カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2020年11月25日 (水)

猿に威嚇されながら足尾・松木沢の森作業

Photo  足尾町間藤の朝、パラパラと雨が降っていました。いつもの時間に松木沢の作業小屋に到着。すでに小屋はストーブの火で暖かくなり、ホットコーヒーを飲みながら作業打合せ。

Photo_2 午前中は昨日の続きで、28日に植える「臼沢西の森」の土留めに土を運び終える、午後は、「臼沢の森」中腹の一角にあるJR貨物労組の森の獣害対策を終わらせることにしました。

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Photo_4  土運びは、背負子に20㍑と10㍑の土が詰まったビニール袋をスタッフの体力に合わせて荷揚げします。往復で460歩程の道のりを、ゆっくりと歩いて、計80袋を荷揚げしました。20㍑を二袋背負う者、20㍑と10㍑二袋を背負う者が自分のペースで運びました。11時半頃には運び上げることができました。

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Photo_6  昼食後のフルーツには大野理事が巨大な梨を用意してくれました。とても瑞々しい梨で、水分補給には有難い果物でした。ご馳走様でした。元気をもらって、午後の荷を背負って現場へ出発。

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Photo_8  下山時の足元を護るために、階段に積もっている落ち葉を掻き除きながらの登り。貨物労組出身の仁平さんは、柵の下段に張る金網を背負って登りきりました。

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Photo_10  入口用の踏み台設置とウサギの侵入を防ぐ金網張りを行いました。途中、雄猿らしい猿が木に登って、木を揺すりながら我々を威嚇していました。縄張りに入ってきた我々に驚いていたのかもしれません。

Photo_11  作業は順調にすすみ、15時頃には下山しました。冷えた身体をコーヒーとストーブで温め、明日の作業予定を確認して、帰路に着きました。

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Photo_14  本日の作業は、鎌田、仁平、大野、小川そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年11月24日 (火)

秋晴れの足尾・松木沢で今年最後の植樹をしました

Photo  街中ではコロナ感染拡大で不安な日々ですが、足尾・松木沢ではそんな不安がどこかに消えてしまうような透き通った青空の本日(24日)。久しぶりの森作業に来た仁平さんは、青空を見るなり気分がよさそうでした。福原スタッフが持って来てくれた栃木県産のリンゴをいただき、モーニングコーヒーを飲みながらの打合せ。

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Photo_3  越冬する動物から苗木を護るために購入したネット等、「臼沢西の森」の土留め用鉄筋をトラックから荷卸すスタッフ、「臼沢西の森」で土留め造りをするスタッフに分かれて作業することにしました。

Photo_4 中央下の白い部分で土留め作業中

1 こんな感じで土留め造り

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Photo_6  午後からは、土を運び入れた土留めに苗木を運び入れ、ブナ、カシワ、エゴノキ、ウリハダカエデ、ヤマモミジを計245本植えました。今年最後の植樹ですが、来年の春には元気な若葉を見られるのが楽しみです。

1_2  15時頃、陽ざしが遮られて身体が冷えてきたので本日の作業は終了。道具や空になったポット等を片付けて、冷えた身体をホットコーヒーで温め、明日の作業を話し合って帰路につきました。

Photo_7  本日の作業は、鎌田、松村健、仁平、大野、加賀、小川、福原、柳澤の8名でした。(報告・高橋佳夫)

2020年11月20日 (金)

秋の応援隊活動を振り返り、年末から新年の森作業へ準備万端

 小春日和の本日(20日)、応援隊第4回役員会をサポートセンターで開きました。新型コロナウイルス感染が急激に増え続ける中で、マスク着用、アルコール消毒、換気等の対策を今まで以上に引き締めて会議を行いました。

42020uff0e1120  役員会では、第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭(10/25)と応援隊結成5周年記念慰労懇談会・祈念植樹(11/7~8)に間して、全スタッフから感想を出し合いました。総合的には、コロナ禍の中での取り組みではあったがひとり一人が積極的に担った結果、成功に導いたという意見がありました。植樹祭では、植樹リーダーとして育樹指導が良かった点が報告されました。その他の感想・意見については、役員会がまとめて、市役所、植樹祭実行委員会に反映させていくことにしました。また、今後の事業計画については、提案通りに了承され、役員会は終了しました。

