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2012年4月の21件の記事

2012年4月29日 (日)

「みちくさ広場」用小屋の地鎮祭を執り行う

P4292693P4292685  今日も昨日のような夏日でした。作業をするとTシャツでいることが気持ち良いほどでした。午前中は地鎮祭を執り行いました。大震災と原発事故を経験した私たちは自然と原発に向き合って生きていくことの大切さを教わりました。大人も子どもたちも自然の素晴らしさや有り難さそして怖さを体験していくことで、自然の恵みを暮らしや社会に根付かせなければなりません。そんなきっかけと体験をしてもらうために、雨が降っても風が吹いても体験できる小屋建設に向けた地鎮祭を今日、執り行いました。

P4292707 P4292709  その後はその小屋に使う間伐材を移動させ、19日の会場設営の場所を確保しました。午後は、鎌田スタッフが作ってくれた土のう袋入り腐葉土600袋を新松木の杜へ運び出しました。強者達の作業は手っ取り早く、あっという間に植樹会場に土のう袋を運び出しました。しだれ桜は暑さに我慢できずに一気に花を咲かせました。作業が終わってみると顔が日に焼けた感じになって顔が突っ張っていました。

2012年4月28日 (土)

やっと足尾・松木沢も森が微笑みました

P4281050  P4281055 有り難い天気ですが天候がおかしいと思います。今日の足尾・松木沢は気温が27度もありました。昨年も今年も四季の移り変わり(気温差)が一気になっている気がします。今日の朝、森びと広場で生きるマメザクラが満開になりました。ところが作業から帰った昼、その花びらが全て無くなっていました。朝にはサルが花を食べているので追い払いましたが、戻って食べてしまったようです。一瞬の花見でした。

P4281078  やっと松木沢の森にも春がやってきました。森がパステルカラーになって微笑んでいます。水仙も咲き乱れ、スミレ?も微笑んでいます。昨日と今日は事務局が中心となって黒土と腐葉土を運んでいます。今日はインストラクター・太田さんが手伝いに来てくれました。黒土揚げは昨日で目標の600袋を揚げ終わり、今日からは腐葉土を揚げています。黒土よりも軽いはずの腐葉土ですが、重さは水が染みっているので黒土と変わらないそうです。今日は微笑んでいる若葉に触れ、若葉の香りをいただきました。

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2012年4月26日 (木)

眩しく輝く若葉に早く触れたい!

 

P4172313 今日は26年前にチェルノブイリで原発事故が起こった日です。新聞報道では、チェルノブイリから2000㎞離れた英国では26年経っても放射性物質汚染によって牧場で飼われている羊が市場に出せないといわれています。また、日本のある大学教授からは、一昨年のフクシマ原発事故が夏に起こったならば放射能被害はもっと拡大していた、と言っています。

 

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 気流は地球を回っていますし、世界を飛び回っている鳥には国境がありません。人間の技術をもってもこれらの自然の力をくい止めることはできません。中国、ベトナムそして韓国などアジア諸国では原発建設が盛んに進められています。フクシマ原発事故を起こした私たちは原発に頼らない暮らしと自然に頼る暮らし、その文化を世界へ発信していきたいものです。来月19日に実施する第27回足尾・ふるさとの森づくりではこのようなことを語りながら、足尾の大地に若木を植えていきます。

 

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 足尾では今日もそのための作業が進められています。明日も黒土や腐葉土の荷揚げを行います。眩しい元気な若葉に触れられるように、そしてカエル(写真:田岡氏)や亀がのんびりと過ごせる生態系を願って私たちは森づくり準備に汗を流します。

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2012年4月25日 (水)

黙々と黒土を揚げた歓びは森づくりへ繋がる!

