カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2019年7月 6日 (土)

木陰で心休まる足尾「みちくさテラス」に新顔?

Photo  昨日、毎日新聞を読んでいたら「「温暖化で雨量6.5%増か」という見出しで、「昨年の西日本豪雨は気温上昇がなかった場合に比べ6.5%増えたかもしれない」いうシミュレーション結果(気象庁気象研究所)が報道されていました。3日のブログで「気象庁は命を守るための避難を呼びかけているが、マスコミ報道も“避難”だけの報道が目立っています」と発信していたので、この記事は参考になりました。

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Photo_3  今日の足尾森作業は雨雲の中から少しばかりの青空が顔をだす天気の下で行いました。足元にはネジバナが薄いピンク色の花をネジって天に向かっていました。

Photo_4  育樹祭では昼食と交流会を行う会場になる「森びと広場」と「みちくさテラス」周辺の草刈りをしました。

Photo_7  作業の合間、青空の陽ざしを満喫しようと、お茶タイムをしっかりとりました。「みちくさテラス」のテーブルでコーヒーを飲んでいると、そのテーブルには珍客(上の写真)が来ていました。まだ名前は決まっていませんが、仁平スタッフの弟分でした。

Photo_5  梅雨明けには楽しいひと時を過ごしてもらおうと、「みちくさテラス」周辺にはかかしとこけしの笑顔が訪問者を迎えられそうです。

Photo_6  本日の森作業は、鎌田、小川、仁平そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2019年7月 5日 (金)

7/21足尾ふるさとの森づくり・第一回育樹祭の準備を始めました

Photo  今日から第一回育樹祭の準備作業です。午前中は、柳澤スタッフと仁平スタッフが森びと広場にまとめておいた金属物を廃棄するために、不燃物をトラックに積んでくれました。柳澤さんはこの不燃物を高崎まで運ぶため、早めに現地を出発しました。

Photo_2  その後は、「みちくさ庭」の手入れです。昨年秋から始まった庭造りですが、シモツケソウ、コアジサイ、ノカンゾウ等が小さいながらも花を咲かせてくれました。庭は、草地だったところを耕しましたので、雨が降ると土が流れてしまいましたが、草が生えてくれたので土が流れずひと安心です。

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Photo_9  ノカンゾウの茎を見ると、アブラムシと蟻が共生していました。アブラムシはカンゾウやユリが好きらしく、共生している様子が見られます。

Photo_6  松村さんが植えたブラックベリーもしつかりした実を脹らませていました。どんな味がするのか楽しみです。

Photo_7  雨が降る空でしたが、雨は夕方まで降りませんでした。明日からは、草刈りを始めます。

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Photo_10 本日の作業は、柳澤、仁平そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2019年7月 4日 (木)

フィリピン・ルボ村で進む“ふるさとの木によるいのちの森づくり”

Photo_3       現地責任者・アリスさん

 フィピン・ルボ村から「足尾スペース」の写真が先月届きました。写真を送ってくれたのは、NPO法人WE21ジャパンの園田さん。「足尾スペース」は、当会とWE21の支援でルボ村村民が行っている“ふるさとの木によるいのちの森づくり”のモデルです。

Photo_4  海外の企業による開発事業で荒廃地となってしまった村人の地を、開発以前の森に蘇らせられないかと、村民が3年前に足尾現地で学んだ森づくりをすすめているところです。

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Photo_6  半年ぶりの現地写真です。「足尾スペース」の様子の説明はありませんので、写真で様子を窺うしかありません。上の写真は、アルノスという木だと思います。ドングリから芽を出して幼木に育てている現地の森の“主役”の木と思われます。

1  半年前と比べて木々の生長度合は分かりませんが、急斜面の荒廃地の土を土留めで止めて、そこに植えた木々が生きている様子が分かります。今年は巨大台風の襲来がないように願いたいものです。(報告 髙橋佳夫)

2019年7月 3日 (水)

命を守るための避難と温暖化防止策を!