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20201120_2  昼食は、岩橋恵美さんの手づくりトン汁とおにぎりのセットを美味しくいただきました。

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20201120_5  役員会終了後、松林、東城スタッフは雫育苗場に向かい水撒きとタンクへの給水作業を行いました。足尾から届いたシロダモにも早く環境になれるようにやさしく水撒きしました。育苗場には松林、道中内、岩橋スタッフが組み立てた新倉庫が設置されていました。設置ありがとうございました。

2020uff0e1120  (報告 東城敏男)

2020年11月19日 (木)

心に植えた森づくり15年の宝物・・・その④

 「列車と動物衝突増加」という新聞記事を読んだ。その中で「シカが嫌うライオンのふんから抽出した成分を含んだ特殊な液体」を散布したら効果が出ていると書いてあった。どの位の効果なのかと疑問をもった。

1_2  今頃から来春までの間、禁猟区の足尾・松木沢では鹿、ウサギ、猿たちとの知恵比べだった。森づくりは誰もが初めてのことであったので、その知恵などはそう簡単に湧いてこなかった。TVやラジオ、新聞等のニュースで知ったことは、即、話し合った。そのひとつにライオンの尿が効き目あるという話になったが、高価なために断念した。

Photo  後になって、日本の鹿はライオンの匂いを嗅いだことはなく、その恐ろしさも知らないのだから、効き目は最初だけではないかという話になった。

Photo_2  効果があったのは、鹿は蹄が敏感なので漁網が良いというニュースを聴き、理事の岩橋さんが使わなくなった漁網を探してくれた。「臼沢の森」周囲に設置してある柵の外側に漁網を張った。しかし、漁網の効き目は2年~3年間だったと記憶する。網が劣化すると効き目がなくなることを知った。

8  スチール製の柵も劣化すれば、動物は少しの隙間に体当たりをして森に侵入した。15年経って、森の木々は大きくなり、鹿が食べたい柔らかい葉や幹に口が届かない。いつもなら、この時季は獣害対策に気をつかう足尾スタッフだか、鹿が森内に侵入しても気持ちに余裕がある。

10  初挑戦だから知恵を持ち寄って話し合ってきたと言うが、内実は、知りえた事を足尾の場で実行してきただけである。とは言え、様々な情報を知ろうとするスタッフの情熱がなければそれはできなかった。森を育てるということは、自然界の不思議で魅力的なメッセージを森づくりの心得や形にしていくようなものかもしれない。

3 (理事・高橋佳夫)

2020年11月14日 (土)

雲一つない晩秋の青空の下で爽やかな汗をかいて森作業

11月14日、足尾・松木の里は雲ひとつない青空で、もの静かな佇まいの松木村跡でした。朝の気温は7℃。今日の作業は、JR貨物労組が植樹した場所の獣害対策の金柵の出入り口を設置することと野ウサギ等の侵入防止の金網を張ることにしました。

Img_0741_2 道具と材料を軽トラに積み込み、いざ臼沢へ出発、足元は落ち葉がいっぱい。階段が隠れるほどの階段を登りました。さすがの鎌田さんも久しぶりのせいか息がきれ、途中で荷揚げを交代。パイプを杖代わりにして少しは楽になりつつ登りました。

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Img_0746 コニタンも頑張れ!

Img_0748 出入り口に階段を作ろうとなり、使っていない階段を荷揚げしましたが、担いでみましたが重いのなんの。力を振り絞って運び揚げました。その後、金柵の周りに金網を張っていきました。この作業は急斜面で膝が震え、ふくらはぎがパンパンになりながらの金網を持ち上げ、針金で網を止めて、地表部分をペグピンで留めました。ネットが途中で無くなり、今日の作業はこれで終了。

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Img_0762 下山すると、猿たちが出迎え。中でもボスらしき雄猿が悠々と歩いていましたので、一枚パチリ。

Img_0758 今日のスタッフは、鎌田さん、小西さん、加賀(筆者)でした。

2020年11月12日 (木)

