« 2010年8月 | メイン | 2010年10月 »

2010年9月の13件の記事

2010年9月29日 (水)

5周年の森づくりに向けて土壌改良を行う

Dscn0320_3

みちのく事務所では、来年の植樹祭に向けて9月25日から26日にかけて土壌改良を松尾鉱山跡地元山堆積場で行いました。25日の午後は小雨が降ったり止んだりの中で大変でしたが、草刈りと盛土をつくりました。盛土まずはバックホーンで穴を掘り、その中へ藁やダンプで運んだ土と腐葉土そしてバーク堆肥と炭を混ぜたところをローターで撹乱するという作業でした。26日は暖かい陽射しの中で作業は順調に進められました。

Dscn0326_3 来年の植樹祭はみちのく事務所発足5周年の節目の年であり、その記念として10年目を見据えて「花の咲く木」の植樹を行う計画のもとに活動を進めてきました。今回の作業はその一環として行われました。土壌改良には事務所スタッフ、JREUの組合員の皆さん、JR貨物と仙建工業の皆さんが協力してくれました。2日間で60名ものボランティアによって計画通りの作業が終わりました。参加された皆さんお疲れ様でした。

Dscn0300_3 また、9月25日は林野庁主催による「鹿角八幡平ふるさと森林(もり)づくり」植樹祭が開催されました。植樹場所は平成9年に大規模な自然災害「澄川・赤川温泉土砂災害」が発生した跡地です。この災害で2つの温泉は壊滅し、ブナ・ミズナラなどの森林も消失しました。

植樹祭は森びと最高顧問の宮脇明先生の指導に基づき、土地本来の広葉樹を中心にした植樹を行うということでした。植樹祭には地元鹿角市の八幡平小学校・八幡平中学校などの小・中生をはじめとして、秋田県を中心に1.562名が参加してくれました。植えた苗木は主木となるブナ・ミズナラなど11種15.000本でした。みちのく事務所からも角岸所長以下6名のスタッフが参加しました。参加された皆さん寒い中ご苦労様でした。

Dscn0310_3

2010年9月28日 (火)

北海道旭川市で始まった本物の森づくり

1

 本日、「誰にもやさしい緑の森づくり実行委員会」の事務局・澤田邦弘さんからメールが届きました。この実行委員会は北海道旭川市と市民が設立し、宮脇昭理論に基づく本物の森づくりを進めています。その第一回植樹会が9月19日に行われたという報告でした。

 この森づくりが始まったきっかけは5月に行われた旭川MS(マザー&シスター)会結成25周年記念の植樹祭です。この場には宮脇昭先生と旭川市長、地元選出の佐々木衆議院議員そして市民が参加し、宮脇先生から北海道から世界へ本物の森づくりを発信しようと提案されました。その意向を受けて「誰にもやさしい緑の森づくり実行委員会」が設立されて19日の植樹会に至りました。写真を見ると参加者の心にも木を植えられたようです。

 MS会の皆さんは足尾・ふるさとの森づくりに三度も参加してくれています。MS会の皆さんおめでとうございます。実行委員会の皆さんお疲れさまでした。

2

2010年9月26日 (日)

いい汗かいて森に感謝しました

P9260870 P9260862  今日は最高の秋晴れでした。空は青、白い雲がまばらに浮かぶ下で私たちは若木に元気を与え作業ができました。刈り払い機を使った草刈り、若木の苗を切らないよう鎌による草刈り、来月に使うマルチング用の枯れ草をまとめました。作業は2時間ほどで終了でした。

 P9260861 作業後は生ビールを片手にバーベキュー懇親会でした。一週間前から食材を調達していた料理長は森びとスタッフの小口料理長。その弟子の小西さんと料理長の二人が食卓を賑やかにしてくれました。釧路産のししゃも、スペアリブそして岩橋インストラクターが届けてくれたサンマとイカ、地元日光産の湯葉などがテーブルに並べられ、20数名のボランティアの皆さんが美味しく頂きました。最後の仕上げはダッチオーブンで作った舞茸とシメジの混ぜご飯でした。これには皆さんから“わー美味しそう”という声がでて、美味しく頂いた後には残った混ぜご飯をパックに詰めて持ち帰えるほどでした。

 P9260904 昼食会では爽やかな秋風を身体で感じ、対岸の頂上付近がうっすらと秋色に写り変わる景色を見て5年間で創り出したいのち森づくりを振り返りました。ボランティアの皆さん、インストラクターの皆さんお疲れ様でした。「育樹感謝デー」にご協力しくれました皆さん、今日はありがとうございました。

P9261540

2010年9月25日 (土)

