カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2021年3月25日 (木)

足尾・「臼沢の森」に「M&mベンチ」を造る

 足尾・松木村跡地にコブシの花が咲き始めました。今日の天気は無風でどんよりした曇り空の一日でした。森作業に集まってくれた8名の森びとサポーターの皆さんとは、久しぶりなので、ホットコーヒーを飲みながら少し時間をかけて打合せをしました。1  まずは、健康管理の話。栃木県と群馬県で広がりつつあるコロナウイルス感染に気を付ける情報交換。その後は、本日の森作業を進めるにあたっての前提的な話をしました。Photo 今日は「M&mベンチ」(上の写真)を「臼沢の森」の2005年植樹場所に造ります。Mは宮脇昭さん、mは松崎明さんで、16年前から始めた“山と心に木を植える”活動の提唱者です。松崎さんは天空の森で私たちを見守ってくれていますが、この二人が2005年の植樹祭の時、ベンチを造る場所に座って100年後の森の様子を語っていました。その場所に、間伐材でベンチを作っていましたが、ベンチは腐って壊れてしまいました。森づくりを初めて15年を迎えた区切りとして、この場所に新しいベンチを石で造ることにしました。本日は、その作業をすることにしました。2

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5 座る場所の石は大谷石にするという話になって、86段の階段を思い大谷石を運び揚げしました。ベンチは2日ほどかかると思っていましたが、なんと午前中に90%を完成させました。後は、雨や地震の力を借りて、置いた石を整えていきます。
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済賀さんと小野塚さんは苗床で、ポット苗にたっぷりと水を上げました。昼食時には、福原さんから新ショウガの酢漬けをいただきました。このショウガは福原さんの母が自慢のもので、これを味わうと春がやってきたと感じます。Photo_3 午後は、「臼沢の森」の入口に張ってある柵が劣化していますので、鹿の侵入が心配でした。その柵の内側と外側から新しい柵を張り、柵を補強しました。この作業も手慣れたもので、2時間で終わりました。作業小屋に戻って、ストーブの煙突掃除を行い、本日の作業を終了させました。Photo_4

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2_2 サポーターの皆さんは、松村宗男さんが用意してくれたカキ菜をいただき、「今夜は、辛子醤油のカキ菜で一杯だー!」と帰っていきました。松村さん、ありがとうございました。本日の作業は、鎌田、松村宗、福原、加賀、済賀、小川、小野塚そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

 

2021年3月23日 (火)

大地と海洋の森に寄り添える暮らしを望む

東京都内ではソメイヨシノが満開を迎えました。花の蜜をなめる生き物たちはこの速さを感じとっているのでしょうか。

Photo  「100年に一度の大雨」、「観測史上最高の○○」と、これまでの人間の基準が暮らしを脅かしています。当然、他の生きものもそのような生息環境にいるのかもしれません。

Photo_2  新聞報道によれば、海の森も衰弱しているようです。四国の太平洋側沿岸では、海水温度が上昇し、南方系のサンゴが増え、海藻の生育が悪化しています。高知県では、藻場が激減し、昆布の一種のカジメが姿を消し、それを餌にするアワビが激減だと言います。海水温度の上昇はオニヒトデの増殖をもたらし、南方系のサンゴもオニヒトデに食べつくされているようです。

P2214261  大地の草木の葉などや海の海草など餌にする生きものたちの生息環境が激変しています。この激変は私たちの暮らし方をも激変させることにつながってくるでしょう。

P2234303  私たちの生活の基盤の今後を考えると、人間を含めた生物が生きていける自然環境の保全に欠かせない大地の森、海洋の森に寄り添うことのできる社会へ、その仕組みを激変させなければならないのかもしれません。皆さんの知識と知恵を出し合い、その案を実現する心をひとつにすることが求められているようです。来月から、森びとはそのアクションをはじめていく計画です。(広報スタッフ・高橋佳夫)

2021年3月19日 (金)

