現場や社会の動きを見極める知識と知恵を研ぎ澄ませて森作業
時が過ぎるのが早いもので明日は暦の上で啓蟄。イギリスでは「東の怪物」という寒波が襲来して、一時ライフラインがストップしたという報道。欧州、アメリカそして日本でも寒波が暮らしを脅かした年末から新春。やっと春の風や香り、そして待ちに待った鮮やかな花が咲きだした。
足尾でも下の写真のような雪景色は無くなり、霜柱が溶けだすと同時に虫たちが動き出す。草木は溶けだした水分を吸い上げ、温かくなった陽の光と光合成して栄養をつくりだす。
虫たちの働きはやがて草木の栄養になり、草木はそのお返しとして虫たちに若葉や花の蜜などで恩返しをする。食物連鎖のはじまりである。この社会の一員が私たち人間。
いよいよ明日から3月の森作業がはじまる。今年はどんな森をつくるのか、培った知識と知恵で森を予測をしていく。何事も自然界や社会の動きを見極めることからはじまる。樹木たちも命をかけて生きようとしている。生物社会の一員がその社会を壊してはならないように、明日は現場で森づくりの知恵を研ぎ澄ます。(理事 髙橋佳夫
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