カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2020年3月 2日 (月)

孫と祝うひな祭りに木を植えよう

 明日は桃の節句・ひな祭りです。草木が芽生える3月、外を歩くと色彩をまとった植物が目に留まります。何故か心がうきうきします。子供のころは、こし餡たっぷりの草もちを食べられることで早春を感じていました。間もなく啓蟄ですので、私の田舎では真っ白なコブシや桜の蕾が膨らみ、農家の方は種まき準備がはじまります。

P2243181  孫には、「ひな祭りは“永茉ちゃん”が今年も健康でいられるように」とお願いする祝い事だと伝えています。各地では、神社の石段や温泉街の旅館にひな人形を飾り、街おこしに役立っているようです。私の家の近くにも雛飾りが見える商店街があります。

P2243180  今年は冬をスキップして春が来てしまったので、桃の節句の季節感は薄く感じます。子や孫の季節感を育んでもらうことが心配になります。素晴らしく有難い日本の四季と共に、緑豊かで安心して暮らせる地球の未来に危機感をもっているのは私だけでしょうか。

P2243199 「パリ協定」で約束された二酸化炭素削減目標が達成したとしても、世界の気温は2030年までに1.5℃以上も上昇すると言われています。政府は、二酸化炭素削減の技術開発を進めています。その可能性に期待しますが、それは温暖防止の本質的解決にはなりません。     世界の多くの科学者は、「2050年までに排出を実質ゼロにするためには今後10年間が大事だ。このまま温室効果ガスを排出し続けるならば、100年に一度と言われている大災害が毎年のように発生する」と警告しています。

P2243184  最良の方法は、空気中の二酸化炭素を“増やさない、排出しない”こと、その上、より多くの木を植えて吸収力を高めていくことだと信じています。今月下旬は通常総会が開かれますので、いのち優先の技術開発と森づくりを融合させた温暖化防止策の意見交換ができればと願っています。気候変動による貧困者を生む加害者という視点が大事ではないかと思います。(理事 大野昭彦)

2020年2月28日 (金)

2019年度会計監査が行われました

3  本日午後、2019年度の会計監査を行いました。監査をした髙橋利明監事は、会員減と助成金の減少のなかで、森作業の効率化、事務作業上の無駄を省いた予算内の収支決算を念入りにチェックしてくれました。

Photo  2019年度の事業はほぼ計画通りに進められました。年間350日もの森作業を怪我や事故もなく進めてくれたスタッフの皆さん、事務局の皆さんに心からお礼申し上げます。また、ほぼ予算内に事業を支えてくれた事務スタッフの皆さん、大変ありがとうございました。

Photo_2 (報告 高橋佳夫)

2020年2月24日 (月)

春の穏やかな陽射しが心をほぐしてくれた足尾・松木沢

2  春の穏やかな一日になった足尾・松木村跡地。朝の気温は4度、天気は晴れで青空を見ていると天に吸い込まれそうな感じでした。午後の気温は10度になりました。

1

3  今日の作業は春が早く訪れるだろうと、「みちくさ庭園」の枯れ草刈りと柵の補強と一昨年植えた草木に化成肥料をあげました。

Photo_2  作業をしていると松木渓谷を訪れる方から声がかかり、「春を迎える準備をしています」と応えると「頑張って下さい」と激励されました。

Photo_3

Photo_4  水溜まりを覗いてみると、ヤマアカガエルが早々と命のつながりを始めていました。

Photo_5  昼食を食べていると、みちくさテラスのベンチではハイカーがひと休みをしているようでした。何とも言えないのどかな風景に心が和みました。

Photo_6

Photo_7  午後には少し西北の風が出てきましたが、寒さは感じませんでした。足元の野イチゴ、ヒガンバナは早い陽ざしを満喫しているようでした。

Photo_8

Photo_9                ツツジ

Photo_10

Photo_11  早い春の訪れが気がかりですが、とても気持ちの良い森作業でした。本日の作業は松村宗雄スタッフと筆者の二人で行いました。(報告 高橋佳夫)

