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2016年6月の25件の記事

2016年6月17日 (金)

ネジバナやセイヨウノコギリの花が咲き始めました

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P6174480 梅雨らしい雨が二日間降った後の今日は、すっきりとした青空が顔を出し、松木川上流からの沢風が吹く爽やかな一日でした。

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P6174466 岡安スタッフと仁平スタッフは苗分け作業と「民集の杜」の草取りをしてくれました。筆者は、「松木の杜」に補植するための草刈りをしました。小型重機で穴を掘るので、重機の安全な動きと穴を特定するための草刈りでした。

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P6174486 草は写真の様に約1mも伸びているので、慎重作業をしなければ苗木を伐ってしまいます。緊張した草刈りをしていると、セイヨウノコギリの白い花、ネジバナが目につきます。花はいつもの年よりも早く感じられました。

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 明日は、今年の事業計画のひとつである「松木沢生態観察チーム」の会議が開かれ、草を刈った所を散策して今後数年の生態観察計画を話し合います。(報告 髙橋佳夫)

2016年6月16日 (木)

群大工業会の皆さんが植樹祭

2016_0611_103115dscn2930 11日に行われた群大工業会の植樹祭の報告が届きましたので紹介します。

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2016_0611_101737dscn2927 当日は晴天に恵まれ、群馬大学工業会(卒業生など)と群馬大学理工学部(教員、学生)、足利工業大学(教員、学生)総勢38名の植樹が「民衆の森」で行われ、114本の苗木を植えていただきました。

2016_0611_095641dscn2914 当会の丁寧な対応に驚きと感謝を述べてくれた参加者も多くあり、スタッフの皆さんの人間的な素晴らしさと、ボランティアとは言え感動していただける丁寧なサポートの重要さを実感していただきました。また、アフリカからの留学生や植樹の大切さを実感した方々は、「臼沢の12年の森」を見学し、短期間で森になる宮脇昭先生の理論を目で実感し、混植の自然淘汰の結果の驚きの体験をしてもらえました。(報告 石島悦子)

P6164475 今日(16日)は一日中小雨でした。朝8時半、若鹿たちが新鮮な草を食べながら私たちを迎えてくれました。

P6164460 今日は、柳澤スタッフが5台の軽トラを整備点検、一台が原因不明の故障の為、修理することになりました。

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P6160026 鎌田スタッフ、橋倉スタッフ、仁平スタッフはクヌギの苗分けをしました。一日で740本の苗をポットに移し替えました。

P6164452 筆者は柳澤スタッフが運び入れた小型の重機を松木の杜に移動させ、補植するための穴掘りの準備を始めました。(報告 高橋佳夫)

2016年6月15日 (水)

フィリピン・ルボ村の村民と荒廃地での森づくりを学ぶ下準備

P6150020 来月はフィリピンの村民たちが足尾を訪れ、荒廃地での森づくりを私たちと学びます。今日はそのアドバイスを頂戴するために林野庁日光森林管理署の浪岡署長、入澤次長からお話を伺いました。フィリピンベゲット州ギブンガン郡ルボ村は外国の鉱山開発で荒廃地が残され、村人が主人公となって環境回復を行っています。このリーダーが私たちとの交流・植樹を活かして村人たちと森づくりをしています。

P6150024 今回は、村人の代表が足尾を訪れますので、即効性があり、実践的な事を学んでもらおう、とアドバイスを頂きました。具体的には土留め方法を学んでもらうために、間伐材を利用した現場を見てきました。すでにそこは木々が茂って写真では分かりませんが、間伐材によって土が動かず、木々たちを育てていました。

P6150019 アドバイスの後半には関東森林管理局・井出部長からもアドバイスをいただきました。林野庁の皆さん、ありがとうございました。(報告 高橋佳夫

2016年6月14日 (火)

梅雨の合間の曇り空、木々たちに元気がでる環境をつくりました

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Photo_3 昨日は足尾も恵みの雨が降り、本日の臼沢の森や民集の杜の苗木たちはうっとりしているようでした。午前中は臼沢の森を囲っている柵のチェックをし、緊急の補強をしました。