P4242687 昨日は松井理事と2人で林野庁を訪問し、海岸防災林の進捗状況を聞いてきました。23日夜のテレビでは野田総理大臣の被災地での防災林づくり計画のコメントが報道されましたが、林野庁の考え方を伺ってきました。ご存知のように林野庁近くには日比谷公園があり、昨日は公園を通って行きました。足尾では考えられない緑が輝いていました。特にクスノキが古い葉を落とし、うす赤っぽい新芽が眩しいほどでした。

Dscf0122 写真(中)の様に一昨日(23日)の足尾は小雨でした。勿論、日比谷公園の様な新緑は見られません。一行16名は小雨降る中、5月19日の足尾・ふるさとの森づくり会場へ黒土の荷揚げを行いました。数往復すると足が震えてきますので、互いに声を掛け合いながら一歩、一段着実に歩を進めてやりました。しかし、サルが楽しそうにしている姿を目にした皆さんは、仕事の疲れが少し和らいだようでした。23日は100個の黒土をあげました。

作業終了後は昼食をとりながら交流をしました。このようにJREUの皆さんの献身的な作業があってこそ、第27回「足尾・ふるさとの森づくり」がつくりだされています。

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2012年4月24日 (火)

八幡平にも春の息吹が聞こえてきました

 

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今月18日、田中所長と泉山理事と3人で、県民の森と元山堆積場の追悼植樹場所を観察してきました。県民の森はかなり積雪が減ってきましたが、苗床はまだ雪に覆われていました。植樹場所の元山堆積場は地肌が見える場所(写真:上)もあり、前副理事長故・角岸さんの追悼植樹で植えた苗木は厳冬の風雪に耐えて大地にしっかりと根を張っていました。倒れた木々はなく、二本だけが支え木が折れていました。また、1本の苗木はウサギに喰われていました(写真:中)。さらに驚いたことには支え木が何物かにかじられたような痕跡がありました。手前に植えたアキグミは例年の様にウサギに食べられていました。

 

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嬉しかったことは厳冬に耐え抜いた1本のマンサクが蕾(写真:下)を膨らませていたことでした。八幡平にも春の息吹と足音が聞こえてきました。暖かくなれば山桜も咲いてくれるものと期待しています。21日は事務局会議の後に八戸へ行き、角岸さんの一周忌ですのでスタッフ全員でお墓参りに行ってきました。(仲崎発)

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2012年4月23日 (月)

誓いも新たに“愛する人のための森づくり”

 

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 昨日は前副理事長・角岸幸三さんの一周忌でした。生前の若い頃に生活していた八戸市には後輩たち約80名が集まり、それぞれが墓石の前で手を合わせ、改めて角岸さんの志を己のものにする場にしてきました。角岸さんの墓のそばには直径50㎝×樹高15m程の桜がそびえ立ち、墓の周囲にも立派なケヤキや杉が墓を守っていました。

 

Imga0036夕方には生前の角岸さんに案内された蔦温泉に向かい、何回か宿泊した宿で角岸さんから教えられたことを思い出してきました。偶然ですが青森駅から蔦温泉まで運行しているJRバスの運転士さんは当委員会の会員・穐元さんでした。蔦温泉はまた残雪が深く積もっており、朝の散策をするにも長靴では大変なほどでした。残雪深い森の中では靄が春の兆しを醸し出していました。バスで八戸市に戻ってからは新幹線に乗る前に国指定・天然記念物「蕪島のウミネコ繁殖地」を見てきました。

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2012年4月21日 (土)

重労働だけれど木のいのちを守る土運び

 

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 今日の天気は春雷どころか肌寒い日でした。久しぶりに森びと広場は若者たちの歓喜で溢れました。今日は「春の感謝デー」、各地から37名が松木沢に集まり、来月19日に開催する第27回足尾・ふるさとの森づくりの大切な準備作業をしてくれました。

 

