カテゴリ「ふるさとの森づくり」の1719件の記事

2019年10月14日 (月)

地球温暖化防止は“待ったなし!”

 本日、清水理事とスタッフの鎌田夫妻は台風19号の被害調査に足尾・松木沢に入ってくれました。

 足尾ダムゲートから森びと広場までの途中には日光中禅寺湖方面から流れている久蔵川の橋があります。その様子は上の写真の通りです。相当な土砂が流されてきたことが分かります。いつもなら川面は1㍍下ですから土砂の量には驚きです。

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2  そこから2~3分の所の道には土砂が堆積していたので車をそこに止め、歩いて森びと広場に向かいました。

Photo_2  「民集の杜」北側の草地からは土砂が流れ、大きな岩が柵に当たっていました。柵は壊れ、柵を支えている金属製のポールが折れていました。同様の箇所は2カ所ありました。

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2_2  みちくさの入り口付近には土が流れ込み、茶色い土が堆積していました。

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Photo_6  苗の撒水に使う取水口は写真上のように傾き、ホースは外れ、風呂桶には土砂が溜まり、ベトベトになっていました。松木渓谷へ向かう道にも土砂や大きい石ころが流されていました。(現地報告・鎌田夫妻、清水 卓)

 被害はこの程度で済みましたが、関東から東北にかけては20河川の24カ所で氾濫、決壊(14日付け)が起こりました。被災した皆様にお見舞い申し上げ、犠牲となった方々には謹んで哀悼の意を表します。

Photo_7  来年は「パリ協定」の実行年。締約した国や私たちは“何をなすべきか”、と言っている場合ではないようだ。大人たちは、グレタ・トゥーンペリさんの呼びかけに(国連「気候行動サミット」での演説)へアクションだ。週末は柵の補強、土砂の片づけそして木々を元気にする森作業だ。そして、安倍政権へ、“野心的な地球温暖化防止策”を、再度、要請していかなくてはならない。(理事 髙橋佳夫)

 

2019年10月10日 (木)

秋の透きとおった青空の下で猛烈な台風19号に備え!

Photo  猛烈な台風の進路が気になり、今日は朝早くから森びと広場の物が強風で飛ばされないようにチェックをしました。

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Photo_4  現場に着いたのは8時前でしたので、広場ではセキレイがミミズを探していました。また、広場の柿の実は美味しそうな色を輝かせていました。渋柿なので熟すころには鳥や蜂に喜ばれるでしょう。「もちくさ庭園」ではマムシグサの種が熟し始めました。ここにも蜂等の虫が集まってくることでしょう。人間には毒ですので注意です。

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B_1  コンテナの片づけも大部分が終わりました。年内には、ハウスとコンテナ内の整理整頓を行い、早いかもしれませんが新年を迎える予定です。

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Photo_6  今日の朝は冷えましたので、「臼沢の森」東側に植えられている落葉広葉樹が色づき始めました。朝陽に照らされて黄金色に見えました。これから「臼沢の森」の紅葉が楽しみですが、明後日頃からの台風に飛ばされないかと心配です。ヘリが中禅寺湖方面に向かっていましたので、二人は「奥日光の紅葉でも撮影か」と思いました。

Photo_7  午後は日光市内まで出向き、稲葉理事と12月の理事会の議案に関して話し合いをしました。その後、足尾・松木沢に戻り、最後の台風対策をチェックし、台風が通過した後のチェックを鎌田スタッフにお願いしました。今日の作業は仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2019年10月 9日 (水)

足尾・松木沢の秋の空に感謝して森作業

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Pa097702  東京から日光駅へ向かう車窓を眺めながら想い描く足尾松木沢の青空。10時過ぎに足尾ダムから松木沢に着くと、描いた通りの青空でした。その写真が上です。

Photo_3  先に足尾入りしていたスタッフは昨年植えた「民集の杜」で草取りをしていました。三人の気分は上の写真の通りでした。

Photo_4  午前中はしつこいツル草を苗木から取り除き、筆者はコンテナ内の棚を整えました。

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Pa097729  午後の作業は昨日の続き、「松木の杜」内の壬生北小学校児童が植えた苗木が鹿に食べられない様に柵を設置しました。