 先月26日から今月2日夕方までに、宮崎県と鹿児島県内で828㍉~566㍉の雨が降りました。今日以降も九州地方では100㍉以上の大雨が降る予報。気象庁は命を守るための避難を呼びかけているが、マスコミ報道も“避難”だけの報道が目立っています。

Photo  命を守るための呼びかけは有難いが、政府・行政そしてマスメディアは、5年以上も続いているこの時季の豪雨の原因のひとつである地球温暖化対策にも光を当ててほしい。

1  当会事務所には「地球温暖化にブレーキをかける要望書」への意見が届きました(1日)。自由民主党・参議院議員の石井準一さんは、「要望書」には「どちらでもない」とし、「わが国では、今世紀後半のできるだけ早期に“脱炭素社会”(実質排出ゼロ)の実現を目指すという長期ビジョンと、吸収源対策を含めた各分野のビジョンと対策・施策の方向性等を盛り込んだ長期戦略を6月11日に決定したところであり、この戦略に基づき取組を進めていくことが重要と考えています」というコメントを送ってくれました。石井さまありがとうございました。

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Photo_3  「2031年~50年に平均気温が1.5上昇した場合」、世界の農作物への被害によって“命を守るために我慢、辛抱してください”という報道にならないように、温暖化防止は“待ったなし!”ではないか。(報告 髙橋佳夫)

2019年7月 1日 (月)

森を元気にしつつ、地球温暖化防止の声を世界へ拡げたい!

Photo  先月26日、森びと中倉山ブナ保護メンバー3名は、ブナの根を保護しようとガレ場に張付けた草の種が入った植生帯のチェックを行いました。

Photo_2          登山前の3名

 植生帯は4月29日に張付けたので、草の芽が出て、草が生長すると同時に伸びる草の根を見てきました。草の根によってガレ場の痩せ細った土壌が少しでも流れないように張付けた植生帯。現状は写真の通りです。

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Photo_4                草が根づく

 現場を観たメンバーは、「やったー!」という声が上がったそうです。これで本格的な植生帯の貼り付けができるのではないかと、メンバーは気持ちが晴れやかになったそうです。11月3日に予定している「中倉山のブナを元気にする恩送り作業」に弾みが付きました。

Photo_5  下山途中、メンバーは100m先で熊と遭遇しました。大声を出して熊を威嚇しましたので、熊は逃げ去りました。登山者の皆さん、食べ物の残りや、食べ物の匂いがする袋などは絶対に捨てないでください。(報告 小川薫) 

Photo_7  先月28日、事務所には「地球温暖化にブレーキをかける要望書」の賛同意見が立憲民主党・衆議院議員の堀越啓仁さんから届きました。堀越啓仁さんからは、「地球温暖化に伴う気候変動は様々な観点から、人類が全て、全力で取り組まなければならない課題です。最近、SDGsに対する取り組みがさけばれていますが、自然インフラを守るという決意を持つことが重要だと考えられています。共にがんばりましょう」と、コメントも寄せられました。

Photo_8  「G20サミット」では、「パリ協定」以上の新たな進展はありませんでした。今後は、これまで寄せられた国会議員やNPO法人等からの賛同の声を基に、賛同の署名をさらに求めて、9月開催予定の国連の「気候サミット」に届けたいと思います。ありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)

2019年6月29日 (土)

南相馬市・「森の防潮堤」の育樹活動に120名が集う!

 今日(6/29)は、3年前に植林した会場(2016.3・27「鎮魂の森」)の草取り・補植作業を行いました。今にも雨が降り出そうとするどんよりとした曇り空にもかかわらず、会場には多くの育樹ボランティアが参加してくれました。

1  集まってくれた方々は、南相馬市役所の職員、原町地区連合の組合員、市役所の広報誌を見た南相馬市市民のみなさんで総勢120名でした。参加者で目立ったのは若者達で、その熱気は雨雲を吹き飛ばす勢いでした。年配者も若者達には負けまいとする場面もありました。

7  作業開始前のセレモニーでは、市役所・武内経済部農林整備課係長が進行、市役所を代表して中目経済部理事から挨拶を受けました。市民応援隊の渡部代表と森びとの岩橋理事からは作業の注意事項と作業方法を説明しました。

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4  初めて作業を体験した入社1年の男性は、立派に生長した苗木をみて「10年後の楽しみが増えました」と感想を言ってくれました。森の中には、タヌキやキツネもいるんだよと応援隊の先輩に教えられると、「すごいね!」と驚く女性もいました。苗木の生長と共に生態の循環が現れている事を感じ、「ますます楽しみがわきました!」とも話してくれました。

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2  遠路4時間かけて現地に参加した群馬県高崎市の長井さんは、疲れも見せず初めての補植する若者に植え方や草刈りを丁寧に教えていました。そんな長井さんは、「木を植えることが生きがいなんです」と、淡々と話してくれました。

