カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2019年10月22日 (火)

先人の精神と文化が宿る日光・長畑集落に我が菩提寺

20の「心の森探訪inいにしえの日光」に参加してくれました鎌田順子さんより感想が届きました。

Pa207795 写真左側が順子さん

 順子さんからは、「20日の日はお世話様になりました。この度の「いにしえの日光」探訪に参加しまして、長畑の歴史を知りました。実は、私事ではありますが、ここ日光に移り住みまして、今年で丸20年目を迎えました。今から15年前ですが、曹洞宗の寺院を探しておりまして、偶然にも寺院は今回訪れた長畑にあります。普門寺を菩提寺とすることとなり、以来この集落ではお世話になっております。

Pa207772  探訪では、地域文化の移り変わりや先人たちの歴史を聞きまして、普門寺が歴史上に関わりのあることを知り、これも何かのご縁なのかと思った次第です。足尾植樹の関りも、同様に、私共の人生にとりまして、どちらも、ご縁の賜物であると、平素より感謝しております。長畑の古い歴史に親しみを持って、頂いた歴史書を読んでみたいと思っております。」という感想をいただきました。

Pa207768  勝道上人から二宮金次郎の精神と文化が地域に宿る長畑集落に鎌田さんの菩提寺があるということは有難く、嬉しいことでしょうか。鎌田順子さん、感想を送って頂きありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)

2019年10月20日 (日)

いにしえの日光散策から未来の暮らし方が見えてきた「心の森探訪」

Pa207767  今日は「心の森探訪inいにしえの日光」、散策する場所は日光市長畑集落民が森と暮らす地域。参加者13名は集落の方々が快く貸してくれた西沢公民館に集いました。平木理事の進行で今年の探訪が始まり、第一期森びとインストラクターの塚崎庸子さんから散策路の紹介を受けて、10時前に会場を出発しました。

Pa207756  ここの集落は古くは林業が盛んなところで、1200年前から1956年頃にかけて森に寄り添ってきた先人の文化が沢山残っていました。集落が見下ろせる道を歩いて行くと、蕎麦畑や稲を刈った後の田んぼがのどかで清閑な集落をつくっていました。道端には、地蔵さんや観音さんそして神社が祀られ、森に寄り添って生きてきた先人たちの想いが感じられていました。

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Photo_4  沢沿いの林道に入ると、台風19号の大雨で多くの木々が倒され、流されてきた痕跡が残っていました。

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2  そこには、1858年に二宮金次郎が植えた(実際は弟が植えた)600本の檜が育っている「二宮林」がありました。この集落では、金次郎が集落民が欠かせない水を溜める林、コメ作りに必要な水を流す掘りを造ったところです。

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Photo_8  昼過ぎに公民館に戻り、平木理事が心を込めて作ってくれた「けんちん汁」をご馳走になりながら昼食を摂りました。

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Photo_10  13時からは、福田彦一郎さん(㈱大和木材代表取締役)から森と暮らしてきた地域の文化と森と生きていくことの大切さの講演をいただきました。

Photo_11  話しの中では、気候変動化にある中で、日本の造林政策を問い直し、針葉樹林が流木被害を拡大させないようにしなければならない。針葉樹林を間伐し、森の機能別に区分けした森づくりの大切さを訴えていました。

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Photo_13  その後、参加者による意見交換を行い、先人たちの知恵を未来の暮らしに活かしていくことの大切さを感じ取りました。交流会は、「パリ協定」実行年の来年からの森づくり活動のヒントが浮かび上がる内容になりました。

案内してくれました塚崎庸子さん、参加された皆さまありがとうございました。(報告 大野昭彦)

2019年10月19日 (土)

日本キスラ―社の皆さんが南相馬で木を植えました

 今日(10/19)は、南応援隊の東城は「南相馬植樹ボランティアツアー」の植樹をサポートしました。会場は原町区かい浜、植樹をしてくれたのは日本キスラ―社社員15名の皆さんでした。

Img_2233  筆者は社員のひとりである森びと小黒事務局の奥様から協力の声がかかりましたので植樹をサポートをしました。会場のマウンドはぬかるみに足を取られてしまうほどの悪条件でした。植樹開始前、8年前の震災及び台風19号によって犠牲になられた方々に黙禱をしました。

