カモシカにあやかりたい厳寒を乗り越える知恵
日光市内を抜けて日足トンネル付近に来ると男体山は雪を被り、道路端には残雪があった。車のスピードを40㎞程に落として走り、足尾「どくだみ荘」(長屋)に着くと、ここでも日陰には雪が残っていた。いよいよ本格的に冬と向き合う意識になった。
水道の凍結防止で元栓を閉めていたので、コックを開けていると郵便配達人が来て、「最近、この近くに二匹のニホンカモシカが現れた」と嬉しそうに話してくれた。
社宅近くの残雪を観察していると、ニホンカモシカらしい足跡と糞を発見。10月頃にも、近くの駐車場にカモシカが現れた。20年前頃には、間藤駅付近でもカモシカに遭えるのは珍しくなかったが、それ以降はめっきり街内では姿を見せてなかった。
郵便配達人が嬉しそうに話してくれたのは、20年前頃の身近なカモシカと暮らせた街になるのではないかという期待感かもしれない。
本格的な冬を越す心得をカモシカから教えてもらいたいものだ。草木も厳寒を乗り越える準備を整えている。明日から今年最後の森作業だ。(理事 高橋佳夫)
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