カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2019年9月11日 (水)

天気も加勢してくれたJICA東京のエコツーリズム研修

 本番を迎えた8カ国観光行政官の観光振興研修のサポート日(主催・JICA東京)。午前中はその準備と桜の幹に幹ガートを付け、その後は環境整備を行いながら本番を迎えました。

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Ok  研修サポートは午後の2時から、ちょうどその頃から中倉山から北へ雷雲が動き始めました。前半の60分は森びと活動の紹介と質疑を受けました。筆者は、1時間後には雷雨が止み、参加者12名がひとり3本の苗木を植え終わる頃は青空が見えてくると判断しました。

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Photo_4  研修はその通りに運び、8カ国の行政官に笑顔が出ていました。現地では加賀スタッフが植え方をサポートしました。植えた種は、コナラ、エゴノキ、ヤマモミジ、コウチワカエデ、シラカンバ、コブシ×8本、クリを2本植えました。

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Photo_8  100㎡に50本植えることができました。「臼沢西の森」から戻る途中、足元に咲いていたノギクの花も笑顔に見えました。

Photo_9  研修生を引率してくれました㈱ワールド・ビジネス・アソシエイツの元山さんをはじめ随行の皆さん、大変勉強になる場を紹介してくれました「足尾・まるこど井戸端会議」の山田功さま、本日はありがとうございました。

Photo_10  本日のサポーターは、加賀、仁平、福原、橋倉と筆者でした。福原さん、今年獲れたキャンベル100%の赤ワイン「月日星」(35ファーム)ありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

2019年9月10日 (火)

台風一過が連れてきた猛暑日?に怒りを感じて森作業

 朝の足尾松木沢から見る足尾グランドキャニオンは透きとおった青空に秋雲が浮かんでいました。

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Photo_2  作業打合せでは、まず、秋の「台風一過の後に“猛暑日”がくるというのは初めてだ!」という声が出て、おかしな天気の話しとスタッフ達の体調報告。

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Photo_4  そして今日の作業は「臼沢の森」最頂上の草刈りとポット苗の草取りを行いことにしました。9時半に約350段の階段を登り、急に気温が上がってきた(朝9時の気温は26度)中で作業開始。

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Photo_6  気合は“この地の草刈りは今日で終わりにするぞ!”という雰囲気。しかし、30分もすると身体が汗だらけになり、水分を補給しながら草刈りをすすめました。午前中には500mlの水3本が空っぽになってしまうほどの暑さでした。

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Photo_8  対岸の中倉山斜面では、モノレールで登った所で緑化作業。「あそこの地点も暑いのかなあー」と気晴らしの声。下から吹く風は涼しいのですが、今日の風の涼しさは身体の熱さで吹き飛んでしまっていました。草刈りは“気合いで”終わらせることができました。

Photo_11 対岸の緑化作業(右上の黒い部分)

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Photo_10 昼食では、ぐったりした身体を鎌田さんと橋倉さんからの差し入れのフルーツでビタミンを補給しました。順子さん、橋倉さんご馳走さまでした。

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Photo_13  午後は、明日のJICA研修サポートの準備をしました。「臼沢西の森」に植える苗木にたっぷりの水を与えました。

Photo_14 小さな水たまりの水温が上がりヤマアカガエルは”熱いよ!”

 本日は、鎌田、松村健、仁平、小川、高橋そして筆者でした。

(報告 加賀春吾)

2019年9月 9日 (月)

ニホンカモシカの朝の挨拶から始まった森作業

 台風の直撃は受けなかった足尾町でした。被災した地方の方々にお見舞い申し上げます。

Photo  今日の足尾松木沢の朝はニホンカモシカの挨拶からはじまりました。森びと広場に向う途中、車の音に驚いたのか崖を登ったカモシカ。ところが10㍍程登った所で、首を振りながら挨拶をしてくれたようでした。

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Photo_2  作業開始から台風一過を期待していましたが、天気は曇りで北西の風が強い午前中でした。

Photo_3  昼になるとアブラゼミが鳴きだし、透きとおった青空が顔を出し、気温は30度近く上昇し背中に汗を流しながらの草刈りでした。

Photo_4  「松木の杜」は10年前に植林した所で、今年で10年目の森。その間、補植を繰り返していますので、草との競争に負けている小さな苗木に太陽の恵みを届けようと苗木の周りの草を刈りました。

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Photo_8  毎年の事ですが、この時季に草刈りをするとカマキリの命の営みの邪魔をしてしまいますが、そんなことにも気を配って草刈りをしました。

Photo_9  帰る途中、カモシカと遭った場所に来るとカモシカのひょうきんな顔が頭に浮かんできました。

2_2  今日の森作業は国分さんと筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年9月 8日 (日)

足尾・松木川から吹く風が運ぶ秋の清々しさと森作業

3  日光へ向かう途中の車窓からは間もなく稲穂が黄金色に輝いてくれるシーズンを迎えるのかと思うと、頭に新米の美味しさが浮かびました。

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2  足尾に着くとグランドキャニオンが透きとおって見えました。台風の前の静けさはありませんでしたが、空気が綺麗に感じました。

