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2017年5月の26件の記事

2017年5月21日 (日)

1000年の森も一本から

 昨日は、第36回「足尾・ふるさとの森づくり」を開催しました。このところの森びとイベントはお天気に恵まれる事が多く、今回も気持ちの良い五月晴れの中で、皆さんを迎えることができました。

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  北は青森から南は沖縄まで、全国各地から400名近い森ともに参加頂きました。陽射しが強かったため、熱中症も心配されましたが、事故も怪我もなく無事に植樹を終えることができ、また、その後のイベントも多くの方が参加して頂いて、主催者側としてはまずもってなによりの一日となりました。

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(391名+1わんちゃん)

 今回の植樹地は、「臼沢」と「民集の杜」でした。「臼沢」は標高1,000メートルを超える最上段まで30分近くかけて登り、約1,000本を植えました。「民集の杜」は平地ですが、石が多い足場の悪い場所で、穴を掘りながらの作業で、約3,000本の植樹でした。

Img_0553_2(臼沢、植樹風景)

P5206780_2(民集の杜、植樹風景)

 植える前は、植えきれるのかと不安に思うくらいでしたが、皆さんが本当に一生懸命作業してくださり、予定通り1本も余すことなく植えきることができました。とても暑い中での作業でしたので、かなり大変だったのではないかと思いますが、大変だった分、やりきった感は味わって頂けたのではないでしょうか?

Img_0558_2(臼沢、ちょっとマルチング(藁)がたりないので、追加します!)

Img_0573_2(民集の杜)

 お昼は、お弁当と一緒に具だくさんのみそ汁と、こんにゃくを提供しました。事務局の岡部と女性スタッフが、心を込めて作った成果がでたようで、「おいしい!」と好評を頂けたようです。疲れた身体にしみわたる旨さでした。

 午後は恒例の森とものつどい「トーク&トーク」を開きました。今回のテーマは「森の恵みに感謝、私たちは森に生かされている」でした。清水東京事務所副所長と新任の平木理事の二人の進行で、クイズをしたり、感想を頂いたりして、皆さんと一緒に楽しく有意義な時間を過ごすことができました。森のめぐみ、というものがどういうものなのかちょっとでも考える機会になって頂けたら幸いです。

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 参加いただいた方からは、「ただ木を植えるだけではなく、こうして皆さんと交流を持つ機会があるというのは素晴らしい」と言う声もあったので、やって良かったなというのが正直なところです。「たくさんの方々に支えられて、森びとがある」というあたりまえのことにも気づかせてくれた森ともの集いでした。

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 今回参加くださった皆様、本当にありがとうございました。また、まだ春を迎えるずっと前から準備をつづけてきた、スタッフを始めとするボランティアの皆さんのお蔭で、昨日の植樹祭が無事終了することができましたこと、改めてお礼を申し上げます。

P5210683_2(次の日に出てきたこぎつね、実物は100倍可愛いです。是非会いに来てください~)

今日植えた木々が順調に生育するよう、これからも定期的に育樹活動を続けていきます。是非、育樹作業にも参加くださいますようお願いします(事務局 小黒)。

2017年5月18日 (木)

“助っ人”の熱い情熱に励まされて最後の準備作業

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 明後日に開催する最後の植樹祭準備は森づくりに熱い情熱をもった“助っ人”に励まされて、90%が終わりました。今日の作業には、森びとインストラクター・山本 勉さん、鎌田順子さん、鈴木イツ子さんが急きょ手伝いに来てくれました。

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 10時には注文していた苗木が到着、打合せを切り上げて早速、荷卸し。簡易トイレも設置が終了。

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 小雨降る中で、荷卸しは30分も経たないうちに終了。民集の杜と臼沢の森用に苗木を分け、トレイとビニール袋に入れて保管しました。

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 午後3時過ぎには雷雲が見えてきたので、雨が降って有難いと思っていたら、青空が顔を出してきました。あてにならない人間の予報は止めて、苗木にはタンクから水をたっぷりかけてやりました。