6      森の様子

8            市民応援隊の皆さん

 今年の森作業は、7/13、9/7、9/28が予定されています。原発事故も風化させず、新しい南相馬の大地を豊かにする森作業に、多くの皆さんのご協力をお待ちしています。今日の市民応援隊は、渡部、松林、菅野、小川、山田、岩橋、道中内、今野、岩橋恵美さん、東城でした。(報告 東城敏男)

2019年6月27日 (木)

明日から「G20サミット」、命を育む基盤を壊さない地球人の義務を明確に

 梅雨の森の中を覗くと、草と昆虫がつながり、小さな命を育んでいます。小さな身体を温めたり、花の蜜を舐めていたり、トンボは連れ合いを探しています。

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Photo_2  東京事務所には、「地球温暖化にブレーキをかける要望書」の賛同意見が届いています。日本共産党・参議院議員の市田忠義さん、日本共産党・参議院議員の岩渕 友さん、日本共産党・参議院議員の吉良よし子さんは要望書に「賛同」していただき、自由民主党・参議院議員の平野達男さんと自由民主党・衆議院議員の鷲尾英一郎さんは要望書に「どちらでもない」と答えてくれました。

Photo_3  市田忠義さんは、「世界は、脱炭素・再生可能エネルギーにかじを切っています。2050年までの温室効果ガス排出実質ゼロを目標にしましょう。そのため、石炭火力をやめさせ、再生可能エネルギー大幅導入をすすめましょう。森林の皆伐などをふくめた乱開発を規制し、生態系を保全し、自然・生活環境をまもりましょう」、岩渕 友さんは、「日本は世界第5位の温室効果ガス排出国です。その責任を果たすために、2050年までの温室効果ガス実質ゼロを目標にします。そのためにも原発ゼロ、石炭火力発電の段階的廃止をすすめ、2030年までに電力の4割を再生可能エネルギーとすることを目標に、省エネ、節電の徹底と再生可能エネルギーの大量導入をすすめるべき。特に、地産地消の再生可能エネルギーは、雇用をつくり、中小企業や農林漁業者も参加でき、循環型の地域経済の推進につながるものです」、吉良よし子さんは、「21世紀を持続可能な経済社会とするためには、温暖化ガスの大幅削減を実現するなど、地球環境の保全の見通しをたてるとともに、大気、土壌汚染対策など身の回りの環境対策に真剣にとりくむことが必要。環境汚染を規制し、生態系を守る取り組みを強化するためにも、環境汚染者負担、予防の原則を貫き、国民・住民の参加や徹底した情報公開の視点で取り組んでいく事が不可欠だと考えます」とコメントしてくれました。

Photo_4  国会議員の皆様、ありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)

2019年6月26日 (水)

中村理事長がみちのくの森を観察しました

 24日、旧松尾鉱山跡地の森づくりを視察しました。JR盛岡駅から車で1時間程走ると「八幡平・ふるさとの森づくり」の現地に着きました。案内人元みちのく事務所所長の泉山さん、同行したのは新理事長の中村幸人さんと筆者でした。

11  2008年から本格的に植林してきた10年間の森を観察し、木々たちが強酸性の土壌、豪雪地に耐え抜いてきた様子と、その木々たちに元気を与えてきたスタッフ達の苦労が実感できました。初めて現地に立った中村理事長は、「植林地外ではススキが生い茂っている。人が加勢しないと森になるのは大変だ」、また、年毎に樹種変更して植林した場所を見て、「苦労しながらも成功している」とコメントしました。

1  その後、みちのくのスタッフと懇親を深め、みちのく事務所閉所後の森びとファンクラブ結成に向けて話し合いました。

21  二日目は、新青森まで足を伸ばして、2010年に宮脇昭最高顧問指導の「縄文の森」(新青森駅前)を観察しました。この森は、ブナやミズナラ、クリ、青森ヒバなど28樹種15.000本が植えられたところです。森に入ると、5メートルを越えるミズナラやオオヤマザクラが澄みきった青空に向かって元気に育っていました。森内は、木々たちが支え合い、やがては縄文の森を目指している様でした。

2  中村理事長、泉山忍さん、お疲れ様でした。(報告 大野昭彦)

2019年6月23日 (日)

間もなく「G20」、人類の“恩送り事業”を世界の人々に呼びかけて下さい!

