カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2096件の記事

2020年6月 3日 (水)

森づくりは新しい生活様式の土台、スタッフに感謝です!

足尾・松木村跡地、南相馬市の津波災害地に植林した木々たちは今年も芽吹き、天へ向けてスクスクと枝を伸ばしているという報告を聴いています。

Dscn2167  新型コロナウイルス感染防止で「外出自粛」。福島県(応援隊)と栃木県在住の森びとスタッフだけが森作業をしてくれています。「人間の都合では森は育てられない!」として、感染防止を第一にして、森作業の手を休めていません。気持ちは若くもち、馬力も出し切らずに未来を生きる若者たちの命の土台をつくっています。その様子はブログで見る他ないスタッフは県外の森びとです。シニアスタッフを中心にした栃木県内の森びとスタッフに心から感謝申し上げます。 

202005 民集の杜(下の緑)

Photo 「緊急事態宣言」が全面解除されて1週間程の6月2日、東京都は「東京アラート」を発動しました。世界中の多くの人々が新型コロナウイルス感染の犠牲になっているというのに、感染前と同じような暮らし方に浸って命を縮めたいのかと、感染数を聴いて疑問に思ってしまいます。

Photo_2 手前が「松木の杜」、右山が「臼沢の森」

 世界の人々は、コロナ禍を契機に持続可能な“新しい生活様式”を求められています。私たちのこれからは、ウイルスと共生する“新たな日常・生活”を描き出し、国境を越えた地球人の生活様式を定着させる時代にならなければ思います。

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 それにはまず、異常気象と新ウイルスによる「複合被害」を極力防ぎながら、これ以上ウイルスを目覚めさせない自然破壊を止め、世界中で木を植えて森の吸収力を高め、人間活動による二酸化炭素排出を削減する運動を世界中の常識にしなければと思います。「緊急事態宣言」の全面解除後の私たちは、森づくり運動を今までよりも一歩前に歩を進めていきたいと思います。すでに歩を進めている足尾と南相馬市のスタッフに心より感謝です。(理事・大野昭彦)

2020年5月29日 (金)

自然の恵みを楽しみ味わう喜びを感じてほしいと願い森作業

 今日は東北の風が若葉の香りを載せて穏やかに吹いた一日でした。夕方は雷雨を心配しましたが、雨はパラパラと降った程度でした。

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Photo_2  福原スタッフはホタルブクロを「みちくさ庭園」に植えたいと思っていたので、今日はそれを植え、その後は庭園一面を覆って生えているヒメスイバを刈りました。

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 その合間に、福原さんの提案である広場から「みちくさ庭園」までの登り階段の第一ステップ両側の段に植えた草花が動物に悪戯されない網を試行的に張りました。見た目も良く、動物からも悪戯されないようです。足尾・松木沢を訪れる皆さんに感動を与えたいと、そのモデルを作りました。今日はその網の中にスズランを植えました。

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Photo_7 センダイハギの花が咲きました

 昼食後は、足尾さ在住の塚原さんから頂いたバラが動物に食べられて枯れた太い幹の根元から芽が出ていたので、その芽をガードしました。

Photo_8  続いて、明日の作業に必要な単管をカッターで切断しました。橋の強度を高めようと単管を180㌢×12本を用意しました。あっと言う間の作業でした。その後は、「森びと広場」周囲の桜の枝が混み合っているので、シダレザクラの枝を邪魔しないように枝を伐りました。

Photo_9  また、今日は、野イチゴの味を楽しむことができました。味は甘くなく、酸っぱくもないのですがほんのりしたイチゴの香りが心と体に沁みわたりました。お世話になっている塚原さん、宙ガール林子さん、橋倉さんにお裾分けしました。

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 今日の作業は福原さんと筆者でした。(報告・髙橋佳夫)

2020年5月28日 (木)

