは40本。宮城県ファンクラブの林代表から提供いただいたシラカシ、アカガシ、エノキの苗木です。一本一本が、これからの森をつくる大切な命です。苗木を植えた場所が、将来どのような森へと育っていくのか、楽しみです。

 また、植樹祭会場の周辺では、ポイ捨てされた空き缶なども見つかり、その場で回収しました。木々を育てるだけでなく、森を取り巻く環境をきれいに保つことも、自然を守るために欠かせない活動です。

 作業は短時間でしたが、けがもなく無事に終了しました。最後に、渡辺さんには応援隊の一員として、アカガシの苗木を一本プレゼントしました。来年の植樹祭での再会も約束し、活動を終えました。

1792248870588    今日植えた苗木が育つように、そして森を守る思いが次の世代へとつながるように。 若い世代が森づくりに参加してくれることは、私たちにとって大きな励みです。

1792248873608    皆さんも、木を植えた後の森を育てる活動に参加してみませんか。自分の手で自然を守ることの楽しさを、一緒に感じていただけたらうれしいです。(南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊・東城敏男)

2026年10月17日 (土)

気持ちを和らげる香りを体感できる森の手入れ

 20261017 朝8時、軽自動車のフロントガラスの朝露を拭いて足尾ダムにアパートを出発。途中、お世話になっている80歳代の一人暮らしのTさんに挨拶をし、互いに元気なことを確かめあいました。森の手入れの現場は上の写真の通りの秋空で、モズの囀りや雄鹿の鳴き声を聴きながら深まりゆく秋を体感できました。20261017_2

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20161017 昼飯前の手入れは20年間の足尾・森づくりでは植えてこなかったクロモジを植えました。この低木は日光市在住のSさんから頂きました。運ぶ途中、車に積んだクロモジからは運転で緊張している気持ちを和らげる香りが漂ってきました。クロモジでよく言われていることは羊羹や饅頭等を食べる時に使われている爪楊枝の材でもあります。半日陰のところに生えているのが多いという記憶をもとに植える場所を選び、丁寧に植えました。20261017_4 午後は「森の番人」のOさんが友人から頂いたツツジ12本を植え直しました。植えた後には幹の樹皮が動物に剥がされないように幹や枝をネットで囲いました。これまではツツジ、ミツマタ、アセビ等は冬に幹や枝が獣害にあいませんでしたが、近年の冬には樹皮が剥がされるようになりましたので、広場に植えたツツジにネットをまきました。20261017_5

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20261017_6 日中はツクツクボウシがが鳴いていましたが、午後2時半頃になると蝉は鳴き止み、広場全体が日陰になりましたので、帰路につきました。今日の森の手入れは、鎌田、橋倉、済賀、そして筆者の髙橋でした。

 

2026年10月16日 (金)

人々の思いに触れた「南摩ダムの集い」

秋晴れの心地よい空のもと、森びとシニアスタッフを中心に「第2回南摩ダムの集い」を開催しました。前回に引き続き、矢口森びとスタッフの同級生や地元の皆さんにご協力いただき、ヤマナシの木の観察や、ダム建設によって暮らしが変わった方々との意見交換を行いました。

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参加者15名が午前9時に上南摩自治公民館に集合し、朝のミーティングを行いました。今回は、ダム建設によって水没した小学校で先生をしていた石塚三代子先生と娘さんにもご参加いただきました。

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矢口森びとスタッフから当日の予定が説明され、続いて森びとの清水副代表から「南摩村が廃村となり、ダムがつくられ、自然も変わってしまいました。そこに暮らしていた人たちの生活を学んでいきたい」と歓迎のあいさつがありました。

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石塚先生は上南摩小学校と、当時分教所だった梶又小学校で教鞭をとられ、先生ご自身の住まいもダムの底に沈んだことが紹介されました。続いて、石塚先生ご本人から、ご自身が詠まれた短歌を紹介していただきました。

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—―「此処に生まれ此処に老いゆきダムとなり小さな団地に独りの生活(たつき)」——

