カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2094件の記事

2018年3月20日 (火)

実家の暮らしを和ませてくれたスイセン、足尾でも黄色い可憐な花をみせてくれ!

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるが、明日は彼岸の中日。今日の足尾の朝の気温は6度。天気予報によると明日は今年最後の雪が降るかもしれない。

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Photo_8  昨夜から雨が本降りでしたので、朝早くに森作業中止をスタッフに連絡し、橋倉スタッフを待った。大和木材店(福田社長)のご厚意でマルチング用の樹皮を入れる袋(フレコン袋)を大和木材店まで運ぶために足尾入りする橋倉さんを待っていたら、福原さんがやってきた。実家の雪かきや仕事で足尾入りが出来ない彼のおもいを受けて、本日は三人で森作業を行った。

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Photo_5  昼飯前の作業として、「松木の杜」に侵入していた鹿の追い出し、その後は、「松木の杜」で枯れているヤシャブシの片づけを行った。

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Photo_7  昼食後は、ハウス内の苗木を下の苗床に移動。運びながら、衰弱していた苗木に元気な芽をみせてくれよ!と声をかけながらの作業を行った。

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P3200313  最後は、福原さんが実家に植えていたスイセンを持ってきたので、「森びと広場」西側の土留め柵のある斜面に植えた。福原さんは両親がまもなく実家を離れて一緒に生活することになるから、とその思いをスイセンに宿して植えていました。(報告 高橋佳夫)

2018年3月17日 (土)

家族や社会のマナーやルールは草木からのプレゼント?

 明日は「春の彼岸入り」、早いもので今日は桜の開花宣言が出された東京都。気象庁によると平年よりも9日早い開花という。外に出て桜の蕾を観ていると何故かウキウキする。今年は誰とどこで花見をしようか、と考えてしまう♪

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P3140256  ところが騒音がうるさいコンクリートジャングルに足尾踏み入れると、そんな気分は消えてしまう。ベンチに座ってどうしてそんな気になってしまうのか、と考えるとそこに草木が存在していることが分かる。不思議だなあー!と思う。

P1219882  春の楽しみ、ウキウキした気分を与えてくれるのが草木。そして楽しみを思い起こすきっかけをつくってくれているのが桜なのだ。そこには、友だちや社員の、あるいは家族の心を紡いでいる。それは人が絡み合って生きていく社会のルールやマナーに結びついている気がする。

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P3140258  社会や組織は、理屈では図り知れない気持ちが重なり合っていることを発信してくれる草木に、明日は乾杯したい!♪(理事 髙橋佳夫)

2018年3月14日 (水)

春めく足尾の森作業、抜群の技術とチームワークを学びました

    足尾の森作業では先月から若い女性がシニア達の顔を和ませています。森ともの太宰初夏さんが森びとへの仲間入りのために森づくりを学んでいるからです。昨日も太宰が森作業の実習に来てくれました。その彼女から報告が送られてきましたので、紹介します。

 昨日(13日)10時の足尾松木沢の気温は10℃前後、1時間もすると19℃まで上昇しました。昨日は早春を満喫できた快晴の中、色々と学びながらの森作業を体験できました。 

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 午前中は苗木を植える直径20cm程の穴を鍬で掘る作業。穴を掘っていると5割の確率で出てくる釘(ネットを抑えていた金具)に鍬の歯が痛まない様に穴を掘っていると、鍬の留め金が外れてしまいました。近くの石で金具を打ち直し、作業を再開しますが直ぐ外れてしまいました。松村(宗)さんと橋倉さんがその事態に気づき、「鎌田さんに任せてみなさい」と声を掛けて下さいました。鎌田さんは1分も経たずに直してくれました。なんと、私は留め金を逆に取り付けていました。「自己流でやらずに経験者に見習って覚えよう。」と反省しました。

Photo_3  その後、荷揚げした杭(杉の縦杭20本、横杭10本は福原さんが加工して持参してくれました)を使って、下山しながら階段の補修を行いました。段差が大きい箇所や古い杭を見極めながら、手早く補修しました。カケヤを打つ方向、踏み場の固め方を誰もが熟練していて、木材を下ろし、溝を掘り、杭を打ち、平す作業が連携プレーで進みました。 

Photo_4  午後の作業は昼食を食べながら検討し、育樹用のホースを苗床まで引きました。その手際の良さに驚きました。私はツルハシで溝掘りをしましたが、ツルハシを持つ手がしびれる頃には、作業が終わっていました。鍬の取り扱い、長持ちする杭作り、ホースのジョイントの脱着と地中に埋める時の注意点など、手際の良い熟練メンバーの技術、チームワークを学んだ一日でした。

