カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2020年2月 8日 (土)

出会いの場「みちくさ」屋根の修理準備が整いました

Photo  松木沢の朝8時半の気温は3度、天気は晴れでした。中倉山は気持ち良いほどの青空に映えていました。ホオジロも早い春の温かさを満喫しているようでした。

Photo_2  今日の作業には8人も集まってくれました。ホットコーヒーを飲みながらの打合せでは、出会いの場「みちくさ」屋根修理棟梁の柳澤さんから手順等が説明され、「民集の杜」入口の石碑に名を刻む作業は筆者が説明しました。

Photo_3

Photo_4  早速、2つのチームが作業開始、屋根修理作業は現場で柱の刻みの墨入れを行い、西北の強風に耐えられる強度を確保しました。

Photo_5

Photo_6  石碑の刻みは電動で行いました。石に下書きをして、一気に刻んでいきました。昼食後は栃木県ファンクラブが計画しようとしている木育植樹についてアイデアを出し合い、話し合いの中では「城山」の持ち主と地域の方々との“森に寄り添う植樹祭”を成功させたいという雰囲気が伝わってきました。

Photo_7

Photo_8

Photo_9  午後は、石碑の刻みを一旦止めて、屋根修理に集中しました。全員で屋根の取り付けを再確認して、太陽が中倉山に隠れ、冷えた風が頬と手に当たってきましたので二人の棟梁を中心に写真を撮って本日の作業を終了させました。

Photo_10         ヤシャブシの芽

 本日の作業は、鎌田、山本、橋倉、仁平、清水、柳澤、弘永そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2020年2月 4日 (火)

命を育む営みが実感できる立春の陽射し

Photo  日の入りがだいぶ遅くなってありがたいと思っていましたら立春を迎えました。今日から三寒四温を感じながら春の本番をむかえたいと思います。

Photo_2

Photo_3 セツブンソウ

Photo_4 ユキワリイチゲ

 理事会後の議事録作成、正会員に発送する通常総会議案書作成の合間に近くの公園を散歩し、立春の空気に触れてきました。上下の写真はその時のものです。

Photo_5

1  公園内では落ち葉拾い作業、剪定作業が行われ、作業員が公園を散策する市民へ春を届けているようでした。足元ではフキノトウが顔を出し、フクジュソウ、セツブンソウ、ユキワリイチゲが花をつけていました。この花を見ていると立春を実感できました。この小さな花が咲いている周囲を見ると、落ち葉や草の枯葉がありませんでした。春を届けている作業員に感謝です。

Photo_6

Photo_7

Photo_8  また、落ち葉や枯葉を片付け、土が温められると虫たちも動き出します。その虫を餌とする鳥たちは落ち葉の上を歩き回り、温くなった水に泳ぐ小魚や虫たちを鳥が狙っているようでした。モズの雌を呼ぶ囀りが心を和ましてくれました。

Photo_9  今日は、人と虫と鳥と花たちの命を育む営みを改めて実感しました。(理事 高橋佳夫)

2020年2月 3日 (月)

国産大豆で“福は内!”

Photo 目黒区内の公園で

 節分の日、各地で豆まきが行われているが、外国産の大豆をまいて福が来るのかと思ってしまう。日本産の大豆消費量は年間約350万トンと報告されている。このうち国産大豆は約23万トン、他は、アメリカ、ブラジル、カナダ、中国、オーストラリア等から輸入している外国産。遺伝子組換え大豆が化石燃料を大量に排出しながら輸入されている。

 

Photo_5 目黒区内公園の桜(上と下)

Photo_3  明日から余寒を感じながら早春を楽しみたいと思うが今年は違う。本日、今年の梅の開花は観測史上一番早いと報道された。昨年の春、「臼沢の森」で春のぬくもりを満喫していたツキノワグマの親子を思い出すと、暖冬の今年は、熊にとって暮らしのリズムが狂ってしまっているのではないかと思う。

Photo_4  今日は自宅に帰る途中、国産の大豆を探して買い、地球上の全ての生きものたちへ福がくるように豆をまいてみたい。足尾の沢水もタンクに溜まるようになった。わずかな雪が苗木に恵みをくれた。この苗木は足尾・「臼沢西の森」へ植える予定。数年たつと二酸化炭素を吸収してくれる若木に生長する。こんな気持ちをもって“福は内”と叫んでみたい。(理事 大野昭彦)

2020年1月29日 (水)

「無言の語り木(ブナ)」が伝える森に寄り添う心

 暖冬の1月、ブナの棲息には厳しい標高1539㍍の中倉山のブナに会ってきたSさんからお礼のメールが届きました。

20200125 Sさん撮影(1/25)の「無言の語り木」

 Sさんからは、「中倉山頂上に辿り着き、稜線を境に煙害の爪痕が残る山肌と、それを長い間耐え足尾の歴史を見続けてきた“孤高のブナ”をしばらく眺め、身が引き締まった感じです。自分にも出来ることを考え行動していく機会をもらいました。登りは本当にキツくて、泣きたくなりましたが、それをすっかり忘れるほど私にとって大変意味のある登山になりました。中倉山登山の機会を頂いたこと、今足尾松木沢の回ご一緒させて頂いたこと、心より感謝申し上げます」とのコメントが送られてきました。

