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2017年4月の17件の記事

2017年4月20日 (木)

地球上の人々が笑顔で暮らせる環境づくりの笑顔が忘れられない

 昨日の森作業でひと段落したスタッフ達の笑顔が脳裏から離れない。

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 30度もある急斜面の階段を30㎏もある荷を担ぎ揚げ、杭を打ち込んだというのに、どうして笑顔でいられたのか。多分、スタッフの身体に宿っている森を愛する“森とも”の見えない魂なのかもしれない。

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 “森とも”の「幸せの伝播メカニズム」の一形態なのかもしれない。我が“森とも”たちは口には出してくれないが、「他者の幸福が自分の幸福につながっていることを認識していくことは、他人に対しての行動を自分がどうするのかを意思決定するうえで大切なこと」の様である。(内田由紀子さん)

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 植樹祭の森作業の環境は整った。明日からその作業に集中していく。怪我や事故を防ぐことを第一に、“地球温暖化にブレーキ”をかける植樹祭を多くの“森とも”たちと楽しむために。(理事 髙橋佳夫)

2017年4月19日 (水)

初夏の陽気の森作業、暑さなんぞなんのその!植樹祭準備が進む足尾・松木沢

 昨日の足尾・松木沢の天気は、朝9時なのに気温17度、雨模様でした。スタッフが集合した頃には雨も上がり、気温はぐんぐんと上昇して初夏の陽気でした。松木沢の山々も雲がかかっていましたが、時間と共に青空に映えて、悠々とした姿を現しました。

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 森作業は、待ちに待った臼沢でのネット張り、4月に入ってからの降雪や大雨で、伸び伸びになってしまった作業でした。

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 鉄筋を差し込むパイプを背負子に背負い、臼沢の獣害多発地帯へ出発です。猛者と呼ばれるスタッフ達は、筆者の2倍以上のパイプを背負っています。日常普段の鍛錬が発揮されました。

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 汗が止めどなく流れ落ちる中、階段の途中で小さな紫色の花を見つけました。可憐なスミレにホッとしました。暑さを忘れさせてくれたスミレでした。

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 作業はとてもスムースに進めることが出来ました。背負いあげたパイプを配る人、それを2m間隔に立てる人、それを大ハンマーで打ち込む人、打ち込まれたパイプに鉄筋を差し込む人に分かれた作業。2時間ほどで61本(全体の半分)を仕上げました。

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 遅い昼食の後は、ネットの張り方をめぐって論議を深め、森びと広場に実際のネットを広げて、納得いくまで話し合いました。頭の中だけでなく現実に即して考えると、見えないところが見えてきます。その大切さを実感しました。

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 他の作業は、動かなくなってしまった軽トラを廃車にするために車運車に積み込んだ栁澤スタッフ。10数年間私たちの手足となってくれた軽トラとお別れしました。

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 積み込みの後は、松村(健)スタッフと「竹串」作りです。何に使うのかは、植樹祭で明らかになります。また、斎賀事務長は、年度の切り替えのゲート通行証や春の感謝デーで使用する「孤高のブナ保護」のための資材を搬入しました。

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 初夏の陽気の中で奮闘してくれたメンバーは、鎌田、松村(宗)、松村(健)、橋倉、小川、柳沢の各スタッフと濟賀事務長でした。松木の杜のスイセンは黄色い花が咲き乱れ、昨日の疲れを吹っ飛ばしてくれました。皆さん、お疲れさまでした。(報告・橋倉喜一)

 

2017年4月17日 (月)

鎮魂復興市民植樹祭へ提供する苗づくりに自信がもてた「育苗セミナー」

 当委員会は15日と16日、埼玉県と神奈川県で「育苗セミナー」を開催しました。各地の森びとインストラクターは、2014年から南相馬市で実施されている「鎮魂復興市民植樹祭」(森の防潮堤づくり)を応援するため、職場や地域で常緑樹の苗木を種から育て提供しています。しかし、寒冷地での育苗は失敗の繰り返し、温暖地でも苗の生長が納得いかない状況でした。

