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2016年7月の20件の記事

2016年7月30日 (土)

“森びき”を10年間支えてくれた「シーサイドホテル芝弥生」とのお別れ

 10年間の「森びらき」でお世話になった「シーサイドホテル芝弥生」が明日、閉館となる。

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Dscf2443 「森びらき」は当会の年初事業。正会員の皆さんが全国から集って、新年度の森事業へ抱負を語り、森づくりを学び合う場である。2005年から始めた「森びらき」は、翌年からは「シーサイドホテル芝弥生」に大変お世話になってきた。明日で閉館となるため、昨日は在京の理事、事務局、スタッフに呼びかけて、感謝の集いを開いた。

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Dscf2522 「シーサイドホテル芝弥生」を代表して菊池支配人と萩原さんにお礼を述べ、10年間を振り返った。全国から集った“森とも”たちの宴を盛り上げるために、会場、料理そして演出などに気を遣っていただき、10年間で1.200名以上の“森とも”を支えてくれたホテルで働く皆さん。

P7290009 「森びらき」の場は、森づくりを自分のライフワークにするきっかけとなった“森とも”がいるほど、素晴らしい環境だった。ホテルで働く皆さん、10年間ありがとうございました。心から感謝申し上げます。(報告 髙橋佳夫)

2016年7月29日 (金)

北東北の梅雨明け前の苗分け作業

 関東地方は梅雨明けとなりました。北東北のみちのく地方でも梅雨明けが待ち遠しいこの頃です。

Img_1589 梅雨が明ける前の16日、みちのく事務所では昨年撒いたどんぐりの苗木の苗分け作業を行いました。作業には80数名に集まっていただき、5種類・約1.800本の幼木に新しい住処をつくってあげました。

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Img_1574 約2時間半、ボランティアの皆さんは休むことなく、丁寧に苗を分けてくれました。昼過ぎには小雨が降り、15時を過ぎると雨粒も大きくなってきましたので、15時30分には作業を終わらせ、皆さんは帰路についていただきました。

Img_1581 JREU盛岡、仙台、秋田の組合員の皆さん、家族の皆さんそしてJRFU東北の皆さん、大変ありがとうございました。(みちのく事務所 内藤)

2016年7月27日 (水)

相馬野馬追祭に参加し決意新たに!

 24日は、相馬野馬追祭に南相馬市よりご招待いただき、大野理事夫妻と筆者にて参加しました。

Dscn1834_640x480 当日はあいにくの小雨、1070年の歴史ある相馬野馬追を観覧してきました。野馬追祭の執行委員長である南相馬市長・桜井勝延氏は、「この歴史ある相馬野馬追を後世に伝えるべく責任を市長として果たします」との挨拶があり、440頭のお行列、甲冑競馬、神旗争奪戦など、とても壮大で歴史のロマンと、馬や騎手の迫力に圧巻されました。

Dscn1865_640x480 私たちは5年前、1000年に一度という未曾有の天災(東日本大震災)を経験しました。野馬追を見せてくれた武者の先人も自然災害を経験したのかもしれません。手綱を引いている武者の顔を見ていると、自然と向き合うことの大切さがにじみ出ているようでした。 

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Dscn1886_640x379 野馬追祭を見せていただいた筆者は、二度と同じことを繰り返さないように、南相馬市が進める「森の防潮堤づくり」の応援を、更に、力を入れて進めていく決意をしました。この野馬追が1.000年続いているような、「いのちを守る森の防潮堤」も1.000年先の子供たちのために、育ってほしいと願いました。南相馬市の皆さん、ありがとうございました。(報告 事務局・水落一郎)

“新しい森とも”のデビュー戦は、雨の洗礼でした

2016_0726_144628dscn3175  昨日の足尾は雨の一日でした。9時の気温は20度。この日は、24日に開催された「夏の感謝ー」に初参加をし、森びと会員に加入宣言した福原辰雄さんのデビューの日でした。