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Pa097736  森作業二日目の山本さんの柵設置は手馴れたものでした。しかし、昨日は久し振りに600段もの階段を上り下りして草刈りをしたので、山本さんは「久しぶりに足の筋肉が凝っている」と言っていました。三人とも柵設置作業は手馴れていましたので、作業は15時頃に終わりました。

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Photo_6  モズも秋の爽やかな風を満喫しているようでした。台風19号の進路を気にしながら帰路に着きました。本日の作業は、福原、山本、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年10月 3日 (木)

子供たちと若者の叫びに応える大人でありたい

 先月、アメリカ・ニューヨークで開催された国連気候行動サミットに向けて、“温暖化防止”、“気候正義”を求めて、世界中で子どもたちや若者を中心に150カ国、4,500ヵ所、700万人以上の参加者が手を取り合って声をあげました。
 USATODAY紙によると、今回の気候デモへの参加者は、アメリカ・ニューヨーク25万人、オーストラリア・メルボルン10万人、ドイツ・ベルリン27万人、ドイツ全体150万人、イギリス・ロンドン10万人、東京5,000人と報道しています。

Img_20191003_193338_2           (9月20日朝日新聞)

 このまま地球温暖化が進み異常気象が当たり前のように頻発すると、一番被害を受けるのは未来ある子供たちや若者世代であり、その象徴的存在がスウェーデン人のグレタ・トゥーンベリさんです。
 この子供たちや若者の声に応えた企業がありました。イギリスの化粧品会社・RUSH(ラッシュ)は世界38カ国の店舗とオンラインショップで営業を停止し、参加は社員の任意ということでした。また、スノーボード用品メーカーのBURTON(バートン)でもオフィスと店の営業を停止し、それぞれのデモ行進に参加をする場合は、勤務扱いとなり、参加をしない場合は有給扱いとしたそうです。この他にも、フットウェアブランドのKEEN JAPAN、アウトドアメーカーのパタゴニア日本支社、通販会社のフェリシモなどもグローバル気候マーチへの賛同をしました。

20191003_192941_2 「国連気候サミット」を呼びかけたグテーレス事務総長は閉会スピーチで、「77か国が2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げ、70か国が2020年までに国としての対策を強化させると表明した」と話をしました。しかし、ここには温室効果ガス排出上位5か国(中国、アメリカ、インド、ロシア、日本)は含まれていないようです。環境汚染をしている上位5か国は、世界の子どもたちや若者の声を無視し、グレタさんから「温暖化防止のための行動を怠り続けるならば、あなたたちは悪だ」と、言われてしまいました。

 このサミットでは日本政府、安倍首相のいつもの元気はなく、小泉進次郎環境大臣のスピーチも意味不明の”セクシー”という言葉が失笑されました。その上、日本はG7の中で唯一、石炭火力発電を国内外で推進していることに世界各国から非難をされてました。


 当会は、地球温暖化に対して何か効果的な対策を打つことはできないか、未来を生きる子供たちと私たちのために地球を守りたいと15年間森づくりをすすめ、足尾では70,000本以上の木を植えてきました。地球温暖化防止には、温室効果ガス、中でも二酸化炭素の大気中の濃度を増加させないことが重要であり、森が吸収源として大きな役割を果たしています。20190723_193101_3

 今年5月、フィリピンでは卒業を控えた小学校から大学までの生徒らに、卒業の条件として“10本の木を植えること”を義務付ける法律「Graduation Legacy For the Environment」(環境を改善するための卒業遺産)が制定されました。法案を起草した国会議員のゲーリー・アレジャノさんは「この法律は若者たちの意識を高め、サスティナブル(持続可能な)な資源活用を促進していく」、「毎年小学校から1,200万人、高校から500万人、大学から50万人が卒業する。毎年少なくとも1億7500万本の新しい木が植えられることになる」などと語っています。森林破壊により、毎年森林が現象している現状を鑑み、次代を担う若者に植林を通じて二酸化炭素の吸収や森林破壊防止のほか、環境への関心を高めるために多少強引かもしれませんが、良い環境教育だなと感じました。Cimg2856_2

(2010年、川崎市古川小学校での環境教育授業の様子)

 日本でも学生に限らず、地球温暖化防止のために国民参加の植林活動を官民が一緒になって進めていくことこそ、グレタさんら若者たちの行動に応えることになるのではないかと思います。(東京事務所・小林敬)

2019年10月 1日 (火)