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 そこで当委員会は、南相馬市で苗木を育てているエイコンファーム代表の箱崎氏から育苗の手ほどきを学び、今年1月には東北のインストラクターを対象にセミナーを開催してきました。今回は、西関東、東関東に住むインストラクターを対象に育苗セミナーを開催してきました。セミナーにはJREU大宮、JREU東京の組合員の皆様、南相馬市の「応援隊」も受講されました。

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 講師は、東京事務所副所長・清水 卓が行いました。セミナー主催に当たって大野昭彦理事(事務所長)より、『植物は知性をもっている』という本が紹介され、その中では、人間の命を育んでいる木の根の先端(根端)には人間の持つ五感以上の「感」(知性)が働いているという話しがされました。改めて植物のすごさを学び直そう、と学習提案もたれました。

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 座学では、宮脇先生より学んだ「木は根、根は土」とことの再認識、しっかりとした根を作ること、そしてそのための土を作ることの大切さを学びました。

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 実習では、屋外に出て、土の配合の大切さ、空気と水の流れを保つポット内の弾力・粘り気のある土の大切さを修得できました。

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 セミナーの後は、JREU東京、JREU横浜の皆さんが作ってくれた手料理をご馳走になりながら懇親を深めました。

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 参加者からは、「目からうろこが落ちた」、「今までやってきた苗木づくりは何だったのか」と反省する人、「種まきや株分けをおこなう際、土まで考えもしなかった」、「土の配合など手で触りながらできてよかった」、「明日から鉢上げするが、講習の成果をこれからの苗づくりに活かしたい」等の感想や決意が述べられていました。

JREU東労組東京地本 横浜地本の皆さん、講習室や手料理等を準備していただきありがとうございました。(事務局・宮原哲也、水落一郎)

 

2017年4月13日 (木)

“地球に優しいエコな暮らし”を家から始める“つくり人(びと)”へ

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  3月下旬、本州で桜が最初に開花したのは東京でした。昨日、静岡県の桜が満開宣言、観測史上最も遅いというニュース。今年の桜前線は迷走しているようです。先月下旬開花した東京の桜は2週間経った昨日でも、私たちの心を癒してくれています。

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 当委員会は理事会に「足尾生態観察チーム」、「森の案内人養成チーム」、「原発に頼らない森と暮らすライフスタイル創造チーム」があります。若葉の新緑の輝きと桜が心を癒してくれる昨日は、「原発に頼らない森と暮らすライフスタイル創造チーム」が打合せを行いました。

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 地球に優しいエコな暮らしを具体的に実施していく活動を会員の皆さんに伝え広めようようと、その内容を話合いました。再生可能なエネルギーは気候が安定していることが前提。地球温暖化にブレーキをかけ、気候変動による異常気象の猛威が少しでも弱められることにつながる暮らし方はできないものか、と家で出来ることをチェックしてみました。

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 ゲーム感覚を取り入れて、家で取組める二酸化炭素削減策を7月の理事会へ提案していくことにしました。秋までには「地産地消・エコな暮らしを考える市民フォーラム」を各地で開催し、地域や社会へも広めていくことにしました。

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 夕方、新しく森づくりアドバイザーに就いた川端さん(前林野庁職員)から5月20日に実施する「第36回足尾・ふるさとの森づくり」のアドバイスをいただきました。話し合いの中では、荒廃地での13年間の森づくりを改めて振り返り、人と自然の付き合い、木々の力強さと自然の恵み、人は森に生かされていること等を楽しく語り合い、1本でも多くの木を植えていこう、となりました。(理事 髙橋佳夫)

 

2017年4月11日 (火)

