カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2096件の記事

2019年10月29日 (火)

11・3「中倉山のブナを元気にする恩送り」準備が整いました

 10月最後の雨だろう!と思いながら、足尾・三川ダムでスタッフを迎えました。

1 足尾ダムから中倉山方面を見る

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3  足尾・松木沢の気温は10度、小雨降る肌寒い日でした。早速、薪ストーブに薪を入れて暖をとりました。森作業は昨日と同じですが、最後の仕上げをしようと道幅が狭くなっている所の土砂をよけ、道脇のススキも刈りました。

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6  小雨のためか、土砂の匂いが昨日よりも強く感じました。スタッフたちは「どぶ川の匂いがする」と言っていましたが、都会の若者達はどぶ川の匂いと言っても分からない。スタッフには塾の先生がいましたので、「どぶ川」をどのような表現で分かってもらうか等の話しをしながら、休息をとりました。

7  8名のスタッフが協力してくれましたので、本日の森作業予定は午前中に終わりました。昼食後は、11月3日の「中倉山のブナを元気にする恩送り」のタイムスケジュールを詳細にチェックし、楽しいイベントをつくりだす意思統一をしました。

8  秋雨の中を帰路に向かう車窓から観る「松木の杜」の寒桜(10月桜)は、肌寒い空気に馴染んでいる様でした。本日の作業は、鎌田、橋倉、仁平、大野、福原、清水、弘永そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2019年10月28日 (月)

土砂片づけの大変さと自然への敬いを感じて森作業

 足尾・松木沢の朝8時半頃の天気は快晴、気温は10度。森作業に集まってくれたスタッフの顔を見ると、気分が爽やかな様子。インスタントコーヒーを飲みながら、作業の打合せをしましたが、話は、台風の被害が日毎に増え、想定外の異常気象に向き合う人間の課題が浮き彫りになってきていることに流れました。

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2  9時半に作業小屋を出発、仁田元川沿いにある中倉山登山口までの道の土砂をどかしました。「中倉山のブナを元気にする恩送り活動」まで後5日となり、登山者が怪我をしないように今日で3回目の作業でした。

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6  土砂の整備は昼までに終わりました。作業中には、台風被害に遭った方々の土砂片づけの大変さを実体験することができ、また、“いなす”という先人の知恵を現代の暮らしに活かしていくことの大切さを感じることができました。明日は伸びきっている道沿いの草刈りを行うことにし、昼食にしました。

7  昼食では、松村さん手製のピリッと辛い柚子こしょうの味見を行い、山本さんからは甘いみかんをいただき、疲れを癒しました。

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Pa288042 松村さんとヤマナシ

 午後は、松村さんと山本さんが2015年に植えたヤマナシを元気にさせようと、周囲の枝伐りを行いました。今では珍しいヤマナシの種から苗を育てた二人。忘れられない7年前の果樹の姿を元気なうちに蘇らせようと、太陽の恵みが吸収できる環境に整えました。

Pa288051 山本さんとヤマナシ

Pa288059 楽しみを増やした三人

 このヤマナシは「民集の杜」で生長していますが、4年間で樹高が3㍍を超えるまでに生長しています。近くの木々の枝を伐ってやると、森内は写真の様でした。「このように森内が見えると、森内に入ってみたい」と思いました。寄り添って生きる木々を見ていると、心の中では“羨ましく”なりました。

01 今日の森作業は、松村宗雄、山本、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年10月27日 (日)

足尾・松木村跡地の森の秋祭りは間もなく本番でしょうか

Photo  足尾・松木沢の朝9時頃の気温は12度。出迎えてくれたのはりっぱな角を“どうだ!”とばかり見せびらかしている雄鹿でした。即、急いで写真を撮ったのですがレンズがぶれてしまいました。

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Photo_3  肌寒い朝でしたので、今日は薪ストーブに火を付けました。先週、鎌田スタッフたちが煙突掃除をしてくれましたので、煙は黒っぽい色ではありませんでした。作業小屋から西を見ると「みちくさ」の煙突からも煙が出ていました。手前の桜の葉は秋色に化粧し、雰囲気は秋本番のようでした。

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201910 (上中央の写真は臼沢の森、その森の階段の様子が下の写真)