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 その後、最終チェックを行い、私たちは足尾松木沢の新緑の輝きを380名の“森とも”と味わえることを楽しみに待っています。本日のボランティアは、鎌田ご夫妻、鈴木イツ子さん、山本勉さん、橋倉、加賀、済賀、仁平、高橋でした。順子さん、イツ子さん、山本さんありがとうございました。(報告・高橋佳夫)

2017年5月17日 (水)

オオルリの独唱を聴きながら最終の植樹祭準備

昨日はエゾハルゼミ、カジカガエル鳴き声を聴きながらの作業でしたが、今日は一日中小雨降る中での独唱を聴きながらの準備作業でした。

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 作業は、民集の杜に植える苗木3千本の内1.727本(4種)を選別し、植樹現場に運びました。苗木を揃えているとオオルリがあちこちで囀っていました。

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 他方では、必需品の準備点検では、横断幕の張りつけ、怪我防止のヘルメット、植樹道具、イベント用小道具等をチェックし、参加者を迎えるための必需品をすべて揃えました。

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 明日は4千本の苗木を選別し、臼沢の森用、民集の杜用苗木を揃えます。臼沢の森で植樹する方には苗木と移植ゴテを持って、611段の階段を登っていただきます。少し辛い植樹になりますが、獣害に遭った場所での補植ですので頑張ってください。

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 民集の杜の植樹は、石ころの多い平坦な地に植えますが、約300名の皆さんで3千本を植えて頂きます。明日には90%以上の準備が終わる予定です。現場のスタッフは約400名の皆さんと楽しい一日が過ごせるように、その準備を万全にしています。本日のボランティアは、鎌田、加賀、仁平、高橋俊夫、高橋でした。(報告 髙橋佳夫)

2017年5月16日 (火)

5/20・植樹祭の様子が目に描ける準備作業

昨夜は小雨が降ってくれました。一段と黄緑色の若葉が目にやき付く足尾松木沢です。岩肌が目立つ中倉山斜面の貴重なツツジが花を開きました。

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 今日は穏やかな日の下で、植樹祭の最終的準備に入りました。午前中は足尾町からお借りしたテントを運び入れました。福田スタッフが2トントラックを用意してくれたお陰で、軽トラ2台と一回で運ぶことができました。

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 苗床では、鎌田さんと松村宗雄さんが足尾で育てている苗木、鎌田さんが育てた苗木等を選別しました。

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 民集の杜では雨で固まった土を重機で撹拌しています。入口の植えたクワノキは実を付けてくれました。重機で撹拌作業していると、キャタピラの草には幼蝶が蜜をなめていました。

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 午後は、苗床の苗木選別と一年かけて彫ってきた臼沢の森銘の碑を入口に設置しました。森づくりのスタッフ魂が彫り込まれた重い石を、4名のスタッフが力づくで設置してくれました。

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 森作業の打合せと作業報告のミーティングを重ねていくと、本番の様子が目に浮かんできます。20日は多くの皆さんと地球温暖化にブレーキをかける森づくりを楽しみたいと願っています。

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 「どくだみ荘」に帰宅すると、松村宗雄さんからキャベツと大根が届けられていました。今夜は、大根とキャベツで身体を絞っていきます。松村さん、ご馳走さ様です。今日のボランティアは、鎌田孝男、松村宗雄、松村健、橋倉喜一、仁平範義、福田哲男、高橋俊夫、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2017年5月15日 (月)

いよいよ始まるみちのく八幡平の森づくり準備

足尾の「どくだみ荘」周囲ではヤマブキの花が最後の輝きを見せています。

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 そばではフジの花が甘い香りと薄紫黄色の花で虫たちを呼んでいるようです。

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 3月から準備を始めてきた足尾の植樹祭は今週末に行われます。多くのみなさんにお会いできることを楽しみにしています。

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 他方、北東北のみちのく事務所は、来月24日の植樹祭に向けた準備が始まります。GW最終日の7日、八幡平市の苗床を訪れた泉山理事からは雪解け後の苗の様子が知らされてきました。この苗木(上の写真)の何本が植樹祭に使われ、極酸性の土地を中和させた地で根を張ることになります。