南相馬市・鎮魂復興市民植樹祭応援隊は6/7植樹祭へ動きだしました

6_2  昨日(23日)、私たちは南相馬市労働福祉会館においての第6回総会を開きました。総会の冒頭、渡部代表からは、「地球の温暖化のストップに向けて木を植えることの大切さと、森びとの15年にわたる足尾の森づくりの取り組みに触れ、リーダーの先見性はすばらしい。応援隊も、市民のみなさんと共に植樹・育樹、育苗を継続して取り組んでいきます」との力強い挨拶がありました。

6

6_3

6_4  総会に駆けつけてくれた来賓は、福島県議会議員の高野光二さん、南相馬市市議会議員田中京子さん、南相馬市・経済部農林整備課の武内係長と諸井さん、そして、森びとプロジェクト委員会理事長・中村幸人さんでした。中村理事長からは、早朝に観察した植樹会場の感想とアドバイスをいただきました。衆議院議員・金子恵美さんからは激励メッセージをいただきました。

6_5

62020  その後、1年間の活動経過と決算が報告され、続いて、次年度の活動計画と予算が提案されました。質疑では、①各ブロックごとの植林ボランティア数にアンバランスを平準化してほしい。➁植樹祭の時以外にも植樹できるようにしてほしい。③応援隊は、鎮魂復興そしていのちを守る防潮堤づくりのために活動をしているが現在地球環境の危機のために植樹も必要だ。このことを付け加えれば、若者たちをはじめもっと協力してくれる人も増えるのではないだろうか。④植樹した会場に説明付きのプレートを立てるべき。また、道路からも分かるようなものを作ってほしい。また、観光案内などのマップにも植樹した場所を入れるなどして市民にとって身近なものにしてほしい。⑤県は、マツを植えるがそのための穴があまりにも深く掘っており子どもにとって危ない。⑥植樹する際、木を植えるのは、防潮、温暖化、防災、生態系を守るなど、その意義についてわかりやすい説明をするようにしてほしい等の意見・要望が出されました。

5 現地を観察した中村理事長

 市役所や事務局から答弁があり、今後も継続して市役所の事務局をはじめ実行委員会へ働きかけていくことを確認しました。

Photo 6/7植樹祭を報じる地元新聞

 総会は、決め合った活動方針に基づき6月7日の第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の成功へむけた取り組みを進める、発足以来「鎮魂と復興」を決して風化させることのないように市民のみなさんと共に新しいふるさとづくりのために頑張っていくことをお互い誓い合うことができました。来賓の皆様、会員の皆さん、総会での議論お疲れ様でした。(報告 東城敏男)

2020年2月22日 (土)

足尾・ふるさとの森づくりが業界紙で紹介されました

 林野庁関東森林管理局は林業の技術成果や知見などを共有し、社会へ普及することを目的に森林・林業技術等交流発表会を毎年開催しています。当会は、その発表会に参加させていただきました。

Photo     獣害防止柵用の鉄筋を担ぎ上げた

Pa267936      森の機能のひとつ

 発表会は今月13日と14日に開催され、当会は13日に発表しました。二日間の発表会では46課題が発表されました。その報告が『日刊木材新聞』(2/21付)で一部報道されました。

20200221     『日刊木材新聞』(2/21)

 当会は、山と心に植えてきた15年間の森づくりの意義を発表しました。15分間という限られた時間で、私たちはその情熱と森の現状を報告してきました。発表した大野理事は、井上理事、川端アドバイザーからのアドバイスを受け後、核心点を絞り込み、繰り返し練習してきました。

Photo_2 足尾の歴史を幹に宿すブナを元気にする

201506    元林野庁長官・今井さんと足尾にて(2015年)

4     森と生きる心は海外の若者たちにも届く?

