カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2094件の記事

2018年12月26日 (水)

計り知れない自然の力を見失う愚かさ

 明日(27日)から寒気(冬将軍)が南下してくるという気象予報。この時季としては驚くことではない。奥山の朝、窓には氷の芸術作品が現われ、自然の美しさにうっとりする。

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Pc244192  昨日の森作業で明らかになった大雨による土砂流出と獣害防止柵破壊、そして獣の侵入を許してしまった。人間の都合による森づくりのなにものでもない弱点。痛恨の極みだ。

Pc275012 「鹿が入っていた」という11月中旬の時、それ以前の10月1日の台風通過後に、どうして柵のチェックを怠ってしまったのか。

Pc244194 「民集の杜」北側は土砂流出する場所でないという、何の根拠もない筆者の意識がそうさせてしまった。

Pc275049  2014年から苗木を植えてくれた“森とも”に心からお詫び申し上げる。土砂流出現場を想い起してみると、そこは岩が砕けて砂状になった急斜面の土壌であった。スタッフの柵補強作業に感謝である。

Pc204185 雪化粧の日光連山

 冬本番の足尾・松木沢の草地には尾瀬方面から鹿がやってくる。禁猟区でもあるこの地で越冬する鹿たちにとっては若い木々の樹皮は命を支える餌となる。鹿たちには申し訳ないが、木々が生長して本物の森になるまで、もう暫らく待ってほしい。(理事 髙橋佳夫)

2018年12月23日 (日)

世紀末の暮らしを描く年末年始にしたい

Photo  21日に足尾から東京に戻った時、電光掲示板から「今年の自然災害の保険金支払いが1.1兆円規模になった」とのニュースが目に止まった。どうやら損害保険大手3グループが上半期に相次いだ豪雨や台風に伴う保険金の支払額がほその額になり、2社の純利益は減益となったという。毎年、巨大化する想定外の異常気象の被害は保険会社経営にも打撃となっている。

Photo_2           足尾に飛来したオオカワラヒワ

 昨日は、そんな話をしながら東京事務所の片づけをした。来年12月10日で当委員会設立15年を迎えることを意識し、さらに、天空の森に旅立った岸井理事長の遺志を貫いていくことを願って、活動しやすい事務所環境づくりを進めている。

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Photo_4  午後は、当会の力を結集して動き始める“地球温暖化にブレーキをかける運動”をめぐって、事務局員と在京理事の話し合いをした。私たちの“本気度”が試されるということもあって、出席者の“ヤル気!”を確かめ合いました。

Photo_5  冬至が過ぎたので、今日から少しずつ明るい時間が長くなってくる。自然エネルギーに感謝しながら、地球人の未来の暮らし方を描いていきたい。我が家では、鎌田スタッフから頂いた柚子で作ったジャムからエネルギーをもらっている。難題が多い地球温暖化にブレーキをかける運動かもしれないが、”地球人の責務”としてその暮らしを描いていきたい。

Photo_6  事務所の片づけを手伝ってくれた森びとの皆さん、ありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)

2018年12月21日 (金)

新たなメンバーに元気をもらって森の防潮堤応援

 昨日(20日)10時、南相馬市応援隊は育苗場に集合、ちょっぴりの冷たい浜風に打たれながら育苗作業を行いました。草刈り、ポット内の草取り及び肥料散布、水かけ、タンクへの給水、倉庫内の整理整頓をそれぞれかせ分担して行いました。

Img_1709  全国から届けられた鎮魂復興への想いが宿った苗木も浜風に耐えているようでした。

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Img_1704  今年もあとわずかです。全国の“森ともふから届けられた思いを胸に、「苗木の育苗は、人間の都合では生長して行くことはできない」ことを肝に命じながら、大切に育樹育苗していきたいと思います。

