カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2096件の記事

2020年7月14日 (火)

森に寄り添う暮らしを願って森の防潮堤づくり

 経済活動の自粛が解除された後のコロナ感染の世界的拡大の勢い、日本での勢いを聞くと鳥肌がたつほどの恐ろしさを感じます。その上、数年以上も続いている大雨による犠牲者と甚大な被害にも水の恐ろしさを感じています。大雨の災害は日本ばかりではなく、お隣の中国でも何百万人が避難せざる得ない被害状況集となっています。「想定外だ!」とは言っていられない事態が毎年起こっている人間社会で私たちは生活しています。

Photo  つい先日、横国大名誉教授・宮脇昭氏が推奨している森づくりが「地球環境保全の切り札に」という明るく大切な未来社会の生存基盤づくりの記事を読み、宮脇氏から指導を受けている私たちは自信と元気をもらいました。

1  南相馬市民の応援隊が推進している「いのちを守る森の防潮堤づくり」は、当初、津波から住民の命を守るためにということを中心に森を育ててきました。毎年2万本ほどの苗木を植え、今年10月の植樹祭で8年目を迎えます。今年からは、地球温暖化にブレーキをかける森づくりという意味を付加して活動を継続していかなければと思います。

Photo_2  一週間後には、そんな心がこもった苗木が森びと神奈川県ファンクラブから送られてきます。苗木は、6樹種(シラカシ、アカガシ、スダジイ、コナラ、エノキ、タブノキ)1447本で、JR東労組の組合員・家族が育ててくれたものです。

Photo_3  皆さんの願いがこもった苗木は、応援隊が大切に育て、「いのちを守る森の防潮堤」の主役に育てあげたいと思います。コロナ禍の影響で延期となった第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は10月に開催する予定です。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。(応援隊・東城敏男) 

2020年7月12日 (日)

杜を吹き抜ける爽やかな風にあたって足尾の森作業

 雨の一日ではないかと心配していた本日(12日)。雨が降りそうで降らなかった午前中、午後は青空が見えていました。P7122190

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 今日の森作業は、松木の森に植えていたサクラが枯れてしまったので、7本のサクラを植えました。Photo

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Photo_3 その後、道端の老木となったヤシャブシが倒れそうになっていたので、歩行者に注意を払って老木を伐りました。チェンソーで伐り始めると荒廃地の土をつくる役目を終えたヤシャブシは一気に倒れました。これからは腐っていた幹や枝は土壌分解動物が土を作ってくれます。Photo_4

Photo_5 昼食に小屋に戻る途中、「みちくさテラス」で弁当を食べていたハイカーの皆さんにご挨拶。皆さんは、みどり市と桐生市から松木渓谷のハイキングに来た素敵な紳士淑女でした。爽やかな風を満喫しているようでした。Photo_6 午後は、植えたサクラの根が風で動かないように、竹で幹をガードしました。その後は、一輪車を使って渡る松木の杜入口の橋が狭く、渡るには足元が不安なため、渡り板を補充しました。Photo_7

Photo_8 今日は、風が爽やかでした。春に枝払い作業をしたので、風が木々を吹き抜けていました。その風はヒグラシの鳴き声も運び、杜の中はとても気が休まる贅沢な所でした。Photo_9 贅沢な気分を感じながらの一日でした。本日の作業は、橋倉、仁平そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年7月10日 (金)

栃木県の森びとスタッフが「城山」に桜を植える

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 連日の雨、ちょっとの時間に雨が止むとニイニイゼミとヒグラシが鳴く足尾・松木村跡地。松木側から吹く風は爽やかに感じる。早いもので蕎麦の花が咲いた。白く小さな花が心を和ます。2 夕方になるとガビチョウが囀る足尾町上間藤の木の上。縄張りを気にしているのか、鳴き声は非常に大きい。雨が降っていると鳴き声は聴こえないが、雨が止むと鳴きだす。Photo 東京都のコロナ感染は拡大中で今日は243名が感染していたという。そんなわけで明後日の植樹は県外の人には遠慮してもらう、と主催者の森びと栃木県ファンクラブから連絡が入った。明日、県内に住むスタッフが23本の桜を日光市上板橋の「城山」に植える。Photo_2 経済活動の自粛、うつさない、うつらない行動が求められている。(理事・高橋佳夫)

2020年7月 9日 (木)

森びと魂と情熱を燃やし続けて秋田から森づくり

 森びと事務局のみなさま、仕事の合間の森づくりボランティア本当にお疲れ様です。

P6011741  足尾の森はシニアの頑張りが何よりの成果です。草を刈り、獣害防護フェンスの見回り、補強を一年中手を掛けてくれています。私もそんなシニアになりたいと思います。