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Photo_3  今日の森作業は事務局員の国分さんと筆者で11日に植える苗木を掘り起こしました。春に用意しておいたシラカンバ、ナツツバキ、コナラ、エゴノキ、カエデ2種を選別しました。

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Photo_5  苗木を保管していた場所は予想通り草が生い茂り、ポット苗は草に被われていました。まずは草を刈って、苗を蒸し暑い環境から解放してやりました。

Photo_6 ミツマタの葉も色づきはじめました

 足元では草を刈る音にびくともしないコオロギが大きな声で鳴いていました。先月の鳴き声よりも大きいので、草むらに隠れているコオロギの大きさが想像できました。足尾の松木村跡地は、ヤマザクラの葉が色づき始め、ススキも穂を大きくしています。作業の手を休めて立っていると、松木川から吹く風が“初秋”を感じされてくれました。

Photo_7  今夜は台風15号の上陸に備えながら、早目に休むことにします。本日の作業は国分さんと筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年9月 7日 (土)

負の遺産を、未来を生きる地球人の心と命の財産へ!

 来週11日は8カ国の観光行政関係者が足尾松木沢を訪れます。目的は、JICA東京の事業で、日本で観光マーケティングや観光誘致の手法を学ぶ研修です。私たちは、そのサポートをすることになりました。

P9066990  受講生はエジプト、イラク、ボツワナ等から訪れています。この国からは広い砂漠が頭に浮かびます。砂漠が多い国の行政官が木を植える体験をするというのですから、どんな質問が飛び出すのか不安です。

Photo  受講者は地域開発や観光資源開発の事例研究のために、エコツーリズムの事例として各地を訪れるそうです。私たちは、荒廃地での森づくり活動が観光振興に役立つように、森づくりで得た日本人の知恵を伝えていければと思っています。

P9067004  気候変動による異常気象が世界各国の人々の暮らしを脅かし、その被害が毎年拡大しているという中で、環境保全が観光振興にもつながることや、やがてそれは地球人のいのちの源を元気にさせることにつながるということを伝えていきたいと思います。

Photo_2  当日は、受講者ひとり3本の落葉広葉樹を草地に植えます。私たちはサポートをしながら、出会った皆さんと心がひとつになれる事が楽しみです。(理事 髙橋佳夫)

2019年9月 5日 (木)

地球温暖化防止は“人類の責任ある義務”です!

 国連のアントニオ・グデーレス事務総長は、「今後10年間で温室効果ガス排出量を45%削減し、2050年までに正味ゼロ・エミッションを達成するために、2020年までに自国が決定する貢献を強化するための具体的、現実的計画」を、「気候行動サミット2019」に出席する各国に求めている。

P9057274_2  私たちはこの呼びかけに賛同し、各国首脳はこれに応えるのが当然の義務と考える。世界各国での気候変動による異常気象の猛威を考えると、地球温暖化防止は“待ったなし!”で最優先の国際政治問題だ。貧困層へのしわ寄せへの配慮をしつつ、現存する社会のシステムを野心的に転換していく“地球人の恩送り事業”を全世界へ呼びかけていくべきだ。当会は、来週、国連に下記の要望書を提出する。

P9057258_2           国連「気候行動サミット2019」への要望

★ 国連加盟国は、地球温暖化防止を“人類の責任ある義務”として認識し、すべての加盟国に“産業に使うエネルギーのすべてを2050年までに再生エネルギーへ転換する”ことを誓約し、協定化する事。

★ 「パリ協定」締約国と地域は「パリ協定」の完全遵守を「義務」とし、温室効果ガス排出の実質的ゼロを2050年までに実現させる義務があることを誓約する事。

★ 米国の「パリ協定」離脱撤回を実現する事。

★ 二酸化炭素吸収力を高めるために、世界各国は潜在的に森林である草原や砂漠等での森づくりと、その植林実行計画を2025年までに提出する事。海や湖等に生育する水生植物が持続的に二酸化炭素を吸収できる自然環境の整備保全を義務とする事。

★ ブラジルの熱帯雨林開発中止要請と森林火災対策への支援、熱帯雨林に住む先住民の暮らしを脅かさず、地球上の熱帯雨林開発規制を協約化する事。伐採の進む熱帯雨林、タイガでの収奪的伐採を禁止し、持続的な森林管理による木材生産の国際協定を各国は締結する事。(理事 髙橋佳夫) 

2019年9月 3日 (火)

超最大級のハリケーン「ドリアン」が何百万人の市民を脅かす

P9017247  リンドウが秋の装いを醸し出す季節がやってきた。足尾は秋雨前線の影響で初秋が足踏みしているという。

 海外ニュースを観ているとカテゴリー5のハリケーンがアメリカ大陸に上陸しそうだ。上陸の可能性が高い州では何百万人が避難勧告を受けている。

P9017236  巨大ハリケーンは、最大風速が98m/s、最大雨量が750㎜超えると言われている。ハリケーン「ドリアン」がこのままの勢力でアメリカ本土に上陸すると、木造建築の屋根や壁が飛ばされ、家は倒壊すると報道されている。市民は居住不能の危険に脅かされている。

