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2018年11月の21件の記事

2018年11月30日 (金)

森びと設立15年を迎える前年の森づくり環境を整える

Pb303867  霜が降る霜月最後の日と思っていましたが、霜は降りませんでした。時々吹く北西の風が身体に当たると“冷たい!”と感じる朝の足尾松木沢。

Pb303869  西に青空が見え、陽が差していましたが、身体を動かして汗が滲むという感じではありません。鹿が草を食べている静かな朝、ストーブに火を付け、作業打合せ。

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Pb303871  今日は、作業小屋とAハウスを使い易いように整理整頓しました。作業小屋はスタッフが打ち合わせや休息・食事する使用頻度の高い場所。荷物置き場、食事の用意を使う台所などを片づけと修繕をしました。

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Pb303879  小井土さんは電気ノコ、インパクトそして掃除機を用意して作業はテキパキと進み、午後3時には荷物置場が完成、ハウスには長靴、カッパ等を置く場所を確保できました。

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Pb303876  遠くから雄鹿の遠吠えが聴こえてきたので、本日の作業を終了しました。スタッフは、鎌田さん、小井土さん、仁平さんそして筆者でした。これからは 鎌田ご夫妻からいただいた山芋をご馳走になって、明日も小屋とみちくさの修繕です。(報告 高橋佳夫)

2018年11月29日 (木)

森びとの想いが宿る新青森駅前の「縄文の森」

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Photo  昨日、理事の泉山さんから写真が送られてきた。この写真は、今月12日、みちのく事務所スタッフ会議で紹介があった写真(上の写真2枚)だった。この写真は新青森駅開業を前にした9年前の植樹祭で、当会最高顧問・宮脇昭さん指導によるふるさとの木による森づくりの様子。泉山理事から送られてきた写真はその森の前で今年の10月に撮ったもの。

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Photo_4  新青森駅は12月4日(2010年)に開業したが、その当時、みちのく事務所所長であった故・角岸幸三さんたちと筆者が描いたのは、新青森駅はその名の通り森の中に駅があるとよいというものであった。春の新緑、秋の紅葉の森にあるホームに新幹線が到着することで観光客を歓迎できれば素晴らしい、と話し合った記憶が頭を横切った。JR東日本会社にも提案したが、結果はその話が発端となって青森市とJR東日本が駅前に「縄文の森」がつくられた。

Photo_5  植樹祭から9年が経ち、ブナやミズナラ・コナラなど8種類15.000本が生きる森は元気に地元の人々や観光客に森の恵みと感動を届けている。元気に生きている木々の中には、みちのく事務所が3年間育てたミズナラ・コナラ等約3.100本が含まれている。

Photo_6  この植樹祭は、「縄文の森植樹祭実行委員会」(2010年8月1日実施)が主催で行われた。「縄文の森」はこれから厳冬を迎えるが、来春には1.500名の植林ボランティアの願いに応えている森を観てみたい。(写真:青森市観光案内所より。理事 高橋佳夫)

2018年11月27日 (火)

小春日和の足尾、若者と汗をかきつつ微笑の森作業!

2018_1127_122251dscn5950  間もなく師走というのに、少し動くと汗が噴き出す陽気の足尾・松木沢です。それでも殆どの木々は葉を落とし、ヤマモミジだけが過ぎゆく秋を惜しみ葉を揺らしています。

2018_1127_122352dscn5951  今日は飛び入りで、太宰事務局員が森作業に駆け付けてくれました。若いスタッフの参加は大歓迎です。強者と言われるシニアスタッフの顔もほころびます。 

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2018_1127_103645dscn5943  彼女は、「見て、聞いて、触って」経験を積むために、一日中奮闘してくれました。迎えるスタッフも真剣に作業の指導をしていました。

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2018_1127_152112dscn5965  今日は「臼沢の森西」の柵張りを行ないました。臼沢の森との境界線ネットの補強を済ませ、柵張りの最終段階になる通路際の柵張りに入り、今日はその30%をやりました。

