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2018年6月の19件の記事

2018年6月14日 (木)

フィリピン・ルボ村の子供たちへ届けたい!“森びとのメッセージ”

 今日も青空が眩しい足尾松木沢。天高い青空を見てヤル気が起き、この元気の素である自然の有難い恵みを味わって戴こうと今日もモーニングコーヒーを木陰の下に用意しました。そのセットは下の写真を見て下さい。

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Photo_3  午前中は、フィリピン・ルボ村村民が進めている“ふるさとの木による命の森づくり”応援を話し合うというのでそのセッティングをしました。

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F71  メンバーは丁度7名で、「G7」ならぬ“F(フォレスト)7”になりました。来年の応援計画のひとつとして、村の子供たちへ「森は友だち」(仮称)というテキストを作成し、村の子供たちへ届けるというらしい。快晴の空の下で、清々しい沢風にのってテキストの内容を話し合いました。その骨格は稲葉理事が再考し、来月の理事会で提案・審議されるそうです。

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Photo_7  午後は、松木渓谷の入口を訪れる方々に、自然の恵みをゆっくり味わってもらおうと木陰の下に“憩いのベンチ”を設置しました。柳澤スタッフが小型重機を運んでくれましたので、ベンチ用の材を重機で木陰の下に移動させ、アイデアを出し合いました。ベンチと階段造りは強者たちの腕がなり、僅かな時間で造ることができました。稲葉理事も隠れたチェンソー技術を披露してくれました。

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髙橋さんは重機を動かし、新植栽地の開墾を始めました。 

Photo_11  スタッフの皆さんが帰った後、昨日、大野理事が作った巣箱はこの“憩いのベンチ”の雰囲気を盛り上げていただこうと、ヤマザクラに取り付けました。足尾・松木渓谷を訪れた皆さん、“憩いのベンチ”をご利用ください。

P6140086 Photo_12  本日の森作業は、鎌田、橋倉、稲葉、高橋、柳澤、塚崎そして筆者でした。(報告 仁平範義)

2018年6月13日 (水)

少しでも授かりたいクスノキの生命力

Photo  透きとおった青空から照らす陽が眩しい朝、8時前に現場到着。昨日の作業を午前中に終わりにしようとエンジン全開の4名。

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3  その前に、「足尾isハートランド」を描こうとモーニングコーヒーを飲んで洒落てみた。沢風の清々しさ、遠くから聴こえるハルゼミとカジカガエルの鳴き声、そしてホオジロの囀り。風の音だけが聴こえる清閑な朝のインスタントコーヒーの香りはいつもと違っていた。30分程の贅沢な自然の恵みを満喫した。

Photo_2  みちくさ入口に昨年植えたクスノキが枯れてしまったかと思い、枯れた幹を抜いてホオノキを植えようとしていた。ところが、松村(宗)スタッフが根元から芽をだしていたクスノキを発見。その話を聞いた時には、驚きと同時に樹木の生命力の凄さが嬉しくなった。その芽が元気に育っていることを確かめで、作業開始。

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2_2  二台の軽トラでピストン運転、昨日運び終わらなかった培養土を全て「みちくさ」南斜面に移し替えた。

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2_3  昼食は太いうどんを茹でて、サバ缶の出汁で作ったつけ汁で美味しく食べた。午後は、身体を休めながらの作業。小鳥の巣箱作りに熱中した大野理事、その他の3名は森の散策に役立てようと植樹念を記した縦杭作り、そしてビニールハウスの片づけをした。

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2_4  17時過ぎても透きとおった青空は輝いていた。その空を観ていると疲れた気分を和らげてくれた。今日も充実した森作業ができた。本日の作業は、大野、仁平、塚崎そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年6月12日 (火)

足尾松木沢の贅沢な自然の恵みを味わってほしいと願い森作業

Photo  台風一過の天気を期待した今日の森作業。7時半に「どくだみ荘」を出発、橋を渡っていつものキジのつがいの元気な姿を観て、心が和みました。

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Photo_3  今日は、11名の強者たちが集う森作業です。作業の打合せは時間をかけて行い、「民集の杜」草刈り、秋には低木を植える植林地へ培養土を運ぶ、昨日の続きを行う3つの作業を始めました。

