カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2096件の記事

2020年11月 8日 (日)

応援隊結成5年の経験を磨き上げて次のステップへ

 昨日(7日)13時、南相馬市応援隊は市内で応援隊結成5周年記念慰労懇談会を開催しました。市役所からは、南相馬市役所・経済部中目理事、農林整備課武内係長、諸井副主査が来賓として出席していただきました。

Photo  外部からの出席者は、NPO法人森びとプロジェクト委員会・髙橋副理事長、足尾スタッフ松村宗雄さん、加賀さん、柳澤さん、森びと福島県ファンクラブ・斎藤さんが参加してくれました。慰労懇談会では、会員と来賓の方々含めて25名で意見交換が行われました。

Photo_2

Photo_3

Photo_4  結成から5年の活動報告は佐藤スタッフがパワーポイントを使って、その歩みと意義について報告しました。その後、森びと・髙橋副理事長からは、15年間の森づくり活動で学んだ事、世界中の人々が初めて体験している「複合災害」下での暮らし方等についての話を聞きました。第2部は、進行役・東城スタッフのリードで、森の防潮堤づくりの市民と行政間の意見交換を行いました。前市長の桜井さんからは、震災当時の状況や脱原発宣言都市の策定時の熱い思いと経緯などが紹介されました。

Photo_5  本日(8日)は、東日本大震災の津波に耐え抜いた南相馬育ちのシロダモの子(苗木)約960本を苗場に搬入、苗木の里帰り整備を行いました。

Photo_6  まずは、モーニングコーヒーを飲みながら、苗床の様子を紹介し、網の中のシロダモをトレイに移しました。

Photo_7

Photo_8

Photo_9  その後、60㌢ほどに育ったシロダモ30本を持って、場所を移動。先月25日の植樹祭会場の南側に、そのシロダモを祈念樹として植えました。故・竹内アドバイザーの魂が宿っているシロダモですので、30本に目印を付け、丁寧に育てていきます。

Photo_10

Photo_11

Photo_12  これからの応援隊は、鎮魂復興の心をしっかり持って、ふるさとの木による命の森の防潮堤づくりを継続していきます。会員の皆さん、市役所の皆さん、足尾スタッフの皆さん、2日間お疲れ様でした。(報告・岩橋)

2020年11月 6日 (金)

故・竹内アドバイザーの魂が宿るシロダモが故郷へ帰る

 明日は南相馬市生まれのシロダモ950本を足尾から出生地へ運びます。 昨日は、その作業を行いました。当会のアドバイザーであった故・竹内さんが南相馬市のシロダモのどんぐりを収拾したものを、私たちは奥さんからそのどんぐりを引き受け、鎌田スタッフと足尾スタッフが育てました。竹内さんの魂が宿っているシロダモですので、南相馬市の森の防潮堤に植えてもらうために、明日、運びます。Content_1 天気は写真のように青空で、「臼沢の森」の紅葉が真っ盛りを迎えようとしていました。Content

Content_3

Content_2

 午前中は、950本の苗木をネット袋に入れ、コンパクトにしました。午後は、「臼沢西の森」内の階段を造りました。来年から開始する「代行植樹」会場になる「臼沢西の森」の整備です。木を植えたくても東京から足尾に来るには時間がかかり、日光駅から足尾への交通の便も悪く、その上コロナ禍ということでは現地を訪れて木を植えるのは難しい。Content_4 そこで電話やインターネットで木を植えたい人の依頼を受けて、足尾スタッフが木を植えようというもの。植えた苗木はインターネット上で位置を確認でき、植えた報告はブログで報告していくという方法で森づくりを始める予定です。Photo_6 その会場の急斜面に階段を造りましたが、もう少しというところで間伐材が足りなくなり、作業は中断。今月中には仕上げる予定です。昨日の作業は、加賀、橋倉が行いました。(報告・橋倉喜一)

 

2020年10月30日 (金)

JR東労組大宮から南相馬市・森の防潮堤に苗木がプレゼント

20201030  第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭(10/25)は無事終了することが出来ました。皆さんのご声援に感謝します。植樹祭をサポートした私たちは、来年こそは全国の植林ボランティアのみなさんと共に植樹祭が出来ることを願わずにはいられません。