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 苗木たちに「頑張れよ!」と声をかけたくなります。いよいよみちのく事務所でも森作業が始まります。苗木たちは大きくなって、写真のような実(写真上:東京では桑のみが大きくなりつつある)をつけてほしいものです。(報告 高橋佳夫)

2017年5月14日 (日)

何があろうとも「現場・現場・現場」の重要性を実感した作業

 昨日(13日)は、事務局の作業集中日として、日頃スタッフの皆さんにご迷惑をおかけしっぱなしのため、現場の苦労を我がものとしようと企画し、実行しました。

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 事務局の加賀さんの指示のもと、5月20日の植樹祭会場の一つである臼沢の森(急斜面)に篠竹を刺し、500穴を掘りました。植樹会場への611段の階段を登る際は、2005年から植樹をし、小さな森へとなってきたことを実感しながら、当日参加者を迎えて、どのようなことを話し、参加者に感じ取っていただき、再び訪れていただけるかを考えながら一歩一歩登っていきました。

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P5132943_2 雨が心配されるなかでの作業でしたが、少しへっぴり腰ながらも、参加者の負担を少しでも軽減できるよう、穴を掘ってきました。また、松井理事と水落事務局次長は鎌田スタッフの指導のもと、階段の修復を行いました。当日は怪我なしで植樹祭を終えたいものです。

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 下山後は、事務局の岡部くんと大野理事の奥様によるこんにゃくと汁で冷えた身体を温めることが出来ました。

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 午後は、高橋副理事長と橋倉スタッフが栃木放送にラジオ出演をされ、足尾での森づくりや5月20日の植樹祭について約1時間話をするというので、みなラジオに耳を傾けて、自分のことのように緊張しながら聞き入っていました。途中、鎌田スタッフに対して、生中継の電話が入り、さすが最年長の鎌田スタッフが食害防止用ネットに引っ掛かりもがいていたカモシカを救出されたことをはじめ、堂々と現場の生々しい様子を語っておられました。

 その後は、もう一つの植樹会場である民集の杜(緩斜面)に刺す篠竹を1700本ほど皆で作りました。

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 さぁ、5月20日の植樹祭まであと1週間となりました。参加者は350名を超えるようです。350名を迎え入れるために現場に入って、五感を使って肌で現場を感じることの重要性を改めて感じることができました。残り1週間、万全の体制で参加者の皆さんを迎えるよう、理事会及び事務局・事務局スタッフは全力で臨みます。心よりお待ちしております。

(事務局・小林敬)

2017年5月12日 (金)

カモシカも気になる臼沢の森?

 パステル調の黄緑色が輝いている臼沢の森。今日の午後は、植樹祭会場の臼沢の森最上地の作業をしました。民集の杜の培養土移動と民集の杜で一番ロケーションが良いと思っている「糺の石」を整地しました。

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 昼食後は、611段の階段を登り、臼沢の森植樹会場のマルチング用枯草集めと穴掘りをしました。途中、実生が若葉を恥ずかしそうに広げていました。

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 それぞれが道具を担いで急斜面を登り、あと30m程のところでカモシカの姿を発見。

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2 Photo_3  よく観るとカモシカがネットに絡まっていました。筆者が「素早く救おう!」と声をかけ、全員でカモシカに絡まったネットを外し、逃がしてやりました。空にはトンビが飛んでいましたが、残念そうでした。逃げて行ったカモシカを観た皆さんは、「今日は良いことをやりましたね」、という笑顔でした。

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 その後、最高齢の鎌田さんは水を飲んで枯れ草刈りの準備。枯草集めと穴掘りに分かれて作業を進めました。植樹用の穴は二人で100掘りました。

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後2時間ほどの作業でしたが、皆さん気分は満足そうの様でした。中倉山の北斜面ではカモシカを観かけますが、臼沢の森でカモシカに遭ったのは初めてでした。昨日の蛇の歓迎と本日にカモシカに遭えたということは、私たちが育てている森が気にかかるのでしょうか。

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 そう考えると嬉しくなる森作業でした。本日のボランティアは、鎌田、橋倉、仁平、東城、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2017年5月11日 (木)

