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2017年6月の20件の記事

2017年6月29日 (木)

驚くほどの草木の生長の嬉しさと遣り甲斐・・・南相馬市の森の防潮堤

 昨日(6/28)の作業は、7月1日に予定している第2弾の下草刈りの準備作業を行いました。場所は第3回植樹祭会場(平成28年3月27日)です。場所は、植樹祭から1年目の植樹会場、木々は目を見張るほど大きく生長しているようです。

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 驚くことは、それにもまして草の繁茂がものすごく、仮払い機が空回りするほどでした。

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 サクラの苗木には毛虫が葉を食べていたので駆除しました。松林スタッフは、カヤネズミの巣を発見してくれました。また、植樹したことのないヤナギ、ハギの仲間、桐の木も同居してきました。作業していると色々なことが発見できて楽しい森作業でした。

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 第2弾の「鎮魂復興市民植樹祭」の森作業でボランティアの皆さんとお会いできることを楽しみにしています。昨日の草刈りボランティアは渡部、松林、岩橋、東城でした。(報告 東城敏男)

2017年6月28日 (水)

笑顔と涼風の加勢ではかどった森作業

昨日(27日)、9時の森びと広場の気温は20℃。「足尾ジャンダルム」を見上げると霧がたちこめ、中倉山の8合目から上も深い霧に覆われていました。

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 昨日は、シルバー大学宇都宮中央校OBで結成する「35げんき会」6名と私たち7名による森作業でした。早速、コーヒーを飲みながら本日の作業を打ち合わせ、1班はスタッフによる「民集の杜」の草抜き作業、2班は「35げんき会」が中心となったコナラのポット苗の草取りとしました。

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 ポットの草取り班は、補充する用土を作るために黒土・培養土・赤玉大粒をスコップで何回も混ぜ合わせ、ポット内の保水効果と通気性を保ための用土をつくるための大切なことで真剣にやってもらいました。

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 草抜き作業では、時事ネタや「35げんき会」で取り組んできた事の失敗談などの話で、時間が経つのも早く感じました。

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 少々遅くなった昼食タイム。「げんき会」のご婦人から野菜ステック、トマトシロップ漬け、ふきの煮物、メロンの差入れを頂き、橋倉スタッフ自慢の味噌汁と共に、昼食タイムは豪華に盛り上げることができました。

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「げんき会」の3名は松木沢に初めての訪問、皆さんからは、「植林などもっと大変な仕事をするのかと思っていた」「みんなでやっているので楽しかった」「木を植えることを他人事の様に感じていた」などの感想をいただきました。

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 午後は、「民集の杜」を散策して、植樹して1年目、2年目、3年目の成長過程と人間の手による草抜きの大切さと、更に篠竹を使った植樹方法で苗木の活着率を高めることを観察しました。

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 スタッフ班は手慣れた作業で一気に草抜きを終わすことが出来ました。「民集の杜」の草抜きは、残すところ、2014年会場と桐生ロータリークラブが行った会場だけとなりました。作業後のミーティングでは、直近の草抜き場所を、今年植えた臼沢にしようと話し合い、また24日に「松木の杜」で見た鹿の追い出し行動日は、改めて体制を創ることにしました。

本日のボランティアは、シルバー大学の皆さん、松村(宗)、松村(健)、柳沢、橋倉、小川、福澤、福田でした。(報告 福田哲男)

2017年6月25日 (日)

生態観察 ー 多様な森を支える草本類

 624日(土)は第5回の生態観察チームの観察会でした。今回のテーマは草本類でした。

 われわれ植樹していて、植樹後の3年までは、植樹した樹々の生長を助けるため、草は刈ってしまいますが、今回はその草をよく観察していこうとするものです。なぜなら、宮脇昭最高顧問いわく森の下にもう一つの森があるというように草も森(生態系)を形成する大切な一部でもあるからです。われわれが植樹したところにどういった草が生えているのか観察しました。

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 一方、りっぱな森ができている林床は、日当たりがないせいか、草は少なく、コケが一部生えている状況でした。臼沢では計39種ほど確認できました。

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 午後は、松木の森の草をみました。臼沢と比べ、花の時期がもう終わっているようで、臼沢とはちがう草々がみられました。松木では計37種ほど確認できました。

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 調べたあとは、確認できた草を皆で読み合わせし、パソコンにデータ化しました。

