カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2094件の記事

2018年11月20日 (火)

体験の積み重ねの大切さを実感した足尾・松木沢の「秋の感謝デー」

17日までの天気予報とはうってかわって、18日の秋の感謝デーは晴天。久しぶりの感謝デーに参加して心地よい汗を流した。

Pb181723  筆者は臼沢の森西の獣害防止柵設置を手伝った。ハンマーや針金゛の道具を持って現場に行くと、2005年に植えた木々が赤や黄色い葉を残していた。

Pb181727

Pb181714  臼沢の森西は傾斜35度もの急勾配、手ぶらでり登ろうとしても草を頼りに這うような格好をしないと登れない地。何度も滑り落ちそうになりながら、やっと防護柵設置する山の中腹にたどり着くことができた。

Pb183752  現場では、金網を固定する人、杭を打ちと管パイプを刺しこむ人、二人一組に分かれての作業となった。筆者は管パイプを刺しこむ作業を行った。清水副所長と連携プレーでスムースに打ち込んでやろうと思っていたが、岩場と急斜面では一瞬の気の緩みも許してはくれない。5キロ以上もあるハンマーで杭を打ち、管パイプを設置する作業で、私は清水さんにいのちを預けた思いになってハンマーを打ち込んだ。何度もパイプの頭を叩いても杭は深く刺さらなかった。何度も叩いたが杭はグラグラしてハンマーが命中しない、何度か清水さんを危ない思いにさせながら無事に刺すことが出来た。

Pb181709  昼食・交流は、鎌田夫人と鈴木イツ子さんに作っていただいた具沢山のけんちんうどんをごちそうになった。交流では、自然の恵みの有難さを語り合い、年末までの森作業の予定などを話し合った。

Pb183729  清水さんが作業小屋にソーラーパネルを設置し、小屋に灯りがともった時には拍手喝采となった。脱原発!の声が寂しくなり、他方では再稼動や稼働延長が行っている政府と電力会社。私達に求められているのは、出来ることを暮らしに取り入れる具体的な実践であることを実感した一日になった。参加された皆様お疲れ様でした。(理事 大野昭彦)

2018年11月18日 (日)

真っ青な空の足尾松木沢で、自然の恵みに感謝しながら森作業

 今年最後の感謝デー。天気は秋晴れで、最後の輝きを見せてくれている紅葉の遥か上空には飛行機が飛んでいました。

Photo

Photo_2

Photo_7

Photo_8  今日は「秋の感謝デー」、15名の皆さんが集まってくれました。本日の森作業は臼沢の森西の獣害対策用の柵設置、「みちくさ庭」の植樹、昼食の用意そして「どくだみ荘」では書類の整理でした。

Photo_4 Photo_3 11月になっても花を咲かせるビロウドモウズイカ

 森びと広場では簡単な打ち合わせをした後、即、3グループは作業開始。臼沢の西では、スチール製の柵と支柱を急斜面に荷揚げして、幅2㍍の柵を設置しました。

Photo_5

6

Photo_9

Photo_10

 Photo_12  「みちくさ庭」では、カエデ、シラカンバ、カツラ、シダレザクラを植えました。造園業を営んでいる森びとインストラクターの大塚さんの指導で大きめの木々を植えました。

Photo_13

Photo_14

Photo_15

Photo_16  舎人の岡部君はドローンを飛ばして感謝デー全体の撮影をしていました。どんなふうに写っているのか楽しみです。

Photo_17

Photo_18

Photo_26  昼食は、仁平スタッフ、鎌田順子さん、鈴木イツ子さんがけんちん汁温麺を作ってくれました。その他は、足尾町でいつもお世話になっているお店の女将さん手製のコロッケをいただきました。

Photo_19 シダレザクラ3本

 昼食をとりながら意見交換をし、一休みした後は太陽光発電による作業小屋の電燈を設置しました。東京事務所副所長・清水さんが一セット15.000円で揃えた太陽光セットを設置してくれました。Photo_20