“憩いの場”に漂う木の香り

P9251522  台風の影響があって今日の作業は無理かなあー、と思っていましたが台風一過で青空の下でいい汗を流すことができました。今日は、来年春オープン予定の“憩いの場”の改装と松木沢の草刈りそして明日実施する「育樹感謝デー」の準備をしました。

 今日の改装作業は床板張りでした。スタッフの打ち合わせでは憩いの場は山小屋風にしようとなりましたので、まず床から壁まで木を張ることにしました。厚さ3㌢もある板を刻み、削って床に張りました。作業はスタッ5名と事務局員1名で行いました。作業は爽やかな秋風が透き通る青空の下を吹き抜ける中で進められ、板が張られると小屋の中には木の香りが漂ってきました。松木の杜では透きとおる青空に冴える草花が輝いていました。

 明日は冬に備える木々に元気を与える育樹感謝デーです。森づくに汗を流してくるボランティァの皆さんに感謝そして自然の恵みを与えてくれる全ての生物に感謝する日でありますように願っています。

P9250836

2010年9月24日 (金)

元気な松木の木々たち

P9240784  今日の「森びと広場」は一日中雨雲がかかっていましたが雨は降りませんでした。刈り払い機を使って松木の杜で草刈りをしているとエンジン音に負けないぐらいの大きな声でカケスが鳴いていました。鳴き声が風に流されていくと頭には晩秋の森が浮かんできます。

穂をたくさん付けた草は夏の暑さから解放されて秋風に揺れ、子孫を残すために種を風にのせているようです。今日の気温は18度(10時)でした。台風の影響で風は東から吹いていました。昨年植えた松木の若木たちの根は落ち着き、大地にしっかり根を張っているようでした。アラカシ、ウラジロガシ、クワは新緑の葉を輝かせていました。そんな葉を見ていると霜が降りる前に栄養を貯え寒い冬に備えているようでした。

P9240773

2010年9月22日 (水)

木は自力で鎮守の森をつくりだす

 昨日は真夏に戻りました。外気温は30度を超し蒸し暑い日でしたが、明治神宮の森の中では爽やかな感じでした。コンクリートジャングルと森の中では気温が10度以上の差があるようです。昨日はこんな森の大切な機能がある話を明治神宮林緑部主幹・沖沢(おきさわ)幸治さんから拝聴しました。

 昨日と一昨日は森づくりで大変お世話になっているJREU・ネイチャークラブから講演依頼を受け、5年間にわたり育てあげている足尾いのち森づくり報告をさせていただきました。総会には東日本管内の各県から100名もの会員が参集し、年1回の総会と例会が開かれました。2日目の例会は明治神宮の森講演と散策でしたので、私たち森びと事務局員も同行させていただきました。

 P9211519 森の歴史と神宮の森を案内してくれたのは森を管理している沖沢さん。麦わら帽子に長靴そして腰には鋏をかけて林内を案内してくれました。沖沢さんは、「神宮の森づくりを始めて90年の今年は天然更新できる森のスタート年だ」と言っていました。そして天然更新ができるようになったのは「林内は掃き清めないのがよい」という考えの基に森を見守ってきたからだと言っていました。話しを聞いて感じたことは、天然更新できる森ができたのは密植・混植そして樹木の競争があったということでした。また、森づくりを始めた90年も前から生きていアカマツ、御神木のクスノキの命をしっかり守っていましたが、やはり大切なことは土壌であり、粉炭で土壌を元気にさせていました。散策途中、今年の夏に枯れた木がありましたが、その木には穿孔跡がりました。沖沢さんに虫が木を枯らしたのですかと質問すると、「虫は枯れてから入った」と言っていました。

 神宮の森は現代社会を生きる私たちに失っている大切な森の役割を教えてくれていました。

P9211521

P9211515

2010年9月20日 (月)

房州から人に優しい秋風を吹かせよう

P9191498

 久しぶりに外房線に乗り、上総一宮駅で千葉県の森びとファンの皆さんに会ってきました。お邪魔した倉澤さん宅では夕方からバーベキューを囲んで様々な話に花を咲かせました。この場には倉澤さんに紹介された大原健一さんご夫妻も同席され、奄美大島出身の大原さんからは竹炭づくりの話や若い頃の苦労話しを聞くことができました。大原さんは手が器用で竹細工をして竹の花瓶や床柱等を作っています。その他、家庭のエネルギーは自分で掘り当てた天然ガスを使用するなど、食と住のことは殆ど自前で行っていました。大原さんは人と人との出会いを大切にする方でした。

P9191495 バーベキューでは新鮮なアジの開きや鯨肉そしてスペアリブなどを美味しくいただきました。夜空を見上げると月と星が輝き、房州の秋風を感じながら、夜遅くまで話が弾みました。美味しい食材を持参してくれた森びとインストラクター・相川さん、スペアリブをご馳走してくれました倉澤さんご夫妻ありがとうございました。また、76歳で元気な大原さん、生きる糧になる話を聞かせていただきましてありがとうございました。