まもなく白寿(99歳)を迎えられる先生は、生まれ育った故郷を離れ、現在は10軒ほどの小さな団地で一人暮らしをされています。この一句からは、長年暮らした故郷への深い愛着と、ダム建設によって住み慣れた土地を離れなければならなかった寂しさが伝わってきました。

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次に、奈良陸軍大将(男爵)の生家を訪ね、ダムの水をせき止める大きな壁「堤体」の真下にあるヤマナシの木を観察しました。残念ながら実は一つも見つかりませんでしたが、木の根元から二股に分かれて伸びる姿が印象的でした。かつてこの地で営まれていた暮らしを、今も静かに見守っているかのように感じられました。

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その後、近くの竜神様集会所に移動し、奈良茂男さんと石塚先生から、ダム建設に伴う暮らしや自然の変化についてお話を伺いました。お二人の話を聞いて、ダム建設によって地域の姿が大きく変わった一方で、その土地で育まれた歴史や人々の思いは、今も一人ひとりの心の中に生き続けていると思いました。

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私たちは、足尾・松木郷で20年以上にわたり森づくりを続けてきました。今回の集いを通して、森づくりは木を植え、育てることだけではないと、改めて感じました。森には、植樹や育樹に携わってきたボランティア一人ひとりの思いや、活動を通して生まれた人と人とのつながりがあると思います。その思いを受け止め、次の世代へ伝えていくことが、私たちが森づくりを通して学び、実践していく大切なことではないかと強く感じました。

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昼食は、石塚先生と一緒にスノーピークの蕎麦屋でいただきました。その後、上南摩自治公民館前で解散し、今回の集いを終えました。貴重なお話を聞かせてくださった奈良茂男さん、石塚三代子先生、ご協力いただいた皆さまに、心よりお礼申し上げます。また、集いを支えてくれた矢口スタッフと参加者の皆さま、お疲れ様でした。

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今回の「南摩ダムの集い」は、地域の歴史を学ぶとともに、森づくりを通して人と人とのつながりを育み、その思いを未来へ伝えていく大切さを考える一日となりました。

<第2回南摩ダムの集い報告:大野昭彦>

2026年10月12日 (月)

秋空みちくさ

今日(10/12)の足尾は晴れ!雲が高く「秋刀魚(サンマ)が美味しそう!?」と思えるような一日でした。日光に持っていかれてしまったのか、今日も人気(ひとけ)も動物っ気(動物の気配)もない松木でした。

261012135945300 シンジュの木、下から葉を落とすんですね

時折モズの甲高い声が響くほかは、遠くで鳴くセミと秋の虫の声が柔らかく聞こえています。日陰に入ると涼しい風が心地よく、小さな虫たちは風に飛ばされそうになりながらも、活発に飛び回っていました。

261012113640791 何という虫でしょうね

間藤駅から歩き、写真を撮りながらやってきたという東京からの男性が1名立ち寄ってくださいました。休みの日は関東近郊の知らない街や山へ行き、野営をしながら風景写真を撮って歩いているのだとか。1日に30キロ歩くこともあるそうで、ワイルドなお話につい引き込まれてしまいました。明日もまた足尾を歩くそうですが、お気に入りの景色に出会えたでしょうか。

261012101323738 その後、2名の若者がやってきたのですが、どうやら道を間違えて中倉山に行きたかった様子。ルートが違うことを伝えると引き返していきましたが、何だかとても楽しそうな2人でした。

261012101753074 無事に「孤高のブナ」のある中倉山にたどり着けるとよいのですが。261012105646039ちなみにみちくさ周辺のブナを20本近く確認しましたが結実なしでした

お昼前に山田さんがみちくさ前の階段修復を始めたので、私たちもお手伝い。立派な階段が完成しました!作業中「暑いな」と思っていたら、日なたの気温はなんと35度。秋とはいえ、秋とはいえお日様の力はまだまだ侮れませんね。

