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2013年9月の15件の記事

2013年9月30日 (月)

鉱毒に耐え抜いているブナの子を授かる

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 朝7時15分の「みちくさ」は冷えていました。気温は12度でした。今日は鎌田、小川、橋倉、加賀スタッフの4名が足尾アルプスの中倉山にアタックしました。みちくさから見上げる中倉山は真っ青な秋晴れを背後に4名を待っていました。

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 8時登山開始から2時間後、小川スタッフから「頂上に着いた」と無線が入りました。みちくさから4名を望遠鏡で確認、望遠レンズで写真を撮ってみました。初めて登った橋倉さん、加賀さんからは「最高だぁー」と感動の声が届きました。

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 登山の目的はブナ兄弟の調査です。今年は昨年と比較して少し早い紅葉ですが、ブナ兄弟は輝いているのか、と。ブナは期待通りでした。

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 足尾アルプスの稜線に凛として枝を青空に向けて精一杯の背伸びをしているようでした。

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 少し黄色い実が弾けんばかりに枝にしがみついていました。足元を見ると実が落ちていたので少し授かりました。

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 昼食を済ませた一行は12時過ぎに下山。途中、リンドウが秘かに可憐な花を見せていました。

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 ミズナラの森では自然の恵みを沢山いただきました。その味は最高のご馳走でした。

 下山後、一行は授かったブナの実を大切に保存し、来年にはその子孫を育てたい、と言っていました。森びと栃木県ファンクラブの皆さん、鉱毒に耐え抜いて未来のいのちを支えている孤高のブナ調査お疲れ様でした。

 

2013年9月28日 (土)

原発に頼らない森と生きる暮らしの一歩を踏み出しませんか

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 今日の足尾・松木沢は快晴です。気温20度です。

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 昨日は南相馬市の苗床スタッフからメールが届きました。スタッフの皆さんは昨日、来月6日に実施される「鎮魂復興市民植樹祭」へ提供する苗を整えたと言うことでした。

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 選定は地元の造園業・箱崎さんのアドバイスを得て、主木であるタブノキ、スダジイ等をトレイに移動させました。

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 現地苗床スタッフの皆さんは1日から始まる植樹祭の前段準備の応援に入ります。

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 ブログをご覧の皆さん、来月6日は原発に頼らない未来の命を支える森の恵みを暮らしに活かす一日にしませんか。多くの皆さんの参加をお待ちしています。

 

2013年9月27日 (金)

秋の植樹、来年の森づくり環境整備ができました

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 21日から始まった秋の森作業が無事に終了しました。一週間にわたり森づくりを手伝ってくれたJREUの組合員(東北除く)の皆さん、ありがとうございました。

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 昨日は来月5日に実施する植樹祭の穴に腐葉土と黒土をすべて入れました。腐葉土の臭いがするとイノシシに穴が荒らされてしまうので、腐葉土は穴の下に入れその上に黒土を入れました。午後はいつものように南相馬市・鎮魂復興市民植樹祭を成功させるために状況を報告しました。

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 今日は、2007年に植えた絆の森が松木側の増水によって土砂が削られ、木々が流されてしまうのを防ぐために移植用の根回しをしました。

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 根回しをしたのはアセビとこぶし。砂地に生きてきたこぶしの根はがっちりと大地を抱えていましたので、作業は一本で40分位の時間がかかりました。

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 このこぶしとアセビは来年から植樹する約18000㎡の東松木の森に植える予定です。このこぶしが元気に育つと、荒涼とした地に眩しいほどの白い花を見せてくれることでしょう。

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 絆の森の一本のこぶしには実が付いていました。ほとんどが砂地なのですが、このこぶしの実を見ていると元気をもらうことができました。

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 食後には本日の作業が未来のいのちを支えてくれる森づくりであることを改めて認識し、多くの皆さんと原発に頼らない森と生きる暮らしを誓い合った一日でした。

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スタッフの仁平さん、一週間のサポートお疲れ様でした。

 

2013年9月26日 (木)