秋の夜長に模索する森に寄り添う暮らし方

Photo  上の写真は森びとを設立した当時から木を植えている「臼沢の森」の最頂地。苗木の廻りの草を刈った後に、苗木が太陽からのエネルギーをもらって越冬する準備をはじめている。この苗木たちは何度も鹿や猿、ウサギたちに食べられ、その上、私たちの都合で草との競争で負けそうになったがそれに耐え抜いて元気に育っている。

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Photo_3  この「臼沢の森」の育樹作業に向かう途中には旧松木村の祠が鎮座している。祠(上)の写真の左側にはヒガンバナが咲いている。写真を拡大してみると蝶が蜜を吸っている。今年の秋の育樹作業は“いにしえの松木村の村人の暮らし”の様子がスタッフたちの志を支えてくれていると思う。 

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今年も実をつけてくれた森びと広場の柿

 国連「気候行動サミット2019」(グテレス事務総長)へ送った「地球温暖化にブレーキをかける要望書」の2項に、「パリ協定」締約国と地域は「パリ協定」の完全遵守を「義務」とし、温室効果ガス排出の実質的ゼロを2050年までに実現させる義務があることを誓約する事、を要望した。

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Photo_6  新聞紙上では、グテレス事務総長の要請に対して、77カ国が「2050年までにゼロとする目標を公表した」と報道されている。会議では、「パリ協定」を批准していないロシアは批准表明をしたこと等、これまでと違った温暖化防止への取り組み姿勢も報道されている。残念なことに、日本政府は「石炭火力への依存姿勢が国際的批判を浴び」、サミットでの発言の機会を与えられなかった。 

Photo_8  私たちは国連へ提出した要望書に対する国連のコメントを期待している。7月の「G20サミット」へ向けて要望書を安倍首相へ提出したが、残念ながら安倍首相(政府)からの返事はなかった。

Photo_9  15年前、当会は温暖化をなんとか防ぐことはできないかと森づくりを始めた。来年は「パリ協定」の実行年。締約した日本(人)として何をなすべきか、次世代を生きる若者たちの生存の基盤である地球をこれ以上衰弱させないために、何を遺していくのか。「パリ協定」スタート年を迎える中で、当会は会員と今後10年の進路を話し合っていかなくてはならない。

Photo_10 秋を彩るヒガンバナ(みちくさ庭園にて)

 森びと設立15年(12/10)を迎えて、生物社会にある人間社会の政治もこれ以上劣化させてはならないという主旨を言い続けた故・岸井理事長の遺志を、そして宮脇昭最高顧問の志を、そして支えてくれた会員の願いを今後10年の事業に遺すために模索しなければならない。秋の夜長はそんな時を与えてくれる。その基盤は、15年間の森づくりで培った“山と心に木を植えた”宝物であると思う。

(理事 髙橋佳夫)

2019年9月28日 (土)

南相馬市の森の防潮堤 今年最後の除草・補植の森づくり

十月桜が咲く南相馬市では新しいふるさとづくりが行われました。 

Img_2150  植樹祭実行委員会主催の第4回の除草・補植作業は、鹿島地区北海老で本日行なわれました。9時30分から市役所の諸井経済部農林整備課担当の司会によってセレモニーが行われ、中目経済理事と応援隊・菅野副代表から挨拶をうけました。

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Img_2163  挨拶では、「この北海老地内は、約50世帯の集落がありましたが津波によって60名が犠牲となり松並木も集落もなくなってしまったところです。私たちは犠牲になった人々を慰霊し、市民一人ひとりの思いや祈りを込めて植樹したことを忘れず「鎮魂の森」を築いていきましょう。森づくりは人づくりでもあります。そのためにも植樹しただけでなく、下草取りも大事で立派な森づくりにむけご協力をお願いします」と述べられました。

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Img_2174  会場には森びと宮城県ファンクラブの林さんから4樹種(アカガシ、シロダモ、ユズリハ、スダジイ)225本プレゼントされました。このことも皆様に紹介されました。

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林さん(右)

 除草・補植作業には13団体と広報誌を見て参加された市民の総勢130名参加しました。先輩と一緒に参加した20歳を迎えた若者は、「初めての経験でしたが楽しく出来ました。これからもこのような森作業をしながら社会貢献していきたい」と汗をぬぐいながら話してくれました。

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Img_2182  補植作業もケガもなく10樹種1200本植えることができました。市役所のスタッフのみなさん、各団体のみなさん、宮城県ファンクラブの林さん、市民のみなさん。大変お疲れ様でした。

Img_2187  今日の応援隊員は、菅野、松林、岩橋、山田、佐藤、道中内、遠藤、そして筆者でした。(報告 東城 敏男)

急斜面の足尾の草地に300カ所の植林用の穴を掘りました

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2 駐車場に咲いている朝顔?

