カテゴリ「森びと親子自然教室」の8件の記事

2009年9月 1日 (火)

植物の進化は人の進化?

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 一部地方を除いて今日は始業式です。国会も15日が特別国会(始業式)です。清水朋佳ちゃんの2日目の感想は森の宝物探しより、スイカやバーベキューの味が気に入ったようでした。「スイカはおいしかったです。バーベキューではお肉がちょーおいしかったです。カキ(貝)もはじめて食べたけどおいしかったです。ありがとうございました」、と感想文に書いてありました。また、今年の帰りはモーターボートに乗船したので、乗船については「鼻に風が入って鼻がいたくなっちゃった。でも楽しかった」、と書いてありました。
 人は自然と向き合って様々なことを体験し、その体験を生活の中に活かしています。宇宙ステーションに向かって飛ぶスペースシャトルの機体は、蜂の巣からのヒントを得て機体の強度を保っています。蜂の巣の六角形はスペースシャトルや構造物の強度を保つために活かされています。また、この時季に里山やあぜ道を歩くと小さな草の実や葉がスラックスなどにまとわり付いてきます。この実などからマジックテープが生まれました。マジックテープの元祖は、なんと、ミズヒキ等の植物でした。
 「森びと親子自然教室」を振り返えってみると、ただ体験しただけでは“美味しかった”だけしか残らないことが解りました。様々な体験を終えた子どもたちを成長させるには、親が子供に考えるヒントを与えるきっかけを意識的に創りだすことが大切である、と思いました。新人議員が100名以上の民主党政権ではどうなるのでしょうか。ヒントを与えるのは私たちです。 

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2009年8月28日 (金)

山と心に木が植えられている

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 清水朋佳ちゃんから「森びと親子自然教室」の感想文が届きました。1日目の感想を紹介します。「キャンプのときはありがとうございました。最初のはし、お皿、おぼん作りはむずかしかったです。でも仕上げをお父さんからやってもらったので、きれいにできました。・・・ごはんを作るとき、私はポテトサラダを作りました。おいしい!、といわれたのでうれしかったです。食べてくれてありがとうございました。竹内さん、竹の話をしてくれてありがとうございました」、以上です。2日目、3日目も紹介していきます。朋佳ちゃん、ありがとうございました。P8262314_2
 昨日の森びと広場は爽やかでした。秋空をおもわせる青空の下で、一昨日に引き続き草取りをしました。また、越冬前の元気を貯えられるように撒水をしました。草取り作業中に松木村をイメージして描いた「看板」を見ると、砂防工事関係者のダンプ運転手が携帯でその看板の写真を撮っていました。秋の気配を皆さんに届けていますが、運転手さんの姿を見ていると、初秋色に描かれているその絵に惹かれるのかなあー、と思いました。この看板設置の棟梁・大野さん、絵を描いた加藤さんありがとうございました。

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2009年8月24日 (月)

小さな虫たちのパワーに感謝します

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 今日も朝5時に起床しました。気温は10度を下回りました。スタッフが炭を熾してダッチオーブンでご飯を準備していましたが、起きてきた子どもたちは火の周りに集まってきました。それほどキャンプ場の朝は涼しい朝になりました。
 昨夜は灯籠流しをしました。森の宝物探しから帰った親子は温泉に入り、親子の会話をしました。その会話を灯籠に描き、星空の下で灯籠を中禅寺湖に流しました。その願いは天の川に届くように祈りました。
 今日の授業は森の宝物(友達)探しです。昨日、300年以上も生きつづけているミズナラやトチノキ落ち葉を拾ってきた中に棲む友だちを探し当てました。子どもたちはクモ、ミミズ、ムカデ、アリ等を探し当て、落ち葉を餌にして生きている分解動物の働きを学びました。結局、森の宝物は森(木)を元気にしている何万匹の虫たちでした。参加した斉藤さんは、「宝物は虫の生命(いのち)だ」、と言ってくれました。子どもたちは、何匹もの虫のなかの虫をルーペで拡大してスケッチブックに描きました。虫が大嫌いな女の子は授業が終わって、お父さんから借りた携帯電話でお母さんに虫の話をしていたようです。最後の授業では木は虫の餌と住まいであって、そのお礼に虫が森(木)の元気を与えているように、森の社会はそれぞれが生きていくために支え合う森の掟があることを学んだようです。
 閉校式では、「落ち葉は人間たちが踏みつけて細かくなっていた、と思っていましたが、そうではなくて小さな分解動物が食べてくれていることを知りました。」、とお礼を述べてくれました。昼食は、恒例の流しそうめんを頂きました。教室は三日間、怪我もなく終わりました。スタッフの皆さんご協力ありがとうございました。