心に植えた森づくり15年の宝物・・・その③

 間もなく足尾・松木村跡地の森(杜)は眠りに入るが、その森の紅葉は9日のブログで紹介した。奥日光や中禅寺湖周辺の紅葉狩りは交通混雑しているので足尾・松木沢に来ました、という方々が松木沢に訪れる方を毎年、増えている気がする。以前、植樹祭に参加して、木々の生長を見に来ましたという方もいる。

Pb094525  また、中倉山の「無言の語り木」(「孤高のブナ」)に会いたいと登山する方が多く、中倉山は栃木県の百名山に紹介された。

20201028 写真:宙林子さん

 足尾スタッフがチャレンジ精神を15年間も貫き通したのは色々な理由があると思うが、筆者は、旧足尾銅山の歴史探訪以外の足尾の魅力、つまり、森の素晴らしさ、生きものたちの息づかいに遭いに来る方々の声が、チャレンジ精神を支えている。松木村跡地に立って、「緑が増えましたね」、「カモシカに遭いに来ました」、時には、海外の方々の訪問など声を聴く度に、森づくり作業が愉しくなっている。

Pb093801  もちろん、森作業中にはそんな気持ちになっているわけではない。それぞれが真剣に、かつ丁寧な作業をしている。その結果が松木沢の森(杜)になり、その杜(森)は人々の心を豊かにしているのではないかと思っている。足尾・松木村跡地は“負の遺産から未来の財産”を創っているのではないかと思うと、70歳を過ぎても森作業が愉しくなる。

Pb093764  多くの皆さんに支えられている足尾ふるさとの森づくりに感謝である。(理事・高橋佳夫)

2020年11月 9日 (月)

足尾・松木沢の紅葉狩りを愉しみながらの森作業

Photo 足尾・松木沢の朝8時半の気温は6度。天高い青空が透き通っている中を西北の風が吹いていました。モーニングコーヒーを飲みながら、本日の森作業打合せ。Photo_2 Photo_3 Photo_4 Photo_5 Photo_6 3 午前中は予定通りのクヌギとエノキの移植。ビニールハウスをオオムラサキ園に作り変える作業。ハウスの屋根のビニールをカットして、ハウス内にクヌギとエノキを植えました。Pb093721 時折、風花が舞っていましたが、作業は、予定通り、12時10分前に移植は終わりました。Photo_8 午後は、先月JR貨物労組関東の組合員に運び上げていただいた獣害防止用のスチール製の柵で苗木の周囲を囲いました。Photo_9 Photo_10 Photo_11 Photo_12 3_2 Photo_13 急斜面の階段を登っての作業でしたが、今日は写真のように「臼沢の森」は紅葉真っ盛りでした。とても贅沢な気持ちで作業ができ、終わらないと思っていた柵設置は95%が終わりました。残り5%は柵の出入口を作るだけです。Photo_14

Photo_15 Photo_16 本日の作業は、鎌田、小川、福原そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年11月 8日 (日)

応援隊結成5年の経験を磨き上げて次のステップへ

 昨日(7日)13時、南相馬市応援隊は市内で応援隊結成5周年記念慰労懇談会を開催しました。市役所からは、南相馬市役所・経済部中目理事、農林整備課武内係長、諸井副主査が来賓として出席していただきました。

Photo  外部からの出席者は、NPO法人森びとプロジェクト委員会・髙橋副理事長、足尾スタッフ松村宗雄さん、加賀さん、柳澤さん、森びと福島県ファンクラブ・斎藤さんが参加してくれました。慰労懇談会では、会員と来賓の方々含めて25名で意見交換が行われました。

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Photo_4  結成から5年の活動報告は佐藤スタッフがパワーポイントを使って、その歩みと意義について報告しました。その後、森びと・髙橋副理事長からは、15年間の森づくり活動で学んだ事、世界中の人々が初めて体験している「複合災害」下での暮らし方等についての話を聞きました。第2部は、進行役・東城スタッフのリードで、森の防潮堤づくりの市民と行政間の意見交換を行いました。前市長の桜井さんからは、震災当時の状況や脱原発宣言都市の策定時の熱い思いと経緯などが紹介されました。

