カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2094件の記事

2018年12月 7日 (金)

新しい年の森づくりへ向けた環境がほぼ整った足尾松木沢

 今日は年末の整理整頓作業の最終日。朝の天気は曇り空でしたが、昼頃には青空が雲の間から顔を出していました。暦の上では「大雪」ということもあって北海道や北陸地方寒波の襲来で大雪という報道でした。

Pc074018  私たちが森びと広場に到着すると、中倉山北斜面では緑化作業が始まっていました。岩に種入りの土を吹き付け、来春にはその草の種から芽がふくそうです。斜面一面が緑色に輝く来春が楽しみです。

Pc074021  今日は仁平スタッフと筆者で作業小屋の蛇口修理とビニールハウス内の整理をしました。

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Pc074035  さらには、研究学習ができる状況でない「舎務室」を、何とかその環境に近づけるために片づけをしました。終わってみると、写真で見るかぎりちょっとしたビジネスホテルのシングルルームの様です。新年から楽しい座学と森作業ができそうです。

Pc074029  昼までには年末の整理整頓は終わりました。食事後、それぞれが夕方に用事があるため、マヒワやホオジロの囀りをあとに、早めの帰宅をしました。(報告 髙橋佳夫)

2018年12月 6日 (木)

冷えた身体を温めながらの越冬準備も楽しい

Photo  久々の雨に足尾松木沢の大地はしっとりと湿り草木はホッとしているようでした。冬将軍がやって来そうな天気予報でしたが、朝8時半頃の気温は6度、肌寒い小雨でした。

0  一昨日から年末の片づけと越冬準備をしていますが、今日はいつもの寒さに戻りそうな中で作業をしました。冷えてくると沢水を引いているホースが凍ってしまうので作業小屋の蛇口をチェックすると、水が漏っていることに気き、小川スタッフに直していただきました。

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3  仁平スタッフと筆者は、今年亡くなった竹内巧アドバイザーの願いが宿ったシロダモが元気に越冬できるようにと、週一回の撒水が容易にできるように苗床とハウスの整備をしました。

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Photo_5  防草シートは西北の強風で捲りあがっていたので、それを金具で止めました。ハウス内では撒水用の水タンクが凍らないようにハウスに入れ、洗浄機を使って散水できるように設置しました。

Photo_6  昼食は冷えた身体を温めようと、けんちん汁風の汁で蕎麦を温麺で食べました。中々の味に仕上がり、ストーブの暖と温麺で身体が温まりました。

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Photo_8  午後は、散水用タンクに水を入れた小川スタッフと「みちくさ」の大掃除を始めた二人でした。外を見ると松木村の郷愁をそそる景色が現れ、早速、シャッターをきりました。足元では、チカラシバの穂が雨の重さで頭が垂れていました。

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Photo_11 ”クスノキのこもかぶり”も絵になります?

 三時過ぎ、「みちくさ」に集まって「足尾フォレストコーヒー」を飲みながら身体を温めました。遠くで雄鹿が鳴き始めたので、帰路に着きました。本日の作業は、小川、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年12月 5日 (水)

暖かい冬の一日、冬至が待ち遠しい足尾松木沢

 冬至が過ぎるまでの日々は何となく動きが鈍くなっています。足尾町赤倉の「どくだみ荘」の朝は、6時40分頃にならないと明るくなりません。朝早く起きても布団の中で明るくなるのを待つ時間は長い。午後3時頃には薄暗くなので、夕方までの時間も長い。その時間が気分的に鈍くなってしまいます。

Pc041765 朝の中倉山方面

 今日は仁平スタッフが朝合流、ホットコーヒーを飲みながら簡単な打合せをして、コンテナと舎務室の整理整頓をはじめました。

Pc053956  1年間、森作業に集中してきたため、道具や森づくりの必需品の余りなどがコンテナや舎務室のあちこちに散らばり、かつ”もったいない”意識があり、再利用のための物が沢山残っています。しかし、残された物は再利用されるのは少しばかりで、多くが劣化して使えなくなっています。そんな物を処理する物とそうでないものに仕分けしながらの整理整頓は時間がかかりました。

Pc053959  整理整頓好きな仁平スタッフは休むことなく、コンテナ内を片付けていました。昼食後も同じ作業を続けていましたが、薄暗くなったので時計を見ると午後5時を過ぎていました。雄鹿の遠吠えも聴こえない静かな夕方になっていました。

Pc053960  作業小屋の電気スイッチをオONンにすると写真(上)の通り、太陽が恵んでくれた灯りが気持ちを和ましてくれました。冬至まであと17日、それまでのんびりと森作業を続け、少しづつ日照時間が長くなるのを楽しみたいと思います。

Pc041766 朝の飛行機雲を見ていると師走の気持ちが? (報告 髙橋佳夫)

2018年12月 4日 (火)

臼沢の森西の獣害対策柵が完成!次は未来を生きる知恵探しへ

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今日12月4日は各地で12月としての気温が過去最高を記録したのか?ここ足尾は木々の葉はすっかり落ちて冬に向かっていますが、今日は快晴で作業をしていると夏と同じように汗がしたたり落ちました。今日の作業は「臼沢西」の獣害対策用柵作りの続きでした。