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2009年8月23日 (日)

森の中は静かで、涼しい

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 教室の2日目は5時に起床しました。朝の天気は曇りでしたが、日中は晴れ間がありました。朝食は千葉県の木村さんと石井さんから送られてきた鰺の開きと目玉焼きを作り、朝食後には自分のお弁当を作りました。
 今日の授業は「森の宝物探し」です。300年以上も生きつづけているミズナラやトチノキの森の中を3.8㎞歩きます。森の中では、森の温度調整機能、岩や土をガードしている木の根、水を蓄える機能、そして森の恵みの有り難さ学びました。それらはスケッチブックに描き、明日の授業に活かしていきます。
 終着地の千手ケ浜には13時頃に到着、昼食を食べた後は湖畔での水遊び、スイカ割りを楽しみました。帰路はモーターボートに乗船、水しぶきをあげたボートで気勢をあげてキャンプ場に戻りました。この時間(15時~17時)は親子の時間で、森の宝物探しを振り返っています。その森への感謝、森への願いは灯籠流しの灯籠に描き、星空の下を流れる川に灯籠を流します。
 明日の授業は森から持ち帰った落ち葉の下で仕事をしている大切な友達を探します。

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2009年8月22日 (土)

森は仲良しになれる力をもっている

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 「09年森びと親子自然教室」が始まりました。今日の日光市・中禅寺湖畔の菖蒲が浜キャンプ場は、昨日の足尾同様に爽やかな風が吹くと秋が近づいている感じがしました。13時30分、キャンプ場の一角では親子自然教室の開校です。千葉県、神奈川県、栃木県そして地元日光市から集まった親子のみなさんは自己紹介をした後、早速、1時間目の授業に入りました。授業は竹細工で食器を作り、火を起こす体験です。
 竹食器を作る前は竹内巧アドバイザーから、私たちは日頃から竹のお世話になっていることを学びました。その後は、日常的にノコギリ、ナイフ、ドリル等を使うことが少ない親と子の皆さんですが、今日はその道具を使って竹の食器を作っていました。
 食器を作くり終わってからは、夕食を調理するための火を起こすためにマッチを使わずに火を起こす挑戦をしました。30分以上も木を擦っていましたが、簡単に火は付きませんでした。やっとの事で火を起こして、夕食のカレーライスを作りに入りました。ブナのグループ、ミズナラのグループに分かれて作ったカレーは好評でした。
 食事が終わる頃には子どもたちは仲良しになり、一緒にシャワーや風呂に入りました。ある子どもたちは、お父さんやお母さんを心配して「お父さん早く寝ようよ」と、お父さんの手を引いてバンガローに入っていく姿が見えました。教室の初日は、森が子どもたちの仲間づくりを応援しているような気がしました。明日は、森の宝物探しに出かけます。

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2009年8月13日 (木)