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2  午前中、間伐材の片づけをしていると大型バスで八王子の小学生が松木沢を訪れました。東都バスのガイドをしていた若い女性が私たちに声を掛けてくれました。自然が大好きなガイドさんとの僅かな話はシニアたちに笑顔をプレゼントしてくれました。ガイドさん、ありがとうございました。

Photo_9 Photo_7  午後になると雷雨が襲ってきました。大粒の雨が小屋を叩きつけ、作業はストップ。40分程で雨は止み、作業を始めましたが再び、雨が降り出しました。

Photo_8  本日の作業は中止し、今後の森づくりのミーティングをはじめました。話のメインは、低木を植えていく「みちくさ」南側斜面の“草木と楽しめる園”を描くことでした。どんな草木をどこに植えるのか、オオムラサキと蛍を飛ばす環境づくりに話の花を咲かせました。

2_2  皆さんが帰った後、「足尾isハートランド」をイメージするために、ミーティングで話になった場所で夕暮れの足尾グランドキャニオンと中倉山を見上げ、松木沢の爽やかな風に感謝しました。本日の作業は、鎌田、松村宗、松村健、橋倉、仁平、加賀、小川、福田、福原、大野そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2018年6月11日 (月)

秋の小さな植樹祭(秋の感謝デー)の準備を始めました

 台風と前線が苗木たちにとっては有難い雨の足尾・松木沢の一日でした。雨と言っても小雨で、森作業には影響ありませんでした。

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  足尾ダムから見る中倉山方面の山並みは写真の通り、早く咲いたヤマボウシの白地に薄いピンクが山頂の薄い墨色に足尾銅山の深い歴史が宿っている様子が感じられました。

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Photo_3  今日は若い鹿たちの顔を見ることが出来ました。3月以降、鹿に遭える機会が急に少なくなっていたので、若い鹿たちの姿を見られてホットしました。

Photo_4  今日は三人で秋の植樹祭準備を始めました。

2_2  臼沢の森西は小さい岩だらけの草地に苗木を植えます。この地に三年間植えてきましたが、この岩を取り除いて土の顔を出します。取り除いた岩が動かないように土留め柵を設置しますが、その土留め柵には間伐材から角材を作った時に出る板(甲羅板)の再利用を使います。

1  今日はその縦杭と土留め板を作りました。また、育ててきた森を案内する観察路沿いに打ち付ける縦杭も作りました。杭に植林した年数をペンキで書いて、「臼沢の森」「松木の杜」「民集の杜」に刺します。木端はストーブの薪にします。

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Photo_7  昼食時には、昨日、南相馬市で開催された全国植樹祭に出席した報告を簡単にしました。

Photo_8  植樹祭では、南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」でお世話になっている鎮守の森プロジェクトの新川さんとコナラとトチノキを植えてきました。

Photo_9  本日の森作業は、仁平スタッフ、福澤事務局員そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年6月 8日 (金)

「足尾isハートランド」へ!海外の方の心に木を植えました

足尾植樹祭の翌日(5/20)は桐生ロータリークラブの植樹祭でした。栃木県に住む正会員・弘永さんが植樹祭をサポートしてくれました。彼は塾の講師です。

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2f805e8558164db6806a6d0915654544  この植樹祭には、地域の子供たち、海外の若者たちが参加してくれました。その中の一人、身長が高い男性、名前は確かガブリエルさん。植える幼木(クリの木)を渡されたとき、幼木の名前を質問されました。「It's a マロン tree」と答えたら首を傾けましたので、「マロン、モンブラン?」と言うと彼は理解したようです。

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5574ff4e1e4d4f158a2a4dee1a0cb0f0  ここでは10数年から森づくりをしているという話をすると、ガブリエルは「この森をボランティアで、素晴らしい。ボランティアは大切だ。」と語ってくれました。ついでに樹木の植え方である密植の効果や獣害対策の大変さも説明しました。

5681b5e3c9154ca5941177682a7d48d4  さすが塾の講師である広永さん、世界の人々の心に“ふるさとの木による命の森づくり”の大切さを植えられたようです。弘永さん、ありがとうございました。

1debf1ced8ed4ac08460a1254f09327c  桐生ロータリークラブ、ローターアクトの皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

 

2018年6月 6日 (水)

旧松木村民を楽しませていただろう野草よ甦れ!