未来のいのちを支える森を世界へつくろう

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 異常気象が世界各国で荒れ狂い、甚大な被害と犠牲者をだした今夏。「原因は温室効果ガスの増加」(気象庁)にあるようです。IPPC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は6年ぶりに報告書を改訂し、その要約を間もなく発表する予定。そこでは「温暖化対策猶予なし」(25日・河北新報)という内容です。

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 24日付けの「福島民報」には来月6日に実施される南相馬市の植樹祭が報じられました。多くの皆さんに参加を呼びかけていますので、多くの皆さんに参加いただきたい。

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 この記事にもあるように福島県と南相馬市は復興事業として南相馬市の沿岸部14㌔の防災林を整備します。当会はJREUとの協働によって年間10万本・10年間で100万本の苗木を無償で提供することにし、昨年からその苗木を育てています。

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 昨日はその苗木の里親になって欲しいと、JREU東京の組合員がJR田端駅前で都民へ苗木をプレゼントしました。当会は同じ場所で、6日に開催される南相馬市の植樹祭への呼びかけをしました。

2013年9月25日 (水)

明日、福島県伊達市に嫁がれます

 秋の森作業5日目の今日は雨が降る中での作業となりました。今日はJREU新潟と八王子の皆さんが手伝ってくれました。仁平スタッフの進行のもと、橋倉スタッフから作業の説明、事務局の小林から森の生長の説明をさせていただきました。

Dscf1057_2 今日は福島県伊達市に嫁ぐ苗木1,500本(コナラ500本、ミズナラ1,000本)を苗床のトレイから種類ごとに緑と赤の網に入れました。植樹祭では20ブロックで実施されるそうなので、仕分けをしやすいように10個入りと15個入りに分けて2人1組になって袋詰めをしていきました。

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 ミズナラ1,000本を袋詰めにし終えた参加者は誇らしげな姿をしています。

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 最後にコナラ500本とミズナラ1,000本をトラックに詰め込み終わると、時間は13時30分になっていましたので、昼食としノンアルコールビールで乾杯をしました。

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 昼食後は「みちくさ」に移動し、10月6日開催の「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」を応援するの今日的意味と題したパワーポイントを提案させていただきました。日本や世界で起きている異常気象についてや私たちが南相馬市の応援していく意味について、職場に帰ってポット苗づくりを仲間に拡げていくヒントとなればと思います。

 昨1年間ポット苗づくりをしてみて、「この夏の暑さでポット苗がだいぶ枯れてしまったんですよね」「今年は多くの人に関わってもらうようにポット苗をつくっていきたい」「今日初めて足尾に来ました。こんなに緑があるとは思いませんでした」など意見が出されました。

Dscf1073 秋の森作業も残り2日です。最後まで怪我なく終えることができるようにしていきたいものです。

 JREU新潟と八王子の皆さん、雨の降る中での作業ありがとうございました。

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2013年9月24日 (火)

秋の薄化粧とおはぎを味わいました

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 今日の足尾の天気は小雨模様で、中倉山頂上は雲に覆われていました。

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 今日も秋の森作業を行いました。4日目の今日は秋雨でしたが、嫌になるほどの雨でなく、来月5日に実施する植樹祭の穴掘りをしました。今日は松木の杜に153穴を掘ることができました。

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 松木の杜は猿、ウサギ、鹿などの食害に遭って木が枯れてしまった所が目立ち、そこに捕植して混植・密植としなければなりません。今日はそのための作業をしました。

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 昼食時には、金子スタッフからおはぎをいただき、参加者全員が美味しく食べました。奥様ごちそうさまでした。

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 食後は、「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」の目的や今日的意味などを話し合いました。

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 最後には、“みちくさ”前で全員の写真を撮り、秋が近づいていることを実感しながら散会となりました。JREU水戸、横浜、高崎の皆さんお疲れ様でした。(仁平発)

石ころだらけの斜面に道が続いています

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 秋の森作業3日目。朝8時半頃の気温は15度でした。猛暑日が過ぎ去った後の足尾松木沢渓谷の山々は急に冷えているようです。

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 足尾のグランドキャニオン下では木々が色づいてきました。