足尾・ふるさとの森づくり準備に遠方から友が来てくれた

 足尾・ふるさとの森づくりまであと9日となりました。天気は下の写真の様に青空がとてもきれいな西風が強い晴れでした。

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 今日は福島県から東城さんが助っ人に来てくれました。朝5時に家を出て、8時半には足尾ダムに到着。私たちと合流して現場に向かいました。南相馬市の復興事業のひとつである森の防潮堤づくりを応援している東城さん。「森の防潮堤づくりではお世話になっているから、手伝いに来た」と、東城さん。今日から14日まで森作業を一緒にします。

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 現場に行くと、東城さんを迎えてくれたのはシマヘビでした。「これは縁起が良い」と作業に力が入りました。初めての重機運転に挑戦してくれた東城さんでした。

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 今日の作業は、民集の杜植樹会場の全体が分かるようになるまでの準備でした。日光市の大和木材店さんから提供されたマルチング用樹皮を会場に置きました。植樹会場の測量の結果、民集の杜植樹会場の面積は約1.200㎡、苗木は3千本植えることにしました。

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 本日のボランティアは東城、高橋、仁平でした。(報告 仁平範義)

2017年5月10日 (水)

足尾・ふるさとの森づくりが栃木放送(ラジオ)で紹介されます

 昨夜から午前中に小雨が降りました。しっとりした空気は人間にとっても木々にとっても清々しい気分になるようです。下の写真は臼沢の森のパステル調に化粧した若葉たちです。

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 こんな気分の中で森作業が始まり。午前中は植樹祭で植える苗木たちを支える篠竹と幹を縛る麻紐をセットにしました。昨年の植樹祭では、この麻紐が参加者にいきわたる方法が遅くなってしまったので、竹に紐を挟んでおくようにしました。午前中で1500本作りました。

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 午後は、民集の杜では黒土を運び、15時半頃までに終了させました。

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 臼沢の森では、植樹後のマルチング用の枯草を刈り、まとめました。1千本の苗木のマルチングなので後一日はかかる見通しです。

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 16時過ぎ、13日の森作業の打合せを行って本日の森作業は終わりました。ボランティアは、鎌田、加賀、仁平、高橋でした。

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 週末の13日、当委員会は栃木放送(ラジオ・1530kHz)の「土曜ちゃっかり亭」に生出演することになりました。ちゃっかり女将の臼井佳子さんからインタビューを受けます。時間帯は、14時~15時の間です。番組では、足尾の森づくりと森びとの活動を報告したいと思っています。(報告 高橋佳夫)

2017年5月 9日 (火)

苗木たちの元気な若葉に励まされて植樹祭の準備

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 足尾・松木沢は新緑が眩しくなっていました。森びと広場の遅い桜はどんよりとした天気の中で若葉と花は灰色の空気を明るくしくれていました。写真下3枚目のサクラの奥は臼沢の森の若葉です。

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 今日から20日の植樹祭の最終的な準備に入りました。作業の打ち合わせをした後、まずは苗たちに撒水。

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 民集の杜では開墾した所に黒土を運び入れました。今日の作業は埃だらけの先月の森作業風景ではなく、しっとりとした空気の中での作業でしたので目にも気持ち的にも優しく感じました。

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 臼沢の森では、獣害防止の最後の作業を行いました。漁網をネットの下に巻きつける作業を一周約300m行いました。このメンバーは作業を14時まで行い、遅い昼食で済ませてくれました。

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 15時頃、民集の杜の木々たちが新緑を輝かしている様子を目に焼き付けようと、3年前から植えた元気な木々たちに触れてきました。

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 植樹祭後のカラカラ天気が気になって撒水をしたこと、年に2回の草取りをしたこと等を想い出しながら、「やっぱり、3年間の草取りは大事だ、木は根、根は土だなぁー、」と宮脇昭最高顧問のアドバイスを実感していました。

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 二年前に植えた木々は2mを超えていました。

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 苗たちに元気をもらった私たちはホットコーヒーを飲みながら、昨年の植樹祭の反省を繰り返さない植樹方法を話し合って帰路に着きました。本日のボランティアは、鎌田、松村、松村健、小川、仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

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