20201030_2  今朝、南相市の育苗場へ行く途中、秋の青空にくっきりと虹が浮かんでいることに気づき、私の気持ちを和ましてくれました。10時、温かいコーヒーを飲みながらの作業打ち合わせ、苗木の冬支度をすることにしました。

Jreu48020201024

Jreu  作業は、ポット内の培養土を補充するスタッフ、提供された倉庫を軽トラで育苗場に運搬する作業スタッフに分かれて取り組みました。10月24日にプレゼントされたJR東労組大宮の苗木5樹種480本は南相馬の気候に早くとけこむように、ポット苗にたっぷりの培養土を補充し、水もたっぷりあげました。JR東労組大宮の矢野さん、小高さん、苗木の運搬大変お疲れさまでした。

Photo  食後のフルーツには、渡部代表からは会津産の身しらず柿の差し入れがありました。

20201030_3

20201030_4  11月7日は応援隊結成5周年記念慰労懇談会を開催します。この場では、10年を展望しこれまでの活動を振り返り、出席者との懇談を深め合いたいと計画しています。

20201030_5  今日の作業は、渡部、菅野、松林、山田、岩橋、道中内そして筆者でした。(報告・東城敏男)、東城でした。

2020年10月27日 (火)

心に植えた森づくり15年の宝物・・・その②

 足尾・松木村跡地の森は人がつくっている。現地で草木と向き合っているのは、「足尾スタッフ」と呼ばれるシニアが中心で、1年間に延べ約100日も現場に入っている。15年前に60歳だった方は75歳になった。40年間以上も労働現場で働いてきたシニアだから、培った知識や技量は様々で、その上、性格や価値観も多様でそれぞれに自信をもっていた。森づくり活動から去っていった方もいるが、森づくりは全員が初挑戦であった。

Photo_4

Photo_5 写真は文と関係ありません

 「ふるさとの木による命の森づくり」等は考えてもみなかったこと。宮脇昭先生からは、穴を掘らされ、その土の匂いを嗅ぎ、土も舐めて「木は根、根は土がいのち」という事を教えられた。苗木は、煙害でハゲ山になる前の木々の実を探し、収集した実をポットに蒔いて育てた。3年後には、その苗木を草地に穴を掘って植えた。植えた幼木は、翌年、幹と枝と葉が食べられた。根が残っていたので、食べられた苗木はほぼ全てが芽を出したくれた。

Photo_6  苗づくり、草刈り、獣害防止、植樹祭準備など全てが初挑戦だった。知識を持ち寄り、森作業から教えられたことを話し合ってきた15年間。何が正しいのかは分からない。良いと思ったことは実行に移した。この繰り返しの森づくり。どんぐりを蒔いて育て、幼木を植えて、ひとり立ちできるまで苗木を支えてきた。

Photo_7足尾の十月さくら

 苗木が枯れても仕方ない、苗木が食べられても仕方ない、何もしなければ森は育てられない。何もしなければ知恵も湧いてこない。このチャレンジ精神を貫き通したスタッフが育てた森は、これから何百年間も私たちの命を育む土台になってくれる。

Photo_8

Photo_9足尾のモズ(雌)

 この時季、15年前の草地が森になって、松木村跡地を訪れる方々に秋の紅葉を楽しませ、生きものたちの生息地となっている。(理事・高橋佳夫)

2020年10月25日 (日)

市民が主役の第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭終わる

Photo 献花台前にて

 本日(25日)、第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は、南相馬市原町区萱浜字東蔵前で開催されました。今回の植樹祭は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、実行委員会として南相馬市民限定の縮小開催という苦渋の選択で行われました。

Photo_2  今回の植樹会場は、2016年の第4回植樹会場の北側で、面積約400㎡にタブノキやアカガシを主木にして21種2000本の植樹を170名が植えてくれました。私たちは、地球温暖化防止と南相馬市海岸防災林再生を願って、秋晴れの中の植樹をサポートしてきました。

Photo_3  コロナ禍の植樹祭は、開会式の簡素化や体温測定、マスク着用の要請を市民に行ってきました。また、閉会式の省略などの工夫が見られ、被災した市民の心に沁みる新しい様式での植樹祭であったと感じました。参加者からは、「毎年参加しているがコロナ禍で縮小開催がさびしい」、「今年も参加し海岸防災林再生に協力出来て充実した気持ちだ」などの意見が有りました。

