北国から使者がやってくる季節を迎えた足尾・松木沢
今日の朝は車のフロントガラスが凍りました。少し車内を温めて足尾・松木沢に向かうと、望遠レンズをセットしたカメラを抱えて歩いている2~3組の方々と会いました。12月に入り、いよいよ北海道からの使者が飛来する季節になったのか思いました。
作業小屋で打ち合わせの準備をしていると、「簡易トイレのトイレットペーパーでテントウムシが暖をとっているよ」と松村宗さんがその様子を見せてくれた。
今日の森作業は、松村さんと加賀さんが幼木のクスノキを寒さから守る藁の覆いを作りました。この藁の覆いは、これから厳冬期に入り松木渓谷を訪れるアイスクライマー達から“なんだろう?”と、覗き穴が開くかもしれないと、二人は笑っていたそうです。
このクスノキは昨年植えましたが、寒さに耐えられなくなり衰弱し、幹が枯れました。ところが今春、根元から数本の芽を出してくれました。そんなクスノキを枯らすわけにはいかないと、松村さんのクスノキへの思いが藁の覆いになりました。
2つ目の作業は、太陽光発電の設置でした。森びと広場には「みちくさ」の管理人のような「舎人」達が知恵を育む「舎務室」があります。そこで使用するパソコンや環境学習のDVD映写機器の電気を自然エネルギーから恵んでもらいたいと、フルセットで15.000円以下の太陽光発電機を設置しました。技術者は、東京事務所副所長・清水さん。持ち運びもできて、フル充電できるとテレビやパソコンを5~6時間稼働できる自信作です。
3つ目の作業は、作業小屋の修繕で昨日の続き。来年は森びとプロジェクト設立15年を迎えますが、当時60歳の方は来年75歳です。足尾の森づくりスタッフの多くはシニアで歳を重ねてきました。作業の合間には横になれることも大切、また、作業を次世代に伝えていくには話合いが大事、そんなことができる作業小屋に作り替えました。
午後、冬将軍がくしゃみをしたのか、冷たい北西の風が吹き荒れてきました。予定していた作業が終わりましたので、ホットコーヒーを飲みながら明日の理事会へ向けて話し合いました。
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