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2018_0605_160856dscn5401  植樹祭をやりおえたシニアスタッフ達。ヤマボウシの真っ白な花と黄色いエニシダの山肌が達成感と自信に満ちた私たちを迎えてくれた昨日。昨日の足尾は午前中は快晴、日差しは強いもののさわやかな陽気でした。午後になると雲が空を覆い、梅雨入り間近の様相でした。

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2018_0605_111149dscn5392  森作業は「森びと広場の土留めづくり」に決定。2年前、フィリピン・ルボ村の皆さん等が土留柵づくりの研修を行なった場所全体に土留め柵を造ることにしました。材料集めて、不要となっている物、余っている材料を寄せ集め開始。構想力、記憶力で瞬く間に材料が集まりました。

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2018_0605_152651dscn5399  午後までの作業では2段の土留め柵が姿を現しました。この土留めに土を入れ、草花を植える予定です。ただし、動物の食害に合わないような草花です。福原スタッフが植えたスイセンは花を咲かせましたが、その後、全ての葉を何者かに食べられてしまいました。食害に合わない草花(彼岸花など)を植えていく予定です。

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2018_0605_123443dscn5393  昨日も足尾町民の塚原さんから、取立ての山椒の実を使った惣菜をいただきました。いつもありがとうございます。花で彩られた広場の土手を想像しながら、汗を流してくれたスタッフは、鎌田、松村(宗)、松村(健)の各スタッフ、報告は橋倉でした。

2018年6月 4日 (月)

“山と心に木を植えた”感動と微笑み、そして感謝

 今年も半年目に入った。気象庁は、今年の春の全国平均気温は観測史上最高であったと発表した。先月の植樹祭で足尾の荒れ地に植えた幼木たちは少しばかりの雨でも大地に根を伸ばしているようだ。昨日、その様子を見てきた。

Photo                    民集の杜Aブロック

Omd154832                    Bブロックの皆さん

 ところで先月の植樹祭に参加してくれた小田さんが『丹波新聞』のコラム欄に寄稿してくれた。下の写真がその「コラム」。小田さま、感動を伝えていただきありがとうございました。

Photo_2  それに応えてくれたかのように、毎年参加している「希望の家」の参加者から、植樹祭の感想が送られてきた。その一部を紹介する。

 「今年で足尾の植樹参加は10回目なので、大ベテランです。インストラクターから苗木の植え方が上手いねと言われて嬉しかった。」

「雨と突風がしんぱいだったのでベランダにてるてる坊主をかざりました。翌日、ひざしがでたのを見てバンザ~イしました。コンクリートの中での生活とはまるで違いました。支援員がやさしくおくりむかえしてくれた、何か感じるものを受け取りました」

Photo_3  「どんぐりの苗木植えが楽しかったです。キツネがとてもかわいかったです。おにぎりとから揚げもとても美味しかったです。」

「2回目の参加です。木を無駄にしたり、捨てたりする人がいるという話をスタッフから聞いたので“ヒドイ”と思いました。」

「風が強いので飛ばされると思っていたが平気でした。はじめて見たキツネはさわりたいほどカワイイ。来年もガンバリます。」

Img_1911  「どんぐりの苗木を植えて、竹棒を立てて8の字に朝ひもで縛りました。これを何回も繰り返し、最後はもみ殻を敷きました。成長するのが楽しみです。」「なえ(苗)ですきなのはコナラです。ぼくは動物ハンターです。しぜんのにおいがよかった。森びと仲良くできたこととキツネがいてよかったです。」

P5281522  「希望の家」の皆さん、感想文を送って頂きありがとうございました。また、当日は美味しいイチゴもご馳走様でした。

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 足尾のスタッフ達は降雨が少ないことが心配ですが、季節の巡行と人知を超えた草木のパワーに期待している。(理事 髙橋佳夫)

2018年6月 3日 (日)