いのちを守っていくために、局地的集中豪雨に学ぶ

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 来週末は「09森びと親子自然教室」が開校します。事務局は今月5日~6日にかけて教室である中禅寺湖畔を下見しました。教室では、今年も人は森から生かされていることを学びます。今年は特に、日本各地で局地的な集中豪雨が降り、それも観測史上初めての降雨量によって生命(いのち)が奪われてしまっている現実に直視し、生命(いのち)を守っていくため知識を養っていきたいと思います。
 教室のある日光市(中禅寺湖畔)でも1時間に100㍉以上の雨が降りました。しかし、土石流はなかったようです。教室の下見をすると大きな岩を広葉樹の根がガッシリとガードしている場所があります(写真)。広葉樹は落ち葉で豊かな水を貯え、根で土石流を抑え、適度な水量と栄養豊富なミネラルを生物たちに供給しています。
 ところが先月の山口県の土石流現場と今月の佐用町の現場を映像で観る限り、そこには針葉樹林という共通点がある気がします。局地的な豪雨はこの二つの町ばかりではありませんので、どうしてこの地域が土砂流出したのか、と疑問を感じます。また、報道では、東京や市内ではマンホールから雨水が吹き上げ、ガード下では水浸しで車が動けなくなっていました。このように報道を見ると、下水道やガードを造った基礎は、1時間に100㍉以上の降雨があることを前提になっているのか、ということが気にかかります。
 生命(いのち)を守っていくということは、森がどのような樹木で成り立っているのか、住んでいる市や町のライフラインがどのような基準で造られてきたのか、ということを振り返ってみることが大切なことです。「親子自然教室」では、こんな事を話し合っていきたいと思います。

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2008年8月27日 (水)

森からの恵みと自然の怖さ、そして人の優しさを探し当てた自然教室

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 「08親子自然教室」の感想文が新宿事務所に届きました。親と子どもたちからの感想です。
 最初にお父さんの感想を紹介します。「3日間を通じて親と子の絆を強めることができました。また、子供の成長を見ることができました。あんなに友達をつくるのが上手なのかと思いました。この息子たちが未来をつくるのだと思うと、しっかり育てなければと考えさせられました。これがキャンプで得た私(親)の宝物でした。息子は数百年もの長い時間で森がつくられていることを教えられ、夏休みの作文に『森は雨をつくる』と書いていました。しっかり学んでいる息子への愛が深まりました」。
 女の子からは、「おはし、ランタン、お皿作りたいへんでした。でも楽しかったです。二日目の山登り、スケッチブックにまとめて、たんけんするのはつらかったけれど、楽しかったです。湖についてから、おべん当を食べて、湖で少し遊んですいかわり、すいかわりはあたりませんでした。でも楽しかったです。歩いているとき、かみなりゴロゴロ。ちょっぴりこわかったです。でもおんせん入れてよかったです。お友だちもいっぱいできたし、楽しかったです。三日目の虫を見つけるお勉強、虫がいっぱいいました。しぜんの虫っていっぱいいるのですね。一番の思い出になっています」、と書かれていました。
 「千年の森」に入り、木に触れ、虫と戯れ、そして一緒に過ごした親子と子どもたち。森から、人からたくさんの宝物を探し当てた自然教室でした。

2008年8月 9日 (土)

 支え合う心を育む子どもたち

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 星空の湖畔に元気な声が聞こえています。08年「森びと親子自然教室」の始まりです。
 世間ではオリンピックの開会式ですが。ここ日光市中禅寺湖畔にある菖蒲が浜キャンプ場では、水と戯れる家族、テントを幕営する家族、カヌーで自然を満喫する家族等が自然から恵みに感謝していいるようです。
 自然教室の1時間目は、二泊三日のキャンプ生活で使う食器、ランタンの工作です。最初に竹内アドバイザーから竹の話を聞き、竹が生活の中で役に立っていることを学びました。工作では今年も竹ランタン作りに熱が入り、昨年以上の芸術品ができあがりました。参加者の皆さんはお椀や箸、皿も作りあげ、18時から夕食作りに入りました。ダッチオーブンでご飯を炊くグループ、野菜を刻むグループに別れて、美味しいカレーとサラダを作りました。夕食は星空の下で竹ランタンに灯りをともし、美味しいカレーを楽しくいただきました。子どもたちは後片づけを済まして、満足そうな顔と少し興奮ぎみで寝床に入りました。
 昨夜は世界の若者たちの平和の祭典開会式、そして日本・長崎では63年前、アメリカ軍によって原爆投下された日でした。子とキャンプに来ているお爺さんやお父さん、お母さんの顔は、星空の下で美味そうに食べている子たちの幸せを願う様子ででした。
 今日(9日)は、森の宝物探しです。日光・千年の森に入って、森の恵みを実感し、森の中にある大切な宝物を探し当てます。天気は快晴、楽しい一日の始まりです。

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