鉱毒に耐え抜いているブナの子を授かる
朝7時15分の「みちくさ」は冷えていました。気温は12度でした。今日は鎌田、小川、橋倉、加賀スタッフの4名が足尾アルプスの中倉山にアタックしました。みちくさから見上げる中倉山は真っ青な秋晴れを背後に4名を待っていました。
8時登山開始から2時間後、小川スタッフから「頂上に着いた」と無線が入りました。みちくさから4名を望遠鏡で確認、望遠レンズで写真を撮ってみました。初めて登った橋倉さん、加賀さんからは「最高だぁー」と感動の声が届きました。
登山の目的はブナ兄弟の調査です。今年は昨年と比較して少し早い紅葉ですが、ブナ兄弟は輝いているのか、と。ブナは期待通りでした。
足尾アルプスの稜線に凛として枝を青空に向けて精一杯の背伸びをしているようでした。
少し黄色い実が弾けんばかりに枝にしがみついていました。足元を見ると実が落ちていたので少し授かりました。
昼食を済ませた一行は12時過ぎに下山。途中、リンドウが秘かに可憐な花を見せていました。
ミズナラの森では自然の恵みを沢山いただきました。その味は最高のご馳走でした。
下山後、一行は授かったブナの実を大切に保存し、来年にはその子孫を育てたい、と言っていました。森びと栃木県ファンクラブの皆さん、鉱毒に耐え抜いて未来のいのちを支えている孤高のブナ調査お疲れ様でした。
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