秋の装い?足尾アルプスの生態調査を始めました
足尾・中倉山稜線上にリンドウが咲いていました(写真:小柴隆一)。
本年から始まった足尾松木沢の生態観察。そのチームが第一回目の生態観察を行いました。場所は中倉山から沢入岳の稜線。案内してくれたのは、鎌田スタッフと松村スタッフ。
朝6時、ゲートに足尾ダムに集合、中倉山登山口へ移動。6時半頃から登山開始、中倉山南側斜面の観察をしました。リョウブ林の中に生きるシラカンバ、ダケカンバ林を登っていくとチドリノキを発見。さらに少し上ると巨木のトチノキが現れ、測ってみると幹の周囲が295㎝ありました。
さらに歩を進めるとミズナラの森になり、稜線に出ると霧が晴れてとても素敵な青空が歓迎してくれました。「ワー!素敵!」という声が出るほどに素敵な空の色でした。9時少し前に中倉山頂上に到着。
早速、ブナを保存するための調査を行いました。松木川沿いの斜面ではブナの根が露出していました。これ以上放置すると、この斜面一帯の土が流される恐れがあることを実感しました。
その後は、ここから約1時間かけて沢入岳まで観察しました。途中には、ダケカンバとコシアブラが生きている様子を見ました。更に歩を進めると、幹の周囲が160㎝、樹高が約9mの五葉松が必死なって生きていました。
頑張って沢入岳にアタック、途中ではホシガラスの歓迎を受け、山頂に到着。早目の昼食を済ませ、記念写真を取って下山開始。
14時05分頃、全員が「みちくさ」に到着。舎人当番の武田さん、仁平さんから温かいコーヒーをご馳走になりながらミーティング。データの集約と今後の観察を話し合いました。
生態観察チームの皆さん、案内をしてくれたスタッフの皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)
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