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2018年10月の32件の記事

2018年10月23日 (火)

経済優先のバランス策では自然界は地球人に恵みを与えてくれない?

台風26号が赤道付近で発生した。その勢力と進路が気にかかる。

Photo  温暖化防止に関して、阿部首相は11年前、「世界全体の排出量を自然界の吸収量と同等のレベルに抑え込む必要がある。このため全世界の排出量を現状に比して2050年度までに半減すると言いう長期目標を、全世界が共有する目標とすること」(『美しい星への誘い』・2007年5月演説)を提案した。

Pa063416_640x480  今でもこの提案が温暖化防止政策に反映されているのかは分からない。その提案から10年後の二酸化炭素濃度は過去最高を記録した2016年の403.3ppmを上回り、405ppm(米・海洋大気局発表)となった。ちなみに2007年は383.1ppmであった。世界各国の科学者の多くは420ppm以下に抑えようとコメントしている。

Photo_2 森は友だち(新宿御苑にて)

 二酸化炭素の吸収源のひとつである熱帯雨林は毎年北海道規模の面積が失われており、海水温度も毎年上昇してサンゴ礁等の力も衰弱している。つまり、二酸化炭素を吸収する自然界の力が弱まっている。二酸化炭素は大気中に排出されるとその滞留を1割までに下げるのに1万年かかると言われている。100年経っても4割が大気に滞留している。

Photo_3 仙台市内の公園にて

 生存が不安定な時代を迎えようとしている。今、“地球人の自然に寄り添う恩送り事業”が求められている。そのアクションは”待ったなし!”である。(理事 髙橋佳夫)参考資料:『長期ゼロエミッション』エネルギーフォーラム新書等。

2018年10月21日 (日)

秋の行楽シーズン真只中!表日光も良いが足尾もね!

10月21日、足尾に向かう日光道は日光ゲートから清滝・大谷川交差点まで大渋滞。多くの車はまっすぐいろは坂方面へ行く。筆者は左折して足尾方面に向かうがスイスイだがいつもの日曜日よりは車は多い。おかげで「みちくさ」オープンが30分ほど遅れてしまった。今日の松木は9:30現在16℃。雲ひとつない秋晴れです。臼沢の頂上の方は色づき始めていますが、きれいな紅葉を見せるにはあと1週間ほどかかると思われる。

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P1020876 今日最初に訪れたのは栃木市旧都賀町から来られた青木様ご夫妻。初めての松木でキツネに会えたと大喜びでした。イヌワシ、カモシカにも会いたかったなぁーと言っていましたが、また、来てください。会えるといいですね。お待ちしています。

P1020875 次にお越しいただいたのは、千葉県柏市」から来られた髙橋様ご夫妻。栃木から粕尾峠を経由して来たとのこと。今日は渋滞に巻き込まれず正解でした。しかも途中の紅葉も綺麗だったと言っていました。ジャンダルムに興味があるようで、今度は登山で足尾に来たいなとノートに書いてくださいました。是非、紅葉や若葉の季節にお出で下さい。お待ちしています。

P1020879_2 次の森ともさんは、宇都宮からお越しの男性2名女性1名の3人組の方々でした。P1020882 次は、みどり市からお越しいただいた大矢ご夫妻。松木の奥まで行ったのは初めて。右を見て「うわぁ、すごい!」左を見て「うわぁ、すごい!」と言いながら感動しっぱなしで大興奮でした。

P1020885 紅葉には少し早い足尾松木ですが、今日の天気は最高!どなたも満足する足尾・松木の里です。いろは坂に行こうと思っていたが、混んでいたのでこちらに来てみたが、「こんなにいい所とは」と言って帰る方がほとんどです。

 さあ、そろそろ「みちくさも」も店じまいの時刻になります。秋はシカの恋の季節、どこかで雄ジカのピユーーォという雌ジカを呼ぶ鳴き声が聞こえています。向かい側の崖では猿が騒ぎ出しました。夕刻、これからは野生動物の時間、人間はそろそろ帰れと言われているような気がして、「みちくさ」を後にしました。

P1020904 本日の舎人は、仁平と筆者・加賀でした。本日の放射能線量は0.126μ?でした。

2018年10月20日 (土)

一雨毎に・・・

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今日の松木は秋晴れの心地よい天気!朝9時の時点で気温は17℃、中倉山も少し色めいてきています。

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今日は土曜日なので工事現場は営業中。工事車両がひっきりなしに出入りしています。

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午前中は登山者も通らず、たまに通るのは工事車両のみ、のんびりと時が過ぎていきます。
だんだん雲が出てきて気温も下がり、11時の気温は15℃、時折小雨もぱらついてきました。