2016_0726_100628dscn3164 作業小屋でコーヒーを飲みながら自己紹介をし、早速、鎌田スタッフから刈り払い機の取り扱い方のレクチャーです。

2016_0726_111217dscn3168 その後、民集の杜の草刈りと草抜きを始めました。5月24日の植樹祭で植えた苗木が草に埋もれていました。あまりに草が伸びていることにビックリしました。                      

2016_0726_104652dscn3166 福原さんと筆者は「Bブロック」を下から上へと攻めましたが、福原さんは慣れた手つきでドンドン草を抜いていきました。雨の洗礼をものともしない姿を見て、頼もしく嬉しさを感じました。

2016_0726_134318dscn3171 午後、雨が小降りになったのを見て、刈払い機の実技。安全を第一にして、手取り足取りでアドバイスをしました。少し慣れると、初めてとは思えない機械さばきで、桜の木の周囲の草を刈りました。合格点です。

2016_0726_144608dscn3174 福原さんは、足尾での森作業が“楽しい”、と言います。そして森びととの出会いを本当に喜んでいました。そんな福原さんと作業をして、筆者は、森びとの取り組みに共感して頂けるような機会を大事にしていこう、と決意した雨の日の森作業でした。(報告 スタッフ・橋倉喜一)

2016年7月25日 (月)

夏の暑さを吹き飛ばして、森と元気に生きる夏の感謝デー!

 

P7240283昨日(24日)は「夏の感謝デー」。初めて参加してくれた2人を含めて23名が集いました。これで無関東地方は「梅雨明け」か思わせる暑い日でした。

P7240287 森作業は、コナラのポット苗の草取りでした。10時半から13時までに約3千本のポットに生えていた草をとりました。

P7240290 途中、珍客に「キャー!」という声が上がりましたが、客は間もなく蛾になる毛虫でした。

P7240278 作業の間、東京事務所・済賀さんと筆者は昼食交流会の料理をつくりました。メニューは3品、ナスやキュウリが入ったみそ味の冷やと素麺、”みちくさ”畑で採れたじゃがバターの塩辛添え、そしてデザートの「とうきび団子」でした。ちなみに、野菜や味噌は地産地消です。

P7240297 気温も高い日でしたので、熱くなった身体を冷やしてくれた冷汁に、「美味しい!」という声、学生からは、「レシピを教えてください!」、と訊ねられるほどのでした。じゃがいもには、バターと塩辛を用意しましたが、塩辛を添えたのは暑い日の作業後の塩分不足を補うためでした。

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P7240291 デザートの「とうきび団子」。この「とうきび」というものは昔の方の呼び方で、正式には「こうりゃん」というものだそうです。山奥に住む農家の方は狭い田んぼで米をつくりますが、毎年豊作ではなく、不作時の非常食として生産されていたようです。これも評判が良く、少し疲れた身体には良かったようです。

P7240015 初めて森作業に参加してくれた東京に住む女性からは、「苗木にはじめて触れ、都会の生活では体験できないので良かった」等と、感想が述べられました。

P7240017 また、栃木に住む男性は、「定年を迎え、何かやることはないかと探していたら、橋倉さんに出会い、参加につながった。とても良い体験でした」、と言ってくれました。是非、森びと会員になりたいとも言ってくれました。

P7240303 桐生から参加の群大学生からは、その明るさと自然と向き合って生きていく前向きな姿勢に、年配者は”やる気”を頂いている様でした。昨日の感謝デーは、20代から70代まで幅広い”森とも!の楽しく元気なひと時でした。「うんしゅう亭」(雲集亭)に、ピッタリと合う一日となりました。(報告・事務局 福澤)

2016年7月23日 (土)

秋の装い?足尾アルプスの生態調査を始めました

1 足尾・中倉山稜線上にリンドウが咲いていました(写真:小柴隆一)。

2 本年から始まった足尾松木沢の生態観察。そのチームが第一回目の生態観察を行いました。場所は中倉山から沢入岳の稜線。案内してくれたのは、鎌田スタッフと松村スタッフ。