生態観察会 ~民集の杜での昆虫観察~

 6月2日(土)は今年度第一回の観察会の日でした。今回は昆虫観察で、民集の杜の2014年植樹場周辺にて昆虫採集を行いました。植樹した場所にどういう昆虫が戻ってきているのかを調査するためです。
 ただ、昆虫採集といっても、われわれメンバーは、少年時代以来のことで、まったくの素人でもあります。そこで、われらの青木淳一先生の「むし学」の昆虫採集を参考にしました。

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植樹場の木々は、今の時期ぐんぐんと生長をしている様子です。2014年植樹の木々はすっかり人の高さを超え、りっぱな森を形成しています。エゴノキはりっぱな花を咲かせていました。

2014_  昆虫採集はその林縁周辺で行いました。不慣れなわれわれは、最初は、蝶々などを追いかけたりしましたが、つかまらず、待ち伏せしている方がよくつかまることわかりました。

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 午前中をかけて行い、採取できた昆虫は飼育ケースへいれました。

Img_6520  午後は、図鑑をめくりながら、これは何々といいながら種名を特定いたしました。

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結果、6種のチョウと他9種の計15種の特定ができました。

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クモガタヒョウモンPhoto_3

ヒオドシチョウPhoto_4

ヒメウラナミジャノメ

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ツマジロカメムシ

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 今回、標本セットを用意してないこともあり、採集した虫を撮影することのみにおわりましたが、次回は、標本できるように準備していこうと話しました。
 また、観察会では、ただ種名を特定するだけにとどまらず、それが森とどういう関係性をもっているのか調べることが大切と考えてます。今日は序の口で15種の昆虫を特定できましたが、これらを機会に昆虫たちをより知り、それらが森とどういう関係性をもっているのか、もっと知りたいと思っています。

 (報告 事務局員 宮原 哲也)

2018年6月 1日 (金)

地球温暖化と向き合う那須拓陽高校生たちと先生

先月19日の植樹祭には、那須拓陽高校生3名と先生が参加してくれました。一昨日、生徒達から感想文が届きましので、短くまとめて紹介します。

Photo  「私が生まれた頃からこの植樹祭が続いているということに驚きました。スタッフの方々はとても苦労されたと思います。今回参加して感じたことは、一度失ってしまった自然を取り戻すには長い時間がかかるということです。そして、今後もこのような活動に参加して、少しでも力になれればと思います。」(宇くん)

_dsc3426  「植樹祭に参加して、樹の必要性とボランティアに参加することの大切さを知ることができました。樹の存在を改めて考えてみると、地盤を保持したり地下水の水源になったり私たちの資源になったりと、なくてはならないものなのだということを実感しました。また、地球温暖化の影響かもしれませんが、蝶の住処がだんだんと北へ移動していることがわかりました。

 今回、私たちはエノキの苗を持ってきました。数年後、数十年後にはこのエノキにオオムラサキやゴマダラチョウが来てくれたらうれしいです。

 また、こんなにも地球環境を良くしたいと考えている人が多いことに驚きました。さらに、参加者の皆さんが私たちに優しくフレンドリーに声をかけてくださり、暖かさを感じました。これからもこのような活動に参加して、地球環境を良くしていきたいと思います。」(臼くん)

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Cid_b203209838e44e1b8b8d818e3681831  「今回、植樹祭に参加して木の大切さを知ることができました。できるだけ多く木を植えて環境破壊を防いでいこうと思います。今回の植樹祭では木の間隔が狭いような気がしたので、今後どのように成長していくのかが楽しみです。広葉樹は手入れをしなくても大丈夫なのでしょうか?

 私は将来、山で働く仕事に就きたいと考えています。そのためにも植樹祭に参加できて良かったと思います。地球温暖化を防ぐために、これからも木を植える活動を行っていきます。」(宮さん)

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Photo_2  那須拓陽高校生の皆さん、感想文を送って頂きありがとうございました。来年には、皆さんが持ってきたエノキの傍にクヌギを植え、オオムラサキが舞う環境を整える予定です。皆さんからもアドバイスをいただき、廃村になる前の松木村の生態環境に近づけられることを願っています。9月には貴校を訪問したいと思っています。(理事 髙橋佳夫)

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