誰も来ないので、秋を探しに少しお散歩・・・。ひとつ上の堰堤から山の方に上がっていくと、何となく何かの気配が・・・。林の方に目をやると、シカがこちらを見つめていました。

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そこから10分程登って行くと、みちくさの水源の沢の上流に出ました。

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いつもは下から見上げる景色を見下ろしてみます。

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お昼前、クマの横田さんが家族連れを案内してみちくさの前にやって来ました。男の子二人がみちくさにやって来てくれて、望遠鏡が珍しかったのか必死にのぞき込んでいました。

午後になるとまた青空が!少し気温も上がって来ました。

熊谷市で農業をされているという方が休憩していってくれました。今日は野菜の出荷が無く、天気も良いので、今月末に予定している皇海山への山行の下見に来たとのこと。
このあたりの山には昔よく来たらしく、「この時季は、沢入山の先の『オロ山』の紅葉がきれいですよ!」と教えて下さいました。
ぜひ、また寄って下さいね!

大きな雨粒が落ちてきました。今日は晴れたり曇ったり、雨が降ったりと変わり易い天気。一雨毎に寒くなるんだろうなぁ・・・。
秋も深まり冬に近づく「みちくさ」です。

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本日の舎人: 鎌田・小柴 (本日の線量:0.118μ?/h 朝9時の気温:17.0℃)

2018年10月18日 (木)

“温暖化にブレーキをかける運動”を秋田県から創りだす!

Pa063394  秋田新幹線車窓から見る田沢湖付近の景色は秋の装いが整っていないようでした。昨日は、「気温上昇“1.5度”への挑戦」(10/17・『毎日新聞』)という見出し記事を読みながら、森びと秋田県ファンクラブの学習会へ向かった。地球温暖化にブレーキをかける運動を創りだすための学習会には7名が出席してくれた。

Pa183511  学習では、想定外の巨大気象による被害予測と私たちの暮らし、温暖化のメカニズム、ブレーキをかけていく運動などを討論してきた。メンバーの中には来年中に退職する方が3名もおり、来年からのファンクラブ体制も話し合った。

Pa063378  会議後は新たなメンバーも加わり、懇親を深めながら若者達とシニアの協働で温暖化にブレーキをかけていくことを誓い合った。

Pa063393  秋田県ファンクラブの皆さん、お世話になりました。(報告 髙橋佳夫)

2018年10月16日 (火)

足尾臼沢の森は少し色づき始めました。臼沢西の植樹地づくりも着手!

10月16日、8:50足尾松木の気温は13℃。臼沢の森の上の方は色づいてきました。下の苗床の苗木も赤くなっています。今日は4名と少なめの人数ですが、少数精鋭で頑張ろうと、早速作業の打ち合わせを行いました。

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Cimg8204 作業開始。まず、下のハウスに運んだシロダモの苗に水を撒くためのタンクを2か所のハウスに運び込みました。しかし、ホースがタンク届かず水を溜めることが出来ません。そこで先日外れてしまったホースを繋ぎ、無事水を溜めることができました。

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Cimg8212 その後、民集の杜の周りの草刈りを行いました。先日行った残りの部分の草刈りと刈った草はそのままだと道路に風で飛ばされるので、まとめて置くことにしたのですが、これが意外と重労働で百戦錬磨の鎌田さんでも腰が痛くなったと言っていました。

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Cimg8220 作業に夢中になっていたら、もう12:20になっていました。昼食後の作業は、11月18日の秋の感謝デー

で臼沢西に金網を設置する予定なので草刈りをしながら見てみようとなり、久しぶりに臼沢西に行きました。

Cimg8224 そして、昨年秋に植えたところに行くと、ご覧のとおりの草と蔓で木が全く見えません。こんなにした犯人は、主に豆の蔓とぶどうの蔓でした。

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Cimg8227 この植えた木々にごめんなさい。こんなにしたのは、私たちです。可愛そうなことをしてしまったと反省しながら草刈りを行いました。

Cimg8231 帰りに、上から「みちくさの庭」を見ると、意外に広いなぁ。綺麗な庭を造るぞ!と思いながら下山しました。

Cimg8234_2 今日の、ボランティア作業者は、鎌田、橋倉、福原、筆者加賀でした。

2018年10月15日 (月)

市民応援隊と門馬市長が森の防潮堤づくりの意見交換

Img_1535   南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊は今年で結成5年目を迎えました。11月4日には、福島県との協働作業で第1回ふくしま植樹祭、第6回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が南相馬市鹿島区北海老地内で開催されます。すでにポスターも県内各地に手渡され植林ボランティアの参加募集を広範に行っています。