 ひとり作業なので、今日はコンテナの整頓を行いました。

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Pa267962  昼休みに松木村跡地の秋の足音を写真に収めましたので、森の秋祭り準備をしている様子(上の写真)をお届けします。カエデの仲間の秋色は薄茶色にくすんでいますが、ブナ、コナラ、ミズナラそしてクヌギの葉の色は黄金色に見えています。森の秋祭り本番は来月中旬頃ではないかと思います。

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Pa274094  帰る途中、足尾ダム周辺に映えているススキが西陽に当たって輝いていました。(報告 高橋佳夫)

2019年10月22日 (火)

先人の精神と文化が宿る日光・長畑集落に我が菩提寺

20の「心の森探訪inいにしえの日光」に参加してくれました鎌田順子さんより感想が届きました。

Pa207795 写真左側が順子さん

 順子さんからは、「20日の日はお世話様になりました。この度の「いにしえの日光」探訪に参加しまして、長畑の歴史を知りました。実は、私事ではありますが、ここ日光に移り住みまして、今年で丸20年目を迎えました。今から15年前ですが、曹洞宗の寺院を探しておりまして、偶然にも寺院は今回訪れた長畑にあります。普門寺を菩提寺とすることとなり、以来この集落ではお世話になっております。

Pa207772  探訪では、地域文化の移り変わりや先人たちの歴史を聞きまして、普門寺が歴史上に関わりのあることを知り、これも何かのご縁なのかと思った次第です。足尾植樹の関りも、同様に、私共の人生にとりまして、どちらも、ご縁の賜物であると、平素より感謝しております。長畑の古い歴史に親しみを持って、頂いた歴史書を読んでみたいと思っております。」という感想をいただきました。

Pa207768  勝道上人から二宮金次郎の精神と文化が地域に宿る長畑集落に鎌田さんの菩提寺があるということは有難く、嬉しいことでしょうか。鎌田順子さん、感想を送って頂きありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)

2019年10月20日 (日)

いにしえの日光散策から未来の暮らし方が見えてきた「心の森探訪」

Pa207767  今日は「心の森探訪inいにしえの日光」、散策する場所は日光市長畑集落民が森と暮らす地域。参加者13名は集落の方々が快く貸してくれた西沢公民館に集いました。平木理事の進行で今年の探訪が始まり、第一期森びとインストラクターの塚崎庸子さんから散策路の紹介を受けて、10時前に会場を出発しました。

Pa207756  ここの集落は古くは林業が盛んなところで、1200年前から1956年頃にかけて森に寄り添ってきた先人の文化が沢山残っていました。集落が見下ろせる道を歩いて行くと、蕎麦畑や稲を刈った後の田んぼがのどかで清閑な集落をつくっていました。道端には、地蔵さんや観音さんそして神社が祀られ、森に寄り添って生きてきた先人たちの想いが感じられていました。

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Photo_4  沢沿いの林道に入ると、台風19号の大雨で多くの木々が倒され、流されてきた痕跡が残っていました。

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2  そこには、1858年に二宮金次郎が植えた(実際は弟が植えた)600本の檜が育っている「二宮林」がありました。この集落では、金次郎が集落民が欠かせない水を溜める林、コメ作りに必要な水を流す掘りを造ったところです。

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Photo_8  昼過ぎに公民館に戻り、平木理事が心を込めて作ってくれた「けんちん汁」をご馳走になりながら昼食を摂りました。

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Photo_10  13時からは、福田彦一郎さん(㈱大和木材代表取締役)から森と暮らしてきた地域の文化と森と生きていくことの大切さの講演をいただきました。

Photo_11  話しの中では、気候変動化にある中で、日本の造林政策を問い直し、針葉樹林が流木被害を拡大させないようにしなければならない。針葉樹林を間伐し、森の機能別に区分けした森づくりの大切さを訴えていました。

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Photo_13  その後、参加者による意見交換を行い、先人たちの知恵を未来の暮らしに活かしていくことの大切さを感じ取りました。交流会は、「パリ協定」実行年の来年からの森づくり活動のヒントが浮かび上がる内容になりました。

案内してくれました塚崎庸子さん、参加された皆さまありがとうございました。(報告 大野昭彦)

2019年10月19日 (土)

