カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2092件の記事

2021年7月 8日 (木)

森びとプロジェクト第2回総会への意見・・・その③

 私は「里親植樹」に参加しました。コロナ禍にあって的を得た森づくりだと思います。、抑圧された日常生活を強いられた多くの皆さんの期待に応えられるものだと考えます。

Photo_2  お金を頂いての代行植樹ですから、足尾の現場で植樹を代行している森づくりサポーター一同は、その度に参加者の思いを裏切らないように、根を大地に埋め、その後の草刈り等を行っています。私たちの里親植樹会場は、製材の端切れみたいな板(甲羅板)で作った土留めを造っています。見てくれは悪いのですが全てのシニアサポーターの汗の結晶です。急こう配の山肌に鉄筋や培養土を背負って荷揚げし、苗木が大地に根を張れる「森びと魂」が滲んでいる植樹地です。

P7057466  私も里親植樹に参加し、苗木を植えてもらいました。後にハガキが自宅に届き、印刷された苗木の写真を見ると、自分が植えた木のように思えました。自分が植えたわけでもないのにです。この活動に参加してくれた方々も、そんな気持ちになったのだろうと思います。里親植樹の様子をホームページの動画で観ると、なおさらやった気分を味わっている私です。

Photo_3  私も、近くの知人には直接、遠くの友には電話や手紙で呼びかけています。動画やチラシを活用し、地球温暖化にブレーキをかける活動の波を大きくしています。小さな苗木が大きな森へ育ち、生物社会が人間社会を支えてくれる時代を築けることにつながる、そんなロマンを抱いて今後も“山と心に木を植えたい”と思います。(栃木県・Hさん)

 

2021年7月 7日 (水)

森びとプロジェクト第2回総会への意見・・・その②

 政府は、放射性物質を含む100万トン以上の処理済の汚染水を福島県沖の太平洋に放出する計画を承認しました。放射性物質を含んだ水はALPS(多核種除去装置)により処理され、ほとんどの放射線物質が取り除かれているものの、トリチウムなどが残存しています。

P7057474  南相馬市に住む私は処理水の海洋放出に反対です。処理されたというトリチウム水には基準を超えるストロンチウム90、ヨウ素129等の放射性核種が含まれ、他にはルテニウム106、テクネチウム99等が基準値を超えて含まれていることが最近の研究で発覚しました。トリチウムの半減期は12年から13年と言われていますが、そのリスクが低下するまでは100年以上かかるとも言われています。その意味では内部被ばくのリスクが非常に高いと思っています。こうした民意を無視する政府・東電には怒りと疑念が残ります。

P7050119  気候変動の脅威とコロナウイルス感染の猛威で世紀末の私たちの生存は不安定ですが、私は、地球上で原発が存在する限り、私たちの生存は不安定だと思います。

Photo  次世代の生存基盤を健全にしていくためには、私も含むシリアのアクションが不可欠だと思います。できることは限られますが、私たちは命を守る森の防潮堤づくりを継続していきたいと思います。今年は、多くの市民との出会いを目指していきます。ちなみに、汚染水の貯蔵方法とその候補地は検討の余地があると思っています。(福島県・Iさん)

2021年7月 6日 (火)

自然との向き合い方を考えながらの森作業

 今朝の足尾・松木沢は気温19℃、小雨の降る生憎の天気でした。その”自然の恵み”は、今日の森作業への手伝いでした。熱海の土砂流出で犠牲なっている方々には申し訳ありませんが、この雨は苗木の元気の素です。

Dscn7457  今日の作業は、松木の杜の草刈りにしました。松木の疑義は草に負けない大きさに生長していますので、散策路や遅くに植えたシラカンバの若木の周辺を中心に行いました。

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Dscn7463  そんな中で、見つけたのは桜の若芽の目だったことです。天空の森にいる故・岸井さんが植えた桜の実生なのかと、それを見ていると感慨深いものがありました。また、草の下からからは沢山の白い花びらが散っていました。なんとナツツバキの真っ白い花でした。今年は、甘いにおいがする白い花びらを観ることができませんでした。足元には、ホタルブクロの淡い紫色の花が静かに咲いていました。こころ癒されました。

