カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2020年6月11日 (木)

新しい生活のリズムを探しだす森の防潮堤づくり

 昨日の福島県の気温は35℃以上の猛暑、西日本や北陸では梅雨前線よる大雨の警戒情報が出されていました。新型コロナウイルス感染の収束がみられない中、気候変動の加速も心配です。

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1_2  2013年から森びとプロジェクト委員会との協働によって「いのちを守る森の防潮堤づくり」を積極的に応援している南相馬市の応援隊。この植樹活動は今年で8回目を迎えています。その森の防潮堤ではヤマザクラも咲き、タブノキ、スダジイ、シラカシの常緑高木や低木のトベラ、マサキも防災林の機能を発揮しようとしています。

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Photo_2  最近、応援隊副代表の菅野さんからは、今年の「野馬追い」は新型コロナ対策で祭りの縮小と行列中止によって出番がなくなったとの連絡が入りました。また、育樹作業、植樹祭は震災・津波によって犠牲になった方々への尊い恩返し作業なので6月の育樹作業には積極的に参加していく、と連絡が届きました。

 応援隊は、加速する気候変動によって「灼熱の地球」にさせないために、これからも「いのちを守る森の防潮堤づくり」に力を注いでいきます。私は今、起床すると森びとの活動をチェックするようにしています。ブログでは、足尾スタッフ、森びと栃木県ファンクラブの皆さんが森づくりに努力している様子が映像で伝わってきます。

Photo_3  遠く離れていても世界の人々の心がひとつにできる環境づくりが大切であるということが、新型コロナウイルス感染と向き合って分かりました。従来の生活パターンを見直しながら、新しい生活リズムを定着させたいと思っています。皆様のアドバイスを待っています。(応援隊・東城敏男)

2020年6月10日 (水)

猛暑の足尾「みちくさの庭」草取り&「みちくさの畑」にソバの種撒き

今日の足尾は快晴。8:45気温は25℃もあります。エニシダの黄色、松木村跡の緑は濃くなり、遠くではヤマツツジらしきピンクが迎えてくれました。

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P1040204_2 今日の作業は、昨日の続きで「みちくさ庭園」のアジサイに覆いかぶさっているヒメスイバの刈り取りです。また、以前に「みちくさの畑」にソバでも植えたいね、という話を試してみました。松村健スタッフが、管理機と種を持ってきてくれたので撒いてみました。私は久しぶりに「みちくさ庭園」に入りましたが、様々な花を見て気持ちが穏やかになっりました。

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P1040180_2  ところがアジサイはご覧の通り草に埋もれていました。草刈りは午前中に終わるかと思いましたが、4分の1を午後に残しました。松村スタッフは管理機で畑を耕し、午後、みんなで種まきをすることにして小屋に戻りました。その時の寒暖計はなんと33℃を差していました。

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P1040181_2 午後は、皆で種まきからです。まず畝を作り種を撒いていきました。

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P1040223_3 「権兵衛さんが種撒きゃカラスがほじくる」といいますが、果たして足尾でほじくるのは、猿か、鹿か、猪か、それとも熊か。生き物たちと蕎麦の恵みを味わえるのか、秋には美味しいソバが食べたいものです。

P1040230_2 草取りも無事終了しました。帰りに橋倉さんが、モズの卵が孵り雛が巣にいるところを案内してくれました。別の野鳥(ノビタキ)も近くに雛がいるのか、盛んに我々の注意を引くように鳴いて雛から遠ざけようとしているようでした。

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P1040240_2 本日のスタッフは、松村健さん、橋倉さん、小川さん、筆者 加賀でした。

2020年6月 9日 (火)

足尾・松木沢に咲いてほしい心を癒す夏の花、秋の花

 真夏日の足尾・松木沢、昼の気温は30.5でした。天気予報通りの晴れでしたので、今日は森作業前に中倉山のブナを望遠レンズから見ました。気温が高いので元気そうな姿のブナではないようでした。