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Cimg8580 今日はベテランスタッフばかりで、獣害対策柵はあっという間に完成しました。その後は、柵が完成したので獣害用の幹ガードを外しました。狭苦しいガードの中で生きてきた木々はノビノビと背伸びをしているようでした。

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Cimg8576 昼食後は、国民宿舎「かじか荘」の小野崎支配人と足尾町の活性化のために何かできないかと、「かじか荘」と「森びとプロジェクト」がタッグを組んで未来へ向けたイベントを話し合いをしました。森づくり15年間の活動ノウハウを活かし、AI時代を迎えて人間の大切なものを失わないように「森の友だち」を探していくイベントを考えていこう、と意気投合しました。

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Cimg8585 本日の作業者は、高橋、鎌田、松村(宗)、橋倉(敬称略)そして筆者・加賀でした。

2018年12月 1日 (土)

北国から使者がやってくる季節を迎えた足尾・松木沢

今日の朝は車のフロントガラスが凍りました。少し車内を温めて足尾・松木沢に向かうと、望遠レンズをセットしたカメラを抱えて歩いている2~3組の方々と会いました。12月に入り、いよいよ北海道からの使者が飛来する季節になったのか思いました。

1  作業小屋で打ち合わせの準備をしていると、「簡易トイレのトイレットペーパーでテントウムシが暖をとっているよ」と松村宗さんがその様子を見せてくれた。

2  今日の森作業は、松村さんと加賀さんが幼木のクスノキを寒さから守る藁の覆いを作りました。この藁の覆いは、これから厳冬期に入り松木渓谷を訪れるアイスクライマー達から“なんだろう?”と、覗き穴が開くかもしれないと、二人は笑っていたそうです。

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4  このクスノキは昨年植えましたが、寒さに耐えられなくなり衰弱し、幹が枯れました。ところが今春、根元から数本の芽を出してくれました。そんなクスノキを枯らすわけにはいかないと、松村さんのクスノキへの思いが藁の覆いになりました。

6  2つ目の作業は、太陽光発電の設置でした。森びと広場には「みちくさ」の管理人のような「舎人」達が知恵を育む「舎務室」があります。そこで使用するパソコンや環境学習のDVD映写機器の電気を自然エネルギーから恵んでもらいたいと、フルセットで15.000円以下の太陽光発電機を設置しました。技術者は、東京事務所副所長・清水さん。持ち運びもできて、フル充電できるとテレビやパソコンを5~6時間稼働できる自信作です。

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9  3つ目の作業は、作業小屋の修繕で昨日の続き。来年は森びとプロジェクト設立15年を迎えますが、当時60歳の方は来年75歳です。足尾の森づくりスタッフの多くはシニアで歳を重ねてきました。作業の合間には横になれることも大切、また、作業を次世代に伝えていくには話合いが大事、そんなことができる作業小屋に作り替えました。

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 Pc013922  午後、冬将軍がくしゃみをしたのか、冷たい北西の風が吹き荒れてきました。予定していた作業が終わりましたので、ホットコーヒーを飲みながら明日の理事会へ向けて話し合いました。

14  本日の作業は、松村宗雄、仁平、加賀、清水そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2018年11月30日 (金)

森びと設立15年を迎える前年の森づくり環境を整える

Pb303867  霜が降る霜月最後の日と思っていましたが、霜は降りませんでした。時々吹く北西の風が身体に当たると“冷たい!”と感じる朝の足尾松木沢。

Pb303869  西に青空が見え、陽が差していましたが、身体を動かして汗が滲むという感じではありません。鹿が草を食べている静かな朝、ストーブに火を付け、作業打合せ。

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Pb303871  今日は、作業小屋とAハウスを使い易いように整理整頓しました。作業小屋はスタッフが打ち合わせや休息・食事する使用頻度の高い場所。荷物置き場、食事の用意を使う台所などを片づけと修繕をしました。

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Pb303879  小井土さんは電気ノコ、インパクトそして掃除機を用意して作業はテキパキと進み、午後3時には荷物置場が完成、ハウスには長靴、カッパ等を置く場所を確保できました。

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Pb303876  遠くから雄鹿の遠吠えが聴こえてきたので、本日の作業を終了しました。スタッフは、鎌田さん、小井土さん、仁平さんそして筆者でした。これからは 鎌田ご夫妻からいただいた山芋をご馳走になって、明日も小屋とみちくさの修繕です。(報告 高橋佳夫)

2018年11月29日 (木)

森びとの想いが宿る新青森駅前の「縄文の森」

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Photo  昨日、理事の泉山さんから写真が送られてきた。この写真は、今月12日、みちのく事務所スタッフ会議で紹介があった写真(上の写真2枚)だった。この写真は新青森駅開業を前にした9年前の植樹祭で、当会最高顧問・宮脇昭さん指導によるふるさとの木による森づくりの様子。泉山理事から送られてきた写真はその森の前で今年の10月に撮ったもの。