Photo_4  植樹祭応援隊は、植樹祭事前作業として23日と24日の両日、5種1.000本の補植を述べ15名で行ってきました。本日の植樹祭には会員が9名参加、内5名が植樹サポーターを担当してきました。

Photo_5 応援隊の皆さん

 来年は、今までのように全国の方々と質素で、心のこもった命の森づくりを開催できれはと願っています。参加した市民の皆さんお疲れさまでした。(理事・岩橋 孝)

2020年10月21日 (水)

JR貨物労組関東の皆さんが森の冬支度作業

 昨年に続き、今年もJR貨物労組関東の皆さんが「臼沢の森」作業に来てくれました。今日(21日)の天気は晴れ、気温8.5度、秋の爽やかな風が心地よい日の作業でした。

Photo 現場から森びと広場

 まずは、作業前の打合せ、当会から筆者が歓迎の一言、貨物労組からは委員長の菊地さんから挨拶をいただきました。自己紹介をした後、早速、作業を開始。

Photo_2  軽トラに単管パイプ30本、2mの鉄筋30本、70m分の金柵を積み、「臼沢の森」まで運びました。

Photo_3  そこからが大変な作業でした。緑のトンネルの300段の階段を一人3回、パイプと金柵を担ぎ揚げました。この作業は、苗木が鹿やウサギ等に樹皮を食べられないためのものです。山眠る時季に入りましたので、鹿やウサギの食べるもの樹皮などに限られます。少しでもその被害を少なくし、来年の春には元気な芽をだしてほしいと願って、5名は必死になって作業してくれました。

Photo_4

Photo_5

Photo_6  昼食時には、「初めて来て、楽しかった」、「人間が壊した自然を蘇らすのは大変」、「いのちと森の大切さがわかった」などの感想を組合員は述べてくれました。

Photo_7

Photo_10  その後は、加賀スタッフが「民集の杜」と「みちくさ庭園」を案内し、森の役割と私たちの暮らしの密接な関係など伝えてきました。

Photo_8

Photo_9  皆さんは、今後は多くの仲間と来てみたいと話してくれました。後片付けをして、解散しました。本日のスタッフは、鎌田さん、橋倉さん、加賀さん、小川さんそして筆者でした。(報告・大野昭彦、写真・橋倉、加賀)

2020年10月17日 (土)

大雨や暴風に耐えられる地域の命の森になってくれ!

Photo 今日ほど天気予報の雨マークを恨めしく思ったことはありませんでした。半年前から準備をしてきた「日光城山ふるさとの森づくり」は地域の方々と一緒にできませんでした。昨日夕方、天気が雨ということで地域の皆さんと一緒に植樹をすることになっていた植樹祭に、地域の方々には遠慮していただきました。Photo_2 植える苗木をそのままにしておくにはいかないので、森びと栃木県ファンクラブスタッフ、森びとプロジェクトの皆さん、そしてJR東労組大宮のOB会の皆さん、鎌田スタッフのハイキング仲間のご婦人の皆さん、総勢31名は1.000本の苗木を植えました。Photo_3 ファンクラブの面々は8時集合、簡単な打ち合わせをした後、植樹会場に荷揚げした苗木(16種)を整理しました。9時半には下山し、参加者を待ちました。Photo_4 Photo_5 全員が揃ったところで主催者からお礼の挨拶、早速、急階段を10分ほど登り、植え方のレクチャー。足元は雨で滑りやすかったですが、皆さん、慎重にも丁寧に苗木を植えてくれました。Photo_6 Photo_7
 あるご婦人は、「なかなか経験できないことなので雨も気にならなかった」と話してくれました。植樹は、約2時半で終わりました。一旦植えられた苗木は寒くても暑くても動くことができませんので、参加者のやさしい気持ちが苗木に伝わっているようでした。最後に、全員の笑顔で写真(一番上の写真)を撮りましたが、マスクでその様子が伝わりません。公民館に戻って、森びとプロジェクト委員会の平木ちさ子理事が作ってくれた豚汁をご馳走になり、身体を温めました。Photo_8 Photo_9 今日の森づくりでは、参加者一人が30数本植えました。大人一人の呼吸で一年間に排出する二酸化炭素量を吸収する木は約30本と言われています。このように排出と吸収のバランスがとれていると想定外の異常気象が大暴れしないかもしれません。そんなことを考えた「城山の森づくり」でした。31名の皆さん、雨の中の森づくりを成功させていただきありがとうございました。(栃木県ファンクラブ・橋倉喜一)