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 昨日の作業も臼沢の森西に植樹するための道造りを行いました。作業前には水落事務局次長から臼沢の森を元気にしている様子が話されました。

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 植樹地は写真の様に石ころだらけです。この石ころなどを土嚢袋に入れて、段差を低くして道を造りました。

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 天気は曇天でしたが、作業現場から森びと看板を見下ろすと家族ずれがハイキングをしていました。

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 昨日はJREU東京の皆さんがミズナラ1千本提供してくれました。運んできた皆さんは丁寧に育てたミズナラをトレイに移し替えてくれました。このミズナラは厳冬に耐えて来春には若葉を見せてくれるでしょう。

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 道造り作業は13時過ぎまで行われ、昨日には約60㍍の道を造ることができました。

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 怪我もなく道を造ってくれた皆さんも満足でした。

 JREU大宮、長野、東京の皆さんありがとうございました。

 

2013年9月22日 (日)

自然は私たちを裏切っていないようです

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 今年の夏が異常気象で地球の未来を心配していましたが、その心配はないようでした。今日は足尾・松木沢に秋が近づいている様子を届けます。

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 松木川の風に揺れているススキ。

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 秋の深まりをイメージするチカラシバの穂。

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 そして桜の葉が化粧をはじめました。化粧に誘われてトンボが癒されているようです。

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 今日は、秋の森作業の二日目です。

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 秋を求めた多くの方々が高速道路に集中していますので、わが森ともも渋滞に巻き込まれて森作業に参加が出来ないハプニングがありました。

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 秋の香りが少しずつ強まっていることが感じられる中で、今日も二日目の作業をしました。昨日に続き、臼沢の森西の山道を造りました。山道は皆さんの知恵を出し合って、参加者が怪我などをしないように造りました。

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 作業が終わった後の笑顔はごらんのとおりです。この笑顔は50年先のいのち守る森を見ているように感じました。

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 作業場から見る対岸の中倉山肌は秋色です。秋はもうそこまで近づいてきています。

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 自然の恵みは私たちをまだ裏切っていないようです。(仁平発)

 

2013年9月21日 (土)

秋晴れの下で秋の森作業がはじまりました

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 秋の森作業が始まりました。天気は秋晴れ、清々しい中で晩秋から植樹をする臼沢西の森づくりの準備をしました。(写真上:左側の斜面)

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 本日からの森作業はJREUの皆さんが中心となっています。今日は、JREU横浜、高崎、水戸の皆さんが手伝ってくれました。作業前には事務局・小黒さんから臼沢の森の生長の話がありました。

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 臼沢西の森の植樹会場は今までと違ってガレ場と言ってもよいほどの荒れ地です。砂利が多く土らしい斜面ではありません。そこで、この場所での植樹は黒土や腐葉土を今まで以上に多く使用していくことにしています。今日はそのための黒土と腐葉土を1千袋以上運び揚げました。

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 作業は13時半頃までやっていただき、ノン・アルコールビールで乾杯し弁当を食べました。その後は南相馬市のいのちを守る森の防災堤づくり応援の状況報告、そして作業の感想を伺いました。

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 気の早い苗床のコナラの葉は色づき始めました。

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 中倉山を見上げると草も色づき始めていました。今年は紅葉が早い感じがします。森作業初日を手伝ってくれた皆さん、ありがとうございました。

 

2013年9月19日 (木)

いのちを支える森の防潮堤づくりにご協力ください!

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 来月6日開催される「鎮魂復興市民植樹祭」に向けて準備をしているのですが、市民の反応は良くないので心配しています。心配だけしていてもそれを改善することはできないので、昨日は、南相馬市内の11か所に植樹祭で植える苗木の一部を置いてきました。

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 市役所、小高区役所、鹿島区役所そして生涯センターの8か所に、植樹祭への参加呼びかけを目的に5種類(スダジイ、タブノキ、コナラ、シャリンバイ、ヤブツバキ)の苗木を配置してきました。ブログを見てくださっている皆さん、是非、植樹祭への呼びかけを多くの方にお願いします。(事務局・岩橋発)

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