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7 朝6時、ゲートに足尾ダムに集合、中倉山登山口へ移動。6時半頃から登山開始、中倉山南側斜面の観察をしました。リョウブ林の中に生きるシラカンバ、ダケカンバ林を登っていくとチドリノキを発見。さらに少し上ると巨木のトチノキが現れ、測ってみると幹の周囲が295㎝ありました。

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9 さらに歩を進めるとミズナラの森になり、稜線に出ると霧が晴れてとても素敵な青空が歓迎してくれました。「ワー!素敵!」という声が出るほどに素敵な空の色でした。9時少し前に中倉山頂上に到着。

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15 早速、ブナを保存するための調査を行いました。松木川沿いの斜面ではブナの根が露出していました。これ以上放置すると、この斜面一帯の土が流される恐れがあることを実感しました。

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18 その後は、ここから約1時間かけて沢入岳まで観察しました。途中には、ダケカンバとコシアブラが生きている様子を見ました。更に歩を進めると、幹の周囲が160㎝、樹高が約9mの五葉松が必死なって生きていました。

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20 頑張って沢入岳にアタック、途中ではホシガラスの歓迎を受け、山頂に到着。早目の昼食を済ませ、記念写真を取って下山開始。

21 14時05分頃、全員が「みちくさ」に到着。舎人当番の武田さん、仁平さんから温かいコーヒーをご馳走になりながらミーティング。データの集約と今後の観察を話し合いました。

22_2 生態観察チームの皆さん、案内をしてくれたスタッフの皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2016年7月22日 (金)

10/23の鎮魂復興市民植樹祭へ、市民のサポートで万全な準備を

1 日本列島のそこかしこで地震やゲリラ豪雨等で暮らしが落ち着きません。昨日(21日)の南相馬市は、どんよりとした曇り空のため涼しいと感じました。昨日の育苗は、苗床周辺の草刈りと水撒きを丁寧に行い、苗木の様子も見てきました。

2 さらに、タンクへの給水作業、苗木の遮光ネット用パイプの組み立て作業も行ってきました。10月23日には第4回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が予定されています。作業中の話では、その準備のために市民が中心となって万全な体制を作っていくことになりました。

4 南相馬市のネジバナも足尾のネジバナのようにピンク色の花がとても可憐でした。(報告 応援隊・東城)

P7220273 今日(22日)の足尾松木の天気は昨日と同様でした。

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Photo_4 森作業は、昨日建てた“森びと看板”に帽子を被せ、支柱などに塗装しました。帽子用の板を削って、防腐剤と塗料を塗り、看板の頭に帽子(板)を取り付けました。

P7220269 午後は、24日の「夏の感謝デー」の準備をしました。(報告 高橋佳夫)

 

2016年7月21日 (木)

足尾松木沢に新しい“森びと看板”を建てました

1 今日の天気は上の写真の様に、一日中霧雨でした。今日から学校は夏休みに入った、というニュース。足尾松木沢にも家族づれが訪れることでしょう。今日はそんな皆さんに、少しでも足尾の歴史や森づくりを考えていただくきっかけとなる「森びと看板」を新しく設置しました。

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4 午前中は、腐りかけている支柱、看板の絵や文書のシールが破れた看板を壊しました。手作りのがっしりとした支柱等を掘り起し、張りつけてあった厚い板を外しました。

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42 周りの草を刈っていると、カワラナデシコが可憐な白とピンクの花が草の中から顔を出してくれました。鎌田さんは、「幼いころは子供たちがこの花を摘んで売りに行ったものだ」、という話をしてくれました。足尾松木沢ではあまり見当たらない花です。

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6 午後は、日光市内の看板設置会社(看板屋マルイチ美功)の設置作業を筆者も手伝って、写真の様な新看板を設置しました。15時過ぎには「民集の杜」の草取りをしていた二人が看板前に帰ってきて、新看板に感激していました。