自然をたたえ、生物をいつくしむことを感じて森作業

 明日の春分の日を前の今日(3/19)、今年2回目の森作業を行いました。いつものようにホットコーヒーを飲みながらの作業打ち合わせ。前回に引き続き今日の作業は、ポット草取りと水撒き、苗木のチェック、トレイの整理を行う事にしました。

12021319  シャリンバイのポット内は追肥したこともあって、他の苗木よりも草が伸び、草取りは大変でしたが、苗木もスタッフの心もスッキリしましたのでよかったです。

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2021319_2  休憩タイムには、山田スタッフからのお茶、佐藤スタッフからはお菓子をいただきました。天気の良い日に、笑いながらの楽しいひと時は健康によいと感じました。

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2021319_7  松林副代表からはカボチャの種の差し入れがあり、秋の収穫際にはみんなで持ち寄ろうとの話しがあり、4月からの森作業は苗木の補植・草刈りに重点を置いていこうとの話がありました。話の中では、「春分の日」とは、自然をたたえ、生物をいつくしむ日であるということも改めて感じ取りました。

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12021319_2  次回の作業日を確認し、本日の作業を終了しました。帰宅途中、松林副代表と筆者は第1回植樹会場(2013.10・6)に向かい、ヤマザクラの開花の様子を見てきました。ヤマザクラはまだ蕾でした。周りの木々は樹高3~4メートル程に生長し、防潮堤として機能できる森に向かっている様でした。嬉しく思いました。

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12021319_4  今日の森作業は、渡部、菅野、松林、小川、山田、道中内、松本、佐藤(正)、今野、そして筆者でした。(報告・東城敏男)

2021年3月17日 (水)

春らしい陽気の中で、爽やかな汗を流した森作業

 今朝の足尾松木の里は雲一つない青空。気温も8℃とかなり暖かい陽気となりました。今日は月に一度の作業集中日です。10人のスタッフがボランティアに集まってくれました。早速、恒例のコーヒーを飲みながらの打ち合わせを行いました。

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5月から始まる「里親植樹」を行う会場の臼沢西の森は、ウサギが柵の下に穴を掘り、柵内に入り植樹した木の芽を食べているようで苗木の頭がカッターナイフで切ったようになっています。そこで、ウサギが入れないように、柵の下に金網を張ることにしました。また、本日は「里親植樹」で植える苗木を搬入することになっています。7人と3人に分けて作業に取り掛かりました。

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Img_1216_2 臼沢西の森金網班も現地に向かい、西の端から二手に分かれてぐるっと一周に、緑色の金網を取り付けていきます。

Img_1233Img_1222Img_1245 Img_1248 午後は、彼岸の入りということで、松木村のご先祖様にお祈りするため鎌田さんが花を持ってきてくれましたので、松木の里にあるお墓に花を手向けてお参りしてきました。Img_1239

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獣害対策も万全に行い、臼沢西の森の木の里親になってくださる方に、何年後かには元気に育った森の姿を見せたいと思います。

Img_1251 本日のスタッフは、鎌田、松井、山本、大野、小川、福原、濟賀、小西、小野塚、筆者でした。

(報告:加賀春吾)

2021年3月11日 (木)

早春の中倉山ブナ保護と苗木受け入れ準備 

 本日(11日)の足尾・松木沢の「森びと広場」到着時点での気温は2℃でした。先に到着した大野さんがストーブに火を付け、小屋を暖めていました。全員そろったところで打合せ、責任者の加賀さんから、中倉山のブナ保護の準備登山と17日に納品する苗木の受け入れ準備をすることにしました。

 ブナ保護は筆者と小川SPの二人。培養土(10L)と植生袋と道具を背負い登山口からスタート。Photo_9

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 早春を感じる山道を落ち葉を踏みながら、太陽の暖かい恵みを受けて登りました。約1時間40分で頂上と稜線到着しました。早速、荷物を降ろして、植生袋に培養土を入れ、流されないように金属の金具を打ち込みました。ところが土が凍っていたので、容易に刺さりませんでした。

