カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2096件の記事

2020年3月 8日 (日)

雨上がりの森の中での作業は気分が最高!

 足尾の天気は天気予報通りで10時には小雨が止みました。気温は7度で雨上がりの湿気は気持ちがよかったです。

Photo  朝方は雨が降っていたので森作業を変更、エノキとクヌギの移植を行いました。

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Photo_4  午前中に移植を終えようと、手際よく根の周りを伐り取り、一輪車に載せて「オオムラサキ園」(仮称)へ移動。

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Photo_6  培養土をたっぷり入れて、根が風で動かないように支柱で幹を支えました。移植は予定通りに終わりました。

Photo_7  この園にはミシガン大学生たちの想いが詰まった桜を植えました。ところが若木の樹皮は猿に食べられてしまった箇所があるため、朝の布を包帯代わりにして幹をガードしてやりました。

Photo_8  昼食休みは、通常総会ではどんな議論をつくっていこうか等を話し合いました。午後は、昨日の「松木の杜」の枯れ草刈りと枝の片づけをしました。杜の半分の枯草を15時まで刈りました。

Photo_9  後は、刈り払い機の点検をして作業終了です。雨上がりのしっとりした春陽はとても身体に良い感じがしました。今日の作業は、鎌田、加賀、小川そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2020年3月 7日 (土)

植樹10年を迎えた足尾・松木村跡地の「松木の杜」の若葉が待ち遠しい

 2009年に植樹した「松木の杜」の木々はクヌギ、コナラ、コブシ、ナツツバキ、シラカンバが樹高では3㍍から5㍍、幹はコナラ、クヌギ、シラカンバが径20㌢程です。生長が遅いブナ、ナツツバキ、コブシ、ヤマモミジは背が高い木陰によって太陽エネルギーの吸収が弱くなっています。今日の作業は、植樹から10年を迎えた「民集の杜」の枝を伐り、太陽エネルギーが吸収できる環境をつくりました。

Photo        アセビの花が眩しい

 朝のミーティングでは新型コロナウイルス感染予防に向き合う政府と私たちの姿勢を巡って話し合いをした後に本日の作業開始。各自の身長程の高さまでの枝を伐りました。様々な思いをもって枝を伐りました。

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Photo_4  昼食後は、春の温かさと静けさを満喫するかのように、しだれ桜の下でのんびりしていたスタッフ。

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Photo_6  午後も作業を続け、3時過ぎに枝伐りは終わりました。若葉が輝く頃には、大地にしっかり根を張っている幹が見える今までにない森の様子が見られるでしょう。

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2020年3月 6日 (金)

足尾町民の心が宿った野バラを「みちくさ庭園」に植えました

 昨日の午後の天気は吹雪でした。啓蟄ということで足尾の虫たちの動きは見られませんでした。

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Photo_14       ホオジロが凍えている様でした

 今日の朝は写真(下)のように青空に雪の薄化粧した山並みが鮮やかでした。

Photo_3  今日から森作業の集合時間はたさ9時になり、今日は足尾赤倉ロータリーで待ち合わせ。いつもお世話になっている塚原さん宅の野バラ2本を「みちくさ庭園」へ移植する作業が9時から始めました。

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Photo_5  塚原さんからは、「大きくなってしまったのでトサミズキも移植してください」ということで、根を掘りました。ところが根はしっかりと桜の根と絡み付き、作業は1時間以上かかりました。

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Photo_7  森びと広場に着き、早目の昼食を食べて移植作業にかかりました。鹿に食べられないかと いう心配をしながら、バラは「みちくさ庭園」の入口の両側に植え、枝を柵に這っていくようにしました。小さな葉が開いていますで、元気な葉で柵を覆ってくれることが楽しみです。

Photo_9  その後は、春分の日以降に移植するエノキ4本とクヌギ1本に目印を付けました。森びと広場横の「オオムラムラサキ園」に植えて、オオムラサキが乱舞する園を目指します。

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Photo_11         天然繭が数個みつかりました

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Photo_13  「松木の杜」では、梅の蕾が膨らみ、足元では“林平スイセン”が顔を出していました。今日は静かな草木の息吹を聴きながら、清々しい青空の下で作業できたことに感謝しています。本日は、松村宗雄、福原そして筆者で作業しました。(報告 高橋佳夫)

2020年3月 2日 (月)

孫と祝うひな祭りに木を植えよう

 明日は桃の節句・ひな祭りです。草木が芽生える3月、外を歩くと色彩をまとった植物が目に留まります。何故か心がうきうきします。子供のころは、こし餡たっぷりの草もちを食べられることで早春を感じていました。間もなく啓蟄ですので、私の田舎では真っ白なコブシや桜の蕾が膨らみ、農家の方は種まき準備がはじまります。

P2243181  孫には、「ひな祭りは“永茉ちゃん”が今年も健康でいられるように」とお願いする祝い事だと伝えています。各地では、神社の石段や温泉街の旅館にひな人形を飾り、街おこしに役立っているようです。私の家の近くにも雛飾りが見える商店街があります。