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Img_1708  今回も岩橋さんの奥様が応援に駆けつけてくれました。12月8日の応援隊役員会後、奥様は、岩橋さんと共に撒水や草取り、タンクへの給水を二人三脚でやっていました。そんな奥様に心境を伺ってみると、「苗木を枯らしたら大変。愛情をもって育苗していきたい。そのためにも時間がある限り頑張っていきます」と話されました。

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Img_1705  応援隊のメンバーとして心強い一員が誕生した瞬間でした。来年から気持ちを引き締めて「命を守る森の防潮堤づくり」を継続していかなくてはと、奥様に元気を頂きました。今年最後の森作業は、27日10時からです。

 昨日の作業は、松林、岩橋、岩橋恵美さん、東城でした。(報告 東城敏男)

2018年12月20日 (木)

穏やかな冬晴れのなかで今年最後の森作業

 朝、布団から抜けて窓を見ると、中禅寺湖半月峠方面の山々に雪が積もっていました。「森びと広場」に向かう途中、車から降りて写真を一枚。

Photo  今日は、一週間前から「松木の杜」に鹿が侵入していると言うので、鹿の追い出しと柵のチェック・補強を行いました。

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Photo_5  チェックをしていると思った通り、柵が針金の輪のようになって鹿の出入り口になっていました。早速、予備の柵で補強しました。作業は穏やかな冬晴れのなかで出来ました。コブシは暖かそうなフワフワな毛糸の帽子を被り、太陽のエネルギーを吸収しているようでした。

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Photo_8  杜を一周して柵のチェックが終わろうとしていた時、足元から若鹿が飛び出しました。急いで鹿を柵外に追い出しました。逃げた若鹿は大きな音に驚き、ドキドキしながら隠れていたのでしょう。

Photo_9  鹿を追い出して後は、気分も軽くなり、心の中で「♪・・・森よ、森、心の森よ、僕らのふるさとになっておくれ 少しずつ、力強く 僕らのあしたになっておくれ!・・・」と当会のイメージソングを歌いながら、今年最後の森作業を楽しみました。

Photo_10  午後は、筆者が「みちくさ」看板支柱の刻みを行い、仁平スタッフは「みちくさ庭」の入口を作りました。冷たい西風が吹き出しましたので、作業小屋のホワイトボードに、25日と29日に森作業をしてくれるスタッフに一言を残し、帰路に着きました。

Photo_11  冷たく綺麗な空気が綺麗でしたので月が輝いていました。本日の森作業は、仁平スタッフと筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年12月19日 (水)

足尾・松木沢訪問者のベンチやテーブルに大谷石を再利用

 今日は大谷石の再利用のために宇都宮市の清原工業団地方面に9時集合。筆者自宅の塀に使われていた大谷石を「みちくさ」テラスに設置するテーブルとベンチ、そしてピザ窯に再利用しようと、50ケを足尾に運び入れました。

Pc184101  足尾に向かう日光道路から見える男体山は寒風で空気が透き通り、青空を背景にしてどっしりしていました。

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Pc184092  14時頃には足尾・森びと広場に到着、早速、荷卸し。皇海山(すかいさん・西)方面を見ると雪が降っている様子なので、休憩もせずに荷卸しを済ませました。この大谷石は、来春、「みちくさ」テラス付近に設置する予定です。

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Pc184106  森びと広場周辺の草木の様子を見ると、とても寒そうでした。冷えた身体をホットコーヒーで暖め、16時頃、若鹿に見送られながら帰路に着きました。

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Pc275041  柳澤スタッフ、仁平さんお疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2018年12月17日 (月)

カモシカにあやかりたい厳寒を乗り越える知恵

 日光市内を抜けて日足トンネル付近に来ると男体山は雪を被り、道路端には残雪があった。車のスピードを40㎞程に落として走り、足尾「どくだみ荘」(長屋)に着くと、ここでも日陰には雪が残っていた。いよいよ本格的に冬と向き合う意識になった。

