カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2096件の記事

2020年6月19日 (金)

森に寄り添って生きる森ともの心得

 三日ぶりの雨、子育て中のモズには申し訳ないが周囲の草木にとっては有難い雨。例年の降雨であれば人と自然界のバランスで「安心な梅雨」かもしれない。

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P6081935  このバランスが狂ってしまうと、一方では生活の糧が奪われてしまい、他方では、バッタや毛虫が大量に発生する。パキスタン農民はバッタの大量発生で暮らしが脅かされている。

P6061786 足尾・松木沢の緑化作業

 ロシア(北極圏)では永久凍土が溶けだし、発電所の燃料タンクが壊れた。周囲の川にはその燃料が流れ出し、川や森を苦しめている。国土の60%が永久凍土のロシア国内では、地球温暖化による永久凍土の溶解によってツンドラの森も衰弱している。永久凍土の上に住宅が建ち、住民を支える道路や鉄道そして空港が建っている。永久凍土の中にはウイルスも潜んでいる。

P5131242 足尾の森(上下)

P5291689  世界の人類は今までの生活様式を抜本的に変えていかないと、生存が危ぶまれる人間社会へ激変させてしまうかもしれない。人間の欲は無限、自然の恵みは有限であることを胆に銘じて、木を植え、森を元気にしながら、森ともの新しい生活様式を描いていきたい。(理事・高橋佳夫)

2020年6月17日 (水)

森と生きる楽しみを膨らませて森作業

 梅雨らしからぬ夏日の足尾。今日の森作業は森の散策路の草刈りと森びと広場周りの花壇造りをしました。

Photo 松木の杜(手前)と中倉山

 気温は体感で25度位だつた。草刈りをすると下着に汗が滲むほどで、健康管理にとっては適度な運動でした。

Photo_2 民衆の杜(手前)、新松木の杜(真ん中)、松木の杜(後方)

 花壇造りは斜面の土が流れないように造った土留め柵の上部を金網で覆うものでした。多年草の野草を中心に植えた草が鹿やウサギに食べられないようにと、福原スタッフの案でつくりました。これからは秋の花を楽しめる草を植える予定です。

Photo_3 松木の杜(前景)、臼沢の森(右後方)

 今日は3人のスタッフがのんびりとした森作業をしました。明日以降の梅雨の恵みをもらって、足尾・松木沢の草木は元気をだしていくことでしょう。今日の作業は、鎌田、福原、加賀の三人でした。(報告・鎌田孝男)

2020年6月14日 (日)

ヨシキリの声に励まされながら森の防潮堤づくり

 昨日(6/13)、南相馬市応援隊メンバーは育苗場に10時に集合。梅雨空で朝からパラパラと雨が降っていたため、打ち合わせ前に簡易テントの設営をしました。その準備中にお湯を沸かし、ホットコーヒーを飲みながら作業の打ち合わせ。

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2020uff0e613  昨日の作業は、前回(5/27)に引き続き育樹・補植作業を中心に行いました。用意した苗木は5樹種120本(タブノキ・スダジイ・ヤブツバキ・シャリンバイ・トベラ)を海岸近くに補植しました。農作業で手慣れたスタッフの渡部さん、菅野さん、松林さんたちは、スコップと鍬をうまく利用しながら苗木の穴掘りに専念。3人は、暫らくぶりの作業でいい汗をかきスッキリしたと話していました。120本を補植と追肥を行って作業は終了しました。 

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2020uff0e613_2 常緑低木のトベラとシャリンバイは白い可憐な花を咲かせていました。海沿いのヤブで囀るウグイスやヨシキリ声に耳を澄ませていると「私たちを激励しているようにも聞こえてくるね」と、お互いの顔を見合わせてしまいました。

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2020uff0e613_4  6月20日は、応援隊役員会をこの育苗場で行います。青空の下で全スタッフが集合し今後の育樹と補植そして植樹祭に向けての指針を話し合いたいと思っています。今日の作業は、渡部、菅野、松林、岩橋、そして筆者でした。(報告:東城 敏男)

2020年6月11日 (木)

新しい生活のリズムを探しだす森の防潮堤づくり

 昨日の福島県の気温は35℃以上の猛暑、西日本や北陸では梅雨前線よる大雨の警戒情報が出されていました。新型コロナウイルス感染の収束がみられない中、気候変動の加速も心配です。

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1_2  2013年から森びとプロジェクト委員会との協働によって「いのちを守る森の防潮堤づくり」を積極的に応援している南相馬市の応援隊。この植樹活動は今年で8回目を迎えています。その森の防潮堤ではヤマザクラも咲き、タブノキ、スダジイ、シラカシの常緑高木や低木のトベラ、マサキも防災林の機能を発揮しようとしています。