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シニアの集い

 八幡平の森は「みちのく」の若手の献身的な森づくりでひと段落しましたが、秋田の我々は「みちのく」の仲間たちと話し合いを積み重ね、森づくり活動を続けていきます。

P7286662  九州地方から信州地方にかけての豪雨災害に市民は震え、犠牲者もでています。本当に気の毒なことでお悔やみ申し上げます。確実に地球環境は異変が起きているようです。このような気持に起てるのも森びとで学んだからこそです。

Pa057051  15年間で培った森びと魂と情熱は新たな組織になっても消えることはありません。益々、皆様と“山と心に木を植える”活動を続けます。(秋田ファンクラブ・船木藤典)

2020年7月 8日 (水)

毎年起きる大雨から命を守るために根本的な対策を

 新型コロナウイルス感染は100名以上の感染者(東京都)が出ています。数十年に一度の記録的大雨では多くの方々が被災され、50名以上の方々がお亡くなりました。謹んでお悔やみを申し上げ、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

Img_2000 「50年に一度の大雨」とか「記録的な大雨」ということは何度も耳にしています。大雨の第1の原因は地球温暖化であると思います。海から大量に蒸発する水分が積乱雲となり、それが冷やされて大雨になっているのではないでしょうか。

P1050067  梶山通産大臣は3日、2030年度までに非効率な石炭火力発電所100基程度を休廃止させ、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの普及に向けて、新たなルールを検討するとの考え方を示しました。

P1050068  環境NGO気候ネットワークは、「非効率の石炭火力発電所の9割を2030年までに休廃止するが、新設を止めるわけでもないし、効率のいいものは維持するということなので問題である。現在の26基の石炭火力発電所を維持し、建設中の新規石炭火力発電所16基も認めるということ。2030年度以降も3000万キロワット以上の運転を容認することになる。パリ協定の目標は本来2030年度まで石炭火力ゼロでなければならない」(東京事務所長・要旨)。

Img_2136  私もこの指摘に同感です。フクシマ原発事故周辺に住む筆者にとっては、大雨による放射能汚染水被害が不安であり、エネルギーの原発依存からの脱却を望みたい。森の防潮堤の木々の機能に期待を込めて、生活のひとつにある森づくりに気合を入れていく。世界のトレンドになっているSDGs(持続可能な開発)に逆行する政府の政策は私たちを「気候難民」にするかのようだ。(理事・岩橋 孝)

2020年7月 4日 (土)

日光市上板橋地区「城山」の森づくり間もなく始まる

P6071896 新型コロナウイルスの感染症の脅威が世界中で収まらない。東京では2日、新たに107人の感染者を確認した。いま、私を含めた世界の人々の未来を生きる“希望の松明“が見えない気がする。P6071872

P6071883 何もしないと“希望の松明”に火種はつけられない。「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」を現代へ活かす。日光市上板橋地区の「城山」に木を植えることにした森びと栃木県ファンクラブの皆さん。2
P5201481  12日、「城山」の稜線にサクラを植えるファンクラブ。秋には落葉広葉樹の植樹もする。サクラは地主の希望に応えて地域の方々の心の癒しにできればと言っている皆さん。やがてそのサクラは、地域の新たなコミュニティづくりの架け橋になり、森と生きる暮らしの心の種に育ってほしいと願う。地主の福田さん、アドバイスしてくれた日光森林組合の皆さんにお礼申し上げます。(理事・大野昭彦)

2020年7月 1日 (水)

森びと髙橋監事、村田元理事のメッセージを森づくりへ活かす

 24時間に400㍉の雨が降る天気予報がでている7月1日。1時間に100㍉の大雨が降る天気の恐ろしさがコロナ渦に巻き込まれている気がする。

P4150305  昨夜のBSNHK「アナザーストーリー」に当会の髙橋利明監事が出演していた。大雨によって人家が流された災害は人災であったことを高裁に認めさせた弁護士のひとりとして、その番組で紹介された。その番組では、大雨が降ることを想定した工事のあり方と災害に遭った市民の苦痛の訴えの大切さが貫かれていたと思う。

4  風速40㍍に耐えることが基準となっていた電柱設置。ところが風速60㍍以上の強風が吹き荒れる日本の台風。昨年の台風15号、19号では電柱が倒れ、長期間の停電を強いられた千葉県内の市民。電力会社は復旧費用を電力料金に上乗せしたのか。

