命を育む森づくりにこだわったシニアの生き様
11月28日、足尾の山の木々は葉を落とし、冬支度は終わったようです。今朝の気温は7℃でしたので、木々も震えていないようでした。今日は、15年間、足尾で森づくりに専念してきた森びとシニアの皆さまの慰労懇談会を開催しました。また、NPO法人としては最後のイベントになりました。
今日の予定は、午前中は臼沢西の森に、ブナ、モミジ、カシワなど100本を植え、午後は15年間も献身的に足尾の森を作ってきたシニア(70才以上)の方々の思い出や愉しみをうかがいます。
植樹地の「臼沢西の森」は、すでに土運び、土入れは行われており、苗木を運び植えるだけになっていました。15年間も森づくりをしてきたシニアですから植えることは慣れたもの、あっという間に、100本の苗木を植えました。
植樹が思いのほか早く終わり、下山し、昼食まで間に、足尾ジャンダルムをバックにシニアの皆さまの15年間の思い出を語っていただきました。森づくり、人づくり、色んな出会いがあって、笑いあり、涙ありの思い出話に仲間たちからは大きな拍手が送られていました。
その後は、お楽しみの昼食会。昨日から高橋さんと仁平さん、橋倉さんが仕込んでくれた秋田名物「きりたんぽ鍋」が何ともいい匂いをさせていましたので、この時間は待ちきれませんでした。弁当は届きませんでしたが、ノンアルビールで乾杯をしました。ミカンや柿、チョコレートの差し入れもあり、森びと秋田県ファンクラブ、千葉県ファンクラブの皆さん、美味しい食材とフルーツをありがとうございました。
「うんしゅう亭」は屋根はありますが壁が無いため、風が身体を冷やしてきたので、足尾ジャンダルム方面からは風花が舞ってきました。ストーブのある作業小屋に移動し、懇談会を盛り上げました。
本日参加できなかった中村理事長からのメッセージが紹介されましたので、その一部紹介します。「シニアスタッフの皆さまの15年間の活動は一言で言えばこだわりの15年であったと思います。そのこだわりの15年間の活動に対して賞賛し、お疲れさまでしたと言いたいです。(略)純粋に世のため、人のために始めた『自然環境と人間の命を大切にする心を育む』森づくりは今では時代が求める人間生存の持続的な基盤づくりという重要な役目を担っています。」とこれまでのシニアの皆さまの活動に多大な賛辞をいただきました。中村理事長ありがとうございました。また、コロナの影響で参加できなかったスタッフ・東京事務所の皆さまからもメッセージをいただきました。ありがとうございました。
中村理事長のメッセージに感謝し、続いて、仁平スタッフが作成した「アミダくじ」で抽選会を行いました。景品は、秋田の銘酒「純米吟醸高清水」と「高級酒高清水」です。見事に当てたのは、鎌田順子さん、そして松村健さんでした。飲み過ぎないように注意を!
最後に、恒例の70歳になった方へ事務局からのプレゼントです。今回は仁平さんです。この鉈でまた足尾での作業を頑張ってもらいたいと思います。
「シニアスタッフ慰労会」は和気あいあいとした時間が過ぎ、風が冷たく風花もまってきましたのでお開きにしました。 シニアの皆さま15年間本当にお疲れさまでした。50代、60代の後輩の私たちに叱咤激励をお願いします。本日の参加者は、鎌田ご夫妻、小井土ご夫妻、松村宗さん、松村健さん、山本勉さん、橋倉さん、高橋佳夫さん、仁平さん、松井さん、大野さん、小川さん、清水さん、林子さん、加賀(筆者)でした。(報告:加賀春吾)
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