Dscn7468  今日の森作業は鎌田サポーターと二人きりでした。

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Dscn7461  昼休みの休憩では、熱海の大規模な土石流の話になりました。土石流起点の造成に関することが疑われ、自治体の許可など判断に疑問をもちました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。今日の森作業は、鎌田と筆者でした。(報告・橋倉喜一)

森びとプロジェクト第2回総会への意見・・・その①

 6月26日、第2回総会が開催されました。正会員の皆様には議案書と議決権行使書を送り、議決権行使書を提出していただきました。当日は、運営委員、アドバイザー、顧問、正会員13名が東京都内に集まり、正会員353名中276名が議決権を行使したことを確認し、規約第19条に基づき第2回総会が成立していることを確認しました。総会には、正会員70名からはメッセージと意見が送られてきました。総会後の第1回運営委員会では、2021年度の役員体制を決定し、正会員からのメッセ―と意見を事業に反映させていくための議論を行いました。その報告は森びと通信『森の木魂』3号に掲載し、今月中に会員の皆様にお届けします。ここでは、総会に寄せられた意見を短くまとめて報告します。 

Photo  宮城県ファンクラブは仙台市荒浜と名取市で「いのちの森の防潮堤づくり」を進めています。現地の落葉樹は大人の背丈を超えるまでに生長しています。現地に立つと、着実な木々の生長と同時に、人間の思い通りにいかない自然環境の厳しさを目の当たりにして、まだまだ育樹をしなければならないと感じています。

P7050142  今年に入り、大きな地震が続きました。その度に、自然が私たちの生活を支えてくれることを願っています。森づくりでの作業を通じて、そのような気持ちの共有化を図れているように思います。気象(気温、降水量、日照時間等)や天候(冷夏、暖冬、少雨、多雨等)を評価する基準の平年値が5月19日に更新されました。着実に気候変動が進んでいることを実感します。

Photo_2  森の防潮堤づくりを通じて、“自然環境と人間の生命を大切にする心を育む”ことがこれからも大切にしなければならないと考えています。森に寄り添う暮らしを目指す心をひとつにしていくことに心がけ、森づくり活動への声掛けを行い、地球温暖化にブレーキをかけていくことに向き合いたいと思います。(宮城県・Aさん、Hさん)

2021年7月 4日 (日)

自然の脅威を噛みしめながら森の防潮堤応援

 今日(7/4)は梅雨前線の影響で大雨情報が続いていたため「作業の中止」も頭をよぎりました。しかし、自宅の伊達市は小雨でどしゃ降りでないため南相馬苗場に向かいました。苗場は、どんよりとした曇り空でちょっと小雨が降る程度の天気で作業には差支えがなくひと安心しました。

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202174_2  早速、簡易テントを設置し打ち合わせを行いました。先日の作業から9日間過ぎるとポット内の草をはじめ苗場周辺は草がのびのびで、苗床は荒れ放題でした。作業は、前回同様にポット内の草取りと刈払機による周辺の草刈りを行いました。

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202174_4  休憩タイム前には、農園で育てている野菜(スイカ、カボチャ、キュウリ)の生長観察を行いました。スイカは3玉とも大きくなり「16日には試食会でもやってみたいね。作業にもちょっとした楽しみも増えていいね」との声が聞かれました。休憩タイムでは、10月24日の第9回鎮魂復興市民植樹祭までの取り組みについて話し合いました。今日まで植樹祭の実行委員会は開催されていませんが、早急に市役所担当との打ち合わせ日を小川事務局が窓口となり取り組んでいくことにしました。

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202174_6  その後、驚きの大きさになったキュウリの色や太さをどのように食べるかと話していると、松林さんからレシピを教えていただき、今日の夕食の一品にしようと皆さんが持ち帰りました。

202174_7  熱海市での土砂流出では自然の脅威をまざまざと感じました。亡くなった方のご冥福を祈り、行方不明の方々の早期発見を祈ります。救助活動をしている皆さん、大変お疲れ様です。それにしても10年以上も大雨による土砂流出や土砂崩壊を繰り返している日本ですが、根本問題の対策に「自分ごと」として向き合っていかなければと、帰路中のハンドルに力が入りました。