 間もなく10月を迎えます。時が過ぎるのが早く感じていますが、森づくりには人間の都合がよくありません。場合によっては休むことは出来ません。今日の森作業には急きょ、鎌田スタッフがきてくれました。来月6日の植樹準備が整わないという状況でしたので、何とかしなければと駆けつけてくれました。

Photo_2  「臼沢の森」中腹に向かう途中には旧松木村の祠が残っていますが、今日は、祠の脇に一本のヒガンバナが真っ赤な花を咲かせていました。この雰囲気は、100年以上前の松木村では当たり前であったような風景ではないかと思いました。

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Photo_6  三人は苗を支える篠竹を荷揚げしながら急斜面の階段を登って、植樹会場に到着。現場は爽やかな風が時々吹きましたが、午前中で300本分の穴を掘ると汗が噴き出してきました。水分と休息をとりながら、12時半までには穴掘りを完了させました。

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21  午後は昨日の続きでコンテナの整理を行いました。昨日の苦い組立をなんとか繰り返さない様に単管の棚を作りました。

3  今日の作業は、鎌田、福原そして筆者でした。鎌田さん、日光の美味しい豆腐ご馳走ざまです。今夜は湯豆腐にします。順子さんにお礼を伝えて下さい。(報告 仁平範義)

 

2019年9月27日 (金)

深まりゆく秋の準備モードの足尾松木沢で森作業

P9273851  朝8時45分の気温は16度、天気は快晴でした。簡易トイレのタンクを空にする作業の合間に作業打合せ。雲ひとつない天気で気分は丁度良く、ホットコーヒーを飲みながら10/6の植樹会場つくりとコンテナを空にする作業手順を話し合いました。 

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P9273852 トンビも気分がよさそうでした

いざ、コンテナの荷物を入れるビニールハウス内に単管を使って棚を作りはじめると、単管を接続する方法と頭の回路が線で結ばれませんでした。そんな訳で午前中に一か所の棚だけしか設置できました。

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 昼食も早めに食べ、午後の作業を始めました。がむしゃらに棚を作っていると、足尾の魅力を写真に収めているHさんが顔を見せてくれました。作業は彼女に見つめられながら、棚づくりと荷物運びは順調にすすむことができました。

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P9277633_2  本日は、風もなく、寒くもなく、静寂な足尾松木沢での森作業ができました。中倉山に太陽が隠れる15時半頃、作業を止め、明日の作業道具のチェックをしました。唐糖に楔を差しこんで水に浸し、明日を迎えました。

P9273856  足尾ダムのススキが逆光の夕日に輝いていました。本格的な秋を待つ、足尾ダムのショートカットです。本日の作業は鎌田、仁平そして筆者でした。声援してくれたHさん、ありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

2019年9月26日 (木)

グレタさんの訴えに耳を傾けたJREU大宮のOB会

 午前中の天気はいまいちでしたが、昼頃からは天高い青空が美しい足尾松木沢。

1  「みちくさ庭園」ではヒガンバナが咲き始めました。嬉しさのあまりじっくりと庭を見ると、足の踏み場もないくらいにヒガンバナの茎が出ていました。嬉しさが倍増しました。

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P9267606  今日はJR東労組大宮地本のOB会32名が森(杜)の見学に来てくれました。32名の中には現役の組合員も参加し、15年間に育ててくれた森をしっかり見てくれました。

P9267582  見学まえには大谷会長から一言、私たちが育てた森を観て、グレタさんたち世界の若者たちメッセージに応えられるように、新たなシニアの再生と運動の創造を考えよう!という趣旨が話されました。

Photo  その後、森びとの高橋副理事長から歓迎の挨拶を受けて、「臼沢の森」コースと「民集の杜」コースに別れて観察に向いました。

Photo_2 「民衆の杜」の皆さん

 13時半頃からは昼食と意見交換が始まり、参加者全員の感想を述べあいました。「臼沢の森」では、「森の中の空気は美味しいので元気がでる」「大切な自然環境を子供たちに残したい」「木々が自立して森をつくっていることを実感した」等の声がありました。OB会の皆さん!本日はありがとうございました。(報告 加賀春吾)