日本キスラ―社の皆さんが南相馬で木を植えました

 今日(10/19)は、南応援隊の東城は「南相馬植樹ボランティアツアー」の植樹をサポートしました。会場は原町区かい浜、植樹をしてくれたのは日本キスラ―社社員15名の皆さんでした。

Img_2233  筆者は社員のひとりである森びと小黒事務局の奥様から協力の声がかかりましたので植樹をサポートをしました。会場のマウンドはぬかるみに足を取られてしまうほどの悪条件でした。植樹開始前、8年前の震災及び台風19号によって犠牲になられた方々に黙禱をしました。

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Img_2227  参加者からは、「泥まみれになりながらもこの苗木が立派に生長することを願い丁寧に植えました」(女性)との声がありました。また、「植樹方法を丁寧にわかりやすく説明してくれたので出来栄えが良かった。達成感もあり、あっというまに時間が過ぎて楽しかった」という声もいただきました。

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Img_2241  当初、私はこの植樹の誘いを受けた時、台風19号による甚大な被害と復旧がままならい中での植樹イベントに気が引けていました。しかし、終わってみると皆さんの笑顔と森の生長を願う気持ちを伺い、さらに、異常気象を少しでも弱めることができるのかもしれないと思い、サポートしたことを嬉しく思いました。

Img_2253  東京から「南相馬植樹ボランティアツアー」を実施してくれました日本キスラー社の社員の皆さんお疲れさまでした。また、鎮守の森の箱崎さん、水田さんご苦労さまでした。応援隊からのサポートは東城 睦子と筆者でした。 (報告 東城 敏男)

2019年10月17日 (木)

自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならない私たち!

 台風19号の大雨に被害が拡大している。そして犠牲者も増えている状況が新聞を読む度に分かる。被災した皆様にお見舞い申し上げ、犠牲となった方々に謹んで哀悼の意を表します。

Dscn6483   足尾ダムの増水(10/13)

 新聞やTVの報道は「なぜ(河川が)決壊、氾濫したのか」、その原因と対策が中心となっている。「過去最大の水量による水圧と越水が重なった」、「水がたまり易い決壊地点」(国交省)等と報道し、国は堤防の強化策を考えているようだ。まずは住民の暮らし優先の応急的な修復工事を進めてほしい。

Dscn6479 渡良瀬川上流(10/13)

 ところで私たちは、巨大化する自然の猛威と向き合うスタンスが問われていると思う。「国土強靭」を訴えている政治家、電柱や鉄塔が倒されて電力契約者に長期にわたる停電生活を強いた電力会社経営者など、同時に、私たち市民が想定外の異常気象と向き合うスタンスが問われている。

Dscn6481 足尾ダム・三河合流地点(10/13)

 自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならないという冷厳な事実を見失い、人間は特別であり、生物社会は人間社会がコントロールできるというスタンスが問われている気がする。世界一のコンクリート堤防が津波で破壊された事実、関西空港の機能が台風で麻痺されてしまった人間の技術力、そして決壊、氾濫した河川も優れた技術者の設計が被害を拡大させ、犠牲者を出した。その技術力を信じてその地域で生活してきた私たち。今、その技術力とその信頼性を奪っているのが想定外の異常気象なのではないか。

Dscn6491  “自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならい”というスタンスに起って、政府は、未来を生きる若者達の命を育む基盤を衰弱させないために、地球温暖化にブレーキをかけていく政策(2050年度までに温室効果ガス排出ゼロ政策など)の実行、自然の恵みを活かした堤防造り、土砂流出に強い森づくり等の英知を国民から集め、その英知を地域に広げてほしい。その財は、沖縄米軍基地工事の中止、戦闘機の爆買い中止等の防衛費から捻出してほしい。

P9237572  最終的には、私たちの命は自分で守らなければならない。政治家や企業家を批判しているだけでは命を守る政策は実現しない。当会は、その流れを細い沢水から流し続けたい。(理事 髙橋佳夫)

2019年10月14日 (月)

地球温暖化防止は“待ったなし!”