2  本日(7/1)の『毎日新聞』に、当会の元理事であった村田久美さん(下の写真)が紹介されていた。被爆体験伝承者に認定されたという記事。村田さんは、在日朝鮮人の李さんの体験談を「生きた言葉で伝えていく」と言っている。李さんの話を伝承しようと思ったきっかけはと電話で訊くと、「足尾銅山の歴史の中で強制連行の話を聞いたから」と言ってくれた。

20200701  「新しい日常」、「新しい生活様式」の主役は市民。高橋さん、村田さんからは、主役は政治に踊らされてはならない、というメッセージが発せられた気がしている。(理事・高橋佳夫)

2020年6月21日 (日)

旧松木村跡に草刈り機の音が鳴り響く。

 今日の足尾・松木沢はどんよりとした曇り空でした。当初の作業予定では臼沢の森の草刈りでしたが、昨日残した新松木と松木の杜の草刈りに変更しました。

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P1040309 松村健さんは、「みちくさの畑」に撒いたソバの芽が出たので、草に負けないようにと畑の草取りをすることにしました。

Cimg9915  その他のスタッフ5人は刈り払機での草刈りをしました。全員が一斉に草刈りを始めるとエンジンの音が松木村跡に鳴り響き、山にも反射しています。動物は見かけませんでしたが、どこかでうるさい人間どもだと生きものたちは嘆いているかもしれません。植物と動物たちには少し我慢をしていただきました。

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Cimg9918  危険の無いように距離を十分とった作業をしました。ソーシャルディスタンスというのではなく、小石などが飛んでも危険の無い距離です。一方、松村健さんと松井さん(舎人)は、植樹した際に木を支えるための竹を切りました。通常は篠竹を使うのですが、孟宗竹を代用にしました。

Cimg9922 本日の森作業は、鎌田さん、松村健さん、山本さん、弘永さん、小川さん、筆者・加賀でした。

気候変動と新型ウイルスと向き合う心を育む森の防潮堤づくり

 昨日(6/20)、応援隊は第1回役員会を開きました。会場は南相馬市雫育苗場、コロナ禍による3密を防ぐために青空の下での会議にしました。

Photo  総会(2/23)以降、「外出自粛」や車の県外移動自粛を余儀なくされた水戸のスタッフも出席してくれました。しばらくぶりの再開でしたが、お互いの顔を見て元気な様子にホッとしている様子でした。役員会前前に、先日お亡くなりました応援隊の水井顧問とスタッフの佐藤光枝さんのご冥福をお祈りして黙とうを捧げました。

2020uff0e20  役員会では、コロナ禍によって活動計画の一部変更や延期等が余儀なくされましたので、その見直し議論を行いました。特に、育苗場のポット苗木が大きくなっているものを大地へ早く植えていくことにしました。

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Photo_3  役員終了後は、全スタッフで補植作業(5樹種200本)を行いました。大勢で森作業を行うと雰囲気が楽しくなり、力仕事も苦になりませんでした。最後の作業は2か所の育苗場を1か所に整理統合しました。

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2020uff0e620_2  気候変動によって地球の温暖化が加速している中、私たち応援隊はさらに「いのちを守る森の防潮堤づくり」に向けて今後も継続し、補植・育樹作業を進めていくことを改めて誓い合いました。

2020620  ランチタイムにはおにぎりと岩橋恵美さんの手づくりのおしんこ、ゆで卵、麦茶、お菓子を美味しくいただきました。渡部代表からは朝もぎりのキュウリをいただきました。ありがとうございました。

2020614  南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊は、福島県林業会館フォレスト助成金事業の認定団体に選ばれました。このことを励みに今後も市民と全国の植林ボランティアと共に植樹祭活動を進めていきます。よろしくお願いします。(報告 東城敏男)

2020年6月20日 (土)

足尾の蕎麦の味に心が膨らむ森作業

今日の足尾の気温(8時15分頃)は20℃で、天気は晴れでした。

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Photo_3 本日の作業は、民集の杜、新松木の杜の草刈りと「蝶の園」造りの測量でした。「蝶の園」は、松木村があった当時にオオムラサキが舞っていたように、今では廃村になった松木村跡地ですがそこに蝶が飛ぶ園をつくりたいと思っています。広さは、西側17.5m×北側16.5m×東側16.4m×南側18mです。

民集の杜草刈りでは、足尾グランドキャニオンがよく見える場所(見晴台)の草を刈りました。

Photo_4草刈り途中のトンボ、心が休まります。

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見晴らし台は以前よりもすっきりとし、グランド゜キャニオンから松木渓谷が良く見えました。

Photo_5午後は、新松木の杜草刈りをしましたが、一部しかできませんでした。

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みちくさの畑には、ソバの芽が出ていました。

Photo_13本日の森作業は、鎌田、小川でした。(報告・小川薫)

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