P9267616  OB会の皆さんの笑い声や拍手が聴こえている「みちくさ」では、機種が古くなった増幅器の交換が行われていました。設置してくれたのは㈱ドコモCS栃木支店の山本さんと幕田さん。専門家も難しいと首をかしげるこの地で、緊急時に電話が通じるようにと6年間使用した増幅器を新しい物に交換してくれました。山本さん、幕田さんありがとうございました。

P9267589 色づきはじめたカキの実

 中倉山では小川スタッフがブナを元気にするために地に張りつけた植生袋を見に登山しました。下山は15時半頃でした。心配していたように植生袋から芽を出した草は鹿に食べられていたようです。しかし、根までは食べられていませんので、来春が楽しみです。

Photo_4  今日は、加賀、橋倉、小川、仁平そして筆者が作業をしました。(報告 高橋佳夫)

2019年9月25日 (水)

グレタさんのメッセージに足尾から応えたい!

P4080523  天気予報を見るかぎり明日の足尾入りが楽しみです。何故なら、秋晴れの下で、草木たちの秋祭りの準備(紅葉準備)の様子が見えるかもしれないからです。その上、高度経済成長期を謳歌したシニア達とそのような話ができるからです。

Pa283558  足尾で一週間程森作業している仁平スタッフとは、後世に”何かを遺す”ということを話し合っています。何を遺すかはシニアが培った色々なことでよいと思っています。

Pa303613  私たちは足尾町、八幡平市、南相馬市で森づくりをしていますが、そこで培った森ともの心を“遺したい”と思っています。かっこうよく言えば、グレタ・トゥーンペリさんが私たちに呼びかけた(国連「気候行動サミット」での演説・下記に全文紹介)に応えることができればと思っています。その雰囲気が伝われば嬉しいと思い、秋を迎えている昨年の写真を探し出しました。(理事 髙橋佳夫)

 <グレタ・トゥーンベリさんの演説>

 私が伝えたいことは、私たちはあなた方を見ているということです。そもそも、すべてが間違っているのです。私はここにいるべきではありません。私は海の反対側で、学校に通っているべきなのです。  あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました。それでも、私は、とても幸運な1人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。

 30年以上にわたり、科学が示す事実は極めて明確でした。なのに、あなた方は、事実から目を背け続け、必要な政策や解決策が見えてすらいないのに、この場所に来て「十分にやってきた」と言えるのでしょうか。あなた方は、私たちの声を聞いている、緊急性は理解している、と言います。しかし、どんなに悲しく、怒りを感じるとしても、私はそれを信じたくありません。もし、この状況を本当に理解しているのに、行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。だから私は、信じることを拒むのです。

Pb233851  今後10年間で(温室効果ガスの)排出量を半分にしようという、一般的な考え方があります。しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は50%しかありません。 人間のコントロールを超えた、決して後戻りのできない連鎖反応が始まるリスクがあります。50%という数字は、あなた方にとっては受け入れられるものなのかもしれません。しかし、この数字は、(気候変動が急激に進む転換点を意味する)「ティッピング・ポイント」や、変化が変化を呼ぶ相乗効果、有毒な大気汚染に隠されたさらなる温暖化、そして公平性や「気候正義」という側面が含まれていません。この数字は、私たちの世代が、何千億トンもの二酸化炭素を今は存在すらしない技術で吸収することをあてにしているのです。

 私たちにとって、50%のリスクというのは決して受け入れられません。その結果と生きていかなくてはいけないのは私たちなのです。IPCCが出した最もよい試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。今日、この数字は、すでにあと350ギガトン未満となっています。これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よくそんなふりをすることができますね。今の放出のレベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまいます。

 今日、これらの数値に沿った解決策や計画は全くありません。なぜなら、これらの数値はあなたたちにとってあまりにも受け入れがたく、そのことをありのままに伝えられるほど大人になっていないのです。あなた方は私たちを裏切っています。しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。未来の世代の目は、あなた方に向けられています。もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と。私たちは、この場で、この瞬間から、線を引きます。ここから逃れることは許しません。世界は目を覚ましており、変化はやってきています。あなた方が好むと好まざるとにかかわらず。ありがとうございました。(NHK配信より)

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