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261012121747988なんと35度

これから足尾も秋本番を迎えます。この時期ならではの魅力的な景色がたくさんありますので、天気の良い日を見計らって、ぜひ足尾にいらしてください。(舎人 武田、山田、小黒)

261012132845478カラマツはもう少しで葉を落としそうでした

色づき始めた松木郷の杜、深まる秋を探しました。

 10月11日(日)、栃木県内の奥日光や那須の山では紅葉シーズンを迎えました。足尾「松木郷」の色づきはどのくらい進んでいるだろうかと楽しみにしながら車を走らせました。

 雲一つない青空が広がる「松木郷」では「臼沢の森」東斜面のヤマザクラやシラカバが赤と黄色に色づき始めていました。緩斜面はススキの穂が揺れており、秋の気配漂う「民集の杜」の散策が楽しみになりました。

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 遊働楽舎 “みちくさ”の9時の気温は20℃です。昼には26℃まで上昇しました。

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 オープン準備を整えた後、9月25日「こころの園」に記念植樹をしていただいた(一財)日本鉄道福祉事業協会の看板が出来上がったので設置しました。秋に赤い実をつけ紅葉を楽しめる「マユミ(檀)の木」の幼木です。根が活着し杜の仲間の一員に生長することを願いながら取り付けました。

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 その後、木々の色づき具合を確認するため「民集の杜」を歩きました。杜内に入ると日差しが遮られ涼しくなります。空を見上げると、葉に太陽の光が透けてとても奇麗です。黄や紅、緑に輝き、窓枠のないステンドグラスを見ているようです。

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 杜の中ではツクツクボウシの鳴き声が響き渡り、松木川の対岸からは雌鹿を呼ぶ牡鹿の鳴き声が聞こえてきます。草地に足を入れるとはバッタが飛び跳ねます。残り少ない秋と、冬に向けた生き物たちの営みを感じます。

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  林床を見ると桜の葉が敷き詰められ、ヌルデの葉の紅葉と相まって、こちらも一幅の絵画を見ているようで足が止まります。

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 今年も「フユノハナワラビ(冬の花蕨)」が顔を出しているか目を凝らして探しました。2年前に確認し、昨年は本数も増えていました。苔の緑に目が行き中々見つからず、姿勢を低くして林床を眺めるとフユノハナワラビが茎をのばし黄色い穂を見つけました。シダ植物の仲間で、胞子葉が花穂のように見えるので「冬の花蕨」と言われるそうです。

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 土壌の水分や林床に降り注ぐ光の量など、胞子が広がる条件が整ってきたのか、今年は杜内の数か所で見ることが出来ました。

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 午後になると、松木渓谷の岩登りを終えたクライマーが“みちくさ”前を通過していきました。その後、横浜から松木渓谷の散策に来られた男性2人組が立ち寄ってくれました。

 足尾ダムゲート手前の「あかがね親水公園」までは来たことがあり、松木渓谷まで行ってみたいと足を延ばしたとのことです。天気が良く汗ばむ陽気になっていましたので、「沢を吹き抜ける風が気持ちよかった!」と渓谷散歩を満喫されたようです。コーヒーのお礼にと「育樹カンパ」をいただきました。ありがとうございました。

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 14時過ぎに大きなカメラを担いだ写真家のTさんが立ち寄ってくれました。足尾に生息する動物や鳥、昆虫など、幅広く生態観察・記録をされている方で、今日は、撮影されたアナグマとハンミョウ、上空を高く飛ぶ鳥の写真を見せてくれました。

 足尾の森でも貴重な昆虫や生き物が見られるようになったと、森に生きる「仲間たち」が増えていることを教えてくれました。うれしい報告、ありがとうございました。

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 柿や、からたちの実が黄色く熟しています。モミジやカエデ、ミズナラやクヌギなど、落葉の木々はこれから色づきが進みます。紅葉や黄葉を楽しみにお越しください。

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 “みちくさ”で舎人一同(森びとスタッフ)お待ちしています。本日の舎人は深津さん、筆者・清水卓でした。

 

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