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2018_1127_132817dscn5954  松村(宗)スタッフは、みちくさ広場の“生き返ったクスノキの防寒対策を行なっていました。小井土スタッフから譲りうけたワラを使った“もがり”(栃木県ではそう呼んでいる)です。もう少しで完成します。一度ご覧ください。ほっこりした気持ちになります。

2018_1127_133510dscn5956  今日も奮闘してくれたスタッフは、鎌田、松村(宗)、加賀、太宰、報告は橋倉でした。

2018年11月23日 (金)

森をまもるフェンスづくり

昨日の新聞の上側に、小雪と小さくあったのを見たときは、ずいぶん感覚と違うなと思いましたが、今日、足尾に来てみると、何やら白いものが舞ってます。山のうえに雪が降って平地に舞う風花でした。まさに小雪の季節かと納得です。

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みんなで珈琲を飲みながら作戦会議をたて、まずは水場のチェックから。小川さんと水場をチェックに行ったときの水に手をつけてから上げたあとの冷たさは半端ありませんでした。

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そのあとは、臼沢の西に登りフェンスづくりスタートです。この場所は石がおおく足元が悪いうえに急な坂となっていて、かなりの難所です。

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前日までにかなりの部分が終わっていたので、今日は右(東)側のフェンスを作ることと、そのスカート部分(下の隙間をカバーする部分)を対応するのがミッションでした。バランスを崩しそうになりながら、石に気を付けての作業をしていると、寒さのなかでも汗がにじむほどです。

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14時過ぎ予定の場所を作り終えて作業を終えました。

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柵の内側に、実生なのか一本のミズナラの苗が生えていました。いたるところ鹿に食べられてはいるものの、健気にひっそり育っています。このフェンスができたら真っ先に喜んでくれるなと思うと、なにげに嬉しくなった作業でした。(鹿にはわるいですけれどね。。。)

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やがてくる本格的な冬の到来に向けて、鳥たちも一生懸命餌を集めて賑やかでした。

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この時間にもう日の入りしそうな山を見ながら、今日の作業を終えました。(本日の作業 小川、高橋、小黒<報告>)

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ジュウガツザクラ

2018年11月22日 (木)

野イチゴを食べると新たな世界観が発見できる?

 15時過ぎ、薄暗くなっている「みちくさ庭」に野イチゴを植えた。標高約1.300㍍に生きていたイチゴだから足尾の寒さにも耐えてくれるだろうと植えてみた。

Pb223793  この頃では冬でも大きくて甘いイチゴが食べられるが、野イチゴは小さくて甘酸っぱい。ほとんどの方が味わったことのない野イチゴを食べてほしいと願って植えてみた。

Pb223790  イチゴは冬の果物だと勘違いするほど市場に出回っているが、来年の7月、白い花を咲かせた後に白い実を付け、暫くすると熟して赤くなる小さな野生のイチゴ。是非、野生の味を身体にすりこんでほしいと願っている。

Pb223791  来年春には、ナツハゼをこの庭に移植する。熟した実を果実酒すると、その色と味はなかなかのもの。それからコシアブラも移植する。この若葉は天ぷらにすると美味しい。今後「みちくさ庭」では、実や葉がたべられるようになる。

Pa023309 オオカメノキの実

Pb223795  野生のものは危険なものではなく、食べられるということを体験できる。こんなことを体験すると、もしかして鳥や虫たちの美味しさを共有できるかもしれない。そこから世界を見つめてみると、新たな世界観が見つかるかもしれない。楽しみな庭に育てたい。(理事 高橋佳夫)

2018年11月20日 (火)

晩秋の臼沢西は今日もきつかった。でも獣害対策用網の設置はもうすぐ完成!