Photo  今日の森作業は3日間連続の作業が続いたので、休養を兼ねた軽作業にしました。足尾でお世話になっている塚原さんの「庭の草花を松木沢の庭に植えて」というリクエストに応えて、フジバカマ、シオン、マーガレット等を掘ってバケツに入れ、「みちくさ庭園」へ移植しました。秋に咲く花も移植したので楽しみが増えました。

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Photo_4  移植後は庭園の草刈りをやることにし、立ってみたり、腰かけてみたりしながら草刈りをしました。松木川斜面で緑化工事をしている「モノレール」が降りてきた時が昼食。

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P6091972 今日も野チイゴをいただきました

 爽やかな風が吹かないので休憩は一時間たっぷりとって、疲れが残らないように休みました。

Photo_7  昼の気温は30度を超えていた真夏日の午後、水分と塩分を補給しながらの草刈り。あと1か月もすると花を付けてくれるだろうアジサイが、ヒメスイバに覆われて苦しそう。今日と明日の森作業でアジサイを元気にしてやらないと花は期待できません。

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Photo_9  白と薄い水色の花を付けるアジサイが見られるように、ヒメスイバと一緒にアジサイを刈らないように注意しながら作業をすすめました。

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2020年6月 8日 (月)

初夏のような爽やかな風に感謝して足尾の森作業

Photo  雲ひとつない青空の下で聳え立つ中倉山。ノカンゾウの花、白い花のツユクサが咲きほこる「みちくさ庭園」。梅雨入り前の初夏のような天気の足尾・松木村跡。

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Photo_3  今日の作業は「新松木の杜」の枝払いを行いました。久しぶりの森作業で気合が入っている仁平スタッフは、我々3人を写真に撮ってくれました。彼は、今日の写真は「才能無し」ですと遠慮していました。

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Photo_6 また、橋倉スタッフは10日程前から足尾の魅力をカメラに収めようと、モミジの仲間が赤いブーメランに似た実を付けていましたので、それにピントを合わせていました。

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Photo_8  新松木は2011年から植えた杜です。今では風や生き物たちが運んできた種が芽を出し、杜の仲間入りをしています。枝払いをしていると、松木川沿いから吹く風が額の汗を拭ってくれるような清々しい気持ちになり、とてもリラックスした森作業ができました。

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Photo_10 枝払い前(上)と後(下)

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Photo_12 「新松木の杜」にはモミジの仲間がすくすく沢山育っています。コナラやヤマザクラの枝を払って、モミジに太陽の恵みが行き届くように枝を伐りましたので、秋の紅葉が楽しみです。

Photo_13  本日の森作業は、橋倉、仁平、福原そして筆者でした。(報告・髙橋佳夫)

コロナ禍と地球温暖化に向き合う心得は生活の中から探し出す

 5日、自宅に「アベノマスク」が郵送されてきました。あまりにも遅すぎるマスクでした。1ヵ月ぐらい前はマスクを買うには大変でしたが、今は、30枚入の使い捨てマスクが800円で購入(南相馬市内)できるようになりました。安倍政権の「国民のために」という気持ちが綻んでいる証です。

P1050222  ところで、新型コロナウイルス感染防止で「外出自粛」生活をしながら考えさせられたことは生活の見直しです。特に、何気なく毎日食べている食事のこと。国の推定値からすると、一人当たり茶わん1杯分のご飯を捨てているそうです。また、2018年度の日本の食料自給率は37%であり、残りの63%は海外からの輸入に頼っています。

P1050224 「外出自粛」で毎日の食事を気にせざるを得ない生活となり、コロナ以前の「何気なく」という食事は大部分がコマーシャルベースになっていたことに気が付きました。海外に頼りすぎの生活はマスク不足を生じさせました。大量生産された商品を大量に消費する生活は無駄を多くしていることを自覚させられました。