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Photo_4 11日の植樹祭後、臼沢の森担当の松村スタッフと小川スタッフが臼沢の森を点検し、森のほんの一部の地に草一本生えていなかった所を発見。獣害によるものだと確信し、森に侵入した箇所を見つけて補強しました。

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Photo_8 県が柵を補強してくれていますが、西側や頂上の一部では雨が降るたびに土砂が流れ出し、柵の下に穴が開いたようになってしまいます。そこから獣が侵入したようです。傾斜30度以上の所で補強してきました。

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Photo_10 午後は、昨年植えた民集の杜の草取りをしました。写真の様に草は1m30㎝程伸びていましたので、西側の草を取り、風と光が通るようにしてあげました。

Photo_11 民集の杜の入口に植えてあるヤマグワは小さな実を熟していました。取って食べてみると、小さいながらも甘く、筋肉疲れを忘れさせてくれるようでした。(報告 高橋佳夫)

 

2016年6月12日 (日)

梅雨の晴れ間が続いた足尾松木沢渓谷

今日の足尾・松木沢渓谷の朝は26℃で爽やかさと蒸し暑さが重なった一日で、時折吹く沢風に助けられました。「森とも」が訪れてくれるのを心待ちしながら、周囲の山々を見渡して見ると緑が増えているものの“ふるさとの木による森”ではない。その大半は「肥料木」と言われているヤシャブシ、リョウブ、ニセアカシヤ等で一般的には寿命が短く主木が成長するのを助ける役目を果たす木々です。本物の故郷の木を植え続けなければ、この岩山だらけで広大な山河の松木渓谷の回復は儘ならないと実感し、主木を1本でも多く植えなければと思います。

 本日の最初の訪問者は、昨日博物館の観察会イベントに参加した東京都小平市の動物大好きな小学6年生Imgp0872の元気な男の子とお父さんが立ち寄ってくれました。少し休憩し色んな動物が見たいと渓谷に入っていきました。午後に戻って来るなり「鹿しかいなかった」「熊やカモシカを見たかった」と落胆していたので、蘇った「足尾の動物」のDVDをみてもらいました。男の子は一人で真剣に観賞し予定の帰宅時間を30分遅らせ、森びとブログで紹介されている「キツネ」の登場を親子で待ちましたが、会うことが出来ず下山していきました。

 次に訪れてくれましたのは、ウメコバ沢までトレッキングした男女2人で、写真や対岸の山々の風景を興味深そう眺めながら、女性の方が川で鹿の角を拾ったラッキーな話をしてくれました。 Imgp0874Imgp0876

  游働楽舎前のウワバミザクラが沢山の実をつけています。 

 本日の線量:0,159μsⅴ/h      舎人:岡安・松井      

 

 

「感謝状」を励みに、市民の命を育む元気な苗木を育てます

Dscf2229 6月9日、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭実行委員会が開催されました。会議では、3月27日に行われた第3回の植樹祭の事業報告、収支決算および第4回の植樹祭実施について話し合いました。また、会議の場で、当委員会は桜井勝延実行委員長から感謝状をいただきました。

Dscf2231 翌日の10日は、応援隊・岩橋さんを交えて、苗床の食害対策と苗木置き場の拡張、海風と塩害を対策の打ち合わせを行いました。(事務局長 小林 敬)

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Img_0224 そして昨日(11日)は、鎮守の森プロジェクトの箱崎氏を招いて、10時から育苗・育樹セミナーを開きました。

Img_0226 トロ箱で種から育ててきた苗をポットに移し替える鉢上げ方法を学びました。ポット苗用の土(土壌改良)、鉢替えの扱い方法や灌水の仕方についてアドバイスを受けました。

Dscf2232 これまでは撒水と草取りくらいの育苗でしたか、箱崎さんからのアドバイスを受けて、私たちは苗木に対する丁寧な作業の大切さを、改めて分かりました。

Img_0228 撒水にも植物の生育状態をよく観察しながらやさしく行うこと、苗分けには、深植えせずふんわり植えることなどを聞かされ、私たちは驚きました。

Img_0227 このセミナーの経験を活かし、元気な苗木を育てていく目標を誓い合いました。箱崎さん、ありがとうございました。(応援隊 東城敏男)

 

2016年6月11日 (土)

松木沢も夏日でした!

