足尾・松木沢の自然力を敬うことができた「夏の感謝デー」
今日は足尾グランドキャニオンにアタックしていたクライマーが遠くから見えました。今では、軽くなった装備を付けて、このキャニオンにアタックするクライマーが沢山見かけます。このグランドキャニオンにアタックするルートを付けたのは東京のクライマーで、今から半世紀も前でした。そう語るのは今から40数年前からアタックしてきた大木賢一さん。
今日は、大木さんから当時の松木沢の自然の様子を話していただきました。1970年前半のグランドキャニオンをアタックするためのキャンプ場では、時々、南風に運ばれてきた亜硫酸ガスでむせった経験があるそうです。稜線には白骨化した枯れ木が何本も立ち、キャンプ場周辺は緑色ではなく、茶色一色だったそうです。
そんな話を訊きながら、松木川6号ダムが見える所まで登り、そこからグランドキャニオン、中倉山そして「カラミ」(精錬過程で発生した滓の堆積)方面を眺めました。一同はここまで散策するのは久し振り。改めて足尾・松木渓谷の自然の素晴しさを実感しました。
また、クライミングの練習跡ではザイルの使い方、身体の動かし方等の話を訊き、大木さんが始めてアタックした「マッチ岩壁」を遠くから眺めました。自然に向き合う勇気と技術、そして技術を磨き上げる大木さんの努力に感銘しました。
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