 新聞によると、昨年の気象災害による損失は約23兆2千億円。上位を占めたのは米のハリケーンやカリフォルニア州の山火事、日本の台風21号、西日本豪雨という。原因は温暖化との関係が指摘されているが、地球を温めている二酸化炭素排出量は主要20カ国・地域(G20)で世界全体の8割を占めている。今週末は「G20サミット」が開催、議長国の日本は「野心的な国際協定締結」に向けた議論を創りだし欲しい。 

Photo    エゾハルゼミが鳴きだした足尾

 当会の「地球温暖化にブレーキをかける要望書」に対する国会議員のご意見が事務所に届いています。20日~昨日までの間に、日本共産党・参議院議員の仁比聡平さん、日本共産党・参議院議員の山添 拓さんから「賛同」のコメント、無所属クラブ(緑の党)・参議院議員の平山佐知子さんからは「賛同しない」コメントが、自由民主党・衆議院議員のとかしきなおみさんからは「どちらでもない」コメントが送られてきました。

Photo_2             セイヨウノコギリソウ

 仁比聡平さんは、「日本は世界5位の温室効果ガス排出国であり、責任は重大です。原発ゼロとともに、化石火力の段階的廃止をすすめます。2030年までに電力の4割を再生可能エネルギーと目標を定め、すすめます。再生可能エネルギーの担い手に中小企業、農林漁業者も参加することで循環型の地域経済も推進します」、山添 拓さんからは、「日本では原発に個執するエネルギー政策が再エネの拡大を阻害しています。日本共産党は他の野党と共同して原発ゼロ基本法と再エネ推進法を国会に提出し、脱炭素社会を再生可能エネルギーで実現することをめざしています」と。

Photo_3            アオサギ

 要望書には「賛同しない」平山佐知子さんは、「化石燃料の使用を制限していく事には賛成だが、我が国はモノづくり大国として、電力の安定供給は必須。現在、再生可能エネルギーだけでは質の高い電力の安定供給は難しい」、要望書に「どちらでもない」と答えてくれたとかしきなおみさんは、「本日11日に脱炭素社会を盛りこんだ長期戦略を決定したところで、その戦略に基づいた取組を進めていくことが大切だと考えています」というコメントでした。

Photo_4          アブラムシの子育て

 人類と全ての生きものの共有財産である地球は主要国の一部首脳が所有者ではありません。「G20」では、人類の“恩送り事業”を世界の人々に呼びかけて下さい。(報告 髙橋佳夫)

2019年6月20日 (木)

猛威を振るう異常気象や自然界の力は原発(人間の技術力)をも壊す?

 梅雨の晴れ間に木々に囲まれた公園で遊ぶ子ども達を見ている親や保護者の顔が微笑ましい。大人同士の会話が柔らかな風にのって筆者にも伝わってきます。木々(森)は人の心も柔らかくしているようです。 

Photo_4   昨日(19日)も「地球温暖化にブレーキをかける要望書」の賛同意見が事務所に届いています。共産党・衆議院議員の髙橋千鶴子さん、社民党・参議院議員の福島みずほさん、立憲民主党・衆議院議員の阿部知子さん、立憲民主党・参議院議員の大河原雅子さん、自由民主党・衆議院議員の左藤 章さんから「地球温暖化にブレーキをかける要望書」賛同とご意見が届きました。

P6165977_2  要望書に「賛同」してくれた福島みずほさんは、「温暖化対策を名目にした原発の再稼働などは認められない」、阿部知子さんからは、「気候変動による異常気象、温暖化はどちらも人間活動を一因とする結果」、大河原雅子さんからは、「急速な温暖化により、気温の上昇が続いています。化石燃料使用を減らし、森林の減少や劣化を防ぐだけでなく、森を育む事が必要だと考えます」、高橋千鶴子さんは、「森林は二酸化炭素吸収力がとても期待できないほど荒れています。松くい虫の被害も最北端までいき、その上国有林を皆伐することも可能な法改正も今国会でされました。二酸化炭素フリーをうたい文句にした水素戦略も大規模開発とむすびついていて、疑問に思います」とコメントしてくれました。

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Photo_5       クマシデ

 福島みずほさんの“原発再稼働認められない!”というコメントは、毎年、世界各国で猛威を振るっている想定外の異常気象との関連から原発問題を考えるきっかけとなりました。東電はフクシマ原発の廃炉作業の大雨対策を公表しましたが、その危険性の有無を曖昧にしてはならないと思いました。(報告 髙橋佳夫)

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