足尾・松木沢の森と杜で楽しめる散策路造り

 新緑の輝きが眩しく、若葉が運ぶ風は爽やかな足尾・松木沢。是非とも見てほしいので下に写真を張りつけました。 

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Photo_3手前が「松木の杜」と右奥の山斜面が「臼沢の森」 

 この自然の恵みを受けて、本日の作業は2008年から2010年に植えた「松木の杜」の入口にある森びと広場からの「三治橋」が腐食し、危険なために解体しました。この橋は足尾スタッフの亡き三治さんが親方となって造りました。

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Photo_6  解体しながら驚いたのは10年以上も縦杭は腐食していませんし、杭の土台もびくともしていない造りでした。

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Photo_8  そんな訳で、鎌田、小川スタッフの馬力でも杭を抜くまでに30分もかかってしまいました。橋にかかっていた間伐材を全て解体し、鉄製の単管パイプで橋を造ることにしています。口には出しませんでしたが、作業終了するころには足元がおぼつかないほどでした。本当にお疲れ様でした。二人は、夏本番を迎える前の森散策路の橋は月末までには骨組みだけでも完成させたいと言っていました。

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Dscn2617  15時半頃になると、宙(そら)ガール林子さんが「熊が斜面にいますよ」と教えてくれました。早速、写真に撮りましたがあまりにも遠くなので熊は輪郭ていどになってましいました。

 本日の作業は、鎌田、小川そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年5月27日 (水)

潮風に癒されながらの森の防潮堤育樹作業

2020526  昨日10時、南相馬市育苗場に集合したスタッフ達は、直に作業打ち合わせ。新型コロナウイルス感染の防止のため1か月以上も作業自粛していた松林、菊地スッタフがマスク着用して、笑みを見せながら参加してくれました。

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Photo  今日の作業は、育苗場の草刈りと海岸近くへの第2回目植樹会場への補植作業。松林さんはメンテナンスした刈り払い機のエンジン音を全開にして作業開始、原田スタッフは育苗場の出入り口付近の草刈り、岩橋スタッフは補植用の苗木選別を行いました。用意した苗木は5樹種180本(シロダモ・スダジイ・ヤブツバキ・シャリンバイ・トベラ)。

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2020526_5  草刈り終了後、補植作業の打ち合わせ。海岸近くに場所に移動し、海風にあたりながらの補植作業の気分は良好。現場の土は乾燥した粘土質が固くなり、穴掘りにかなりの時間を費やしました。180本すべてを補植し、追肥も行って作業は無事終了しました。

2020526_6  皆さんの顔は、潮風と太平洋の波の音、沿岸に咲くカンゾウの花に癒されている様子でした。疲れも忘れさせてくれた南相馬市の森の防潮堤でした。昨日の作業は、松林、岩橋、原田、菊地、そして筆者でした。(報告 東城敏男)

2020年5月26日 (火)

忙しくなる足尾・松木沢の森作業前の環境整備

 足尾・松木沢の朝の気温は17度、曇り。午後から雨が降るかもしれないので、午前中は野外作業とし、木々の枝払いを行いました。

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Photo_2  作業に出かけるとエゾハルゼミがあいさつに現われ、帰りはキジが道案内をしてくれるという嬉しくなった一日でした。

Photo_3  作業現場は「民集の杜」最初に植樹した会場で、その木々が後に植樹をした木を覆ってしまった所の枝を伐りました。

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Photo_5  昼食を食べながらの話は、近所の一人暮らしの方が亡くなった話になり、このようなことは互いに気を付けなければという気持ちになりました。

Photo_6  午後は、森びと広場から「松木の杜」に通じる橋を補強する下見を行った後、「雲集亭」天井の片付け作業を行いました。夏、松木沢の森を訪れる方々が安心できるような広さを確保しようと、室内に積み上げていた竹を再利用するために片付けをしました。

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Photo_9  15時頃には片付けが終わりましたが、鎌田さんは残った間伐材で担ぎ、作業小屋横の階段補修を手早く行いました。