 

2020年10月16日 (金)

天高い青空に映える葉の輝き

1 明日は日光市「城山の森づくり」です。天気予報は一日中雨ということで、森びと栃木県ファンクラブは雨の中の植樹を心配して、現地で最後のチェックをしています。2 そんな気持ちを逆なでするかのように、足尾・松木沢の空は青空です。中倉山のブナが黄金色に輝いているのではないかと、朝、舟石峠から写真を撮ってきました。残念ですが、黄金どころか緑色でした。今年はいつもよりも紅葉が遅いようです。Photo Photo_2 Photo_3 冬の森作業の準備も少しずつはじめ、今日はお湯を沸かす燃料と器具を設置しました。Photo_5 Photo_6 森びとインストラクター・大塚さんが植えた「森びと広場」の柿の葉が鮮やかでしで写真にしました。(報告・高橋佳夫)

2020年10月15日 (木)

森づくり15年記念樹を足尾・松木沢に植えます

Photo 足尾に木を植えて15年、その記念樹を植える準備をした午前中。「みちくさ」の広場に植えようと穴を掘りました。この地は簡易ハウスを設置するために砂利を敷きました。厚さ60㌢程の砂利が敷いてあるので、土が顔を出すまで穴を掘りました。Photo_2 Photo_3 穴の傍には3年前に植えたクスノキが頑張っていますので、今年の冬も乗り切ってほしいと願い、根の周りの土を入れ替え、寒風を防ぐ準備もしました。Photo_4 Photo_5 そうしているうちに橋倉スタッフが日光「城山の森づくり」の準備のためにやってきました。午後は、一人になるので作業はなし、秋の足音を探してカメラに納めました。Photo_6 Photo_7 Photo_8(報告・高橋佳夫)

2020年10月14日 (水)

南相馬市の森の防潮堤から響く応援隊の歓喜

 秋の清々しい日、今日は第3回の役員会を雫育苗場で開きました。新型コロナウイルス感染の収束がままならない中で、スタッフはマスク、手拭き等を準備し10時に集合。ホットコーヒーを飲みながら、今日のスケジュールを確認しました。Photo_5 役員会では、応援隊を支援してくれたNPO法人森びとプロジェクト委員会の解散から新生「森びとプロジェクト」結成までの経過を報告、皆さんで理解を深め合いました。その後、「山と心に木を植える運動」の考え方を改めて読み合わせしました。320201014 20201014 その場では、森づくりは政治課題でもあることを再認識し、政治を変えるには私たちの社会運動の力こそ大切であることを考えました。しかし、語っているだけでは何も変わらないので、応援隊は「木を植え、森をつくり、育てていく」活動を継続し、そのことが世紀末の生存を不安定にさせないことにつながっていけるように頑張ることにしました。今後は、第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭(10‣25)、応援隊結成5周年記念慰労懇親会(11/7)のイベントを成功させるために意見交換をしました。1014 1014_220201014_3 今日の昼食会は、山田さんの手づくりおにぎりと岩橋恵美さんのトン汁がメインデッシュ、食後のデザートは佐藤(正)さんのバナナでした。若者の佐藤(信)さんや原田さんはトン汁をお替りし、ランチは秋の青空の野外レストランでご満足のようでした。24 20201014_2 昼食後は、23~24日に補植する苗木(アラカシ・タブノキ・ネズミモチ・トベラ・シラカシ)を選定し、ポット内の草取り、苗木の整理を行いました。Photo_6 森作業終了後、昨年植樹した第7回植樹会場(6/2)の現場を見てきました。トベラの木々たちは大きく生長しており安心しました。早朝から手づくりおにぎりやトン汁づくりをしていただいた山田さん、岩橋恵美さんありがとうございました。今日の役員会、作業の参加者は、渡部、菅野、松林、山田、岩橋、道中内、原田、佐藤(正)、東城、佐藤(信)、岩橋恵美さんでした。(報告 東城敏男)

森びと検索

最近のトラックバック