 本日、清水理事とスタッフの鎌田夫妻は台風19号の被害調査に足尾・松木沢に入ってくれました。

 足尾ダムゲートから森びと広場までの途中には日光中禅寺湖方面から流れている久蔵川の橋があります。その様子は上の写真の通りです。相当な土砂が流されてきたことが分かります。いつもなら川面は1㍍下ですから土砂の量には驚きです。

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2  そこから2~3分の所の道には土砂が堆積していたので車をそこに止め、歩いて森びと広場に向かいました。

Photo_2  「民集の杜」北側の草地からは土砂が流れ、大きな岩が柵に当たっていました。柵は壊れ、柵を支えている金属製のポールが折れていました。同様の箇所は2カ所ありました。

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2_2  みちくさの入り口付近には土が流れ込み、茶色い土が堆積していました。

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Photo_6  苗の撒水に使う取水口は写真上のように傾き、ホースは外れ、風呂桶には土砂が溜まり、ベトベトになっていました。松木渓谷へ向かう道にも土砂や大きい石ころが流されていました。(現地報告・鎌田夫妻、清水 卓)

 被害はこの程度で済みましたが、関東から東北にかけては20河川の24カ所で氾濫、決壊(14日付け)が起こりました。被災した皆様にお見舞い申し上げ、犠牲となった方々には謹んで哀悼の意を表します。

Photo_7  来年は「パリ協定」の実行年。締約した国や私たちは“何をなすべきか”、と言っている場合ではないようだ。大人たちは、グレタ・トゥーンペリさんの呼びかけに(国連「気候行動サミット」での演説)へアクションだ。週末は柵の補強、土砂の片づけそして木々を元気にする森作業だ。そして、安倍政権へ、“野心的な地球温暖化防止策”を、再度、要請していかなくてはならない。(理事 髙橋佳夫)

 

2019年10月10日 (木)

秋の透きとおった青空の下で猛烈な台風19号に備え!

Photo  猛烈な台風の進路が気になり、今日は朝早くから森びと広場の物が強風で飛ばされないようにチェックをしました。

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Photo_4  現場に着いたのは8時前でしたので、広場ではセキレイがミミズを探していました。また、広場の柿の実は美味しそうな色を輝かせていました。渋柿なので熟すころには鳥や蜂に喜ばれるでしょう。「もちくさ庭園」ではマムシグサの種が熟し始めました。ここにも蜂等の虫が集まってくることでしょう。人間には毒ですので注意です。

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B_1  コンテナの片づけも大部分が終わりました。年内には、ハウスとコンテナ内の整理整頓を行い、早いかもしれませんが新年を迎える予定です。

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Photo_6  今日の朝は冷えましたので、「臼沢の森」東側に植えられている落葉広葉樹が色づき始めました。朝陽に照らされて黄金色に見えました。これから「臼沢の森」の紅葉が楽しみですが、明後日頃からの台風に飛ばされないかと心配です。ヘリが中禅寺湖方面に向かっていましたので、二人は「奥日光の紅葉でも撮影か」と思いました。

Photo_7  午後は日光市内まで出向き、稲葉理事と12月の理事会の議案に関して話し合いをしました。その後、足尾・松木沢に戻り、最後の台風対策をチェックし、台風が通過した後のチェックを鎌田スタッフにお願いしました。今日の作業は仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2019年10月 9日 (水)

足尾・松木沢の秋の空に感謝して森作業

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Pa097702  東京から日光駅へ向かう車窓を眺めながら想い描く足尾松木沢の青空。10時過ぎに足尾ダムから松木沢に着くと、描いた通りの青空でした。その写真が上です。

Photo_3  先に足尾入りしていたスタッフは昨年植えた「民集の杜」で草取りをしていました。三人の気分は上の写真の通りでした。

Photo_4  午前中はしつこいツル草を苗木から取り除き、筆者はコンテナ内の棚を整えました。

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Pa097729  午後の作業は昨日の続き、「松木の杜」内の壬生北小学校児童が植えた苗木が鹿に食べられない様に柵を設置しました。

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Pa097736  森作業二日目の山本さんの柵設置は手馴れたものでした。しかし、昨日は久し振りに600段もの階段を上り下りして草刈りをしたので、山本さんは「久しぶりに足の筋肉が凝っている」と言っていました。三人とも柵設置作業は手馴れていましたので、作業は15時頃に終わりました。

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Photo_6  モズも秋の爽やかな風を満喫しているようでした。台風19号の進路を気にしながら帰路に着きました。本日の作業は、福原、山本、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

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