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 今年初めてブナに会うことが出来ました。煙害に耐え抜き、100年以上も生きている姿を見ていると、いつも元気をもらえます。そして、ブナの力強い生命力が、10年前の巨大地震と巨大津波に被災した方々、原発事故で避難を強いられた方々に届いてほしいと願いました。いつものことですが、中倉山の「無言の語り木」には森と生きることの大切さを教えてもらっています。

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3年前に設置した植生袋には充分な草が生えていました。土砂流失が止まっています。

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森びと広場では、臼沢西の植樹地の獣害のネットをビニールハウスに収納しました。

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また、暖かくなってポットの土が緩んできましたので、苗木に散水をしました。Photo_21本日の作業は、大野、加賀、小川そして筆者でした。(報告・済賀正文)

2021年3月 8日 (月)

森の防潮堤よ!新しい故郷の希望の森になってほしい

Uff0e  本格的な春もすぐそこまで来ている本日(3/8)。南相馬市応援隊メンバーは暖かい陽射しの中で、森作業を行いました。現場近くの神社から苗場には、梅の甘い香りが海風に運ばれてきていました。その方向を観ると、白い花が春霞の雰囲気を醸し出していました。甘い香りを嗅ぎながらの森作業へ向かうメンバーの気持ちを穏やかにしてくれました。

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Uff0e_3  コーヒーを飲みながらの作業打ち合わせでは、防風ネット外し、培養土の積み下ろし、撒水とタンクへの給水を行うことにしました。

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Photo_6  あと3日もすると東日本大震災・フクシマ原発事故から10年です。「鎮魂と復興」といえど、10年経っても原発事故による放射能汚染によって故郷に戻れない帰還困難地域等や津波による行方不明者がおります。私たち応援隊は、被災者に寄り添いご冥福を祈るために祈念植樹(シロダモの苗木40本)と海に向かって黙とうを行いました。

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Uff0e_6  2月の森作業で福島中央テレビの取材を受けた応援隊副代表・菅野さんは、今月11日の18時から放映されることになったそうです。ご覧になってください。今日の森作業は、渡部、菅野、松林、岩橋、道中内、岩橋(恵)そして筆者でした。(報告 東城敏男)

2021年3月 5日 (金)

猿のじゃれ合い、鹿の試練を感じる足尾・松木沢の早春

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Photo_2  日毎に早春を体感できる足尾・松木沢。昨日(3/4)の天気は快晴、朝9時の気温は2℃でしたが、昼には13°Cに上がりました。

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Photo_4  鎌田サポーターを待っていると、足尾の街中を散歩している方から声がかけられ、お褒めの言葉をいただきました。見られている己を律し、嬉しさを噛みしめました。

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Photo_7  作業小屋の蛇口からは水が出るようになりました。天の恵みと取水口の修理のお陰です。森作業は先日に続き、「民集の杜」内の散策路作り。鎌田さんパワーには驚くばかりで、「民集の杜」の二つの入口から合流するできる散策路が開通しました。

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Photo_10  作業中の足元には小さなヨモギが僅かな香りを放っていました。森びと広場では、乳離れをしているのか分かりませんが、小鹿が草の若芽を食べていました。「臼沢の森」内では、春の訪れを知らせるサルが草を巡った騒ぎを起きているようでした。

Photo_11  昨日の作業は、鎌田さん、そして筆者でした。(報告・橋倉喜一)

2021年2月27日 (土)

南相馬市民応援隊の第7回総会で新たな5年を展望

 本日(27日)、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊が第7回総会を開催しました。開会前に南相馬チャンネルで放映された第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の模様をDVD鑑賞しました。その後、東日本大震災から10年津波や東京電力福島第一原発事故関連死で亡くなった方々にたいしての黙とうを行いました。

Photo_2  主催者の渡部代表からは、「10年前の大震災を決して忘れることなく。今は新たな防災林の再生に向けてボランティアに支えていただきました。今後ともよろしくお願いしたい」とのあいさつがありました。