P1050054  最近、スーパーやコンビニでは賞味期限が近づいた食品を値引きやポイント付与などの方策を取っています。地球温暖化防止(輸入のための船舶や飛行機の二酸化炭素の排出)の観点からもコマーシャルベースの食事を見直すことにしています。市民の生活見直しが従来の政治を変えていく力になってほしいと思います。

P1050030 (理事・岩橋 孝)

2020年6月 6日 (土)

どんどん気温が上昇するなかでの森作業

 今日の足尾は、9時過ぎの気温は20℃を超えてどんどん上昇中です。新型コロナウィルス感染の影響により、自宅から外に出ることも出来ず、久し振りの再会は、私にとってホットした気持ちに満ちていました。P6064506 早速、今日の森作業について打ち合わせを行い、新緑のなか、刈り払い機を使用して林内通路など整備作業を行いました。民集の杜の入口には、宮脇最高顧問と前理事長岸井さんの記念植樹場所があり、鎌田スタッフと橋倉スタッフの作業によりとても綺麗になりました。草刈り作業の途中、話題になっている百舌鳥の子育てを観察してきました。P6064503
 ヒナたちの餌を欲しがる動きにはとても癒されました。    (報告者 仁平範義)

お待たせしました! 本日(6日)「みちくさ」オープンです

 足尾・松木沢は様々な色の緑があちこちに溢れています。爽やかな風が森ともをお待ちしています。足尾・松木村跡の風景を愛する皆さん!お待たせをいたしました。本日6日、松木渓谷入口の出会いの広場「みちくさ」はオープンです。Dsc_0126 例年ですと4月の第一土日にオープンする予定でしたが、今年は新型コロナウイルス感染防止のためにオープンを延期してきました。私たちが15年間育てた森(杜)の新緑は終わりを迎えていますが、是非、森にふれあい、自然の有難さを体感してください。また、おいしい空気を胸いっぱい吸い込んでください。今は、エゾハルゼミが大合唱中、カジカガエルと夏鳥たちが自慢の声を聴かせてくれます。Dsc_0095 とは言え、新型コロナウイルス対策は皆様のご協力をいただき、「感染しない、感染させない」をモットーに、楽しい出会いをお待ちしています。 

Dsc_0113「民衆の杜」ではウグイスに続き、モズが子育てをしています。Dsc_0116 足尾の荒廃地を皆さんと共に耕し、木を植えて育てた小さな森の命を育む息吹を感じてください。足尾の森から元気をいただき、新型コロナと向き合う「気力と体力」をお土産にできればと思っています。Dsc_0127スタッフ・橋倉喜一) 

2020年6月 3日 (水)

森づくりは新しい生活様式の土台、スタッフに感謝です!

足尾・松木村跡地、南相馬市の津波災害地に植林した木々たちは今年も芽吹き、天へ向けてスクスクと枝を伸ばしているという報告を聴いています。

Dscn2167  新型コロナウイルス感染防止で「外出自粛」。福島県(応援隊)と栃木県在住の森びとスタッフだけが森作業をしてくれています。「人間の都合では森は育てられない!」として、感染防止を第一にして、森作業の手を休めていません。気持ちは若くもち、馬力も出し切らずに未来を生きる若者たちの命の土台をつくっています。その様子はブログで見る他ないスタッフは県外の森びとです。シニアスタッフを中心にした栃木県内の森びとスタッフに心から感謝申し上げます。 

202005 民集の杜(下の緑)

Photo 「緊急事態宣言」が全面解除されて1週間程の6月2日、東京都は「東京アラート」を発動しました。世界中の多くの人々が新型コロナウイルス感染の犠牲になっているというのに、感染前と同じような暮らし方に浸って命を縮めたいのかと、感染数を聴いて疑問に思ってしまいます。

