鎮魂復興市民植樹祭へ提供する苗づくりに自信がもてた「育苗セミナー」
当委員会は15日と16日、埼玉県と神奈川県で「育苗セミナー」を開催しました。各地の森びとインストラクターは、2014年から南相馬市で実施されている「鎮魂復興市民植樹祭」(森の防潮堤づくり)を応援するため、職場や地域で常緑樹の苗木を種から育て提供しています。しかし、寒冷地での育苗は失敗の繰り返し、温暖地でも苗の生長が納得いかない状況でした。
そこで当委員会は、南相馬市で苗木を育てているエイコンファーム代表の箱崎氏から育苗の手ほどきを学び、今年1月には東北のインストラクターを対象にセミナーを開催してきました。今回は、西関東、東関東に住むインストラクターを対象に育苗セミナーを開催してきました。セミナーにはJREU大宮、JREU東京の組合員の皆様、南相馬市の「応援隊」も受講されました。
講師は、東京事務所副所長・清水 卓が行いました。セミナー主催に当たって大野昭彦理事(事務所長)より、『植物は知性をもっている』という本が紹介され、その中では、人間の命を育んでいる木の根の先端(根端)には人間の持つ五感以上の「感」(知性)が働いているという話しがされました。改めて植物のすごさを学び直そう、と学習提案もたれました。
座学では、宮脇先生より学んだ「木は根、根は土」とことの再認識、しっかりとした根を作ること、そしてそのための土を作ることの大切さを学びました。
実習では、屋外に出て、土の配合の大切さ、空気と水の流れを保つポット内の弾力・粘り気のある土の大切さを修得できました。
セミナーの後は、JREU東京、JREU横浜の皆さんが作ってくれた手料理をご馳走になりながら懇親を深めました。
参加者からは、「目からうろこが落ちた」、「今までやってきた苗木づくりは何だったのか」と反省する人、「種まきや株分けをおこなう際、土まで考えもしなかった」、「土の配合など手で触りながらできてよかった」、「明日から鉢上げするが、講習の成果をこれからの苗づくりに活かしたい」等の感想や決意が述べられていました。
JREU東労組東京地本 横浜地本の皆さん、講習室や手料理等を準備していただきありがとうございました。(事務局・宮原哲也、水落一郎)
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