202174_8  今日の作業は、松林副代表、小川事務局、山田事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、筆者でした。(報告・東城敏男)

2021年7月 2日 (金)

八幡平・松尾鉱山跡地のいのちの森は元気です

Image1  森びとの皆さん、お久しぶりです。元みちのく事務所スタッフの関です。先月、八幡平の森の草刈りをしてきましたので、皆様に報告します。

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Image3  6月27日(日)、八幡平市「松尾鉱山跡地元山堆積場」において、10年かけて育てている木々の生長を促すために、仲間たち10名と草刈りを行ってきました。当日は、汗ばむほどの晴天となり、木々が歯を食いしばって生長している様子を感じながら、これまで試行錯誤しながら森を育ててきた活動が実を結んでいることを実感てきました。

Image0  1年に1回の育樹作業ですが、草刈りに参加してくれた仲間たちは、故・角岸所長の遺志を我々が受け継ぎながら育樹活動を行っていく事を心に刻みました。「山と心に木を植える」を合言葉に、人間が壊した荒廃地に10年間植樹活動をしてきましたが、これからも多くの仲間で力を合わせながら森づくりを取り組んで行きます。

Image4  これからよろしくお願いします。(報告・関 一史)

2021年7月 1日 (木)

シトシト降る雨の中での足尾松木沢の森作業

昨日(30日)の足尾森びと広場は曇り空、気温は18℃でした。先に到着していた鎌田さんが森作業の準備を進めていました。9時からコーヒーを飲みながら打合せをしていると、雨が強く降ってきました。作業は標高900㍍もある「臼沢の森」の草刈りを予定していましたが、安全を考えて「民衆の杜」と「新松木の杜」の草刈りを行うことに変更しました。

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「民衆の杜」内の散策路の一部は松村健さんと橋倉さんが先日草刈りをしていましたので、その先は雨でも長靴が濡れることがありませんでした。メガネ橋から右側を鎌田さん、山頂方面を福原さん、左側を筆者が草を刈りました。雨具を着ての作業は蒸し暑く、大汗をかきました。大きな石が草に隠れて見えませんので慎重に草を刈り、90分程で草刈りは終了しました。その後は「新松木の杜」に移動し、入口から松木川沿いまでの散策路の草を刈りました。昼までには草刈りが終わりました。Dsc05767

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午後三時過ぎには雲空から明るい陽が射しこみました。雨具を着て蒸し暑い日の森作業は体力を消耗しますが、シニアの笑顔を忘れない作業をしてくれました鎌田さん、福原さんお疲れ様でした。(報告・済賀正文)

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2021年6月28日 (月)

生きる糧を失った松木村人の怒りと悔しさを忘れない

 昨日(27日)の足尾の天気は梅雨空ながら時々薄日がさしていました。9時の温度計は25℃を指し、台風の影響も感じることなく、快適な作業日和でした。

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Dscn7444  森作業は弘永サポーターの提案を受けて、草刈りを行いました。彼は、「足尾ではお盆が7月なんですよね」との一言で作業を決めました。昨日の朝、アパートの上に住む方が「お墓の掃除に行く」と言うことを聞いていましたので、草刈りは即決でした。

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Dscn7447  銅の精錬過程で発生した亜硫酸ガスによって、村を追われた旧松木村の皆さんに思いを馳せ、私たちは春秋の彼岸と盆にお墓や祠の草刈りを続けてきました。森ともたちが花を持ち寄って墓前に飾ってくれる前の環境整備です。

Dscn7445  草刈りが終わる頃、東京事務所からのトラックが足尾・松木沢に到着しました。小黒、斎賀両運営委員が約3時間かけて荷物を運んできました。小黒委員は久々の足尾で、周辺を見て回り新たな植樹に向けた場所を見ていました。二人は、トラックに積んできた荷物を早々と降ろし、とんぼ返りをしました。お疲れさまでした。