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 今回、ゲストでこられた佐々木さんのアドバイスにより、多くの草の名前がわかりました。 終了後の感想で、「草があって生態系が成り立っていることに気づいた。森との共存は草も入ってのこと」と「皆で、観察するのは楽しい。」「こんな小さな花があるなんて気付かなかった。小さな花に同じ機能がある不思議。」などの感想がありました。

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 今回草を通しての生態観察でしたが、森の多様性をこれまでとちがった面で学ぶことができました。多くのアドバイスをいただいたゲストの佐々木さん、ありがとうございました。

 (報告:事務局 宮原哲也)

2017年6月24日 (土)

南相馬市の第2回植樹祭会場草刈り無事終了しました

 昨日は、森びととして南相馬市教育委員会の教育長あてに「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭へのご協力のお願い」の文書を提出しに、事務局の小林と応援隊の松林副代表で市役所を訪れました。その中身では、東日本大震災を経験し、未来を生きていく私たちは、自然環境を畏れ敬い、森(自然)に生かされていることを忘れない“森と生きる暮らし”を今一度見つめ直していかなければなりません。20年後に高さ10m以上の海岸防災林に生長した姿を見ることができるであろう学生の皆さんにとって、この事業に携わったことを誇りに思うのではないでしょうか。市内の児童、生徒の植樹祭へのボランティアおよび参加はもとより、下草刈りへのご協力を賜りたいと申し入れをさせていただきました。

 阿部教育長からは、「全学校に連絡をしたい」と仰っていただきましたので、環境教育の一貫として積極的に取り組んでいただけることと思います。

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 今日の福島県南相馬市は、曇天で心地よい風が吹く中で2015年3月29日に開催された第2回鎮魂復興市植樹祭会場の下草刈りが行われました。会場に着くと、ひばりや孔雀の鳴き声に歓迎をされました。

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 今年度からは、市民植樹祭実行委員会が主催で開催され、市役所職員が多く参加をして下さり、桜井勝延市長をはじめ、市民生活部・佐藤幸雄部長、生活環境課・山田一栄課長、同課・前田伸吾係長が積極的に職員の参加を呼び掛けをいただきました。

20170624_090543 桜井市長は公務前のお忙しい中に駆けつけていただき、ご挨拶と下草刈りをしていただき、さすが農家の出身だと唸らせる鎌さばきだと関心を致しました。 

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 参加者は50名ほどでしたが、一昨日雨が降ったため、土が柔らかくなっており、苗木の周りを覆っていた草が簡単に抜け、作業は捗りました。参加者には市役所の今年入社の職員もおり、ミミズやらカエルの姿を目の当たりにし、声をあげていました。

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 下草刈りの最中、補植も200本ほど行いました。はじめて植樹をする職員もおり、目を輝かさせながら、苗木を植えていました。

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 15時からは応援隊の役員会が行われました。第36回「足尾・ふるさとの森づくり」に参加をして、「前段の準備が完璧に行われていたため、当日は植樹に専念することができた。段取り八分というけれど、私たちも見習わなければならないと思った」、「また来年も参加したい」などと感想が出されました。

 16時からは市長に時間を作っていただき、意見交換会を開催しました。各地から集まった苗木を育苗をしている苗木置き場の水の問題、下草刈りの際のトイレの確保、これまでの植樹祭会場に看板設置できないか、これまでの森の防潮堤のドローンによる撮影などをざっくばらんに意見交換をさせていただきました。 

 桜井市長からは「今後も応援隊の皆さんの協力をいただきたい」、「できないものはできないと言う。できるものはやっていきたい」と仰っていただきました。

20170624_150353 今後も継続して桜井市長をはじめ、市役所のみなさんと応援隊は議論を交わしながら、市民の皆さんのいのちを守る森の防潮堤づくりを積極的に進めていきます。

(報告者:事務局・小林敬)

2017年6月23日 (金)

後片付けも森作業・・・?

