土砂片づけの大変さと自然への敬いを感じて森作業
足尾・松木沢の朝8時半頃の天気は快晴、気温は10度。森作業に集まってくれたスタッフの顔を見ると、気分が爽やかな様子。インスタントコーヒーを飲みながら、作業の打合せをしましたが、話は、台風の被害が日毎に増え、想定外の異常気象に向き合う人間の課題が浮き彫りになってきていることに流れました。
9時半に作業小屋を出発、仁田元川沿いにある中倉山登山口までの道の土砂をどかしました。「中倉山のブナを元気にする恩送り活動」まで後5日となり、登山者が怪我をしないように今日で3回目の作業でした。
土砂の整備は昼までに終わりました。作業中には、台風被害に遭った方々の土砂片づけの大変さを実体験することができ、また、“いなす”という先人の知恵を現代の暮らしに活かしていくことの大切さを感じることができました。明日は伸びきっている道沿いの草刈りを行うことにし、昼食にしました。
昼食では、松村さん手製のピリッと辛い柚子こしょうの味見を行い、山本さんからは甘いみかんをいただき、疲れを癒しました。
午後は、松村さんと山本さんが2015年に植えたヤマナシを元気にさせようと、周囲の枝伐りを行いました。今では珍しいヤマナシの種から苗を育てた二人。忘れられない7年前の果樹の姿を元気なうちに蘇らせようと、太陽の恵みが吸収できる環境に整えました。
このヤマナシは「民集の杜」で生長していますが、4年間で樹高が3㍍を超えるまでに生長しています。近くの木々の枝を伐ってやると、森内は写真の様でした。「このように森内が見えると、森内に入ってみたい」と思いました。寄り添って生きる木々を見ていると、心の中では“羨ましく”なりました。
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