生態観察 ー 多様な森を支える草本類
6月24日(土)は第5回の生態観察チームの観察会でした。今回のテーマは草本類でした。
われわれ植樹していて、植樹後の3年までは、植樹した樹々の生長を助けるため、草は刈ってしまいますが、今回はその草をよく観察していこうとするものです。なぜなら、宮脇昭最高顧問いわく森の下にもう一つの森があるというように草も森(生態系)を形成する大切な一部でもあるからです。われわれが植樹したところにどういった草が生えているのか観察しました。
午前中は、臼沢の樹々の背が低く、日当たりのいいところから、りっぱな森を形成しているところまで、花を咲かせている草を中心に観察しました。今の時期日当たりのいいろこではたくさんの草が花を咲かせており、14種ほどの花を咲かせている草を確認できました。
一方、りっぱな森ができている林床は、日当たりがないせいか、草は少なく、コケが一部生えている状況でした。臼沢では計39種ほど確認できました。
午後は、松木の森の草をみました。臼沢と比べ、花の時期がもう終わっているようで、臼沢とはちがう草々がみられました。松木では計37種ほど確認できました。
調べたあとは、確認できた草を皆で読み合わせし、パソコンにデータ化しました。
今回、ゲストでこられた佐々木さんのアドバイスにより、多くの草の名前がわかりました。 終了後の感想で、「草があって生態系が成り立っていることに気づいた。森との共存は草も入ってのこと」と「皆で、観察するのは楽しい。」「こんな小さな花があるなんて気付かなかった。小さな花に同じ機能がある不思議。」などの感想がありました。
今回草を通しての生態観察でしたが、森の多様性をこれまでとちがった面で学ぶことができました。多くのアドバイスをいただいたゲストの佐々木さん、ありがとうございました。
(報告:事務局 宮原哲也)
コメント