 今日の足尾の天気は、天気予報とは違い午後には雨模様の黒い雲が出てきました。作業する私たちには、とっても作業がし易い一日となりました。

 仕事の内容は、イベントで使用した培養土をフレコンにしまい込む作業で力仕事です。

P6230070 これをやらないと来年のイベントで使う培養土が不足してしまう事も考えられますので手際よく行い、60袋入りを5フレコン、50袋入りを4フレコン合計500袋を保管しました。

P6230069 午後からは、計画どおりの草刈り作業です。「3年間は、下草借りは必須である」ということは、森びとのみなさんは宮脇方式として学んでいます。御覧のように、苗木が埋もれている場所もあり、下草狩りの大切さを現場で学んでいます。

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昨年の植樹祭が行われた場所の苗木たちはすくすくと育っています。今では、1メートルに育って

ています。緑がゆたかな初夏を肌で感じる足尾に足を運びませんか。

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P6230074今日の足尾作業には、柳澤スタッフ・森びと福原さん・仁平スタッフでした。

2017年6月22日 (木)

多くの人達の協力あっての森作業

昨日は一日中雨が降り続き、足尾ダムから落ち込む水量は久々に迫力あるものでした。

「今日も降るのかな?」と思っていたら、曇り空から晴天に。気温もグングン上がり、30度に届きそうな勢いです。

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 今日ゲートで、仲間の到着を待っていると嬉しいことがありました。安蘇沢で釣りをして戻ってきた地元のHさんとの話の中で、「中倉山へのルートを森びとが開いてくれて、多くの人が足尾に来てくれ、街の活性化になっている。ありがとう!」と言っていただきました。地元の人に喜んでいただき、本当に嬉しく思いました。

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 本日の森作業は、「民集の杜・2016年の植樹地」の草取りです。昨年のこの場所での草取りにも参加してくれた埼玉県の佐藤悦美さんが応援に来てくれました。「植えた木の成長を見続けて居たい!」という気持ちに感謝・感激です。

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 流れる汗を、吹き抜ける爽やかな風とウグイスの声がかき消してくれます。午後3時には、2016年分の半分を終了しました。今日最後のエリアを刈り取って、佐藤さんと唐澤事務局員がガッツポーズです。(大根踊りではありません!)

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 それから、20日の森びとブログで紹介した小鳥の巣(中に5個の赤い殻の卵)は調査の結果ウグイスの巣と判明しました。なかなか見れないもので、きっと良いことがあると思っています。

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Dscn4286_2 作業小屋に戻ってスタッフ1年目の福原さんが、作業完了のマーカーを行いました。彼は「足尾での森作業は、とても楽しい!、だから来るんです!」との感想を述べていました。これからもいっしょに頑張っていきましょう。

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  暑い中頑張ったメンバーは、応援に来てくれた佐藤悦美さん、忙しい中で駆けつけてくれた小林事務局長、唐澤事務局員、鎌田、仁平、福原の各スタッフ、報告は橋倉でした。

 

2017年6月20日 (火)

動物たちの出迎えを受けて森作業

 今日の松木沢は青空が広がり、梅雨に入っていることなど微塵も感じさせない天気でした。作業小屋の寒暖計は、朝9時で既に23度もありました。

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今日は朝から驚かされました。ダムゲートでみんなの到着を待っていると、一匹のキツネがこちらに向かって歩いて来ます。そしてじっとこちらを観ています。思わず、「おはよう!」と言ってしまいました。キツネに歓迎されていると思い、一人ほくそ笑んでいました。

Dscn4229  今日の作業は皆んなに現状を説明し、予定されている作業とやらなければならない作業を出し合い、「臼沢西の草刈り」「民集の杜の草取り」に分かれて作業を行いました。

 「臼沢西」では、秋の感謝デーなどで植樹した周辺の草刈りと点検、そして出入り口の改修を行いました。その途中に、力自慢の鎌田スタッフでも動かせないような大石がひっくり返っていました。熊さんが蟻を食べるのに、やったのではないか?と思われます。

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 「民集の杜」では、既に終了した2014年分に続き、2015年の植樹地の草取りです。若い事務局の福澤君も大きく成長した苗木に埋もれながらの作業です。午後には大野理事夫妻も手伝いに来てくれ、今日の作業は早々と終了することが出来ました。今年の植樹地はマルチングがしっかり行われており草取りの必要がありません。後は2016年分を残すのみとなりました。

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 流れる汗をものともしないスタッフの皆さんのパワーに脱帽です。そんな中、松村スタッフが小鳥の巣を見つけました。中を覗くと、ミニトマトのような赤い殻の卵が5個入っていました。皆、大興奮でした。

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 動物たちに好かれた今日のメンバーは、大野理事夫妻、福澤事務局員、鎌田孝男、松村宗雄、松村健、仁平範義、小川薫、の各スタッフ、報告は橋倉でした。