Photo_22  15時を過ぎると薄暗くなる作業小屋に再生エネルギーによる灯りがともりました。全員感激の拍手でした。この発電は、太陽のエネルギーをバッテリーに1週間蓄電し、最低週一回の作業日には灯りをともしてくれます。このセットは先月、那須町に住む中村さんから教えて頂いたものです。停電時、災害時にはとても便利な電気で、スタッフの皆さんからも好評でした。清水さん、ありがとうございました。

Photo_23

Photo_24  最後は太陽のエネルギーに感謝を込めて、太陽光パネル前で記念写真を撮りました。

Photo_25  別れの前には、松村宗雄スタッフが育てた野菜をお土産にいただきました。松村さん、いつも美味しい野菜ありがとうございます。

Photo_27  「秋の感謝デー」をつくってくれた皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2018年11月17日 (土)

銅山労働者、村民の怒りや悲しみが宿る足尾松木沢の再発見?

 雨雲が早めに移動してくれたお蔭で秋晴れの足尾松木村跡でした。

Photo 中倉山を背後に寒桜咲く

 今日は、「国際観光都市日光の再発見」事業の一環を手伝いました。足尾の歴史を生かした観光地づくりをテーマにして、宇都宮大学一年生留学生(中国、台湾、ドイツ)から新しい足尾を発見していただく学習サポートでした。

Photo_2  まずは学習・討論でご馳走するコーヒーのチェックを午前中に行い、筆者は足尾の「足字銭最中」を買ってきました。皆さんに食べて頂くお茶菓子です。

3

2

  午後1時半、留学生と重田教授そしてサポーターの高橋良子さん、日光市国際交流会副会長・山田功さんと学生たちが「みちくさ」に到着、自己紹介した後に高橋副理事長からレクチャーをしました。

1_2  髙橋さんからは、“山と心に木を植える”という合言葉の意味と森づくり、そして森に生かされている人間の未来は森に寄り添って暮らす文化の創造という内容がレクチャーされました。

Photo_3  その後は、Q&Aによる討論を行い、「臼沢の森」ゲート前まで足を延ばしました。皆さんには、ふるさとの木による森づくりの現実を観ていただきました。

Photo_4  三時を過ぎると薄暗くなりました。最後は、「松木の杜」に咲く寒桜を観ていただきました。

Photo_5  1時半という短い時間でしたが、未来を生きる世界の若者たちから「足尾isハートランド」という新しい足尾が再発見できれば嬉しいと思いながら、皆さんを見送りました。(報告 仁平範義)

 

2018年11月16日 (金)

静かな晩秋を満喫しながら森作業

 今日の朝は冷えました。足尾森びと広場の気温は6.5度でした。でも自然が織りなす美しさに気分は朝から最高でした。青空を背にした雄大な足尾グランドキャニオンの前景には寒桜が満開でした。

Photo

1

Photo_2  一週間前に煙突掃除をしてくれた鎌田先輩がストーブに火をつけ、ホットコーヒーを飲みながら作業の打合せ。作業は18日に「みちくさ庭」で植える苗木の穴掘りと培養土運び、午後はブナの実をドロ箱に蒔いてから苗床の整頓、そして筆者はオオムラサキ用のエノキとクヌギを植えるための重機による開墾作業となりました。

Photo_3

Photo_4  昼頃になると、助手を連れたカメラマンが間もなく終わる臼沢の森の紅葉を狙っているようでした。

Photo_5  風もなく、穏やかな秋晴れの中での森作業は心身ともに晩秋を満喫できました。葉が落ちた木々の枝にはエナガの群れが飛び廻り、忙しそうに餌を探していました。

Photo_6

1_2  15時を過ぎると、中倉山に太陽が隠れ、カラスが鳴くので本日の作業は終わりました。

Photo_7

Photo_8  明日は、宇大留学生(中国、ドイツ、台湾、カンボジア)たちと足尾の自然と人間を見つめ、考えます。

 本日は、鎌田、仁平そして筆者が森作業しました。(報告 高橋佳夫)

2018年11月12日 (月)

森に寄り添って生きる‘新しいふるさとづくり‘へ、気持ちを改めて出陣!