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Img_2227  参加者からは、「泥まみれになりながらもこの苗木が立派に生長することを願い丁寧に植えました」(女性)との声がありました。また、「植樹方法を丁寧にわかりやすく説明してくれたので出来栄えが良かった。達成感もあり、あっというまに時間が過ぎて楽しかった」という声もいただきました。

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Img_2241  当初、私はこの植樹の誘いを受けた時、台風19号による甚大な被害と復旧がままならい中での植樹イベントに気が引けていました。しかし、終わってみると皆さんの笑顔と森の生長を願う気持ちを伺い、さらに、異常気象を少しでも弱めることができるのかもしれないと思い、サポートしたことを嬉しく思いました。

Img_2253  東京から「南相馬植樹ボランティアツアー」を実施してくれました日本キスラー社の社員の皆さんお疲れさまでした。また、鎮守の森の箱崎さん、水田さんご苦労さまでした。応援隊からのサポートは東城 睦子と筆者でした。 (報告 東城 敏男)

2019年10月17日 (木)

自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならない私たち!

 台風19号の大雨に被害が拡大している。そして犠牲者も増えている状況が新聞を読む度に分かる。被災した皆様にお見舞い申し上げ、犠牲となった方々に謹んで哀悼の意を表します。

Dscn6483   足尾ダムの増水(10/13)

 新聞やTVの報道は「なぜ(河川が)決壊、氾濫したのか」、その原因と対策が中心となっている。「過去最大の水量による水圧と越水が重なった」、「水がたまり易い決壊地点」(国交省)等と報道し、国は堤防の強化策を考えているようだ。まずは住民の暮らし優先の応急的な修復工事を進めてほしい。

Dscn6479 渡良瀬川上流(10/13)

 ところで私たちは、巨大化する自然の猛威と向き合うスタンスが問われていると思う。「国土強靭」を訴えている政治家、電柱や鉄塔が倒されて電力契約者に長期にわたる停電生活を強いた電力会社経営者など、同時に、私たち市民が想定外の異常気象と向き合うスタンスが問われている。

Dscn6481 足尾ダム・三河合流地点(10/13)

 自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならないという冷厳な事実を見失い、人間は特別であり、生物社会は人間社会がコントロールできるというスタンスが問われている気がする。世界一のコンクリート堤防が津波で破壊された事実、関西空港の機能が台風で麻痺されてしまった人間の技術力、そして決壊、氾濫した河川も優れた技術者の設計が被害を拡大させ、犠牲者を出した。その技術力を信じてその地域で生活してきた私たち。今、その技術力とその信頼性を奪っているのが想定外の異常気象なのではないか。

Dscn6491  “自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならい”というスタンスに起って、政府は、未来を生きる若者達の命を育む基盤を衰弱させないために、地球温暖化にブレーキをかけていく政策(2050年度までに温室効果ガス排出ゼロ政策など)の実行、自然の恵みを活かした堤防造り、土砂流出に強い森づくり等の英知を国民から集め、その英知を地域に広げてほしい。その財は、沖縄米軍基地工事の中止、戦闘機の爆買い中止等の防衛費から捻出してほしい。

P9237572  最終的には、私たちの命は自分で守らなければならない。政治家や企業家を批判しているだけでは命を守る政策は実現しない。当会は、その流れを細い沢水から流し続けたい。(理事 髙橋佳夫)

2019年10月14日 (月)

地球温暖化防止は“待ったなし!”

 本日、清水理事とスタッフの鎌田夫妻は台風19号の被害調査に足尾・松木沢に入ってくれました。

 足尾ダムゲートから森びと広場までの途中には日光中禅寺湖方面から流れている久蔵川の橋があります。その様子は上の写真の通りです。相当な土砂が流されてきたことが分かります。いつもなら川面は1㍍下ですから土砂の量には驚きです。

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2  そこから2~3分の所の道には土砂が堆積していたので車をそこに止め、歩いて森びと広場に向かいました。

Photo_2  「民集の杜」北側の草地からは土砂が流れ、大きな岩が柵に当たっていました。柵は壊れ、柵を支えている金属製のポールが折れていました。同様の箇所は2カ所ありました。