P9201503

2010年9月16日 (木)

森だけを観るのでなく木と土を観よう

P9100729

 足尾・松木の杜では秋風が爽やかに感じられました。標高が少し高い日光の森ではドングリの実が大きくなり始めています。気象庁が「今年の夏は異常気象」と発表しましたが、ようやく秋の気配は各地で感じられている様です。

 ところが視点を変えて森を観てみると各地の木々は悲鳴をあげている様です。先月24日には「日本の森を元気にする議連」の皆さんが宮城県七ヶ宿町から山形県小国町にかけて広がっているナラ枯れに驚き、28日には「森びと実践ゼミナール」に向かう途中の越後湯沢駅から観る山肌にもナラ枯れが見られ、ゼミの現場の上越市大島区のブナの森でもミズナラだけ立ち枯れ、ミズナラは悲鳴をあげているようでした。

 P9021466 今月に入り昨年お世話になった佐渡市の古澤さんからナラ枯れが広がっている新聞記事がメールで送られてきました。14日の「毎日新聞」東京版には、「害虫で樹木枯死確認」という見出しの中で東京都(三宅、御蔵、八丈の三島)でもスダジイの枯死が確認された、と報道されていました。八丈島では10万本のスダジイが被害に遭ったと書いてありました。

 異常気象の原因は偏西風の蛇行と海水温の上昇等によって発生したようですが、それによって何千万人もの犠牲者がでています。異常気象は数十年の時間をかけて発生している様でから、自然災害で犠牲者を出さないためには何十年先の森づくりを始めていくことが求められている様です。まず現場に立つことから始めなければなりませんので、私たちは八丈島のスダジイの悲鳴を聞いてくることにします。(洪水の写真はヤフーのニュースからです)

Photo

2010年9月14日 (火)

社内有志が地域の園児と植樹祭

Photo

先週11日(土)、埼玉県入間市の「ほのぼの保育園」で草刈り・植樹祭がおこなわれました。主催者はDHLサプライチェーンのボランティア・デイの皆さんでした。

イベントは午前10時より、草刈そして植樹が行われました。昼には、園内で昼食をとり、その後、どんぐりが森になるまでのスライドショーとピアニスト2名によるピアノ演奏会が行われました。参加してくれたのは28名(DHLボランティア15名、保育園から12名)と森びとインストラクターの大塚さんでした。植樹した苗木は30本(シラカシとウラジロカシ8本、ヤブツバキ3本、スダジイ11本、スダジイ 11本、アラカシ5本、コナラ2本、クヌギ1)でした。

1 苗木の一部は森びと埼玉県ファンクラブ会長の岡安幸治さんから無償でいただきました。大変助かりました。今回は会社のイベントの一つとして行いましたが、なんとか森の大切さ、森びとプロジェクト委員会が訴えている点を知っていただきました。終わってみると、森の大切さを知っていただくことの難しさを実感しました。しかし、植樹本数は少なかったですが、苗木にいのちを吹き込んだことは大きな一歩と考えます。これを機会に身の回りの皆さんに山と心に木を植える活動へのはずみになれればと思っています。(宮原事務局員発)

Photo_2

2010年9月13日 (月)

子どもたちと共に「奥州万年の森」づくり

Dscn0070

今年の北東北の夏は異常気象でしたが9月中旬に入ると朝夕は涼しくなり秋らしくなってきました。そんな中9月12日、第3回「奥州万年の森」植樹祭が岩手県奥州市で開催されました。当日は小雨が降ったり止んだりの天候でしたが、植樹祭には地元の小学校の子供たちをはじめとして250名が参集し、ミズナラ・コナラ・トチ・クリ・クヌギ・ヤマボウシなど14種類、5.500本の苗木にいのちを吹き込みました。

 Dscn0075 奥州万年の森は第2期インストラクター・及川浩行さんが宮脇昭先生のご指導を受け、市長をはじめ奥州市市民とともに立ち上げて3年目となりました。今回も宮脇昭先生が植樹の指導を行い、先生は「奥州市前沢から、この土地本来に根ざした本物の森づくりを参加者全員でつくりましょう」と呼びかけました。植樹祭には私たちが真心込めて育てたミズナラの苗木300本が奥州市に嫁ぎ、当事務所から11名のインストラクターとスタッフが参加者と一緒に植樹しました。参加してくれた皆さんお疲れ様でした。(報告:みちのく事務所仲崎事務次長)

Dscn0090

森びと検索

最近のトラックバック