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Photo_11  本日の作業は鎌田スタッフと筆者で行いました。(報告・髙橋佳夫)

2020年5月25日 (月)

育てた森の元気に励まされて足尾の森作業

Photo_4  一日中曇りで風のなかった足尾・松木沢。午前中の森作業は残しておいたハンカチノキとナナカマドを「民集の杜」に植えた後、枝払いを行いました。

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Photo_3  ハンカチノキは朝日から夕日直前まで陽が当たる場所に植えました。この地には、森びとプロジェクト設立に尽力してくれた宮脇昭さんのブナ、前理事長の故・岸井成格さんのホウノキ、前副理事長の故・角岸幸三さんはハンカチノキをシンボルツリーとして植えました。

Photo_5 枝払い前

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Photo_7 枝払い後

 10時半頃、橋倉スタッフが作業に合流して、枝払い作業を行いました。昼食時間までに「民集の杜」すべての枝払い作業が終わりました。途中、初めて見る山桑(?)の花を発見、実も付けているようでした。調べてみることにしました。

Photo_8 山桑?の花

Photo_9 卵が1個増えた鳥の巣(大きさは1㌢程)親鳥が分かりません。

 午後は、昼食後の夏の休憩場所として使っていた「ひぐらし亭」を解体しました。「ひぐらし亭」は、日陰に爽やかな風が吹き、横になって休息するにはとても有難い自然の休息場所でしたが、床の板が腐食したので単管と板を取り外しました。それにしても重い単管を数十本片付ける作業は短時間でしたがとても大変でした。

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Photo_11  作業後、福原スタッフは、私たちに家庭菜園で採れたアスパラと山菜料理を持ってきてくれました。今夜、美味しくいただきます。福原さん、ありがとうございました。

Photo_12 軽トラに燃料を入れて作業終了

Photo_13 「みちくさ庭園」の白い花のツユクサ

 今日の作業は、福原、橋倉そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年5月24日 (日)

 森ともの心が宿るハンカチノキ植えた足尾の森作業

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 足尾・松木沢の今日、午前中は曇りでしたが午後は青空が見えました。新緑の森の奥からホトトギスとハルゼミが鳴き、松木川からはカジカガエルの透きとおる鳴き声が聴こえていました。森作業は少しでも木を植えようと、苗床にある大きめの幼木45本を「森びと広場」周囲に植えました。Photo_2
 昨日、松村宗雄スタッフが心を込めて育てた苗木(ハンカチノキ、ノリウツギ、つつじ、サクラ等)を運んでくれたので、その気持ちを込めて植えました。Photo_3 Photo_4

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 苗木が食べられないように鉄筋と「幹ガード」という材で幼木を囲みました。培養土を運びこむ人、穴を掘って植える人、幼木をガードする人の3グループで本日の作業目標を達成することができました。木々の生長が楽しみです。Photo_8

P5245351 Photo_9  ハンカチノキは亡き角岸副理事長が好きだった木です。生前の盛岡市内の公園で見た白く大きな花が咲くこの木は足尾にも植えたいと思い、その願いを松村宗雄さんが叶えてくれました。作業小屋の南側の陽当たりの良い所に植えました。白い大きな花を見せてくれるのはいつになるか分かりませんが、そんな想い出が宿るハンカチノキを次世代に引き継ぎたいと願っています。P5245357  本日の作業は、鎌田、清水、橋倉、小川、弘永そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年5月20日 (水)

板橋城跡ハイキング尾根植林地調査

今日は、日光市板橋地区にある板橋城跡(城山)ハイキングコース添いの西側斜面(植林予定地)の現地調査を行いました。森びと栃木県ファンクラブのメンバーは日光市下板橋地区公民館広場に13:30集合、早めに調査を開始しました。(天気はくもり)

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登り付近に、マルバスミレと思われる花が群生していました。

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現地は急斜面も有りますが、整地する事で植栽地には問題ありません。