Pc164046  水道の凍結防止で元栓を閉めていたので、コックを開けていると郵便配達人が来て、「最近、この近くに二匹のニホンカモシカが現れた」と嬉しそうに話してくれた。

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Pc164050  社宅近くの残雪を観察していると、ニホンカモシカらしい足跡と糞を発見。10月頃にも、近くの駐車場にカモシカが現れた。20年前頃には、間藤駅付近でもカモシカに遭えるのは珍しくなかったが、それ以降はめっきり街内では姿を見せてなかった。

Pc164052  郵便配達人が嬉しそうに話してくれたのは、20年前頃の身近なカモシカと暮らせた街になるのではないかという期待感かもしれない。

Pc275034  本格的な冬を越す心得をカモシカから教えてもらいたいものだ。草木も厳寒を乗り越える準備を整えている。明日から今年最後の森作業だ。(理事 高橋佳夫)

森と暮らす日本人の文化を歌にして全国を回るチョージさんに拍手!

 暮らしで学んでいる日本人の文化を歌詞にして、曲をつけて各地を回り、その素晴らしさを伝えている三重県の“森とも”チョージ。数年ぶりに横浜のコンサートで彼に会った昨日(16日)。

Pc154039  ♪「冬が来る前に 薪をそろえて 斧を振りおろす 音が山に響く・・・」(曲名:土の上に生きて)、♪「晩酌のつもりが一合二合と手尺酒・・・酒の肴はうちの畑にあるものでいい・・・」(曲名:まわせ一升ビン)と、自然と向き合っているチョージ。

Pc154036  最後の曲は、生前の岸井成格理事長への想いを語って、10年前、当会のイメージソングを創ってくれた「心の森」、♪「想像できないような、1000年後の未来も 今この瞬間から始まっている 僕らが植える、小さな苗たちは 共に命をかけて未来をつくる・・・」と熱唱してくれた。

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Epson055  現在、彼は三重県津市で田んぼをもって米づくりをしている。里山や地域の暮らし、そして無農薬で米を作りながら日本人の自然観を歌にしている。“森とも”のひとり、チョージさんに心から拍手をおくることができたひと時が嬉しかった。(理事 髙橋佳夫)

2018年12月16日 (日)

宇大・留学生が現地に立って、見て、考えた「足尾isハートランド」

 昨日(15日)、宇都宮大学・大学会館多目的ホールで「足尾の歴史を活かした観光地づくり」を国際的視野から考えるシンポジウムが開催されました。

2018_1215_101312dscn5998  このシンポジウムは、宇都宮大学国際学部付属多文化公共圏センターと日光市国際交流協会が主催し、日光の魅力を①文化遺産、②国際交流、③地域づくりの観点から再発見し、学生の気づきによる提言を行う、というものでした。この活動のひとである足尾町の活性化を目指すテーマが決定され、先月17日、その1グループが松木沢の「みちくさ」と臼沢の森に訪れてくれました。

 そのシンポジウムに出席してきました。現地での私たちのサポートをどんな感想を持っているのかとても楽しみで、森びと栃木県ファンクラブの福田修一さん、弘永裕介さんと参加してきました。受付を過ぎると、訪問留学生チームのリーダー・シャン シンレイ(写真上:中国人)さんと出会う事が出来ました。

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2018_1215_103328dscn6002  シンポジウムの前半は、「足尾まるごと井戸端会議」代表の山田さから『足尾地区における歴史とまちづくり』と題した講演、その後の講演は、宇大准教授・高橋若菜さんが「足尾鉱毒事件の今日的意義」と題して行われました。高橋さんは、政治学博士らしく“環境問題は政治の問題”を強調されていました。

2018_1215_122315dscn6010  後半は学生の報告では、5グループから提言があり、共通していたことは「SNS」の活用でした。その最後に登壇したのがシャン シンレイさんのグループです。彼女は、①   URLの発信、若者にはSNSの活用、中高年には松木の自然でストレスの解消を!②   近隣の小中学校の生徒に呼びかける。③   森びと合言葉「山と心に木を植える」という“心”を説明し、大切さを強調していました。最後には、「足尾isハートランドという表現の意味を活かしていく大切さを訴えていました。