 その結果、『日刊木材新聞』で当会の森づくりが紹介されました。大野理事お疲れさまでした。このような発表ができたのも15年間森を育ててくれた皆さん、活動を支えてくれた皆さんのおかげです。心より感謝申し上げます。(報告 高橋佳夫)

2020年2月19日 (水)

「鎮魂復興市民植樹祭」を支える応援隊の願い

 2月11日建国記念の日、南相馬市は珍しく今シーズン初めての5㌢の積雪がありました。数日後、春らしい日が続き、自宅のボケの花が芽吹きはじめました。

P1050141      写真もボケてしまいました

 来月は2011年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から9年目を迎えます。政府は、復興オリンピックと宣伝していますが、被災地では東京電力福島第一原発サイト内の汚染水は溜まり続け深刻な状況です。政府は汚染水の海洋放出を議論していますが、地元の市民は水産物の風評被害が大きくなってしまうことを心配しています。

P1050132

P1050142  震災後、「福島の復興なくして日本の再生なし」と野田前総理、安倍総理は言い続けてきましたが、政府の復興姿勢は確信の持てない「基準値」を基に被災者の暮らしを組み込もうとしているだけではないかと不安です。

P1030334  市民の現状は放射線を恐れ、不安だらけの地元には戻ってきていません。常磐線も間もなく全線開通ですが、どれだけの方々が鉄道利用するのかも見通せません。電車運転士や車掌の健康不安や乗客不安の声を聴く度に、政府や企業の「復興」の被災地への心配りが見えません。

P1030406  週末には南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊は結成5年を迎えます。昨年の除草作業には述べ550名を超える市民ボランティアが協力して頂き、草刈りと2,700本の補植を行うことができました。これからも森の防潮堤づくりを続けますが、応援隊は、9年前の東日本大震災・東電フクシマ原発事故の恐ろしさと、その原因である人間の傲慢な政治姿勢を忘れずに除草・育苗作業を進めていく覚悟です。週末に開催する応援隊総会では、そんな話合いができればと思っています。(理事 岩橋 孝)

2020年2月16日 (日)

海洋と大地から忍び寄る自然界の“しっぺ返し”

気温の差が18度もあるこの頃、新型コロナウィルス感染も含め身体管理には十分気を付けなければならない。

1  報道では深海の岩石の中に微生物が生きていることを発見したいう。科学者の常識がひっくりかえったと聴く。南米に近い南極半島北端沖のシーモア島で気温20.75度を観測した。南極の氷が溶けだすと海面1㍍超えになり、浸水するニューヨークや東京都等関係国の関係者は真剣にその対策・研究が進められている。南極の氷の厚さは平均2.500㍍以上もあるというから、氷の中には未知の微生物が出番をまっているのではないかと心配する。 

2  越冬するトナカイは前足で雪を蹴散らし、雪の下に生えている苔を食べる。ところが暖冬で雪が降らず、地表は凍ってしまい前足で氷が割れず氷の下の苔を食べられないという。トナカイ牧場ではそんなトナカイに餌をやらなくてはならないという。

Photo  例年なら間もなくフキノトウが雪解けを待って顔を出すが、今年は雪が少ないので地表が凍っている。先月、秋田県民はいつものフキノトウが食べられるのかと心配そうであった。

Photo_2 野生化した東京都内のインコの仲間

 いつもの命の営み(循環)ではない海洋や大地の動きは他人事ではない。ライフスタイルの変革は“待ったなし”のようだ。(理事 高橋佳夫)

2020年2月11日 (火)

松木渓谷入口の出会いの場「みちくさ」屋根修理は間もなく終わります

 6時半頃に明るくなる足尾。窓から外を見ると薄っすらと雪が積もっていました。天気予報では晴ということなので楽しみな一日になってほしいと車を走らせました。昨日の柳の蕾は寒くて縮こまっているようでした。 

Photo

Photo_2  森びと広場の気温は-1度、天気は快晴のようでした。いつものように小屋を暖めて、ホットコーヒーを飲みながらの打合せ。昨日に続き屋根の修理作業と「松木の杜」内の若いシラカンバが食べられないように幹をガードする作業をすることにしました。