 11月4日に開催された第6回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭には、JR東労組仙台、千葉、東京、横浜の組合員が育ててくれた2.780本の苗木が現地に運ばれました。この苗木を観た描種専門家は、「立派に生長させた苗木で、すごい!」と評価されました。

Img_1578

Img_1580  植樹祭では植えきれなかった苗木は応援隊の育苗場で預かりました。この苗木は来年の植樹祭用にむけて大切に育てていきたいと思っています。現場では、越冬に向けて互い知恵を出し合い、大切に育てたいと誓い合っています。

Img_1619  その一人である小川尚一さんは、昨日(11/11)告示された南相馬市議会選挙に立候補しました。彼は、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊(略称:応援隊)事務局の一人で、7年前の東日本大震災とフクシマ原発被害を風化させまいと市議会で奮闘しています。

Img_1606  スタッフの山田さんは忙しい毎日が始まりました

 出陣式では、「脱原発都市宣言」の精神を市民と共に守り広めたいという思いを訴えていました。森に寄り添って生きることのできる環境にやさしい新しい南相馬市をめざし、私たち応援隊は市民と共に森の防潮堤を育てていきます。全国の“森とも”の皆さんの激励に心から感謝します。(報告 東城敏男)

2018年11月11日 (日)

市職労が森の防潮堤の育樹作業

Img_1601  昨日(10日)、南相馬市の森の防潮堤では2016年に植えた森の育樹作業が行われました。作業に協力してくれた皆さんは、昨年に引き続き、南相馬市職員でつくる労働組合(市職労)とそのOBの皆さん、自治労小牧市職労の皆さんでした。

Img_1592

Img_1602  一緒に下草刈りをした市民応援隊は朝9時、作業開始。森は一昨日の雨で一部ぬかるみもありましたが、それがかえって力が入れ易く、スムースな草抜きとなり作業がはかどりました。

Img_1593

Img_1587  初めて参加された方は、2年目の苗木が順調に生長していることを観て感動していました。自治労小牧市職労の皆さんは、2011年の東日本大震災から東北の復興ボランティアを継続しています。その活動と連携している南相馬市職労とそのOBの皆さんの作業様子を拝見していると、“鎮魂復興の心”がにじみ出ていました。

Img_1589

Img_1582  労働組合員の皆さん、昨日の森作業大変お疲れ様でした。昨日の森作業は総勢21名で行いました。南相馬市民応援隊は岩橋、東城でした。(報告 東城敏男)

2018年11月10日 (土)

培養土13パレット搬入、「みちくさ」看板用松の木丸太も6本運びました。

11月10日、今日は7日に残した培養土13パレットの搬入です。2回の搬入になるため、朝早く9時から作業開始と決めていましたが柳澤スタッフは8時には足尾に着いていました。鎌田さんと筆者(加賀)も急いで8時半に到着。早速、一陣の7パレットの荷卸しを始めました。

Cimg8410 作業をしていて景色を見ることもなかったのですが、荷物を降し終わって臼沢を見ると紅葉が綺麗です。でも、もう茶色も目立ち始めています。

Cimg8412

Cimg8413 その後、打ち合わせを行いました。2回目が15時頃でないと積み込んでもらえないということで、次の作業は鎌田さんの近所からの松の丸太運びをすることにしました。3m程のもの1本、1m程のもの5本を「みちくさ」の前の広場に運び入れました。この丸太は、「みちくさ」の看板が朽ちて倒れそうになっているので、新しいものにするためのものです。

Cimg8424

Cimg8411

Cimg8415

Cimg8421_2 ここでやっと昼食にしました。柳澤スタッフは時間がもったいないとすぐに残りの培養土を取りにみどり市に向かいました。次の荷物到着まで3時間ほどあります。何をしようかと考えていると鎌田さんは煙突の掃除を始めていました。筆者はハウスの苗に水をやることにしました。最初はジョウロを使ってみましたが、腕を挙げるのが辛く、ホースを繋ぎ水を出してみるとやり易く、大変楽にできました。Cimg8426 16:30荷物到着。早速荷卸しを開始。もう慣れたもので前は1時間弱かかっていたものが30分で終了しました。太陽が中倉山に沈むと急に冷えてきます。17時になっていたので作業終了後は速やかに帰宅しました。

Cimg8439

Cimg8440

Cimg8428 今日のスタッフは、鎌田、柳澤、筆者加賀でした。(敬称略)

2018年11月 8日 (木)

木々の栄養素を運びました!

