「みちくさ」の楠のように生きて立つ!(カルタ調)
2月3日は立春、1月はアッという間に過ぎてしまいました。各県ファンクラブの皆さんに新年のご挨拶も出来ず申し訳ありません。栃木県ファンクラブを代表して、本年も宜しくお願いいたします。
足尾では、2月2日に5cm位の積雪がありました。松木を訪れる皆さんとの交流の場「みちくさ」も雪化粧です。その入り口に楠(クスノキ)が緑の葉を輝かして生きています。楠はその字の通り、関東以南の比較的暖かい地域に生息しています。このクスノキには北限で標高700㍍程の地で生きています。昨年まではワラや寒冷紗の囲いで冬を乗り切ろうとしましたが、すべて枯れてしまいました。しかし、故・宮脇先生の言う「木は根、根は土がいのち」の教えの通り、暖かくなると新しい芽を吹いて数年間も生きてきました。
今シーズンは枯れることも覚悟して防寒対策を止めました。根元にもみ殻を撒いただけですが、写真のように今も元気です。これを見たスタッフたちからは、「温暖化で気温があがったから」「木も生長して寒さを克服することを学んだから」「日光を浴び光合成ができるようになったから」等々いろんな意見が飛び交いました。いずれにしてもクスノキの自然環境への適応に驚きながら、私たちは観察を続け、「松木郷」のシンボルツリーになれるように願っています。
東北のファンクラブの皆さんは今、大雪と闘っていることと思います。このクスノキと共に頑張ってください。さて今年は、「森びと20周年記念」を迎えました。運営委員会からいろいろな催しや取り組みが出されてきました。それらの取り組みを進めていく大前提は、「森びとを今日まで支えてくれた、全ての人々に対する感謝の気持ち」だと思います。そして、「それに報える取り組みをみんなで作り出し、これからの20年の出発点にする」ことが必要だと考えています。
栃木県ファンクラブはそんな思いを胸に、この1年を歩みます。具体的には①4月の足尾町民を招いた松木の花見会、②5月から始まる「エコ散歩in足尾」③田中正造の半生を描いた「襤褸の旗」(らんるのはた)の上映会④日光・板橋の城山植樹地の整備(地元の大和木材・福田社長が杉・檜の山を伐採し広葉樹の森を作りたいと、森びとに土地を貸してくれ、約1、000本の苗を植え今年は5周年)などの取り組みを予定しています。こんな活動を経て次世代の森びとへバトンタッチ出来ればと思っています。 森びと栃木県ファンクラブ 代表 橋倉喜一
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