森の力を信じて“山と心に木を植えた”1年間、健やかな新年をお迎えください
今日は大晦日。全国の“森びと”の皆さん、一年間“山と心に木を植える”運動にご協力くださってありがとうございました。
今年の植林数は、足尾で約5000本、八幡平で1800本でした。南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」では、18000本の植林を応援することができました。
足尾の森では、秋になるとクリの実、ウワミズザクラの実、コナラやミズナラのどんぐり、ナツツバキの実が熊やネズミ、鳥たちの命を育んでいます。足尾のウワミズザクラには熊が登り、サクランボを食べたのか太い枝が折られるという生態系の循環を実感する嬉しい出来事が起きました。
また、秋の森まつり(紅葉)を堪能する親子の姿やカメラマンが見られるようになりました。
命を守る森の防潮堤づくり応援では、宮城県荒浜地区、名取地区の森でも色々な木々が実を付けていました。南相馬市の森でもヤマザクラが蕾を膨らませています。
今年も若者たちと森の大切さを語り合うことができました。4年を迎えた桐生市の私立樹徳高校、足尾の植樹祭とキャンパスでの交流をつくってくれた栃木県立拓陽高校、そして宇都宮大学留学生との交流、子供たちとは桐生ロータリークラブ主催の育樹祭をサポートできました。この様な中で、私たちが森に生かされていることを実感し、お互いの心に木を植えてきました。
シニアが抱える現代の課題にもチャレンジしてきました。只見町布沢集落民とのブナの森を守る活動、そしてJR東労組大宮のシニア(OB)達との育苗作業を通じた若者たちの未来づくり等、“遊馬と心に木を植える”運動を創りだせました。
温い部屋の中で批評や評論だけをしている「つもり人」にはならないように、とできることを実行する「つくり人」に私たちは徹してきました。しかし、今年も想定外の異常気象の巨大化によって世界の人々の暮らしは脅かされました。このような悲しい出来事から運動を振り返ってみると、「つくり人」の本気度が試された一年間だと思っています。
天空の森へ旅立った岸井理事長、竹内アドバイザーからはこのところの寒風とともに、自然(森)の力を信じて後悔しない人生をおくってほしい、とメッセージ寄せられている気がしています。
地球人の心をひとつにして温暖化にブレーキをかけていくことは難題ですが、森の力を信じて、来年も全国の“森とも”と共に、世界の森を元気にしていきたいと思います。健やかな新年をお迎えください。(理事 髙橋佳夫)
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