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2_2  みちくさの入り口付近には土が流れ込み、茶色い土が堆積していました。

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Photo_6  苗の撒水に使う取水口は写真上のように傾き、ホースは外れ、風呂桶には土砂が溜まり、ベトベトになっていました。松木渓谷へ向かう道にも土砂や大きい石ころが流されていました。(現地報告・鎌田夫妻、清水 卓)

 被害はこの程度で済みましたが、関東から東北にかけては20河川の24カ所で氾濫、決壊(14日付け)が起こりました。被災した皆様にお見舞い申し上げ、犠牲となった方々には謹んで哀悼の意を表します。

Photo_7  来年は「パリ協定」の実行年。締約した国や私たちは“何をなすべきか”、と言っている場合ではないようだ。大人たちは、グレタ・トゥーンペリさんの呼びかけに(国連「気候行動サミット」での演説)へアクションだ。週末は柵の補強、土砂の片づけそして木々を元気にする森作業だ。そして、安倍政権へ、“野心的な地球温暖化防止策”を、再度、要請していかなくてはならない。(理事 髙橋佳夫)

 

2019年10月10日 (木)

秋の透きとおった青空の下で猛烈な台風19号に備え!

Photo  猛烈な台風の進路が気になり、今日は朝早くから森びと広場の物が強風で飛ばされないようにチェックをしました。

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Photo_4  現場に着いたのは8時前でしたので、広場ではセキレイがミミズを探していました。また、広場の柿の実は美味しそうな色を輝かせていました。渋柿なので熟すころには鳥や蜂に喜ばれるでしょう。「もちくさ庭園」ではマムシグサの種が熟し始めました。ここにも蜂等の虫が集まってくることでしょう。人間には毒ですので注意です。

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B_1  コンテナの片づけも大部分が終わりました。年内には、ハウスとコンテナ内の整理整頓を行い、早いかもしれませんが新年を迎える予定です。

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Photo_6  今日の朝は冷えましたので、「臼沢の森」東側に植えられている落葉広葉樹が色づき始めました。朝陽に照らされて黄金色に見えました。これから「臼沢の森」の紅葉が楽しみですが、明後日頃からの台風に飛ばされないかと心配です。ヘリが中禅寺湖方面に向かっていましたので、二人は「奥日光の紅葉でも撮影か」と思いました。

Photo_7  午後は日光市内まで出向き、稲葉理事と12月の理事会の議案に関して話し合いをしました。その後、足尾・松木沢に戻り、最後の台風対策をチェックし、台風が通過した後のチェックを鎌田スタッフにお願いしました。今日の作業は仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2019年10月 9日 (水)

足尾・松木沢の秋の空に感謝して森作業

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Pa097702  東京から日光駅へ向かう車窓を眺めながら想い描く足尾松木沢の青空。10時過ぎに足尾ダムから松木沢に着くと、描いた通りの青空でした。その写真が上です。

Photo_3  先に足尾入りしていたスタッフは昨年植えた「民集の杜」で草取りをしていました。三人の気分は上の写真の通りでした。

Photo_4  午前中はしつこいツル草を苗木から取り除き、筆者はコンテナ内の棚を整えました。

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Pa097729  午後の作業は昨日の続き、「松木の杜」内の壬生北小学校児童が植えた苗木が鹿に食べられない様に柵を設置しました。

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Pa097736  森作業二日目の山本さんの柵設置は手馴れたものでした。しかし、昨日は久し振りに600段もの階段を上り下りして草刈りをしたので、山本さんは「久しぶりに足の筋肉が凝っている」と言っていました。三人とも柵設置作業は手馴れていましたので、作業は15時頃に終わりました。

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Photo_6  モズも秋の爽やかな風を満喫しているようでした。台風19号の進路を気にしながら帰路に着きました。本日の作業は、福原、山本、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年10月 3日 (木)