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Photo_6   周りではネコヤナギの芽が膨らみ、センチコガネが歩き始める春の日でした。「みちくさ」では、松木渓谷周辺の空を眺め、写真を撮る男女が楽しんでいる様子でした。自然の恵みを人が受け入れ、その有難さを感じる季節が始まった気がしました。本日のボランティアは、岡安、加賀、鎌田、小井戸、仁平、橋倉、福原、松村(健)、松村(宗)そして新人の太宰でした。太宰さん、お疲れ様でした。(報告 加賀春吾)

2018年3月12日 (月)

春の風が“東京に森と暮らす街づくり”運動を運んできました♪

 東京ではウグイスが鳴きはじめました。早咲きの桜ではヒヨドリが蜜をなめていました。昨日は、心を洗い直し、東京都内でも森づくり運動ができそうなフォーラムに出席してきましたと、森びとに感想文が送信されてきました。

P3110227  筆者の仁平さんは、「3.11から7年目でしたので、参加者全員で黙とうを捧げました。私の心の中では、いまもなお原発事故の不安が消えないことに怒りを感じつつ、7年間付き合ってきた南相馬市民との友情をさらに強めていきたいと願いました。

P3110239  東京都生協会館で開催された「フォーラム これからの東京の森づくり 森と暮らすまちづくりを考える」では、東京都にどんぐりを植える取り組みを通して自然環境を学び、行動し、広め、市民、区民の参加を広げていくという開催趣旨が述べられました。さらに、地球の温暖化は深刻であり異常気象の原因の一つは人間の暮らし方、市民、行政、政治の努力で温室効果ガスの削減に努めていかなければならないとし、政治を変える力を都民が創りだす、そのきっかけが「森と暮らすまちづくり」であるとテ-マが提案されました。

P3110249  フォーラムでは、①88年の歴史をもつ武蔵野台地につくられた「環境を守る森」の成果、②世田谷での都民の森づくり③国立市役所と市民の花と緑のまちづくりが報告されました。私が感動したのは、国立市の“路地庭での森づくり”の取組でした。私たちが初めて体験している少子高齢化社会、異常気象の猛威に怯えてくらす社会の課題に挑戦している姿とその意味の深さに共感しました。フォーラムを企画運営された皆さん、大変ありがとうございました」(仁平範義)

P3110236  仁平さん、感想文を送って頂きありがとうございました。出会いを大切にして、東京に「森と暮らす街づくり」運動ができるように当委員会も努力していきます。(理事 髙橋佳夫)

2018年3月10日 (土)

南相馬市の“サポセン”に初参加、元気とやる気をいただきました

 3月10日、第7回サポートセンターフェスティバル(サポセン)が、南相馬市原町区福祉会館で開かれました。応援隊は初めてのブースを出展しようと、そのために先月27日の事前説明会に出席、その後も準備をしてきました。

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Img_1161  本番の今日、参加者に私たちの活動を分かりやすく理解をしていただくために、DVDの放映や育苗場で育てている苗木を陳列するなど、ひときわ目立つブースを作り上げました。

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Img_1175  家族連れのお子さんたちにも興味をもっていただき、「今年の植樹祭に参加したいのですがいつ頃開かれるのですか」「全国植樹祭はだれでも参加できるのですか」等の質問を受けました。初めての経験とはいえ、多くの出会いがあったフェスティバルでした。

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Img_1173  講演に招待されたタレント・なすび(福島県出身:前回の鎮魂復興市民植樹祭に参加)さんからは、「何事にも諦めなければ叶わない夢はない」「目標・目的をもって継続し一緒に挑戦をしていこう」と熱い元気と勇気をいただきました。彼とは一緒に記念写真を撮り、松林副代表は帽子にサインを頂きました。

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Img_1165  応援隊は、今年も市民の皆さまと心ひとつにして活動していく意思を固め、散会しました。運営委員をはじめ関係者の皆さまお疲れ様でした。(報告 東城敏男)

2018年3月 9日 (金)

樹木たちの“春の目覚めの深呼吸”を分かち合いたい

P2209989  足尾松木沢で森作業していると透き通った青空が美しい。そのように感じるのは筆者だけではない。6日に現地を訪れた矢ケ崎朋樹氏(国際生態学センター研究員)も「きれいですねー!」と言い、橋倉スタッフもそのように言っていた。

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Img_4686_640x480  春の光が鮮やかに感じるこの頃、足尾の木々たちは“春の目覚めの深呼吸”をしているようだ。14年前から植えている「臼沢の森」を観ると、淡い霞んだパステル調のピンク色が日ごとに濃くなっていく。この期間を筆者は“森の春祭り”と呼んでいる。その期間は啓蟄から4月下旬頃にかけて、寒さに耐えぬいた枝先の蕾が膨らみ、若葉が顔を出す間で、気持ちが森に溶け込んでいく期間でもある。

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P2230138  今月下旬(3/25)は当会の第13回通常総会が招集されている。「生存が不安定な時代」という未来から樹木の息づかいと私たちのスタンスを捉え、今、何をすべきか、を議論していきたい。私たちの命が森(草木)に支えられていることに感謝しながら・・・。(理事 髙橋佳夫)

