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2016年6月の17件の記事

2016年6月28日 (火)

地球のために私たちができることを見つけられた6/26フォーラム・・・その1

Dscf2271 26日、小田原市内で「原発に頼らない暮らしを考える市民フォーラムin神奈川」が開催された。フォーラムに集ってくれた市民は約300名、その方々から感想が届けられた(当日のアンケートに書かれていたコメント)。写真上:フォーラム会場

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Dscf2256 数十人の感想の一部を紹介する。「つらつら思っていても何も変わらない。選挙に行っても変わらない。じゃあー、どうしようと思っていた私にとってありがたい日でした。」(50代男性)。写真上:主催者挨拶の鈴木梯介(エネ経代表)と来賓挨拶の加藤憲一市長。

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  「岸井さんのお話はとても分かりやすかった。私もグータラな毎日でしたが、これからは本気を入れて、生活をしていきます。“つもり(びと)”から“つくり(びと)”へ!子供や孫のために!」(70代女性)。写真上:基調講演の岸井成格理事長とクロージングスピーチの城南信用金庫・吉原毅相談役。

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Dscf2303 「福島原発も辺野古新基地建設もTPPも根っこはすべて同じと思います。つまり、“命より金”ということです。命を大切にする、自然を大切にする、精神的自由を大切にする、そんな社会を実現するために頑張りましょう」(60代男性)、

Dscf2361 「岸井さんの正義感のあふれたお話に感謝します。パネリストのスピーチも勉強になりました。日常を見直すことで、CO2削減できること実感しました。貴重な一日を過ごすことができました。」(60代女性)・・・。

 このフォーラムは、エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議(略:エネ経)と当委員会が主催した。この他にも参加者からの感想を読ませていただくと、主催者も今後の運動に元気が湧き、運動の継続の責任を感じさせられた。その都度、フォーラムの紹介をしていきたい。(理事 髙橋佳夫)

2016年6月27日 (月)

南相馬市発:命を守る森の防潮堤の草取りと補植を行いました

P1020314 一昨日の25日、24日からの雨上がりで少し蒸し暑い日でしたが、南相馬市応援隊は除草作業と補植を行いました。

P1020309 森作業には、地元の原町地区連合の組合員・家族の皆さん約90名、カリタスジャパン、NPO法人あさがお、市民活動サポートセンターの皆さんが協力してくれました。

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Img_0262 森作業会場は、2013年10月に植樹した鹿島区南右田地区の第1回植樹会場。うっそうとと生えている草と苗木を区別し、除草作業とタブノキの補植(200本)を行ないました。

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Img_0261 参加者からは、「雑草の伸びが早く驚いた。大変だが今後も除草作業などに協力していきたい」、「休みのボランティアでいい汗をかいた。除草後は達成感を感じられた」、と話してくれました。

P1020325 2013年夏、相馬農業高校生徒たちと共に植えた「はまなす」のピンク色の花がとても美しく咲いていました。森の足元で木々たちの土壌を守ってくれる役割を果たしているようでした。なお、次回は7月17日、原町区萱浜の第2回会場の除草作業とタブノキの補植を行います。(報告 岩橋孝、東城敏男)

2016年6月25日 (土)

命を育み、生態を持続させる自然界の“掟”

055_r_201407212101518d5 21日朝4時頃、“ヒョロ~!ヒヨロ~!”という鳴き声が聴こえてきた。アカショウビンの鳴き声だ。遠く西表島方面から渡ってくる夏鳥で、口ばしから尾まで真っ赤な色。姿は見せてくれなかったが、1時間ほど囀ってくれた。(写真:あきた森づくり活動センターより)

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 窓を開けるとツバメが室内に入り込み、カーテンの上で何やら考えている様子だった。

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 私たちは集落民が運営している「森林(もり)の分校ふざわ」(廃校となった小学校の校舎を宿泊できる施設にした)にお世話になったが、窓から見えるのは大野昭彦理事たちが応援している美しい棚田。

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Photo_4 湧水が流れ着く川原ではキセキレイが子育て中。水中にはカワニナ、タニシ、川虫たちが落ち葉を分解し、カワセミ、アカショウビン、キセキレイ等の餌となり、そして間もなく静かな夜空を乱舞し、私たちの心を癒してくれるホタル、夕食で馳走になった美味しい天然イワナ等の命を、ブナの森は育んでいた。すべての生き物がブナの森に生かされている。

Photo_5 この生態はすべての生き物たちの“掟”によって持続している。その基本は人間をはじめとした生き物たちが“生存していくための我慢”であった。(理事 髙橋佳夫)