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Photo_2  最近、応援隊副代表の菅野さんからは、今年の「野馬追い」は新型コロナ対策で祭りの縮小と行列中止によって出番がなくなったとの連絡が入りました。また、育樹作業、植樹祭は震災・津波によって犠牲になった方々への尊い恩返し作業なので6月の育樹作業には積極的に参加していく、と連絡が届きました。

 応援隊は、加速する気候変動によって「灼熱の地球」にさせないために、これからも「いのちを守る森の防潮堤づくり」に力を注いでいきます。私は今、起床すると森びとの活動をチェックするようにしています。ブログでは、足尾スタッフ、森びと栃木県ファンクラブの皆さんが森づくりに努力している様子が映像で伝わってきます。

Photo_3  遠く離れていても世界の人々の心がひとつにできる環境づくりが大切であるということが、新型コロナウイルス感染と向き合って分かりました。従来の生活パターンを見直しながら、新しい生活リズムを定着させたいと思っています。皆様のアドバイスを待っています。(応援隊・東城敏男)

2020年6月10日 (水)

猛暑の足尾「みちくさの庭」草取り&「みちくさの畑」にソバの種撒き

今日の足尾は快晴。8:45気温は25℃もあります。エニシダの黄色、松木村跡の緑は濃くなり、遠くではヤマツツジらしきピンクが迎えてくれました。

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P1040204_2 今日の作業は、昨日の続きで「みちくさ庭園」のアジサイに覆いかぶさっているヒメスイバの刈り取りです。また、以前に「みちくさの畑」にソバでも植えたいね、という話を試してみました。松村健スタッフが、管理機と種を持ってきてくれたので撒いてみました。私は久しぶりに「みちくさ庭園」に入りましたが、様々な花を見て気持ちが穏やかになっりました。

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P1040180_2  ところがアジサイはご覧の通り草に埋もれていました。草刈りは午前中に終わるかと思いましたが、4分の1を午後に残しました。松村スタッフは管理機で畑を耕し、午後、みんなで種まきをすることにして小屋に戻りました。その時の寒暖計はなんと33℃を差していました。

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P1040181_2 午後は、皆で種まきからです。まず畝を作り種を撒いていきました。

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P1040223_3 「権兵衛さんが種撒きゃカラスがほじくる」といいますが、果たして足尾でほじくるのは、猿か、鹿か、猪か、それとも熊か。生き物たちと蕎麦の恵みを味わえるのか、秋には美味しいソバが食べたいものです。

P1040230_2 草取りも無事終了しました。帰りに橋倉さんが、モズの卵が孵り雛が巣にいるところを案内してくれました。別の野鳥(ノビタキ)も近くに雛がいるのか、盛んに我々の注意を引くように鳴いて雛から遠ざけようとしているようでした。

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P1040240_2 本日のスタッフは、松村健さん、橋倉さん、小川さん、筆者 加賀でした。

2020年6月 9日 (火)

足尾・松木沢に咲いてほしい心を癒す夏の花、秋の花

 真夏日の足尾・松木沢、昼の気温は30.5でした。天気予報通りの晴れでしたので、今日は森作業前に中倉山のブナを望遠レンズから見ました。気温が高いので元気そうな姿のブナではないようでした。

Photo  今日の森作業は3日間連続の作業が続いたので、休養を兼ねた軽作業にしました。足尾でお世話になっている塚原さんの「庭の草花を松木沢の庭に植えて」というリクエストに応えて、フジバカマ、シオン、マーガレット等を掘ってバケツに入れ、「みちくさ庭園」へ移植しました。秋に咲く花も移植したので楽しみが増えました。

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Photo_4  移植後は庭園の草刈りをやることにし、立ってみたり、腰かけてみたりしながら草刈りをしました。松木川斜面で緑化工事をしている「モノレール」が降りてきた時が昼食。

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P6091972 今日も野チイゴをいただきました

 爽やかな風が吹かないので休憩は一時間たっぷりとって、疲れが残らないように休みました。

Photo_7  昼の気温は30度を超えていた真夏日の午後、水分と塩分を補給しながらの草刈り。あと1か月もすると花を付けてくれるだろうアジサイが、ヒメスイバに覆われて苦しそう。今日と明日の森作業でアジサイを元気にしてやらないと花は期待できません。

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Photo_9  白と薄い水色の花を付けるアジサイが見られるように、ヒメスイバと一緒にアジサイを刈らないように注意しながら作業をすすめました。

2  カジカガエルの鳴き声が涼しさを届けてくれました。今日は仁平スタッフと作業しました。(報告・髙橋佳夫)

2020年6月 8日 (月)

初夏のような爽やかな風に感謝して足尾の森作業

Photo  雲ひとつない青空の下で聳え立つ中倉山。ノカンゾウの花、白い花のツユクサが咲きほこる「みちくさ庭園」。梅雨入り前の初夏のような天気の足尾・松木村跡。

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Photo_3  今日の作業は「新松木の杜」の枝払いを行いました。久しぶりの森作業で気合が入っている仁平スタッフは、我々3人を写真に撮ってくれました。彼は、今日の写真は「才能無し」ですと遠慮していました。