全国的に暑い日でした。朝8時半から26℃。日中は28℃まで上昇しましたが、吹き抜ける風が爽やかな1日でした。

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しかし、朝イチでトラブルsweat01 みちくさの水が出ません。お客さまが水洗トイレを使えないと大変、と小井土スタッフが修理にとりかかりました。ホースのつなぎ目のゴムを少し削って繋げて、無事復活しました。

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ビオトープの池では、一匹のカエルが、草を浮き輪がわりcdにして、のんびり浮いていました。(これはアマガエルでしょうか?)

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立ち寄ってくださったのは4名の方でした。

11時半頃、「楽しかった!」と飛び込んで来られたのは、栃木県は矢板市の男性。単独トレッカーです。今日のルートはなんと、ジャンダルム向かって左側を(よじ?)登り、中倉山を踏破し、みちくさを見下ろす道なき尾根を下るという行程5時間!かなりのスピードですdash

4先日、仁田元川の向こうの山で、親子クマ3頭に遭遇したそうです。母グマは振り返ってこちらを見たとかcoldsweats02 山歩きに気を付けてdanger、また寄って情報&お話きかせてくださいpaper

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13:30頃、栃木県は真岡市とさくら市の男性。釣り人です。「今日は“リハビリ”に来ました。」 ・・・リハビリ?

先日、福島県の美里町の宮川へ釣りに入った際、クマ2頭の唸り声に囲まれる体験をしたそうですsweat02「腹に響く低音で、本能的に震えが来ました」。クマへの心得もクマ用スプレーも持っていても、本当に焦ったとか。お話に冷や汗が出ました。野生の唸り声、聞いてみたいような、聞きたくないような・・・eye

6_4ついクマの話題で盛り上がった時間になりましたが、松木沢で恐怖体験を癒せましたか?また楽しい釣りに来て、お話に寄ってくださいpaper

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14:30頃、埼玉県は春日部市からの男性。旧・松木村探訪人です。最終堰堤まで行って来られました。足尾の公害や歴史を知って関心を深めたそうです。「この辺りに村があったんですよね」と感慨深そうに、旧松木村が描かれた絵を眺めておられました。

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「今度は友人を連れてきます」と帰って行かれました。またぜひ!お気をつけてpaper

今日は群馬大学工学部の皆さんが植樹に来られて、午前中はとても賑やかでした。

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午後は静かな松木沢に、シカやサルの鳴声が響き、対岸を探すと姿を見つけることができました。

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ただ、崖が崩れ落ちる音が頻繁にしており、山が荒れるピードと、緑が増えるスピード、どちらが速いのか、懸念されます。

この"臼沢の森”のような森を増やしたいと思いながら今日のみちくさを閉じました。

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本日の放射線量:0.156μSv/h  本日の当番:小井戸・唐澤

2016年6月 9日 (木)

森の防潮堤に植えた木々たちは元気に育っています

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Img_0198 私たちは、南相馬市と宮城県で森の防潮堤つくりの応援をしています。今日は、その様子をお知らせします。

Img_0195 梅雨に入りましたが、雨が降らない日々が続き、苗木が心配になったので昨日は散水に行きました。苗木たちの声を聞きながら、市民応援隊も自主的に育苗活動をできるようになってきました。渡部代表も2日おきに早朝から水撒きし、苗木に元気を与えています。