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Img_1533  私たちは10月12日15時半、市役所応接室で門馬南相馬市長と意見交換を行いました。話し合いの中では、これまでの鎮魂復興植樹祭で気付いた点や要望についてはお互いに知恵を出し合い前向きに検討していくことが意思統一できました。短時間の意見交換会でしたが門馬市長との意見交換を今後の育樹・育苗に活かしていきたいと思います。

Img_1534 門馬市長と渡部代表

 応援隊の同席者は、渡部代表、菅野副代表、松林副代表、山田さん、小川さん、岩橋さんの三事務局そして筆者でした。(報告 東城敏男)

2018年10月14日 (日)

雄鹿の鳴き声を聞いたこと、ありますか?

今日は午前中、晴れ間も見えて、昨日よりいくぶん暖かい一日でした。静かな松木の渓谷に、オスジカの、縄張りを主張しての鳴き声が時折響くのですが、その声も高低や威勢の良さなどが違っていて、良く聞いていると面白いですね。ちょっと犬の鳴き声に似ているかも。今の時期は恋の時期でもあるそうで、オスジカ2頭が出会うと決闘になるのだそうです。

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今日の最初のお客さんは、アナグマさんでした。こちらに気づいたのか雨粒があたったのに驚いたのか、一瞬ビクッとしてみちくさの縁の下に入って行きました。その後はお構いできなかったのですが、気に入ってもらえたかどうか。

1539508080193_2結構のんきな感じです

1539508112276_2アナグマの顔、みえますか?


その後、足尾でクマ(アナグマじゃないです…)を追っている写真家の横田さんに話を聞く機会がありました。今年はクマが思ったように姿を見せてくれないそうです。いつもならコナラやミズナラの実がなると集まる場所に出てくるのだけれど、それが全く見られないのだとか。もしかしたら長い周期での生活の場所が変わってきているのかもとのこと。その理由が何なのかはわかりませんが、影響のひとつにヒトが関わっているのは間違いないでしょうね。

Img_2509_2クマの糞がおちていた場所。調べたらクリを多く食べていたそうです。

お昼過ぎに、女性4名のハイカーに立ち寄って頂きました。皆さん同級生だそうで、遠目でも賑やかで楽しそうでした。昨年立ち寄ってくださった方もいて、また来てくださるのは嬉しいですね。コーヒーのお礼にとお菓子をいろいろ頂いたうえ、寄附まで頂きました。有り難うございました!

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入れ替わるようにして立ち寄ってくださったのが、トレラン姿の皆さんでした。関東各地から集まったと言う8名の皆さんは、間藤駅から足でやって来て、松木の奥まで行って帰ってきても、疲れた様子も見せて居ませんでした。私たちの話にもじっくり耳を傾けてくださり、有り難うございました!!

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これは先日の台風で、折れてしまったアキグミの木です。

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この木は15年前初めて僕がみてからずっと同じような姿をしていて、シカに食べられたり風に折られたりしながらも、グネグネと幹を延ばして頑張っていたのですが、ついに力尽きてしまったようです。なんとも寂しいなぁと思って良くよく見ると、根元には脇芽がしっかりと顔を出していました。

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このまま順調に成長して欲しいものです。(舎人   塚崎 小黒  本日の線量 0.109μSv)

炭は土壌改良をしているのか、7年後の南会津の森を調査

1  1年ぶりに南会津の森に入りました。7年前にナラ枯れから森を元気にしようと、南会津の国有林の一部に炭を撒き、炭の働きで土壌改良を行っていこうと実証調査を開始しました。その後の森がどんな状況になっているのか、その調査に入りました。

Photo  調査は13日(土)~14日(日)の一泊二日で行いました。初日は久し振りに晴れ間が覗く最高となり、森内入口には菌根菌であるヌメリイグチが10数個出ていました。

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Photo_3  2日間の調査メンバーは森びとインストラクター増子、福島ファンクラブ・東城、樹木医・三瓶さんそして筆者でした。

Photo_4  調査は、炭を撒いた所と撒かない所の標準木の樹幹実測と目印の補修などを行いました。

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Photo_7  14日目は、各ブロック標準木の目印の補修ペイント行いました。また、菌根菌試験地では30本のコナラに標準NOを付けて分かり易くしました。

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Photo_8  三瓶さんが用意してくれた資料に沿って、樹木と菌根菌との関連にアドバイスをいただき、調査メンバーからの意見や感想を述べ合いました。