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南相馬市第2回植樹祭会場の事前準備進む

 今日(16日)の作業は、6月24日に行われる南相馬市原町区萱浜の第2回植樹祭会場(2015年3月29日)の草刈りの事前準備を行いました。2年前に植樹した苗木は、背丈ほど伸びぐんぐん大きく生長していました。

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 道ばた周辺を中心に草刈り機でエンジンをふかし、安全に心掛けながら慎重に草を刈り取っていきました。4人の草刈り機実働部隊は、黙々と草や苗木に絡まっているツルと格闘しながら進めました。

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 時たま可憐なポピーの花や昔なじみのへびいちごに出くわすと手を休めて一服タイムです。

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 初めて見つけたカヤネズミの営巣には驚きました。カヤネズミは日本に棲むネズミの仲間で最も小さく6~7㎝でイネ科の草を利用して球状の巣を造る珍しい習性のネズミであることがネットで調べて分かりました。応援隊の活動に関わるようになってから、草刈り作業をしていても、このような発見ができて非常に楽しくなってきました。

Img_0574  市の広報誌(6月15日号)で「鎮魂の森・海岸防災林の除草ボランティアの参加募集」が掲載されました。植樹祭の実行委員会の主催で開催は3日間です!2年前に植えた際は何もありませんが、今ではひばりが囀り、カヤネズミもいます。少しづつ生態系が作られてきています。市民の方のいのちを守る森をつくるには、3年間の下草刈りは欠かせません。

Img_0578  応援隊は、植樹祭実行委員会と連携をとりながら、市民に声をかけ共に頑張っていきます。

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 作業者は渡部・松林・岩橋、報告者は東城でした。

2017年6月19日 (月)

カラ梅雨の陽気に負けず森作業

 今日の松木沢は、朝のうちこそ雲の多い天気でしたが、日中は太陽が顔を出し、暑い一日でした。足尾ダムゲートから眺めると、エニシダが季節の変わり目を告げ、鮮やかな黄色を精一杯輝かせています。

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 今日は、宇都宮から高橋俊夫さんが手伝いに来てくれました。本日最初の作業は、松木の杜のネットの点検・補修です。実は昨日、松木の杜のネットが破壊されているのを発見し、緊急に補修をしました。その為、松木の杜・民集の杜のネットを巡回・点検しました。その結果は、小さい修繕のみで一同ホッとしたところです。

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 その後3人は、今週から始まる「民集の杜・草取り作業」の準備のために、2016年、2015年の植樹地の周囲の草を刈り取りました。草の伸びと競争している苗木たちに、「もう少し待っていてくれ!」と声をかけながら、汗だくの作業でした。「植えてから最低3年間は草を取ってあげなければならない」という宮脇最高顧問の言葉を思い出し、暑さに負けないで取り組みました。

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 そんな私たちを「ご苦労さん!」と言わんばかりに親子のキツネが森びと広場を駆け回っていました。3人とも、暑さも疲れも忘れてニコニコしながら見入っていました。

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 自然の中で、癒された森作業の一日でした。本日の作業者は、お手伝いの高橋俊夫さん、仁平、橋倉の両スタッフでした。

2017年6月18日 (日)

鳥のさえずりに癒されて森作業

181今日の松木沢は、どんよりとした雲に覆われ、まさに梅雨本番です。

昨晩は“どくだみ荘”に宿泊をし、ゆったりとした朝の時間を満喫していたら、舎人の小井土さんが登場です。あばら骨を骨折していましたが、元気な笑顔を見せてくれました。

今日の森作業は、昨日からの続きで「民集の杜」の培養土の整理作業です。昨日はスタッフ11名での作業でしたが、今日は3名で臨みました。

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184 残っていた培養土を一カ所に集め、積み上げシートで被います。この様にしておかないと袋が劣化してボロボロになってしまいます。結構ハードな作業でしたが、冗談を言っては大笑いをしながら、昼までに終了することが出来ました。

185 午後は、散水用のホースの繋ぎ目が度々外れてしまうので、修理です。仁平スッタッフの秘密兵器で修繕し、これからは大丈夫でしょう(多分?)

なかなか降ってくれない天気ですが、修理されたホースで、たっぷりと苗木たちに水を含ませてあげることができました。今日の森作業は、鳥の鳴き声に包まれての一日でした。心癒される一日でした。今日のスタッフは、加賀・橋倉・仁平でした。
(報告:仁平)

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