子供たちと若者の叫びに応える大人でありたい

 先月、アメリカ・ニューヨークで開催された国連気候行動サミットに向けて、“温暖化防止”、“気候正義”を求めて、世界中で子どもたちや若者を中心に150カ国、4,500ヵ所、700万人以上の参加者が手を取り合って声をあげました。
 USATODAY紙によると、今回の気候デモへの参加者は、アメリカ・ニューヨーク25万人、オーストラリア・メルボルン10万人、ドイツ・ベルリン27万人、ドイツ全体150万人、イギリス・ロンドン10万人、東京5,000人と報道しています。

Img_20191003_193338_2           (9月20日朝日新聞)

 このまま地球温暖化が進み異常気象が当たり前のように頻発すると、一番被害を受けるのは未来ある子供たちや若者世代であり、その象徴的存在がスウェーデン人のグレタ・トゥーンベリさんです。
 この子供たちや若者の声に応えた企業がありました。イギリスの化粧品会社・RUSH(ラッシュ)は世界38カ国の店舗とオンラインショップで営業を停止し、参加は社員の任意ということでした。また、スノーボード用品メーカーのBURTON(バートン)でもオフィスと店の営業を停止し、それぞれのデモ行進に参加をする場合は、勤務扱いとなり、参加をしない場合は有給扱いとしたそうです。この他にも、フットウェアブランドのKEEN JAPAN、アウトドアメーカーのパタゴニア日本支社、通販会社のフェリシモなどもグローバル気候マーチへの賛同をしました。

20191003_192941_2 「国連気候サミット」を呼びかけたグテーレス事務総長は閉会スピーチで、「77か国が2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げ、70か国が2020年までに国としての対策を強化させると表明した」と話をしました。しかし、ここには温室効果ガス排出上位5か国(中国、アメリカ、インド、ロシア、日本)は含まれていないようです。環境汚染をしている上位5か国は、世界の子どもたちや若者の声を無視し、グレタさんから「温暖化防止のための行動を怠り続けるならば、あなたたちは悪だ」と、言われてしまいました。

 このサミットでは日本政府、安倍首相のいつもの元気はなく、小泉進次郎環境大臣のスピーチも意味不明の”セクシー”という言葉が失笑されました。その上、日本はG7の中で唯一、石炭火力発電を国内外で推進していることに世界各国から非難をされてました。


 当会は、地球温暖化に対して何か効果的な対策を打つことはできないか、未来を生きる子供たちと私たちのために地球を守りたいと15年間森づくりをすすめ、足尾では70,000本以上の木を植えてきました。地球温暖化防止には、温室効果ガス、中でも二酸化炭素の大気中の濃度を増加させないことが重要であり、森が吸収源として大きな役割を果たしています。20190723_193101_3

 今年5月、フィリピンでは卒業を控えた小学校から大学までの生徒らに、卒業の条件として“10本の木を植えること”を義務付ける法律「Graduation Legacy For the Environment」(環境を改善するための卒業遺産)が制定されました。法案を起草した国会議員のゲーリー・アレジャノさんは「この法律は若者たちの意識を高め、サスティナブル(持続可能な)な資源活用を促進していく」、「毎年小学校から1,200万人、高校から500万人、大学から50万人が卒業する。毎年少なくとも1億7500万本の新しい木が植えられることになる」などと語っています。森林破壊により、毎年森林が現象している現状を鑑み、次代を担う若者に植林を通じて二酸化炭素の吸収や森林破壊防止のほか、環境への関心を高めるために多少強引かもしれませんが、良い環境教育だなと感じました。Cimg2856_2

(2010年、川崎市古川小学校での環境教育授業の様子)

 日本でも学生に限らず、地球温暖化防止のために国民参加の植林活動を官民が一緒になって進めていくことこそ、グレタさんら若者たちの行動に応えることになるのではないかと思います。(東京事務所・小林敬)

2019年10月 1日 (火)

秋の夜長に模索する森に寄り添う暮らし方

Photo  上の写真は森びとを設立した当時から木を植えている「臼沢の森」の最頂地。苗木の廻りの草を刈った後に、苗木が太陽からのエネルギーをもらって越冬する準備をはじめている。この苗木たちは何度も鹿や猿、ウサギたちに食べられ、その上、私たちの都合で草との競争で負けそうになったがそれに耐え抜いて元気に育っている。