P9017233  ところがお友だちファースト政治のトランプさんは、中国との貿易戦争もどきに奔走しているようだ。来年は「パリ協定」の実行年。二酸化炭素排出量が世界の三本の指に入っているアメリカは「パリ協定」離脱中。当会は、間もなく「温暖化にブレーキをかける要望書」を国連に提出する。(理事 髙橋佳夫)

2019年8月31日 (土)

秋の森作業へ踏み出す南相馬市応援隊

 今年の8月は、気候変動によって猛暑、雷雨、大雨、台風が続き、全国各地方で甚大な被害が起き、命を脅かしているようです。

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2019831_2  こうした中で応援隊スタッフは、南相馬雫育苗場に9時集合、打合せをした後、下草抜きと補植作業が9月7日に実施される補植用苗木の選定、会場までの運搬を検討ました。他のチームは、シロダモ、タブノキのポット内の草取りをしました。

2019831_3  補植用苗木は5樹種(タブノキ、シラカシ、シロダモ、ユズリハ、スダジイ)570本を軽トラで現地まで運び、そこを3回往復して9/7の準備をしました。

2019831_4  雫育苗場周辺には野生のテッポウユリが咲き、疲れた私たちの心を癒してくれました。

2019831_5  その後、9月7日の下草とり場と第5回植樹会場(2017.10・14)を事前に視察しました。驚くことに草の背丈は予想以上に伸びており、当日の草取りは大変そのものです。苗木の生長を願って森作業を頑張っていきましょう。 

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2019831_7  今日の応援隊の森作業は、岩橋、松林、原田、東城睦子そして筆者が行いました。

(報告:東城敏男)

2019年8月29日 (木)

世界へ届けたい“森に寄り添う暮らし”!

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2019_0827_160303dscn6283  27日の足尾は曇り空、9時の気温は22度で森作業には最良のコンディションでした。ススキが穂を出して風に揺らぎ、秋を思わせます。足尾ダムのヤマボウシの実も間もなく赤く熟れることでしょう。

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Photo_2  森作業は、9月11日に松木沢を訪れるJICAの植樹場所を作る事です。現場は、臼沢西の石ころだらけの急斜面です。

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Photo_4  苗木を確実に活着させる為には沢山の土が必要になるので、大野理事やJREU横浜の皆さんが応援に来てくれました。7人で黙々と坂道を背負い上げ、192袋の培養土を運ぶ事が出来ました。

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Photo_6  重い荷物を下ろしたときに吹いてきた秋風が、何とも言えない気持ち良さでした。予想以上に作業がはかどりました。午後は「臼沢西の森」の草刈りと、「松木の杜」のシラカンバの幹ガード巻きを行ない、豪雨で中断した作業を終わることができました。

Photo_7  温暖化対策が遅々として進まない中、世界各国から来るJICAの皆さんに、木を植える事の大切さを少しでも分かってもらえないかと思いながらの森作業でした。27日の森作業は、栗脇さん、工藤さんと、大野、鎌田、加賀、小川と筆者でした。(報告 橋倉喜一)

2019年8月25日 (日)

足尾・松木沢の自然力を敬うことができた「夏の感謝デー」

 今日は足尾グランドキャニオンにアタックしていたクライマーが遠くから見えました。今では、軽くなった装備を付けて、このキャニオンにアタックするクライマーが沢山見かけます。このグランドキャニオンにアタックするルートを付けたのは東京のクライマーで、今から半世紀も前でした。そう語るのは今から40数年前からアタックしてきた大木賢一さん。

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2  今日は、大木さんから当時の松木沢の自然の様子を話していただきました。1970年前半のグランドキャニオンをアタックするためのキャンプ場では、時々、南風に運ばれてきた亜硫酸ガスでむせった経験があるそうです。稜線には白骨化した枯れ木が何本も立ち、キャンプ場周辺は緑色ではなく、茶色一色だったそうです。

23  そんな話を訊きながら、松木川6号ダムが見える所まで登り、そこからグランドキャニオン、中倉山そして「カラミ」(精錬過程で発生した滓の堆積)方面を眺めました。一同はここまで散策するのは久し振り。改めて足尾・松木渓谷の自然の素晴しさを実感しました。

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5  また、クライミングの練習跡ではザイルの使い方、身体の動かし方等の話を訊き、大木さんが始めてアタックした「マッチ岩壁」を遠くから眺めました。自然に向き合う勇気と技術、そして技術を磨き上げる大木さんの努力に感銘しました。

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9  午後は、自由時間でしたが、来月11日に植樹する「臼沢西の森」を整備しました。

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6  大木さん、本日は40数年前の足尾・松木沢の自然を紹介していただきありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

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