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2018_1215_122418dscn6012  討論では、筆者も発言し、頑張っている学生の皆さんへのお礼、中倉山の孤高のブナから見る現実、森びとの取り組みと想いを述べました。このシンポには、日光市観光課の佐藤さんも参加され、行政の立場で、多くの学生の提言を受け止め、その実現に向かって頂きたいと思いました。シンポジウムに参加した筆者は、足尾地区の活性化の為に、森びとも出来ることを着実に進めていきたいと心に誓いました。(報告 橋倉喜一)

2018年12月14日 (金)

AI時代を生き抜く術を磨きたい

 昨日、森びとアドバイザー・島野智之(法大教授)とお会いした。現在は、春から秋にかけて調査・観察結果を整理して、レポートを作成しているので超忙しい、と言って、先生は好きな酒を飲まなかった。話は色々と興味のあることばかりであったが、全てシークレットということなのでオープンにできるまで楽しみを残しておく。

Pc274992  ところで森びとインストラクター・山本さんからメールが届いた。「我が家の車庫の住人は最近、姿を見せません。生きているのか心配です。カワニナの死骸が確実に増えているところを見ますと生きているようです。最初に幼虫と一緒入れたカワニナは全部食べられて、100匹ほど補充しましたものが確実に食べられているようです。来年の3月がどうなるか楽しみです」というメールだ。

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P8132793 カワニナが棲む沢つくりと池つくり(上:3枚写真)

 その幼虫とは蛍である。来春3月、この幼虫は「みちくさ庭」の沢に放つ予定なので、その幼虫を山本さんに飼育してもらっている。幼虫は車庫に置いてある水槽の環境に慣れて、来春まで生き延びる適応策を得たのかもしれない。

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Cid_166c4d2a40ede1a11e92 庭造りの様子(上:写真2枚)

 AI時代を生き抜くためには、AIだけに頼っていると、“いざ!という時”の適応策が手遅れになる。私たちがもっている優れた五感で感じたことを身体に蓄積していくことをお勧めしたい。

Pa273523  来年、蛍が舞う日を森ともの皆さんと楽しみたい。(理事 高橋佳夫)

2018年12月10日 (月)

温暖化防止に地球人の心をひとつへ“恩送り事業”!

Pc063995 先週の足尾・臼沢の森

 久しぶりに喧騒な東京に帰ると懐かしい友から手紙が届いていた。差出人は、当委員会のイメージソングを作詞作曲し、ライブコンサートなどで歌っているチョージさんのマネージャーからの手紙だった。中身は、今月16日、横浜でコンサートがあるから会いたいと言うことだった。早速、マネージャーに電話して会うことにした。

2018  今日は、朝のラジオでも紹介されたように田中正造さんが明治天皇に足尾銅山の毒害防止を直訴した日。14年前の今日は、当委員会が設立日でもある。

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Pb233832 先週の風花

 14年前、設立メンバーが時間をかけて“地球温暖化をなんとか防げないか”と、二酸化炭素吸収をする森をつくり、森を元気にしていこうと“山と心に木を植える”を合言葉に活動することになった。その精神は、村びとたちと共に闘った田中正造さんの生き様であった。彼の日記に書かれていた「真の文明は 山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」というメッセージを現代社会の課題に活かしていこうと語り合った、当時の熱い心を想い起こした。

Epson053  今月15日には、東京にも広葉樹の森をつくろうと「どんぐり拾いウォーキング」が開催される。地球温暖化にブレーキをかける“地球人の恩送り事業”が歩き出した。

Photo 臼沢の森に生きる天然の繭

 暫くぶりに会うチョージさんと、この事業への熱い思いを共有したい。(理事 髙橋佳夫)

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