Photo_2 手前が「松木の杜」、右山が「臼沢の森」

 世界の人々は、コロナ禍を契機に持続可能な“新しい生活様式”を求められています。私たちのこれからは、ウイルスと共生する“新たな日常・生活”を描き出し、国境を越えた地球人の生活様式を定着させる時代にならなければ思います。

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 それにはまず、異常気象と新ウイルスによる「複合被害」を極力防ぎながら、これ以上ウイルスを目覚めさせない自然破壊を止め、世界中で木を植えて森の吸収力を高め、人間活動による二酸化炭素排出を削減する運動を世界中の常識にしなければと思います。「緊急事態宣言」の全面解除後の私たちは、森づくり運動を今までよりも一歩前に歩を進めていきたいと思います。すでに歩を進めている足尾と南相馬市のスタッフに心より感謝です。(理事・大野昭彦)

2020年5月29日 (金)

自然の恵みを楽しみ味わう喜びを感じてほしいと願い森作業

 今日は東北の風が若葉の香りを載せて穏やかに吹いた一日でした。夕方は雷雨を心配しましたが、雨はパラパラと降った程度でした。

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Photo_2  福原スタッフはホタルブクロを「みちくさ庭園」に植えたいと思っていたので、今日はそれを植え、その後は庭園一面を覆って生えているヒメスイバを刈りました。

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 その合間に、福原さんの提案である広場から「みちくさ庭園」までの登り階段の第一ステップ両側の段に植えた草花が動物に悪戯されない網を試行的に張りました。見た目も良く、動物からも悪戯されないようです。足尾・松木沢を訪れる皆さんに感動を与えたいと、そのモデルを作りました。今日はその網の中にスズランを植えました。

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Photo_7 センダイハギの花が咲きました

 昼食後は、足尾さ在住の塚原さんから頂いたバラが動物に食べられて枯れた太い幹の根元から芽が出ていたので、その芽をガードしました。

Photo_8  続いて、明日の作業に必要な単管をカッターで切断しました。橋の強度を高めようと単管を180㌢×12本を用意しました。あっと言う間の作業でした。その後は、「森びと広場」周囲の桜の枝が混み合っているので、シダレザクラの枝を邪魔しないように枝を伐りました。

Photo_9  また、今日は、野イチゴの味を楽しむことができました。味は甘くなく、酸っぱくもないのですがほんのりしたイチゴの香りが心と体に沁みわたりました。お世話になっている塚原さん、宙ガール林子さん、橋倉さんにお裾分けしました。

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 今日の作業は福原さんと筆者でした。(報告・髙橋佳夫)

2020年5月28日 (木)

足尾・松木沢の森と杜で楽しめる散策路造り

 新緑の輝きが眩しく、若葉が運ぶ風は爽やかな足尾・松木沢。是非とも見てほしいので下に写真を張りつけました。 

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Photo_3手前が「松木の杜」と右奥の山斜面が「臼沢の森」 

 この自然の恵みを受けて、本日の作業は2008年から2010年に植えた「松木の杜」の入口にある森びと広場からの「三治橋」が腐食し、危険なために解体しました。この橋は足尾スタッフの亡き三治さんが親方となって造りました。

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Photo_6  解体しながら驚いたのは10年以上も縦杭は腐食していませんし、杭の土台もびくともしていない造りでした。

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Photo_8  そんな訳で、鎌田、小川スタッフの馬力でも杭を抜くまでに30分もかかってしまいました。橋にかかっていた間伐材を全て解体し、鉄製の単管パイプで橋を造ることにしています。口には出しませんでしたが、作業終了するころには足元がおぼつかないほどでした。本当にお疲れ様でした。二人は、夏本番を迎える前の森散策路の橋は月末までには骨組みだけでも完成させたいと言っていました。

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Dscn2617  15時半頃になると、宙(そら)ガール林子さんが「熊が斜面にいますよ」と教えてくれました。早速、写真に撮りましたがあまりにも遠くなので熊は輪郭ていどになってましいました。

 本日の作業は、鎌田、小川そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

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