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Photo_3  この「臼沢の森」の育樹作業に向かう途中には旧松木村の祠が鎮座している。祠(上)の写真の左側にはヒガンバナが咲いている。写真を拡大してみると蝶が蜜を吸っている。今年の秋の育樹作業は“いにしえの松木村の村人の暮らし”の様子がスタッフたちの志を支えてくれていると思う。 

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今年も実をつけてくれた森びと広場の柿

 国連「気候行動サミット2019」(グテレス事務総長)へ送った「地球温暖化にブレーキをかける要望書」の2項に、「パリ協定」締約国と地域は「パリ協定」の完全遵守を「義務」とし、温室効果ガス排出の実質的ゼロを2050年までに実現させる義務があることを誓約する事、を要望した。

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Photo_6  新聞紙上では、グテレス事務総長の要請に対して、77カ国が「2050年までにゼロとする目標を公表した」と報道されている。会議では、「パリ協定」を批准していないロシアは批准表明をしたこと等、これまでと違った温暖化防止への取り組み姿勢も報道されている。残念なことに、日本政府は「石炭火力への依存姿勢が国際的批判を浴び」、サミットでの発言の機会を与えられなかった。 

Photo_8  私たちは国連へ提出した要望書に対する国連のコメントを期待している。7月の「G20サミット」へ向けて要望書を安倍首相へ提出したが、残念ながら安倍首相(政府)からの返事はなかった。

Photo_9  15年前、当会は温暖化をなんとか防ぐことはできないかと森づくりを始めた。来年は「パリ協定」の実行年。締約した日本(人)として何をなすべきか、次世代を生きる若者たちの生存の基盤である地球をこれ以上衰弱させないために、何を遺していくのか。「パリ協定」スタート年を迎える中で、当会は会員と今後10年の進路を話し合っていかなくてはならない。

Photo_10 秋を彩るヒガンバナ(みちくさ庭園にて)

 森びと設立15年(12/10)を迎えて、生物社会にある人間社会の政治もこれ以上劣化させてはならないという主旨を言い続けた故・岸井理事長の遺志を、そして宮脇昭最高顧問の志を、そして支えてくれた会員の願いを今後10年の事業に遺すために模索しなければならない。秋の夜長はそんな時を与えてくれる。その基盤は、15年間の森づくりで培った“山と心に木を植えた”宝物であると思う。

(理事 髙橋佳夫)

2019年9月28日 (土)

南相馬市の森の防潮堤 今年最後の除草・補植の森づくり

十月桜が咲く南相馬市では新しいふるさとづくりが行われました。 

Img_2150  植樹祭実行委員会主催の第4回の除草・補植作業は、鹿島地区北海老で本日行なわれました。9時30分から市役所の諸井経済部農林整備課担当の司会によってセレモニーが行われ、中目経済理事と応援隊・菅野副代表から挨拶をうけました。

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Img_2163  挨拶では、「この北海老地内は、約50世帯の集落がありましたが津波によって60名が犠牲となり松並木も集落もなくなってしまったところです。私たちは犠牲になった人々を慰霊し、市民一人ひとりの思いや祈りを込めて植樹したことを忘れず「鎮魂の森」を築いていきましょう。森づくりは人づくりでもあります。そのためにも植樹しただけでなく、下草取りも大事で立派な森づくりにむけご協力をお願いします」と述べられました。

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Img_2174  会場には森びと宮城県ファンクラブの林さんから4樹種(アカガシ、シロダモ、ユズリハ、スダジイ)225本プレゼントされました。このことも皆様に紹介されました。

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林さん(右)

 除草・補植作業には13団体と広報誌を見て参加された市民の総勢130名参加しました。先輩と一緒に参加した20歳を迎えた若者は、「初めての経験でしたが楽しく出来ました。これからもこのような森作業をしながら社会貢献していきたい」と汗をぬぐいながら話してくれました。

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Img_2182  補植作業もケガもなく10樹種1200本植えることができました。市役所のスタッフのみなさん、各団体のみなさん、宮城県ファンクラブの林さん、市民のみなさん。大変お疲れ様でした。

Img_2187  今日の応援隊員は、菅野、松林、岩橋、山田、佐藤、道中内、遠藤、そして筆者でした。(報告 東城 敏男)

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