18日に続き今日も足尾松木は快晴です。9時10分に温度計を見ると7℃だったのでノートに書こうとしたら、松村宗さんが9時に見たら4℃だったと言う。たった10分で3℃も上がった。打ち合わせを行い、今日の作業は18日(臼沢西の獣害対策網の設置)の続き行うことになった。

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Cimg8472_4 這いつくばって臼沢西の急ながれ場を登って作業現場に行きます。現場に着くとスタッフは杭を打つ人、下部の柵(スカート)を設置する人、網を設置する人、それぞれ自分の持ち場に着き作業を開始しました。

Cimg8474_3 打ち合わせの時に、網の外にいると下山するときに網沿いにぐるっと回り道しないとならないと気づき、上の途中に出入り口を作りました。

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Cimg8479 昼食後、松村宗さんは「みちくさ」横のクスノキの防寒の対策をする為、クスノキの寸法を測ることにしました。

あとのスタッフは午前中と同じ作業です。今日は合計28枚の網を張ることができました。

Cimg8489 帰りに臼沢のモミジを見ると、赤と黄色と緑が綺麗に混在しています。そして、周りのモミジは色づいているの

に今だ緑の葉が鮮やかなモミジが一本だけありました。

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Cimg8485 今日のスタッフは、松村宗雄、岡安、橋倉、済賀、そして筆者の加賀でした。(敬称略)

仙人?が森の中で根回し作業

 標高約1.300㍍の朝は身震いするほどの寒さ、氷が張りました。小鳥の水飲み茶碗に新しい水を足してやると、直にコガラが水浴びにきました。昨日(11/19)は森びとインストラクター・大塚さんのアドバイスを受け、木々の根回し方法を教わりました。

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Pb193772  本日は、「みちくさ庭」に植えようと、朝から樹高2㍍程の木の根回しをしました。正会員・島崎さんが手伝に来てくれたので、筆者含めて3人の根回し作業はスムースでした。

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Pb203781  根回しをした木は、オオカメノキ、ナナカマド、ナツハゼ、アオハダ、コシアブラ、ホウノキでした。足元のスギゴケを観ていると寒そうでした。

Pb203774  二人の作業様子を見ていると、静かな森の中で仙人が森作業している雰囲気でした。仁平さん、島崎さんお疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

体験の積み重ねの大切さを実感した足尾・松木沢の「秋の感謝デー」

17日までの天気予報とはうってかわって、18日の秋の感謝デーは晴天。久しぶりの感謝デーに参加して心地よい汗を流した。

Pb181723  筆者は臼沢の森西の獣害防止柵設置を手伝った。ハンマーや針金゛の道具を持って現場に行くと、2005年に植えた木々が赤や黄色い葉を残していた。

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Pb181714  臼沢の森西は傾斜35度もの急勾配、手ぶらでり登ろうとしても草を頼りに這うような格好をしないと登れない地。何度も滑り落ちそうになりながら、やっと防護柵設置する山の中腹にたどり着くことができた。

Pb183752  現場では、金網を固定する人、杭を打ちと管パイプを刺しこむ人、二人一組に分かれての作業となった。筆者は管パイプを刺しこむ作業を行った。清水副所長と連携プレーでスムースに打ち込んでやろうと思っていたが、岩場と急斜面では一瞬の気の緩みも許してはくれない。5キロ以上もあるハンマーで杭を打ち、管パイプを設置する作業で、私は清水さんにいのちを預けた思いになってハンマーを打ち込んだ。何度もパイプの頭を叩いても杭は深く刺さらなかった。何度も叩いたが杭はグラグラしてハンマーが命中しない、何度か清水さんを危ない思いにさせながら無事に刺すことが出来た。

Pb181709  昼食・交流は、鎌田夫人と鈴木イツ子さんに作っていただいた具沢山のけんちんうどんをごちそうになった。交流では、自然の恵みの有難さを語り合い、年末までの森作業の予定などを話し合った。

Pb183729  清水さんが作業小屋にソーラーパネルを設置し、小屋に灯りがともった時には拍手喝采となった。脱原発!の声が寂しくなり、他方では再稼動や稼働延長が行っている政府と電力会社。私達に求められているのは、出来ることを暮らしに取り入れる具体的な実践であることを実感した一日になった。参加された皆様お疲れ様でした。(理事 大野昭彦)

2018年11月18日 (日)