2018_1107_121639dscn5846

2018_1107_150054dscn5861  立冬(7日)を迎えた足尾・松木沢の気温は15度、予想に反して暖かい朝でした。今にも雨が降り出しそうな模様の中、柳沢スタッフ運転のトラックを待ちました。

2018_1107_121738dscn5850_2

2018_1107_145952dscn5859  臼沢の紅葉もピークを過ぎ、赤紫色と茶色が目立って心も踊りそうでした。周囲のヤシャブシの森の茶色一色と比べると、格段の輝きを見せてくれました。草紅葉も秋の深まりを感じさせています。

2018_1107_112207dscn5845  そんな気持ちに慕っていると培養土を満載したトラックが到着。運転手の柳沢スタッフは休憩も取らず搬入作業を始めました。実は、7日と10日の二回で運搬は済むと思っていましたが、もう1往復する3回の運搬となりました。

2018_1107_142221dscn5858  トラックが戻るまでの間、加賀タッフと私は、今月18日の「秋の感謝デー」の会場である臼沢の森西に立ち、18日の柵張りを試してみました。結果は、かなりスムースでホッとしました。

2018_1107_150016dscn5860

2018_1107_155513dscn5862  ところが柳澤スタッフからの連絡では、トラックの車輪がパンクが起こり、今日の作業を終了しました。時計を見ると17時が過ぎていたので、加賀スタッフと家路につきました。想定外の事は色々とあると思い、森作業を終了させました。昨日の作業は、柳沢、加賀そして筆者の橋倉でした。(報告 橋倉喜一)

2018年10月29日 (月)

地球で持続的に生きていくための“我慢”の心から始まる温暖化防止?

Photo

Photo_2  鮮やかな秋色を輝いて見せてくれる足尾の木々たちに感謝の念を持てるまでには人間の都合は通じなかったことが多い。強風、大雨そして雪などの気象のいたずらに、また、生きるために柵やネット等から侵入する生きもの達と向き合ってきた私たち。

Photo_3 足尾・松木の杜のカンザクラの花が咲きました(10/28)

 そこには人間の都合を“我慢”しなければならなかった。紅葉の美しさや爽やかな秋風に心を和ます恵みを甘受できるには、人間の“我慢”と木々たちの生存条件とのバランスがあった。

Photo_4  今日は暫くぶりにサワガニを見たが、この大きさになるまでにはサワガニの生存環境を守り抜く人間の努力と“我慢”が伴っていた気がする。里の秋味を持続的に楽しむには、“バランス”、“ほどほどに”ということが大切なキーワードだと思う。

Photo_5

Photo_6  二酸化炭素の人為的排出と自然の力による吸収とのバランスがとれるか否か。そのための経済の仕組みや暮らし方を変革できるか。変革しなければ温暖化にブレーキをかけられないという意識を“地球人”がキーワードにすることができるか。温暖化にブレーキをかける運動はここから始まる気がする。(理事 高橋佳夫)

2018年10月28日 (日)

足尾・松木沢の森も秋祭りがはじまりました

Photo

Photo_2  鮮やかな秋色に心が躍る一日でした。今日はその瞬間を空からも覗いてみようとドローン操作を教えてもらいました。

Photo_3 臼沢の森

Photo_4新松木の杜(上下)

Photo_5  2005年から植えてきたふるさとの木々がこんなにも鮮やかな秋色を見せてくれていましたので御覧ください。

Photo_7 松木の杜

 心が躍る秋色を見せてくれるような森を育ててくれた全国の“森とも”の皆さん、ありがとうございました。

Photo_8

Photo_9 中倉山のブナと登山者

Photo_10  ドローン操縦を教えてくれた岡部事務局員に感謝します。なお、ドローンの写真は岡部さんが撮影しました。(報告 高橋佳夫)

森びと検索

最近のトラックバック