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Dscn7450  私たちはその後、10年以上使っている中古のビニールハウスの屋根の修繕を行いました。ハウスのポールは劣化していないので、新しいシートを屋根に張りました。完成には時間がかかりますが、「ハウス修繕の弘永」と呼ばれている彼が完成させると言っていました。

Dscn7451  これからは暑くなります。苗木も私たちも水が大切になります。雨が降るたびに沢水の取水口に土砂が溜まり、ホースが詰まります。森作業開始前には取水口のチェックと土砂取り除きをする事を引き継ぎノートに書きました。昨日の作業は、小黒、済賀、弘永そして筆者でした。(報告・橋倉喜一)

2021年6月25日 (金)

梅雨の晴れ間に夏から秋の楽しみを想い浮かべて森作業

梅雨の晴れ間の26日、南相馬市応援隊6名は雫育苗場でポット苗の草取り、苗分け、農園管理を行ないました。今日の気温26℃、湿度70%と蒸し暑い中での作業でした。ポット苗の草取りは先月に行ないしたが、わずか1カ月で雑草だらけになっていました。今日は50トレイ分の草取りを行ないました。苗分けは、クヌギの苗36本をポットに植え替えました。

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P1020048   農園では、スイカ、カボチャ、キュウリが実をつけ始めています。スイカは直径20cmぐらいにまで生長し、来月中旬には食べられそうです。カボチャは秋に収穫できると思います。天ぷらにして秋の味を楽しみたいと思います。

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P1020042  南相馬市は、コロナウィルスワクチン接種が比較的にスムーズで65歳以上の人たちはすべて終了し、現在60歳から64歳までが接種を行っています。私も、森作業終了後、午後3時から第1回目のワクチン接種を行ってきました。これで少しは気分が楽になりました。

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P1020049  本日の参加者は、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、道中内スタッフ、原田スタッフでした。(報告・岩橋 孝)

2021年6月20日 (日)

新しい足尾の森に木を植えました

足尾ダムのヤマボウシがきれいな白い花を輝かせています。青い果実が実っています。赤く熟すと猿の大好きな餌になります。 

 今日は昨日からの雨が上がり、曇り空でした。午後からは晴れになる予報ですので今日は絶好の森作業日和になりそうです。森びと広場に着くと、早く到着していた濟賀さんが草を刈ってくれていました。9時、気温は19℃、打ち合わせを行い、昨日途中になっている新植樹地の金網張りを行うことにしました。Img_1876 Img_1877 Img_1892まずは、ざっと見まわして段取りを考えます。その後、福原さんは杭を打ち、ポールを立てていきます。筆者がそのポールに金柵を立てて針金で仮止めをします。その後、弘永さんが針金でポールと金柵を3か所しっかりと縛っていきます。濟賀さんは金網の下部分に細かな柵を付けて、それをペグで打ち留めていきました。これで鹿やイノシシが柵内に入れず、木の芽や皮が食べられずになることを祈ります。

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金網張りが予定より早く終わったため、土を運び入れることにしました。Img_1884軽トラが入れるように柵が取り外せるようにしました。Img_1890 Img_1886 Img_1901午後からは、盛岡から足尾へ移動した苗木を植えました。1m弱の広さの穴を掘り、10ℓの土袋2袋入れ混ぜ混ぜ、ミズナラ、カシワ、ヤマザクラ、ウリハダカエデの苗を混植密植で96本植えることができました。Img_1893 Img_1896

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植樹は終了。少し時間があるので、再度土を運び入れることにし、3パレットを運びました。今日の作業は、これで終了です。帰る途中、林子さんから熊棚が作られているよと教えてくれました。見ると、森びとプロジェクトが足尾の桜の標本木としている桜の木でした。「もう一本も小さなサクランボが実っているのでこっちもやられるかもね」と林子さんから言われました。

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Img_1912_2 改めて熊に気をつけながら森作業をしなければと思った瞬間でした。東の空の月を眺めながら帰路を走りました。

Img_1913本日の森作業は、福原さん、弘永さん、濟賀さん、そして筆者でした。(報告:加賀春吾)

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