宇大・留学生が現地に立って、見て、考えた「足尾isハートランド」
昨日(15日)、宇都宮大学・大学会館多目的ホールで「足尾の歴史を活かした観光地づくり」を国際的視野から考えるシンポジウムが開催されました。
このシンポジウムは、宇都宮大学国際学部付属多文化公共圏センターと日光市国際交流協会が主催し、日光の魅力を①文化遺産、②国際交流、③地域づくりの観点から再発見し、学生の気づきによる提言を行う、というものでした。この活動のひとである足尾町の活性化を目指すテーマが決定され、先月17日、その1グループが松木沢の「みちくさ」と臼沢の森に訪れてくれました。
そのシンポジウムに出席してきました。現地での私たちのサポートをどんな感想を持っているのかとても楽しみで、森びと栃木県ファンクラブの福田修一さん、弘永裕介さんと参加してきました。受付を過ぎると、訪問留学生チームのリーダー・シャン シンレイ(写真上:中国人)さんと出会う事が出来ました。
シンポジウムの前半は、「足尾まるごと井戸端会議」代表の山田さから『足尾地区における歴史とまちづくり』と題した講演、その後の講演は、宇大准教授・高橋若菜さんが「足尾鉱毒事件の今日的意義」と題して行われました。高橋さんは、政治学博士らしく“環境問題は政治の問題”を強調されていました。
後半は学生の報告では、5グループから提言があり、共通していたことは「SNS」の活用でした。その最後に登壇したのがシャン シンレイさんのグループです。彼女は、① URLの発信、若者にはSNSの活用、中高年には松木の自然でストレスの解消を!② 近隣の小中学校の生徒に呼びかける。③ 森びと合言葉「山と心に木を植える」という“心”を説明し、大切さを強調していました。最後には、「足尾isハートランドという表現の意味を活かしていく大切さを訴えていました。
討論では、筆者も発言し、頑張っている学生の皆さんへのお礼、中倉山の孤高のブナから見る現実、森びとの取り組みと想いを述べました。このシンポには、日光市観光課の佐藤さんも参加され、行政の立場で、多くの学生の提言を受け止め、その実現に向かって頂きたいと思いました。シンポジウムに参加した筆者は、足尾地区の活性化の為に、森びとも出来ることを着実に進めていきたいと心に誓いました。(報告 橋倉喜一)
コメント