P2243180  今年は冬をスキップして春が来てしまったので、桃の節句の季節感は薄く感じます。子や孫の季節感を育んでもらうことが心配になります。素晴らしく有難い日本の四季と共に、緑豊かで安心して暮らせる地球の未来に危機感をもっているのは私だけでしょうか。

P2243199 「パリ協定」で約束された二酸化炭素削減目標が達成したとしても、世界の気温は2030年までに1.5℃以上も上昇すると言われています。政府は、二酸化炭素削減の技術開発を進めています。その可能性に期待しますが、それは温暖防止の本質的解決にはなりません。     世界の多くの科学者は、「2050年までに排出を実質ゼロにするためには今後10年間が大事だ。このまま温室効果ガスを排出し続けるならば、100年に一度と言われている大災害が毎年のように発生する」と警告しています。

P2243184  最良の方法は、空気中の二酸化炭素を“増やさない、排出しない”こと、その上、より多くの木を植えて吸収力を高めていくことだと信じています。今月下旬は通常総会が開かれますので、いのち優先の技術開発と森づくりを融合させた温暖化防止策の意見交換ができればと願っています。気候変動による貧困者を生む加害者という視点が大事ではないかと思います。(理事 大野昭彦)

2020年2月28日 (金)

2019年度会計監査が行われました

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Photo  2019年度の事業はほぼ計画通りに進められました。年間350日もの森作業を怪我や事故もなく進めてくれたスタッフの皆さん、事務局の皆さんに心からお礼申し上げます。また、ほぼ予算内に事業を支えてくれた事務スタッフの皆さん、大変ありがとうございました。

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2020年2月24日 (月)

春の穏やかな陽射しが心をほぐしてくれた足尾・松木沢

2  春の穏やかな一日になった足尾・松木村跡地。朝の気温は4度、天気は晴れで青空を見ていると天に吸い込まれそうな感じでした。午後の気温は10度になりました。

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3  今日の作業は春が早く訪れるだろうと、「みちくさ庭園」の枯れ草刈りと柵の補強と一昨年植えた草木に化成肥料をあげました。

Photo_2  作業をしていると松木渓谷を訪れる方から声がかかり、「春を迎える準備をしています」と応えると「頑張って下さい」と激励されました。

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Photo_4  水溜まりを覗いてみると、ヤマアカガエルが早々と命のつながりを始めていました。

Photo_5  昼食を食べていると、みちくさテラスのベンチではハイカーがひと休みをしているようでした。何とも言えないのどかな風景に心が和みました。

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Photo_7  午後には少し西北の風が出てきましたが、寒さは感じませんでした。足元の野イチゴ、ヒガンバナは早い陽ざしを満喫しているようでした。

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Photo_9                ツツジ

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Photo_11  早い春の訪れが気がかりですが、とても気持ちの良い森作業でした。本日の作業は松村宗雄スタッフと筆者の二人で行いました。(報告 高橋佳夫)

南相馬市・鎮魂復興市民植樹祭応援隊は6/7植樹祭へ動きだしました

6_2  昨日(23日)、私たちは南相馬市労働福祉会館においての第6回総会を開きました。総会の冒頭、渡部代表からは、「地球の温暖化のストップに向けて木を植えることの大切さと、森びとの15年にわたる足尾の森づくりの取り組みに触れ、リーダーの先見性はすばらしい。応援隊も、市民のみなさんと共に植樹・育樹、育苗を継続して取り組んでいきます」との力強い挨拶がありました。

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6_4  総会に駆けつけてくれた来賓は、福島県議会議員の高野光二さん、南相馬市市議会議員田中京子さん、南相馬市・経済部農林整備課の武内係長と諸井さん、そして、森びとプロジェクト委員会理事長・中村幸人さんでした。中村理事長からは、早朝に観察した植樹会場の感想とアドバイスをいただきました。衆議院議員・金子恵美さんからは激励メッセージをいただきました。

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62020  その後、1年間の活動経過と決算が報告され、続いて、次年度の活動計画と予算が提案されました。質疑では、①各ブロックごとの植林ボランティア数にアンバランスを平準化してほしい。➁植樹祭の時以外にも植樹できるようにしてほしい。③応援隊は、鎮魂復興そしていのちを守る防潮堤づくりのために活動をしているが現在地球環境の危機のために植樹も必要だ。このことを付け加えれば、若者たちをはじめもっと協力してくれる人も増えるのではないだろうか。④植樹した会場に説明付きのプレートを立てるべき。また、道路からも分かるようなものを作ってほしい。また、観光案内などのマップにも植樹した場所を入れるなどして市民にとって身近なものにしてほしい。⑤県は、マツを植えるがそのための穴があまりにも深く掘っており子どもにとって危ない。⑥植樹する際、木を植えるのは、防潮、温暖化、防災、生態系を守るなど、その意義についてわかりやすい説明をするようにしてほしい等の意見・要望が出されました。