雪の中で眠る木々たちは間もなく目覚める八幡平

 今月6日、岩手県も県南の一ノ関では桜の開花の話が聞かれ、心がウキウキする季節になりました。しかし、私たちの森づくりをしている県北の八幡平市は、苗床の「県民の森」と松尾鉱山跡地は雪に覆われ、写真のように春の息吹は感じられません。

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 でも春の足音は聴こえています。当日の12時、八幡平市役所前の温度計は気温18℃を指し、春の温もりが伝わってきました。そこから松尾鉱山跡地に向かい、約30分で松尾鉱山跡地に到着しました。現地の気温は、11℃で7℃の差でした。雪で植樹会場までは行けません。今年は例年よりも雪が多い気がしました。

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 これからは暖かい日が続き、雪も解け、雪の中で眠っている木々たちは目が覚めて、芽吹きはじめます。5月連休明けから、みちのく事務所の森づくりはスタートします。今年も、“地球温暖化にブレーキ”をかけるために、皆様と楽しく、山と心に木を植えていきたいと願っています。(理事 泉山 忍)

 

2017年4月 7日 (金)

“本気”になって、一本でも多くの木を植えたい!

 今年の桜の開花で一番早かったのは東京だった。小生の記憶に残っているなかで初めての事だった。「ことだった」として記憶から無くなると、今後の花見計画に活かされない。数年以上前から、桜の名所では桜前線を予測して花見客を呼んでいる。損出を出さないためで、それは当たり前のこと。

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 足尾では、鹿や猿たちは生きていくために学習している。私たちが気を抜くと、動物たちの賢さに頭が下がことが多い。奥山では冬鳥たちも旅立ち前に体力をつけている。

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 餌台に集まるアトリ、シメたちを見ていると、生きていくための“本気度”が伝わってくる。何事も”本気”になってできることを実行していかなければ、否定的な現実を変革することはできない。

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 作家の高山文彦さんは、「人はほとほと消費の道具になってしまった。」(『シンラ』2017・5月号)と言う。小生もそのように思う。その結果が、初めて経験した桜の開花の変動ではないかと考えてしまう。

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 奥山でも5月の気温になりつつある。冬鳥は、旅立ちの準備ができたようだ。餌台にはいつもの住人たちのガラ系が飛び回り、のんびりしているようだ。その鳴き声は子育ての準備に入りたい、と言っているようだ。(理事・高橋佳夫)

 

2017年4月 5日 (水)

清々しい春風の中では仕事がはかどる!

 昨日の朝、足尾町から中禅寺湖方面を眺めると、写真のように尾根は雪化粧をしていました。森びと広場の気温は7℃。24節気の清明の言葉通りのすがすがしい南東の風が吹く昨日でした。

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 打ち合わせの前段、鎌田スタッフから、「日光市栗山に住むご婦人手作りのお手玉と頭巾、沢山の手ぬぐいがプレゼントされたので持ってきた」、と報告がありました。スタッフからは、「ありがたいことだね、作業に精が出るよ」、と感謝の声。いつもありがとうございます。植樹祭でお会いしたいと思います。

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 さて、昨日の作業は、5月の植樹祭準備です。ボランティアが怪我をしないように、壊れた臼沢の森階段補修する箇所の把握、苗床の苗木の種と本数把握でした。さらに、不安定な天気が心配ですが、常緑広葉樹をハウス外に出して太陽のエネルギーから元気をもらうための苗床に防草シートを張りました。

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 調査の結果、手直しする階段は190段でした。調査の途中、鹿がネットと戦っている場に遭いました。鎌田・福原のスタッフは急斜面の階段約200㍍を一日に2回も往復してくれました。

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 その後、苗床に防草シートを張り、ハウスからタブノキを外に出しました。その頃になると、太陽は大きく西に傾き、時間は午後4時を過ぎていましたので、昨日の作業は終わりました。本日のボランティアは、鎌田・松村・松村(健)・橋倉・福原・小川・福田でした。

(報告・福田哲夫)

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