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Img_0199 昨日は、岩橋さんとタンクへの給水と水撒き・草刈りを行い、育苗場の整備・苗木のチェックを行いました。育苗場の周りには、ハクセキレイやトカゲが現れ、気持ちが癒されながら楽しい作業でした。(南相馬市 東城敏男)

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Imgp0751 4月24日、仙台市荒浜と名取市の「いのちの森」で育樹作業を行いました。名取では、草が小さなうちに除草しようと、汗を流しました。

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Imgp0732 また、タブ、アカガシ、スダジイ、シロダモ、ヤブツバキ、コナラなど60本ほどの補植を行いました。さらに、土壌改良も施しました。手伝ってくれたJREU仙台の組合員の皆さん、ありがとうございました。(宮城県 伊藤 均)

 東日本大震災から5年が経ちましたが、未来のいのちを育む森も元気に育っているようです。福島県、宮城県の“森とも”の皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2016年6月 8日 (水)

人と動物が共に生きていく生物社会の我慢?

2016_0607_114519dscn2874 「梅雨入り」したせいか昨日の足尾はどんよりとした曇り空でした。中倉山も霧がかかり、一日中頂上を見ることが出来ませんでした。

2016_0607_142406dscn2880 毎週火曜日は「育樹・育苗の日」です。まずは、ポット苗にたっぷりと水を飲ませてやりました。5月21日の植樹祭以降、あまりお湿りが有りません。現場に入った私たちは、丁寧に植えてくれたた苗木が心配です。そこで鎌田スタッフと共に“民集の杜”の植樹後の苗木たちをチェックしてみると、弱っている苗木が何本か見受けられました。

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2016_0607_114404dscn2872 雨は作業には支障をきたすけれど、苗木達にとっては、恵みの雨です。なんとか雨が降って欲しい、と願いながら、昨日は150本の苗木を“松木の杜”に補植しました。

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2016_0607_131925dscn2878 ところで昨日はハプニングがひとつ。森びと広場の作業小屋の床下にキツネが巣穴を作り、そこには子猿の死骸が有りました。キツネには申し訳ないが、衛生上のことを考え、その穴を塞ぐことにしました。なんとも言えない気持ちがこみ上げましたが、人間とキツネが生きていくうえで、互いに我慢することも仕方ないと思いました。

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2016_0607_142522dscn2882 今日のボランティアは、鎌田、松村(宗)の両スタッフ、報告は橋倉でした。

2016年6月 7日 (火)

アサギマダラから教えられる“森は友だち”ということ  

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P6064430_640x523 どんよりとした空でも静寂な森のみどりは心を落ち着かせる。ハルゼミの大合唱団も今日はひと休みらしい。

413x315 先月下旬から1日にかけてフランスとドイツなどで大雨が降った。セーヌ川の水位が6㍍上がって、ルーブル美術館が休館するほどであった。

474x348  ドイツでも写真のような被害をうけた。5日は、中国海南島で巨大竜巻が発生、住宅が被害に遭い、犠牲者も出たという。後輩たちが寄贈してきた小学校が心配だ。

P6064420_640x500 日本では梅雨に入ったが、関東地区ではダムに水が溜らず心配という報道。ここ数年、日本では「ゲリラ豪雨」という表現が使われ、局地的集中的な豪雨が各地の暮らしを困らせている。この現象は日本だけでなく、地球上で起きている。

640x524 気候変動の影響だと思うが、今年も森にアサギマダラがやってきた。昨年は7月に数匹飛来したが、今年は3日に出会った。一匹だけなので、先発隊の蝶なのか。それとも気候変動を感じて早めに飛来してしまったのか。どんよりした空ではアサギマダラが葉の裏で休んでいるらしく、姿を見せてくれない。それにしても、南の島から何千㌔を飛んできたのだから、黒い頭に白い斑点した顔を見ると、元気をいただく。

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P6064449_640x522 こんな曇りの日でも森の奥では、小鳥たちは子育てに一生懸命だ。森と暮らすと、生物社会の一員であることに感謝するこころが育まれる。(理事 髙橋佳夫)

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