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Photo_6 また、橋倉スタッフは10日程前から足尾の魅力をカメラに収めようと、モミジの仲間が赤いブーメランに似た実を付けていましたので、それにピントを合わせていました。

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Photo_8  新松木は2011年から植えた杜です。今では風や生き物たちが運んできた種が芽を出し、杜の仲間入りをしています。枝払いをしていると、松木川沿いから吹く風が額の汗を拭ってくれるような清々しい気持ちになり、とてもリラックスした森作業ができました。

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Photo_10 枝払い前(上)と後(下)

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Photo_12 「新松木の杜」にはモミジの仲間がすくすく沢山育っています。コナラやヤマザクラの枝を払って、モミジに太陽の恵みが行き届くように枝を伐りましたので、秋の紅葉が楽しみです。

Photo_13  本日の森作業は、橋倉、仁平、福原そして筆者でした。(報告・髙橋佳夫)

コロナ禍と地球温暖化に向き合う心得は生活の中から探し出す

 5日、自宅に「アベノマスク」が郵送されてきました。あまりにも遅すぎるマスクでした。1ヵ月ぐらい前はマスクを買うには大変でしたが、今は、30枚入の使い捨てマスクが800円で購入(南相馬市内)できるようになりました。安倍政権の「国民のために」という気持ちが綻んでいる証です。

P1050222  ところで、新型コロナウイルス感染防止で「外出自粛」生活をしながら考えさせられたことは生活の見直しです。特に、何気なく毎日食べている食事のこと。国の推定値からすると、一人当たり茶わん1杯分のご飯を捨てているそうです。また、2018年度の日本の食料自給率は37%であり、残りの63%は海外からの輸入に頼っています。

P1050224 「外出自粛」で毎日の食事を気にせざるを得ない生活となり、コロナ以前の「何気なく」という食事は大部分がコマーシャルベースになっていたことに気が付きました。海外に頼りすぎの生活はマスク不足を生じさせました。大量生産された商品を大量に消費する生活は無駄を多くしていることを自覚させられました。

P1050054  最近、スーパーやコンビニでは賞味期限が近づいた食品を値引きやポイント付与などの方策を取っています。地球温暖化防止(輸入のための船舶や飛行機の二酸化炭素の排出)の観点からもコマーシャルベースの食事を見直すことにしています。市民の生活見直しが従来の政治を変えていく力になってほしいと思います。

P1050030 (理事・岩橋 孝)

2020年6月 6日 (土)

どんどん気温が上昇するなかでの森作業

 今日の足尾は、9時過ぎの気温は20℃を超えてどんどん上昇中です。新型コロナウィルス感染の影響により、自宅から外に出ることも出来ず、久し振りの再会は、私にとってホットした気持ちに満ちていました。P6064506 早速、今日の森作業について打ち合わせを行い、新緑のなか、刈り払い機を使用して林内通路など整備作業を行いました。民集の杜の入口には、宮脇最高顧問と前理事長岸井さんの記念植樹場所があり、鎌田スタッフと橋倉スタッフの作業によりとても綺麗になりました。草刈り作業の途中、話題になっている百舌鳥の子育てを観察してきました。P6064503
 ヒナたちの餌を欲しがる動きにはとても癒されました。    (報告者 仁平範義)

お待たせしました! 本日(6日)「みちくさ」オープンです

 足尾・松木沢は様々な色の緑があちこちに溢れています。爽やかな風が森ともをお待ちしています。足尾・松木村跡の風景を愛する皆さん!お待たせをいたしました。本日6日、松木渓谷入口の出会いの広場「みちくさ」はオープンです。Dsc_0126 例年ですと4月の第一土日にオープンする予定でしたが、今年は新型コロナウイルス感染防止のためにオープンを延期してきました。私たちが15年間育てた森(杜)の新緑は終わりを迎えていますが、是非、森にふれあい、自然の有難さを体感してください。また、おいしい空気を胸いっぱい吸い込んでください。今は、エゾハルゼミが大合唱中、カジカガエルと夏鳥たちが自慢の声を聴かせてくれます。Dsc_0095 とは言え、新型コロナウイルス対策は皆様のご協力をいただき、「感染しない、感染させない」をモットーに、楽しい出会いをお待ちしています。 

Dsc_0113「民衆の杜」ではウグイスに続き、モズが子育てをしています。Dsc_0116 足尾の荒廃地を皆さんと共に耕し、木を植えて育てた小さな森の命を育む息吹を感じてください。足尾の森から元気をいただき、新型コロナと向き合う「気力と体力」をお土産にできればと思っています。Dsc_0127スタッフ・橋倉喜一) 

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