大地と海洋の森に寄り添える暮らしを望む
東京都内ではソメイヨシノが満開を迎えました。花の蜜をなめる生き物たちはこの速さを感じとっているのでしょうか。
「100年に一度の大雨」、「観測史上最高の○○」と、これまでの人間の基準が暮らしを脅かしています。当然、他の生きものもそのような生息環境にいるのかもしれません。
新聞報道によれば、海の森も衰弱しているようです。四国の太平洋側沿岸では、海水温度が上昇し、南方系のサンゴが増え、海藻の生育が悪化しています。高知県では、藻場が激減し、昆布の一種のカジメが姿を消し、それを餌にするアワビが激減だと言います。海水温度の上昇はオニヒトデの増殖をもたらし、南方系のサンゴもオニヒトデに食べつくされているようです。
大地の草木の葉などや海の海草など餌にする生きものたちの生息環境が激変しています。この激変は私たちの暮らし方をも激変させることにつながってくるでしょう。
私たちの生活の基盤の今後を考えると、人間を含めた生物が生きていける自然環境の保全に欠かせない大地の森、海洋の森に寄り添うことのできる社会へ、その仕組みを激変させなければならないのかもしれません。皆さんの知識と知恵を出し合い、その案を実現する心をひとつにすることが求められているようです。来月から、森びとはそのアクションをはじめていく計画です。(広報スタッフ・高橋佳夫)
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