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3  調査結果はしばらく時間がかかりますが、7年後の森の様子をまとめたいと思います。調査メンバーの皆さん、お疲れ様でした。(報告 仁平範義)

2018年10月13日 (土)

ゆっくりと秋深まりつつある松木沢

3ヶ月ぶりに足尾に来ました。前回が夏まっ盛りだったこともあり、あまり考えずに少し寒いだろうくらいの考えでやってきたら、いやいや寒い。日光駅に降りたらダウンジャケットの人がいて愚かさに気づきました。みちくさの周りでは、ときおり鹿がとても寂しそうに「キュンッ」と鳴くほかは鈴虫の声が聞こえるばかり。雲が多く時折小雨が降る中だったこともあり、思った以上に寒さを感じた一日でした。

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今日は舎人以外に、2人のメンバーが集まりました。岡部さんは月末に動かすドローンの確認に、清水さんは足尾の庭の水道の整備で、人が見えたときにはみんなで舎人のお手伝いもしてくれました。

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朝一番で、旧松木村の跡地を見に来たという男性が桐生から来て、少し立ち話をして帰られました。その後、足尾に緑を育てる会の方が立ち寄られ、苗木の関係でご挨拶に立ち寄ってくださいました。美味しそうなお菓子を頂いたので、立ち寄ってくださった皆さんと有り難くいただきました。ありがとうございました。

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その後しばらくしてから伊勢崎市から男性が一人。今日は庚申山に行こうと思ってきたがこちらの方に回られたという方で、いろいろ楽しくお話をさせてもらいました。ジャンダルムを見て感動されたとのことです。このあと足を伸ばす?と言っていた庚申山の話も今度聞かせて下さいね。

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続いて埼玉本庄市からの仲の良いお二人。今日は松木村のひとびとがどんな暮らしをしていたのか考えながら歩いてこられたそうです。お二人とはお昼も一緒にたべて楽しい時間を過ごさせていただきました。帰りはかじか荘の温泉、立ち寄られましたでしょうか?

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お昼過ぎに、街で自転車をレンタルしていらしたお二人。NGOでラオスを中心に活動されているという方とそのご友人で、旧松木村の跡地を訪ねてこられたそうです。お休みのときもテーマを決めていろいろな土地を回って思索されている姿にはとても頭が下がります。ラオスは個人的に一番行きたい国でした。これで繋がりができると嬉しいなぁ。

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最後に来てくださったのがジャンダルムを登ってきたというお三方。途中小雨が降ったとのことで、寒くて撤退してきたそうですが、みなさんすごいベテランのようでした。松木の昔の話や中倉山のブナの話などさまざまな方面に興味を持たれていました。以前、良く来てくださる大木さんが置いていかれた写真はとても気に入られたようで、みなさん楽しそうに見ていました。

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今日は事件もなく静かな一日でした。少し時間があったタイミングで臼沢に登りましたが、臼沢の秋はもう少しあとのよう。とはいえ日が落ちるのは早くなりました。秋は深まってきています。紅葉の時期は臼沢が映えますのでその折には是非来てくださいね。(舎人 松村 小黒 本日の線量 0.117μSv)

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Img_2441迫力あります!

2018年10月12日 (金)

越冬準備に入った足尾の森づくり

 肌寒い朝方、小雨が降り作業がやりにくいと思っていました。橋倉スタッフを足尾ダムで待っていると天気が回復してきそうな景色が目に飛び込んできました。しっとりした雨上がりの空気が静かに流れていました。

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2  台風24号の猛威が運んできた痛々しい木の根が残っている松木川。そんなことを思っていると、雄猿が不思議そうにこちらを覗きこんでいるようでした。

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3_2  今日の作業は、シロダモとヤブツバキが霜の害にあわないための苗のハウス移動がメインでした。10時過ぎには、作業小屋の修理用と土留め用の甲羅板を購入し、足尾に運び入れました。

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Photo_2  その後は、シロダモの根が凍らない対策として籾殻をハウス内に敷きつめました。

Photo_3  昼食後は、「足尾のみどりを育てる会」へ落葉広葉樹のポット苗を無償提供したのでその記念に写真を一枚。育てる会の皆さんへ足尾の森づくりを託しました。

Photo_4  亡き竹内アドバイザーの想いが宿っているシロダモ。今年の夏に芽を出したシロダモを元気に育てようと、約2千本をハウス内へ移動しました。

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Photo_6  まもなく霜が降りる足尾ですが、苗木たちが元気に越冬できることをスタッフたちは願っています。

Photo_7  午後3時過ぎると太陽が中倉山に隠れる季節となった松木沢でした。本日の森作業は、橋倉、加賀、仁平、福田そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

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