5 現地を観察した中村理事長

 市役所や事務局から答弁があり、今後も継続して市役所の事務局をはじめ実行委員会へ働きかけていくことを確認しました。

Photo 6/7植樹祭を報じる地元新聞

 総会は、決め合った活動方針に基づき6月7日の第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の成功へむけた取り組みを進める、発足以来「鎮魂と復興」を決して風化させることのないように市民のみなさんと共に新しいふるさとづくりのために頑張っていくことをお互い誓い合うことができました。来賓の皆様、会員の皆さん、総会での議論お疲れ様でした。(報告 東城敏男)

2020年2月22日 (土)

足尾・ふるさとの森づくりが業界紙で紹介されました

 林野庁関東森林管理局は林業の技術成果や知見などを共有し、社会へ普及することを目的に森林・林業技術等交流発表会を毎年開催しています。当会は、その発表会に参加させていただきました。

Photo     獣害防止柵用の鉄筋を担ぎ上げた

Pa267936      森の機能のひとつ

 発表会は今月13日と14日に開催され、当会は13日に発表しました。二日間の発表会では46課題が発表されました。その報告が『日刊木材新聞』(2/21付)で一部報道されました。

20200221     『日刊木材新聞』(2/21)

 当会は、山と心に植えてきた15年間の森づくりの意義を発表しました。15分間という限られた時間で、私たちはその情熱と森の現状を報告してきました。発表した大野理事は、井上理事、川端アドバイザーからのアドバイスを受け後、核心点を絞り込み、繰り返し練習してきました。

Photo_2 足尾の歴史を幹に宿すブナを元気にする

201506    元林野庁長官・今井さんと足尾にて(2015年)

4     森と生きる心は海外の若者たちにも届く?

 その結果、『日刊木材新聞』で当会の森づくりが紹介されました。大野理事お疲れさまでした。このような発表ができたのも15年間森を育ててくれた皆さん、活動を支えてくれた皆さんのおかげです。心より感謝申し上げます。(報告 高橋佳夫)

2020年2月19日 (水)

「鎮魂復興市民植樹祭」を支える応援隊の願い

 2月11日建国記念の日、南相馬市は珍しく今シーズン初めての5㌢の積雪がありました。数日後、春らしい日が続き、自宅のボケの花が芽吹きはじめました。

P1050141      写真もボケてしまいました

 来月は2011年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から9年目を迎えます。政府は、復興オリンピックと宣伝していますが、被災地では東京電力福島第一原発サイト内の汚染水は溜まり続け深刻な状況です。政府は汚染水の海洋放出を議論していますが、地元の市民は水産物の風評被害が大きくなってしまうことを心配しています。

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P1050142  震災後、「福島の復興なくして日本の再生なし」と野田前総理、安倍総理は言い続けてきましたが、政府の復興姿勢は確信の持てない「基準値」を基に被災者の暮らしを組み込もうとしているだけではないかと不安です。

P1030334  市民の現状は放射線を恐れ、不安だらけの地元には戻ってきていません。常磐線も間もなく全線開通ですが、どれだけの方々が鉄道利用するのかも見通せません。電車運転士や車掌の健康不安や乗客不安の声を聴く度に、政府や企業の「復興」の被災地への心配りが見えません。

P1030406  週末には南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊は結成5年を迎えます。昨年の除草作業には述べ550名を超える市民ボランティアが協力して頂き、草刈りと2,700本の補植を行うことができました。これからも森の防潮堤づくりを続けますが、応援隊は、9年前の東日本大震災・東電フクシマ原発事故の恐ろしさと、その原因である人間の傲慢な政治姿勢を忘れずに除草・育苗作業を進めていく覚悟です。週末に開催する応援隊総会では、そんな話合いができればと思っています。(理事 岩橋 孝)

2020年2月16日 (日)

海洋と大地から忍び寄る自然界の“しっぺ返し”

気温の差が18度もあるこの頃、新型コロナウィルス感染も含め身体管理には十分気を付けなければならない。

1  報道では深海の岩石の中に微生物が生きていることを発見したいう。科学者の常識がひっくりかえったと聴く。南米に近い南極半島北端沖のシーモア島で気温20.75度を観測した。南極の氷が溶けだすと海面1㍍超えになり、浸水するニューヨークや東京都等関係国の関係者は真剣にその対策・研究が進められている。南極の氷の厚さは平均2.500㍍以上もあるというから、氷の中には未知の微生物が出番をまっているのではないかと心配する。 

2  越冬するトナカイは前足で雪を蹴散らし、雪の下に生えている苔を食べる。ところが暖冬で雪が降らず、地表は凍ってしまい前足で氷が割れず氷の下の苔を食べられないという。トナカイ牧場ではそんなトナカイに餌をやらなくてはならないという。

Photo  例年なら間もなくフキノトウが雪解けを待って顔を出すが、今年は雪が少ないので地表が凍っている。先月、秋田県民はいつものフキノトウが食べられるのかと心配そうであった。

Photo_2 野生化した東京都内のインコの仲間

 いつもの命の営み(循環)ではない海洋や大地の動きは他人事ではない。ライフスタイルの変革は“待ったなし”のようだ。(理事 高橋佳夫)

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