2016年6月24日 (金)

只見町布沢集落に“未来の暮らし方”のヒントが詰まっている

Photo 明後日26日は、”地球のために私たちが出来ることを見つける日”、と名をうって「原発に頼らない暮らしを考えるフォーラムin神奈川」を小田原市内で開催する。フォーラムでは、自然のエネルギーを安定的持続的に暮らしに取り入れるにはどうするのか、を考えたい。

Photo_2 そこで自然(森)の恵みを暮らしに取り入れている集落を訪れてみた。総世帯数が55世帯、人口が130数人、65名が65歳以上の方々の集落。毎年農業を放棄せざるを得ない方が増え、休耕田と空き家が増えている。

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Photo_4 集落は奥山の麓であるから、狭い農地は棚田がつくられ、棚田は奥山のブナの森から流れ出る沢水で美味しい米を育てている。以前は、斜面を織りなす棚田の景観は美しく、住民はそれを誇りにしていた、という。ところがその棚田は現在、年々草だらけになっている。

Photo_5 集落を案内してくれた刈屋さんは、「自然の恵みは集落民のもの、そこには独り占めできない掟がある。そして、集落民が協働してきた畔普請などが行われてきた。今ではそれができない。人口の減少が止まらず、集落が消滅してしまう」、と嘆いていた。

Photo_6 21日~22日の短い滞在であったが、刈屋さんの話を聞くほどに“森と共に暮らしてきた集落民の伝統と技、そして支え合いと助け合いの心”が、「原発に頼らない暮らし方」のヒントになる気がした。フォーラムで紹介していきたい。(理事 髙橋佳夫)

2016年6月19日 (日)

足尾・臼沢の森の中から未来の暮らし方を考える

P6194531 今日はJREU東京の各支部リーダーの皆さんの研修でした。皆さんが育てている森の現状を観て、生物社会と人間社会とのつながりを考え、そこから未来の暮らしを見つめ直しました。当会は、そのサポートをしました。

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P6194552 昼食を摂った後、橋倉インストラクター、岡部インストラクターそして福澤事務局員が臼沢の森を案内しました。

P6194547 1時間半の森散策の後は、筆者から「原発に頼らない森と生きる暮らし」を考える話をさせていただきました。

P6194561 講義の中では、生物社会の一員に過ぎない人間の冷厳な事実を見つめました。用意したクスノキの葉の香りを嗅ぎ、小さな葉の恵みに人間はお世話になっていることを再認識していただきました。

P6194557 また、その生物社会を脅かしている人間の暮らしを振り返り、未来を生きる若者たちの暮らし方を考えて頂きました。JREU東京ヤングの皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2016年6月18日 (土)

足尾・松木沢の生態観察がスタートしました

P6184491 梅雨の晴れ間は真夏日でした。「生態観察チーム」の第1回会議が開かれた今日、その準備をしていると、爽やかな谷風を受けながらロッククライマー7名~8名が松木渓谷を目指していました。10時頃になると、会議に出席するメンバーがみちくさに集合。

P6184494_2 窓にはアブが会議の様子を見に来ていました。

P6184496 初会合なのでまずは自己紹介をして、生態観察の内容を話し合いました。結論は、生存している生き物を全把握できるように観察をしていくことにしました。

P6184497 栃木県で植生や昆虫、爬虫類に詳しい方々のアドバイスをいただきながら、四季の観察をしていくことにしました。観察をしていく途中、特殊な生きものが現れた時点で、その生きものの生態を詳しく観察していくことにしました。今後は、7月の中倉山生態調査、9月の松木渓谷の生態調査を予定に入れました。観察を通じて生物社会と人間社会のつながりを学びたいと思っています。

P6184511 昼食後、生態調査を行うフィールドの一部を散策しました。会議には、爬虫類や昆虫に詳しい宇都宮市に住む滝沢武琉くん出席してくれました。散策では、彼からのコメントが観察する意欲をかき立ててくれました。楽しい観察によって松木沢の生態をつかみとっていきたいと思います。全国の森ともの皆さん、よろしくお願いします。(報告 高橋佳夫)

2016年6月17日 (金)

ネジバナやセイヨウノコギリの花が咲き始めました

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P6174480 梅雨らしい雨が二日間降った後の今日は、すっきりとした青空が顔を出し、松木川上流からの沢風が吹く爽やかな一日でした。

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P6174466 岡安スタッフと仁平スタッフは苗分け作業と「民集の杜」の草取りをしてくれました。筆者は、「松木の杜」に補植するための草刈りをしました。小型重機で穴を掘るので、重機の安全な動きと穴を特定するための草刈りでした。