Photo_5  本日(8日)は、東日本大震災の津波に耐え抜いた南相馬育ちのシロダモの子(苗木)約960本を苗場に搬入、苗木の里帰り整備を行いました。

Photo_6  まずは、モーニングコーヒーを飲みながら、苗床の様子を紹介し、網の中のシロダモをトレイに移しました。

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Photo_9  その後、60㌢ほどに育ったシロダモ30本を持って、場所を移動。先月25日の植樹祭会場の南側に、そのシロダモを祈念樹として植えました。故・竹内アドバイザーの魂が宿っているシロダモですので、30本に目印を付け、丁寧に育てていきます。

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Photo_12  これからの応援隊は、鎮魂復興の心をしっかり持って、ふるさとの木による命の森の防潮堤づくりを継続していきます。会員の皆さん、市役所の皆さん、足尾スタッフの皆さん、2日間お疲れ様でした。(報告・岩橋)

2020年11月 6日 (金)

故・竹内アドバイザーの魂が宿るシロダモが故郷へ帰る

 明日は南相馬市生まれのシロダモ950本を足尾から出生地へ運びます。 昨日は、その作業を行いました。当会のアドバイザーであった故・竹内さんが南相馬市のシロダモのどんぐりを収拾したものを、私たちは奥さんからそのどんぐりを引き受け、鎌田スタッフと足尾スタッフが育てました。竹内さんの魂が宿っているシロダモですので、南相馬市の森の防潮堤に植えてもらうために、明日、運びます。Content_1 天気は写真のように青空で、「臼沢の森」の紅葉が真っ盛りを迎えようとしていました。Content

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 午前中は、950本の苗木をネット袋に入れ、コンパクトにしました。午後は、「臼沢西の森」内の階段を造りました。来年から開始する「代行植樹」会場になる「臼沢西の森」の整備です。木を植えたくても東京から足尾に来るには時間がかかり、日光駅から足尾への交通の便も悪く、その上コロナ禍ということでは現地を訪れて木を植えるのは難しい。Content_4 そこで電話やインターネットで木を植えたい人の依頼を受けて、足尾スタッフが木を植えようというもの。植えた苗木はインターネット上で位置を確認でき、植えた報告はブログで報告していくという方法で森づくりを始める予定です。Photo_6 その会場の急斜面に階段を造りましたが、もう少しというところで間伐材が足りなくなり、作業は中断。今月中には仕上げる予定です。昨日の作業は、加賀、橋倉が行いました。(報告・橋倉喜一)

 

2020年10月30日 (金)

JR東労組大宮から南相馬市・森の防潮堤に苗木がプレゼント

20201030  第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭(10/25)は無事終了することが出来ました。皆さんのご声援に感謝します。植樹祭をサポートした私たちは、来年こそは全国の植林ボランティアのみなさんと共に植樹祭が出来ることを願わずにはいられません。

20201030_2  今朝、南相市の育苗場へ行く途中、秋の青空にくっきりと虹が浮かんでいることに気づき、私の気持ちを和ましてくれました。10時、温かいコーヒーを飲みながらの作業打ち合わせ、苗木の冬支度をすることにしました。

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Jreu  作業は、ポット内の培養土を補充するスタッフ、提供された倉庫を軽トラで育苗場に運搬する作業スタッフに分かれて取り組みました。10月24日にプレゼントされたJR東労組大宮の苗木5樹種480本は南相馬の気候に早くとけこむように、ポット苗にたっぷりの培養土を補充し、水もたっぷりあげました。JR東労組大宮の矢野さん、小高さん、苗木の運搬大変お疲れさまでした。

Photo  食後のフルーツには、渡部代表からは会津産の身しらず柿の差し入れがありました。

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20201030_4  11月7日は応援隊結成5周年記念慰労懇談会を開催します。この場では、10年を展望しこれまでの活動を振り返り、出席者との懇談を深め合いたいと計画しています。

20201030_5  今日の作業は、渡部、菅野、松林、山田、岩橋、道中内そして筆者でした。(報告・東城敏男)、東城でした。

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