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 お忙しい中で駆けつけてくれた来賓は、衆議院議員の金子恵美さん、福島県議会議員の高野光二さん、南相馬市経済部理事の中目卓さんでした。皆さんからは、激励と連帯のあいさつが述べられました。来賓の皆さん、ありがとうございました。その後、森びとプロジェクト代表・中村幸人さんからのメッセージを紹介しました。

Photo  議事では、2020年度の活動経過と決算報告、会計監査報告があり、その後は、2021年度活動計画(案)と予算(案)が提案されました。質疑では、「3.11に鎮魂植樹を行いたい」「会員拡大に向けてアイデア・知恵を出してほしい」「地球温暖化に歯止めをかける取り組みをしてほしい」「積極的に若い人にも呼び掛けて、応援隊を活性化させよう」などの意見が出されました。 

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Photo_5  報告・提案された審議事項は全て承認・決定され、10月に開催が延長された第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭を成功させるために準備を整え、第4回~第7回植樹祭会場の育樹活動や育苗活動の計画を実施していくことにしました。

Photo_6  今年も応援隊は、心をひとつにして南相馬市の新しいふるさとづくりのために、奮闘していく熱意の伝わる第7回総会でした。(報告 応援隊事務局 岩橋)

 

2021年2月25日 (木)

”森とも”の気配り、心配りに感謝して足尾の森作業

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Photo_2 昨日の冷たい強風は去り、今日は一日中が春の陽気の足尾・松木沢。今日の作業はこれから水を吸い上げる苗木にとって欠かせない水を確保するための取水口の整備。森づくりスタッフやサポーターにとってもこれからは水が重要となるために、ウメ沢からいただく水の流れをチェックすることにしました。ミーティングをしていると小川SPが休養の帰りに寄り、そのまま作業に合流しました。Photo_3

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Photo_7 今日の作業はこの作業に集中し、水が流れるように整備しました。ところが、午前中にチョロチョロ流れていた水は、午後になると沢は涸れていました。あとは気ままな天に任せるほかはないとして作業を終了させました。Photo_8 今日のミーティングと昼食はデザートとフルーツが用意され、お茶の時間と昼食の時間が盛り上がりました。まずは、加賀スタッフが昨年育てたさつま芋をストーブの上で焼いていただきました。作業開始前にストーブの蓋の上に置いて焼き、昼食時には美味しく焼けていました。Photo_9

Photo_10 デザートは柳澤さんが草餅、林子さんが羽二重いちご大福、フルーツは福原さんがとちおとめとミルキーベーリーの栃木の苺、三時のお茶では小川さんが日光の煎餅を用意してくれました。なんとなく暗い暮らしが続く中で、今日の足尾の森作業ではそんな気持ちを吹き飛ばしていただきました。サポーターの皆さん、ありがとうございました。Photo_11今日の作業は、福原、橋倉、柳澤、小川、取材・林子さん、そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2021年2月24日 (水)

今年前半の沢水の恵みが心配

Photo 北西の冷たい風が一日中吹き荒れていた足尾・松木沢。朝8時半の気温は-1.5℃で、青空が奇麗な日でしたが外は寒く、気温は午後になっても1℃でした。Photo_2 足尾の森作業はひとり作業は禁止ですので、今日は、緊急時には電話連絡できる「みちくさ」の室内を片づけました。新生「森びとプロジェクト」としての4月オープンですので、装いも新生「森びと」にしようと片づけましたが、その装いは以前と変わりませんでした。「みちくさ」当番の舎人から意見を集めて、再考することにしました。Photo_3           ミツマタ
 午後も北西の風は吹き荒れていました。沢水のチェックをしたところ、取水タンクは空でした。沢水が極度に少ないので、時間をかけて水を溜める以外にないと判断し、タンク内の清掃をしたうえで沢水を流し入れました。明日にはタンクは満杯になることでしょう。2 30分も外にいると身体が冷えるので、早めに現場を引き上げました。(報告・高橋佳夫)

 

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