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P6174486 草は写真の様に約1mも伸びているので、慎重作業をしなければ苗木を伐ってしまいます。緊張した草刈りをしていると、セイヨウノコギリの白い花、ネジバナが目につきます。花はいつもの年よりも早く感じられました。

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 明日は、今年の事業計画のひとつである「松木沢生態観察チーム」の会議が開かれ、草を刈った所を散策して今後数年の生態観察計画を話し合います。(報告 髙橋佳夫)

2016年6月16日 (木)

群大工業会の皆さんが植樹祭

2016_0611_103115dscn2930 11日に行われた群大工業会の植樹祭の報告が届きましたので紹介します。

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2016_0611_101737dscn2927 当日は晴天に恵まれ、群馬大学工業会(卒業生など)と群馬大学理工学部(教員、学生)、足利工業大学(教員、学生)総勢38名の植樹が「民衆の森」で行われ、114本の苗木を植えていただきました。

2016_0611_095641dscn2914 当会の丁寧な対応に驚きと感謝を述べてくれた参加者も多くあり、スタッフの皆さんの人間的な素晴らしさと、ボランティアとは言え感動していただける丁寧なサポートの重要さを実感していただきました。また、アフリカからの留学生や植樹の大切さを実感した方々は、「臼沢の12年の森」を見学し、短期間で森になる宮脇昭先生の理論を目で実感し、混植の自然淘汰の結果の驚きの体験をしてもらえました。(報告 石島悦子)

P6164475 今日(16日)は一日中小雨でした。朝8時半、若鹿たちが新鮮な草を食べながら私たちを迎えてくれました。

P6164460 今日は、柳澤スタッフが5台の軽トラを整備点検、一台が原因不明の故障の為、修理することになりました。

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P6160026 鎌田スタッフ、橋倉スタッフ、仁平スタッフはクヌギの苗分けをしました。一日で740本の苗をポットに移し替えました。

P6164452 筆者は柳澤スタッフが運び入れた小型の重機を松木の杜に移動させ、補植するための穴掘りの準備を始めました。(報告 高橋佳夫)

2016年6月15日 (水)

フィリピン・ルボ村の村民と荒廃地での森づくりを学ぶ下準備

P6150020 来月はフィリピンの村民たちが足尾を訪れ、荒廃地での森づくりを私たちと学びます。今日はそのアドバイスを頂戴するために林野庁日光森林管理署の浪岡署長、入澤次長からお話を伺いました。フィリピンベゲット州ギブンガン郡ルボ村は外国の鉱山開発で荒廃地が残され、村人が主人公となって環境回復を行っています。このリーダーが私たちとの交流・植樹を活かして村人たちと森づくりをしています。

P6150024 今回は、村人の代表が足尾を訪れますので、即効性があり、実践的な事を学んでもらおう、とアドバイスを頂きました。具体的には土留め方法を学んでもらうために、間伐材を利用した現場を見てきました。すでにそこは木々が茂って写真では分かりませんが、間伐材によって土が動かず、木々たちを育てていました。

P6150019 アドバイスの後半には関東森林管理局・井出部長からもアドバイスをいただきました。林野庁の皆さん、ありがとうございました。(報告 高橋佳夫

2016年6月14日 (火)

梅雨の合間の曇り空、木々たちに元気がでる環境をつくりました

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Photo_3 昨日は足尾も恵みの雨が降り、本日の臼沢の森や民集の杜の苗木たちはうっとりしているようでした。午前中は臼沢の森を囲っている柵のチェックをし、緊急の補強をしました。

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Photo_4 11日の植樹祭後、臼沢の森担当の松村スタッフと小川スタッフが臼沢の森を点検し、森のほんの一部の地に草一本生えていなかった所を発見。獣害によるものだと確信し、森に侵入した箇所を見つけて補強しました。

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Photo_8 県が柵を補強してくれていますが、西側や頂上の一部では雨が降るたびに土砂が流れ出し、柵の下に穴が開いたようになってしまいます。そこから獣が侵入したようです。傾斜30度以上の所で補強してきました。

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Photo_10 午後は、昨年植えた民集の杜の草取りをしました。写真の様に草は1m30㎝程伸びていましたので、西側の草を取り、風と光が通るようにしてあげました。

Photo_11 民集の杜の入口に植えてあるヤマグワは小さな実を熟していました。取って食べてみると、小さいながらも甘く、筋肉疲れを忘れさせてくれるようでした。(報告 高橋佳夫)

 

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