1_2

2

3

5

6  「みちくさ」屋根の雨漏り修理4日目も順調に進み、昼食前には屋根半分に板を張り、午後2時半頃にはその半分に板を張り終わりました。

Photo_3  天気が良いのでハイカーが松木渓谷から戻り、私たちに「お疲れ様です」と挨拶をして通り過ぎて行きました。

Photo_4  最後の作業は波トタンを張るので、試に4枚のトタンを張ってみました。なんとか強風に耐えられる屋根に仕上がることを見届け、本日の作業は終わりました。当初計画の今月下旬の仕上がりには間に合いました。「みちくさ」4月オープンが楽しみです。

Photo_5

Photo_6  本日の作業は、松村宗雄、山本、福原、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2020年2月10日 (月)

足尾・松木渓谷入口の「みちくさ」屋根用波トタンの台座作りは完了しました

 足尾ダム付近に生えるヤナギの蕾は膨らみ始めました(下写真)。間もなく猿がこの蕾を美味しそうに食べる仕草が見られのが楽しみです。

Photo

Photo_2  松木沢の朝8時半の気温は-3.6度で、天気は曇りでした。今日は「みちくさ」で待ち合わせ、仁平スタッフはストーブに薪を入れ、室内の温め、ホットコーヒーの準備。筆者は作業の工具や釘などを用意して、鎌田、柳澤スタッフを待ちました。

Photo_3

Photo_4  柳澤スッフの差し入れクッキーをいただきながらの打合せ、本日は波トタンを打ち付けられる状態にしようと作業開始。作業は順調に進みました。

440

Photo_5  昼食タイムではこの頃の車は”おせっかい”が多すぎるという話しで盛り上がりました。鎌田スタッフが軽自動車を購入しましたが、信号待ちしている前の車がスタートして少し遅れてスタートしようとすると、急にブザーが鳴って「早くスタートしなさい」とばかりのメッセージに驚いたと話してくれました。その他にも色々な注意喚起をコンピューターがしてくれるそうですが、この頃の車は“よけいなおせっかい”多すぎると感じる三人でした。

Photo_6

Photo_7

Photo_8  14時半頃になると西から冷たい風が雪を運んできました。周囲の山は白くなってきたので後片付けをして本日の作業は終了です。本日の作業は、鎌田、柳澤、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2020年2月 9日 (日)

急ピッチですすむ「みちくさ」屋根の雨漏り修理

 本日の地元紙(『下野新聞』)によれば南極で「過去最高気温を観測?」(世界気象機関)、気温は18.3度という。「南極の氷が融けると大変なことになるあー」と思いながら作業小屋へ到着、足尾の朝8時半の気温は-3度でした。足尾ダムのセキレイも寒そうでした。

Photo  ストーブに薪を入れて小屋を暖めていると「みちくさ」脇の道にはアイスクライマー?が松木渓谷の沢をめざして歩いていました。

Dscn0359  今日の作業は昨日の続き「みちくさ」屋根の雨漏り修理。急遽、清水理事が現場に駆けつけ、屋根の支柱を固定する留め金を付ける午前中だけの作業をしてくれました。

Photo_2

Photo_3  午前中は波トタンを張る垂木の寸法を決めて、垂木をカットしました。明日の板張りを待つばかりにしました。

Photo_4  昼食後は、西北の風が強くなり顔や手が冷たくなって動作が良くないので、小屋で先月29日に開かれた森びと栃木県ファンクラブ総会の報告を受け、3月28日の「2020年森びらき」用のオープニング案を話し合いました。温室効果ガス排出は2050年に正味(実質)ゼロにするためのキーワードを探し、理屈よりアクションとして市民はどうするべきか、を話し合いました。西から風花を舞ってきたので本日の作業を終了しました。

Photo_5

Photo_6  本日の作業は、加賀、小川、清水、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

森びと検索

最近のトラックバック