真っ青な空の足尾松木沢で、自然の恵みに感謝しながら森作業

 今年最後の感謝デー。天気は秋晴れで、最後の輝きを見せてくれている紅葉の遥か上空には飛行機が飛んでいました。

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Photo_8  今日は「秋の感謝デー」、15名の皆さんが集まってくれました。本日の森作業は臼沢の森西の獣害対策用の柵設置、「みちくさ庭」の植樹、昼食の用意そして「どくだみ荘」では書類の整理でした。

Photo_4 Photo_3 11月になっても花を咲かせるビロウドモウズイカ

 森びと広場では簡単な打ち合わせをした後、即、3グループは作業開始。臼沢の西では、スチール製の柵と支柱を急斜面に荷揚げして、幅2㍍の柵を設置しました。

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 Photo_12  「みちくさ庭」では、カエデ、シラカンバ、カツラ、シダレザクラを植えました。造園業を営んでいる森びとインストラクターの大塚さんの指導で大きめの木々を植えました。

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Photo_16  舎人の岡部君はドローンを飛ばして感謝デー全体の撮影をしていました。どんなふうに写っているのか楽しみです。

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Photo_26  昼食は、仁平スタッフ、鎌田順子さん、鈴木イツ子さんがけんちん汁温麺を作ってくれました。その他は、足尾町でいつもお世話になっているお店の女将さん手製のコロッケをいただきました。

Photo_19 シダレザクラ3本

 昼食をとりながら意見交換をし、一休みした後は太陽光発電による作業小屋の電燈を設置しました。東京事務所副所長・清水さんが一セット15.000円で揃えた太陽光セットを設置してくれました。Photo_20

Photo_22  15時を過ぎると薄暗くなる作業小屋に再生エネルギーによる灯りがともりました。全員感激の拍手でした。この発電は、太陽のエネルギーをバッテリーに1週間蓄電し、最低週一回の作業日には灯りをともしてくれます。このセットは先月、那須町に住む中村さんから教えて頂いたものです。停電時、災害時にはとても便利な電気で、スタッフの皆さんからも好評でした。清水さん、ありがとうございました。

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Photo_24  最後は太陽のエネルギーに感謝を込めて、太陽光パネル前で記念写真を撮りました。

Photo_25  別れの前には、松村宗雄スタッフが育てた野菜をお土産にいただきました。松村さん、いつも美味しい野菜ありがとうございます。

Photo_27  「秋の感謝デー」をつくってくれた皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2018年11月17日 (土)

銅山労働者、村民の怒りや悲しみが宿る足尾松木沢の再発見?

 雨雲が早めに移動してくれたお蔭で秋晴れの足尾松木村跡でした。

Photo 中倉山を背後に寒桜咲く

 今日は、「国際観光都市日光の再発見」事業の一環を手伝いました。足尾の歴史を生かした観光地づくりをテーマにして、宇都宮大学一年生留学生(中国、台湾、ドイツ)から新しい足尾を発見していただく学習サポートでした。

Photo_2  まずは学習・討論でご馳走するコーヒーのチェックを午前中に行い、筆者は足尾の「足字銭最中」を買ってきました。皆さんに食べて頂くお茶菓子です。

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  午後1時半、留学生と重田教授そしてサポーターの高橋良子さん、日光市国際交流会副会長・山田功さんと学生たちが「みちくさ」に到着、自己紹介した後に高橋副理事長からレクチャーをしました。

1_2  髙橋さんからは、“山と心に木を植える”という合言葉の意味と森づくり、そして森に生かされている人間の未来は森に寄り添って暮らす文化の創造という内容がレクチャーされました。

Photo_3  その後は、Q&Aによる討論を行い、「臼沢の森」ゲート前まで足を延ばしました。皆さんには、ふるさとの木による森づくりの現実を観ていただきました。

Photo_4  三時を過ぎると薄暗くなりました。最後は、「松木の杜」に咲く寒桜を観ていただきました。

Photo_5  1時半という短い時間でしたが、未来を生きる世界の若者たちから「足尾isハートランド」という新しい足尾が再発見できれば嬉しいと思いながら、皆さんを見送りました。(報告 仁平範義)

 

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