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 植栽予定地には、スギ、ヒノキが伐採されましたのでヤマツツジ、ヤマアジサイ、ヤマザクラ、ヤマユリ等々が嬉しそうにのびのびと育っているようでした。この植物たちも一緒にして、ハイキングに訪れる方々に森の有難さを感じてもらうことにしました。

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 下山すると加賀ファンクラブ会長が温かいコーヒーを用意して、私たちを待っていました。話は、ハイキングコースから3メートル下までを現地の植物を活かした低木(ツツジなど)を植え、その中に桜を植えるていこうとなりました。この地は、下を走るJR日光線からも見えますので、桜が大きく育つと車窓からの眺めも良く、ハイカーや地元の方がにも喜んでもらえるのではないかとなりました。そらにその下の斜面には、落葉広葉樹を植樹して、新緑から秋の紅葉を楽しんでもらう森づくり構想を話し合いました。来月から森作業に入り、年内の秋までには植林をしていくことにしました。この森づくりは地元の木材店・福田彦一郎さんとの協働事業として計画し、日光森林組合の協力で進められています。本日のスタッフは、高橋さん、鎌田さん、橋倉さん、清水さん、加賀さんお疲れ様でした。(報告者・小川薫)

2020年5月19日 (火)

新緑に包まれた足尾銅山精錬所方面の街並みを散歩

 朝から雨が降る足尾町の火曜日。今日は撮りためた写真の整理と森作業報告レポート作成、そして東京事務所からの荷物整理日。橋倉さんは、5年前に松木沢で植えた木々の生長写真をプリントし、手紙を添えて現役時代の同窓生に郵送する準備。

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Photo_2  午後には雨が止みましたので、橋倉さんの案内で近くを散歩してきました。アパートから階段を登ったところにある「上の平」集落を歩き、途中、間藤駅から上り電車が出発したばかりを見下ろすことができました。

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Photo_5  閑静な「上の平」から見る足尾銅山精錬所跡方面の街並みは寂しそでした。錆びたレールの先は精錬所まで続き、トンネルの奥からは働く者たちの逞しい声が聴こえてきそうな雰囲気が感じられました。

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Photo_7 時がゆっくり流れている上間藤周辺の散歩は気持ちも身体も緩やかになりました。

Photo_8 「上の平」集落近くでの熊剥ぎ

Photo_9 集落に残っていたカシワ

(報告・高橋佳夫)

2020年5月18日 (月)

足尾・松木沢の杜の観察で疲れを癒す

 曇り空の足尾・松木沢。今日の午前中は「新松木の杜」内のスミレ生育調査を兼ねた橋倉スタッフの写真撮影実習。スミレの開花観察には遅いのですが、生えている場所に目印を付け、踏みつけられないようにしました。

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Photo_2 写真:橋倉

Photo_3  また、自然の力で生えているネムノキの花を観察しようと調べてみると、枝には若葉が無くやっと芽が顔を出していました。ネムノキは夜になると葉を閉じて眠るようなので、色々な動きを観察していくのが楽しみです。

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Photo_5 猿に樹皮を食べられたネムノキ

Photo_6 ヤマユリが元気です(写真:橋倉)

 その後は、昨日見つけた鳥の巣の確認。親鳥には遭えませんでしたが、双眼鏡で観察していく角度等を調べておきました。

Photo_7 写真:橋倉

 午後は、高崎市・長井さんから提供されたイチョウを森びと広場の角に植えました。

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Photo_10  近くのシダレザクラの枝でホオジロが囀っていましたので、橋倉さんがカメラで撮影。5回シャッターを押しましたが、ピントが合っていたのは1枚でした。残念そうな橋倉さんでした。

Photo_11  イチョウは4本植え、シカや猿にいたずらされない様に幹の周囲をガードしました。夕方になると小雨が降ってきましたので、本日の森作業は終了しました。

Photo_12 旅たち間近のカワラヒワ

(報告・高橋佳夫)

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