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 10時30分に広場を出発、約500段の階段を登ったところで小休止、10時55分から作業開始でした。全員が背負子を背負い、土のう袋に詰まった黒土を背負子に載せて約100段の階段を登り始めました。黒土の重さは約20㎏~25㎏で背負子に載せると肩がずっしり沈むほどでした。この作業を一人10往復しました。作業は12時45分に終わりましたが、237袋の土のう袋を揚げることができました。木は根、根は土がいのちですので、今日の作業は植樹にもっとも大切な重労働でした。参加者の皆さんありがとうございました。

 

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 13時からは昼食交流でした。春の旬の味覚は、フキノトウ、ユキノシタ、ノビル、筍、新玉ねぎ、

 

ヨモギ等を天ぷらでした。小井土さん、平賀さん、理事の石島さんが旬の味覚を作ってくれました。ご馳走様でした。この作業は明後日まで続きます。皆さん頑張ってください。

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2012年4月20日 (金)

明日、春雷はこないでおくれ!

P4202684 今日はどんよりとした雲が多い天気でした。そんな中を足尾から車で40分程のあかぎ園芸さんを訪ね、ポット苗づくり用の土に関してアドバイスを受けてきました。帰りの途中、国道122号線から渡良瀬渓谷鉄道沿線に降りて、明日の参加者に旬の味覚を味わっていただくためにノビル、ギシギシ等を採ってきました。

P4202678 採ってきたムラサキダイコン、ギシギシなどは試しに松木沢に植えてみました。今夜ひと晩でウサギや鹿に食べられてしまうか楽しみです。3年前に松木の杜に植えた水仙はやっと黄色い蕾を見せていました。明日には花が開くでしょう。JRFUのOBの皆さん水仙の花が咲きましたよ。

 夕方からは明日の「春の感謝デー」で食べていただく旬の料理を作っています。明日天気になっておくれ。

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2012年4月19日 (木)

 森は指揮者、あちこちの木々で声がする

P4191011  今日も混声合唱で森が騒がしい松木沢でした。合唱団の指揮者は木々(森)でした。指揮者の枝は眩しいほどの元気な芽と蕾を膨らましていました。開花すれば蜜を求めて蜂や鳥が集まってきますし、芽を求めて虫が集まり、鳥は虫を求めてきます。虫がいないと鳥は子育てができませんし、鳥がいないと虫が増え過ぎて木は丸坊主になってしまう。“ほどほど”に調和がとれているのですね。今日は、『どろ亀さん』(高橋延清さん詩集)を読みましたら、このような詩を書いていました。

P4191012 「どくだみ荘」に帰ってみると森びとインストラクター・相川好夫さんから筍と新玉葱が送られてきました。21日に開催する「春の感謝デー」で春の味覚を楽しんでくれ、ということでした。相川さんありがとうございました。早速、米ぬかで筍の灰汁を取り、鰹節で味付けをします。

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2012年4月18日 (水)

原発に頼らない暮らしは実現できる?

P4152631 足尾ダムから日光方面の山並みの頂にはまだ残雪が見えます。今日は朝陽が残雪と青空を照らしてとてもすっきりしていました。いつものヤナギではサルが遅い朝食を食べていました。反対側のヤナギでも小ザルと母ザルがヤナギの新芽を摘んで食べていました。ダムから後ろを振り返ると製錬所跡が朝陽に霞んでいました。

P4170868 今日は鎌田スタッフと2人での作業でした。鎌田さんは樹皮剥きを淡々と行い、後3本を残すまでに剥いてくれました。筆者は馬力のある重機による新松木の開墾を一日やりました。

P4182659 夕方、「どくだみ荘」で夕食の準備をしているとラジオニュースで流れていたことは、来月には原発全てが停止されるが電力には影響ないということでした。仮に電力が不足しても暮らしや企業の電力消費を工夫すれば原発に頼らなくても生活できるようです。生物社会の掟のひとつに我慢があります。人間もいのちを守るためには“ほどほど”の暮らしが必要な気がします。日本の市場経済も“ほどほど経済”に着手しないとアジア各国から相手にされないかもしれない。

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