2018年3月 5日 (月)

現場や社会の動きを見極める知識と知恵を研ぎ澄ませて森作業

P3226369_640x592  時が過ぎるのが早いもので明日は暦の上で啓蟄。イギリスでは「東の怪物」という寒波が襲来して、一時ライフラインがストップしたという報道。欧州、アメリカそして日本でも寒波が暮らしを脅かした年末から新春。やっと春の風や香り、そして待ちに待った鮮やかな花が咲きだした。

P3226342_640x480  足尾でも下の写真のような雪景色は無くなり、霜柱が溶けだすと同時に虫たちが動き出す。草木は溶けだした水分を吸い上げ、温かくなった陽の光と光合成して栄養をつくりだす。

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P5174740  虫たちの働きはやがて草木の栄養になり、草木はそのお返しとして虫たちに若葉や花の蜜などで恩返しをする。食物連鎖のはじまりである。この社会の一員が私たち人間。

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Photo_2  いよいよ明日から3月の森作業がはじまる。今年はどんな森をつくるのか、培った知識と知恵で森を予測をしていく。何事も自然界や社会の動きを見極めることからはじまる。樹木たちも命をかけて生きようとしている。生物社会の一員がその社会を壊してはならないように、明日は現場で森づくりの知恵を研ぎ澄ます。(理事 髙橋佳夫

2018年2月23日 (金)

鮮やかな青空に白い輝きが映える足尾・松木沢

 朝、いつもの時間に窓を開けると一面が真っ白。10㌢程の積雪、朝食後、隣の住人から雪かき用具を借りて除雪をしました。9時頃には、「森びらき」のオープニング用動画を撮影して、森びと広場に向いました。

P2230127  以下、足尾・松木沢の雪景色をご覧ください。

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P2230137  「森びと広場」は無風で春の陽がとても気持ちが良く、水分が少ない軽い雪が溶けていくかすかな音?を聴きながら、午前中の作業は桜に追肥をしました。

P2230140  午後は明日の「冬の感謝デー」の準備をしました。明日は臼沢の森に登って、植樹祭用の穴を掘る予定なので、凍土の暑さを測ってみると10㌢程ありました。どうするのかは、明日、スタッフの皆さんと話し合います。

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P2230166  本日は、仁平と高橋が担当しました。ちなみに明日は45年前に足尾銅山が閉山になった日です。(理事 高橋佳夫)

2018年2月22日 (木)

冷えた身体に嬉しい“サバ水煮温蕎麦”の味

 中倉山の頂上付近を見ると雪が降るのではないかと心配でしたが、今日は冷たい風が吹いたり陽が差したりする一日でした。

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 すべての枯草を集めてしまおうと張り切りましたが、遅い昼食までには終わりませんでした。昼食は冷えた身体を温めようと、サバの水煮缶の出汁で味付けをしたキャベツと油揚げ入りの簡単で安い温蕎麦をつくり、塩分を欲する胃袋に流し込みました。

5         目印に黄色いリボンを付けた小さな幼木

6  食後、仁平さんは太宰さんを日光駅まで送りました。帰って来た仁平さんは、「日足トンネル」を出た途端、周囲の景色は真っ白だよ!と言っていました。

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8  足尾では、雄鹿が「早く帰ってくれ!」という顔をしていたので、「どくだみ荘」へ帰りました。本日のボランティアは仁平、太宰そして筆者でした。(理事 高橋佳夫)

2018年2月21日 (水)

冷たい風が吹く臼沢の森の枯草刈りは終わりました

 今日の朝8時半、足尾森びと広場の気温は-1度でした。冷たい風が頬に当たると痛い感じがしました。

Photo  作業は昨日に続き、臼沢の森の枯草刈りでした。500段ほどの階段を登り、10時には現場に到着。作業打合せでは遅い昼食までの13時までには終了させよう!と決めたので、写真の様な枯草は全て刈ることができました。

Photo_2                  刈る前の枯草

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Photo_3                 刈った跡の斜面

P2210072  枯草を刈ると地表には緑色した草が太陽の光をまっているようでした。枯草や落ち葉の下には春を待つ草たちの息づかいがしているようでした。

2_2  遅い昼食後は「民集の杜」を観察しました。小枝ではエナガが餌を探していました。

Photo_4  足元を見ながら散策していると、ヤマザクラの幹がかじられていました。葉の跡や食われた高さからして野ウサギが食べたようです。幹の周囲半分程がかじられていたので枯れることはないようです。

Photo_5  帰路に着く頃には鹿たちが「早く帰ってくれ!」という顔つきで草を食べていました。

Photo_6  今日のボランティアは鎌田、太宰、仁平そして筆者でした。(理事 高橋佳夫)

 

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