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Photo_4  新青森駅は12月4日(2010年)に開業したが、その当時、みちのく事務所所長であった故・角岸幸三さんたちと筆者が描いたのは、新青森駅はその名の通り森の中に駅があるとよいというものであった。春の新緑、秋の紅葉の森にあるホームに新幹線が到着することで観光客を歓迎できれば素晴らしい、と話し合った記憶が頭を横切った。JR東日本会社にも提案したが、結果はその話が発端となって青森市とJR東日本が駅前に「縄文の森」がつくられた。

Photo_5  植樹祭から9年が経ち、ブナやミズナラ・コナラなど8種類15.000本が生きる森は元気に地元の人々や観光客に森の恵みと感動を届けている。元気に生きている木々の中には、みちのく事務所が3年間育てたミズナラ・コナラ等約3.100本が含まれている。

Photo_6  この植樹祭は、「縄文の森植樹祭実行委員会」(2010年8月1日実施)が主催で行われた。「縄文の森」はこれから厳冬を迎えるが、来春には1.500名の植林ボランティアの願いに応えている森を観てみたい。(写真:青森市観光案内所より。理事 高橋佳夫)

2018年11月27日 (火)

小春日和の足尾、若者と汗をかきつつ微笑の森作業!

2018_1127_122251dscn5950  間もなく師走というのに、少し動くと汗が噴き出す陽気の足尾・松木沢です。それでも殆どの木々は葉を落とし、ヤマモミジだけが過ぎゆく秋を惜しみ葉を揺らしています。

2018_1127_122352dscn5951  今日は飛び入りで、太宰事務局員が森作業に駆け付けてくれました。若いスタッフの参加は大歓迎です。強者と言われるシニアスタッフの顔もほころびます。 

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2018_1127_103645dscn5943  彼女は、「見て、聞いて、触って」経験を積むために、一日中奮闘してくれました。迎えるスタッフも真剣に作業の指導をしていました。

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2018_1127_152112dscn5965  今日は「臼沢の森西」の柵張りを行ないました。臼沢の森との境界線ネットの補強を済ませ、柵張りの最終段階になる通路際の柵張りに入り、今日はその30%をやりました。

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2018_1127_132817dscn5954  松村(宗)スタッフは、みちくさ広場の“生き返ったクスノキの防寒対策を行なっていました。小井土スタッフから譲りうけたワラを使った“もがり”(栃木県ではそう呼んでいる)です。もう少しで完成します。一度ご覧ください。ほっこりした気持ちになります。

2018_1127_133510dscn5956  今日も奮闘してくれたスタッフは、鎌田、松村(宗)、加賀、太宰、報告は橋倉でした。

2018年11月22日 (木)

野イチゴを食べると新たな世界観が発見できる?

 15時過ぎ、薄暗くなっている「みちくさ庭」に野イチゴを植えた。標高約1.300㍍に生きていたイチゴだから足尾の寒さにも耐えてくれるだろうと植えてみた。

Pb223793  この頃では冬でも大きくて甘いイチゴが食べられるが、野イチゴは小さくて甘酸っぱい。ほとんどの方が味わったことのない野イチゴを食べてほしいと願って植えてみた。

Pb223790  イチゴは冬の果物だと勘違いするほど市場に出回っているが、来年の7月、白い花を咲かせた後に白い実を付け、暫くすると熟して赤くなる小さな野生のイチゴ。是非、野生の味を身体にすりこんでほしいと願っている。

Pb223791  来年春には、ナツハゼをこの庭に移植する。熟した実を果実酒すると、その色と味はなかなかのもの。それからコシアブラも移植する。この若葉は天ぷらにすると美味しい。今後「みちくさ庭」では、実や葉がたべられるようになる。

Pa023309 オオカメノキの実

Pb223795  野生のものは危険なものではなく、食べられるということを体験できる。こんなことを体験すると、もしかして鳥や虫たちの美味しさを共有できるかもしれない。そこから世界を見つめてみると、新たな世界観が見つかるかもしれない。楽しみな庭に育てたい。(理事 高橋佳夫)

2018年11月20日 (火)

仙人?が森の中で根回し作業

 標高約1.300㍍の朝は身震いするほどの寒さ、氷が張りました。小鳥の水飲み茶碗に新しい水を足してやると、直にコガラが水浴びにきました。昨日(11/19)は森びとインストラクター・大塚さんのアドバイスを受け、木々の根回し方法を教わりました。

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Pb193772  本日は、「みちくさ庭」に植えようと、朝から樹高2㍍程の木の根回しをしました。正会員・島崎さんが手伝に来てくれたので、筆者含めて3人の根回し作業はスムースでした。

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Pb203781  根回しをした木は、オオカメノキ、ナナカマド、ナツハゼ、アオハダ、コシアブラ、ホウノキでした。足元のスギゴケを観ていると寒そうでした。

Pb203774  二人の作業様子を見ていると、静かな森の中で仙人が森作業している雰囲気でした。仁平さん、島崎さんお疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

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