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8 マルイチ美功の平間さんと記念に一枚。平間さん、霧雨の中の設置作業お疲れ様でした。本日のボランティアは鎌田、橋倉でした。(報告 高橋佳夫)

2016年7月20日 (水)

人間の都合に合わせた森づくりのしっぺ返し

Photo 夏の森作業二日目。今日は臼沢の森の階段に生えている草を刈り、2013年に植えた臼沢の森の最上まで登りました。

Photo_2 来月6日にはJREU東京の皆さんが草を刈るボランティアをしてくれますので、その足元の草を刈ってきました。また、11月にはオプションの植樹祭が臼沢の森で予定されているので、その下見も兼ねました。

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Photo_4 階段の草は写真の通り、間伐材の階段が見えません。この状態を刈払い機で草を刈りながら、最上段まで登りました。

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Photo_6 2011年に植えた場所は写真の通り、鹿の食害に遭って草が伸び放題でした。現地を見た私たちは、鹿だけの問題でなく、このような状態にした“森びと”としての問題であることを自覚しなくてはなりません。月末の理事会、来月の事務局・スタッフ合同会議でその方向を決めなくならないようです。

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Photo_8 午後は、今年5月に植えた「民集の杜」の草取りをしました。ここ数日間の天気とお湿りで、草が一気に伸びているようでした。そんな中、JREU千葉の皆さんが三年前に植えたクリが、小さなイガグリを付けていました。

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Photo_12 松村さんを待つ朝、足尾ダムゲート前かに葭原を観ていると、カワセミ、カワガラス、アオサギとカモそして鹿の親子がのんびりしていました。今日のボランティアは、松村、岡安、福田でした。 (報告 高橋佳夫)

全身から心地よい汗をかいた夏の森作業

 夏の森作業初日(19日)、午前9時の足尾の気温は24℃でしたが、蒸し暑く梅雨明けが待ち遠しいと感じる朝でした。すでに到着されていたスタッフの先輩方は、すでに使用する草刈機の点検とオイルを満タンにして臨んでおられました。

 今日は事務局スタッフを中心に9人が集まり、松井理事の進行のもと、前段の打ち合わせが始まりました。鎌田さんより今日の作業内容の説明と任務分担が告げられ、暑い中での作業が予想されましたので、水と黒糖を持参するよう話がありました。

2016_0719_100724dscn3095  午前中は、松井理事、松村健スタッフ、大塚インストラクターはフレコンに入ったごみをクリーンセンターに運んでいただきました。

Dscf2415 松木の杜に入った鎌田スタッフ、橋倉スタッフ、小井土スタッフ、小川スタッフは草刈り機を使用して草刈りを、松村宗雄スタッフと筆者は民集の杜での草抜きをしました。

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ゴマダラカミキリに”こんにちは”とご挨拶。

Dscf2417_2 昼食時には、ひぐらし亭の改装についての話から、昔の生活の知恵についての話をしていました。また、草刈り機の刃の手入れを小井土スタッフから教わりました。

Dscf2421_3 午後は、全員で民集の杜の草抜きに入りました。場所は2014年・15年のJREU高崎の会場と今年5月の植樹会場のAブロックです。苗木にも下草にも良い土だったようで、アカザやセイタカアワダチソウなどが苗木よりもすくすくと育っていましたので、全員で黙々と草を抜いていきました。

Dscf2424 松村スタッフが蜂の巣を発見し、「そういえば、蜂が低い場所に巣を作ると、その年は台風が多いんだよなぁ」と話になりました。

Dscf2423 心地よい風が吹く中でしたが、蒸し暑い中での作業でした。植樹をしたら3年間の下草刈りは苗木が自立をしていくには大切なことですので、欠かすことはできません。

2016_0719_151355dscn3122 作業を終え、帰り支度を始めると、作業小屋を眺めるシカがいました。「今日はお疲れ様。今日はゆっくり休みなさい」と言ってくれているようで、癒されながら皆は帰宅していきました。

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 皆さま、大変お疲れ様でした。

(報告 事務局・小林敬)

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