Photo足尾松木沢の銅精錬後の滓(カラミ)

 山ガール2人を案内してくれました松村宗雄スタッフ、小川 薫スタッフありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

2020年1月28日 (火)

雪国の冬の青空がぶきみに感じる

 数年ぶりに北上川から岩手山を見ることができました。雪国の人の話では冬に青空を見ることは殆どないと言いますが、写真(下)の岩手山は青空の下にどっしりとしていました。  

Photo  一昨日は「八幡平の森」の育樹活動について「みちのくファンクラブ」(仮称)の皆さんと話し合い、昨日は「森びと秋田県ファンクラブ」の皆さんと温暖化防止の学習と活動の話をしました。

 気候危機のビデオ鑑賞、日本学術会議の温暖化防止へのメッセージの読み合わせを行い、命を育む循環の基盤である地球をこれ以上衰弱させない活動を探りました。

Photo_2  その後も温暖化について秋田市民と話す場がありましたので、温暖化の話をするとその方も心配していました。そして、雪が少ない暖冬の雪国の水と農作物のこれからを心配していました。また、想定外の異常気象が局地的に、そのスピードも早く巨大になって不安な暮らしが続いているのに、政治は何をやっているのか!という怒りの声も聴こえました。(報告 髙橋佳夫)

2020年1月27日 (月)

結成5年を迎える応援南相馬市隊の今後の森づくり

2014            2014年植樹

Photo          2013年植樹

Photo_2           コナラの幹

 南相馬市の応援隊は結成して5年を迎える今年。25日、応援隊の役員会が開かれました。当会は、結成5年を迎えた今年の鎮魂復興市民植樹祭(6/7予定)前日に「応援隊結成5年記念の集い」(仮称)の提案をしました。 

2017             2017年植樹

 役員会では、5年の活動を振り返り、その実績を基に今後の活動の進め方を議論してきました。市役所と市民の役割と連携の在り方、温暖化防止との関連の植樹と育樹、女性や市民への協力の在り方等を話し合いました。「結成記念の集い」は議論した今後の活動を参加者と共有する場として開催することになりました。

1          2013年のタブノキの幹

 翌日は、6年間続けてきた植樹会場を観てきました。2013年から植えている木々は写真の通りです。数年生きてきた木々は約3㍍の樹高になり、幹径は10㌢を越えていました。

Photo_3            コチドリの仲間

Photo_4

Photo_5

Photo_6 

Photo_7 コナラ、ヤマサクラの生長が目につく

 周囲には、猛禽類が飛び回り、苗木の幹を食べるネズミ?の跡、キジ、マヒワ、コチドリの仲間、ヒヨドリたちが餌をついばんでいました。これほどの暖冬の中で、木々たちはどんなことをしているのか、気にかかった南相馬市の森の防潮でした。(報告 髙橋佳夫)

2020年1月21日 (火)

足尾・中倉山にかかるガスのメッセージ!?

Photo          山頂が見えない中倉山

 天気予報で17日の夜は雪が降るというので、翌日は雪景色を写真に撮ろうと思っていた。朝、窓から外を見ると白くなかった。フロントガラスも凍っていなかった。足尾・松木沢に向かうと、地面が温められて中倉山の頂上は上の写真のようであった。

Photo_2

Photo_3  自宅に帰り1週間分の新聞を読んでいると、「クジラが消えるアラスカ」、「豪 止まらぬ山火事」という見出しが目に留まった。「クジラが消える・・・」の記事では、アラスカ州のカナダ国境近くの湾に棲息していたザトウクジラが2年前から消えてしまったと言う。100頭近いクジラたちが突然ゼロになってしまった。研究者によると、熱波の原因で海水温が上昇し、オキアミやニシンがいなくなってしまったからだという。濃緑の森が育てたプランクトンが約1千の小島から海に流れているが、動物プランクトンが生きられない海になっているようだ。

Photo_4      銅の精錬過程で出された滓(足尾のカラミ)

 氷の減少は気温の上昇をもたらすが、アラスカの都市アンカレッジでは、昨夏、観測史上最高の32度を記録した。熱波(ブロブ)は収束したものの、再発生しているという。

Photo_5           春を待つミツマタ

 3月頃のガスを思い起こす中倉山の写真(上)と鹿たち様子は、“可愛い鹿たちだ”、“雪が少なくスキー場は商売あがったりだ!”という人間の都合だけで見ないように気を付けたい。(理事 高橋佳夫)

2020年1月17日 (金)

いつもの鳥たちの声が聴こえない寂しい暖冬の森作業

今日の朝の気温は-1でした。天気は曇り、時々青空が見え隠れした無風の一日でした。

Photo 「臼沢の森」

 今日は作業打合わせをする前にひと仕事をしました。獣害防止のスチール製の柵が納品されました。品物は京都から運ばれてきたのでトラック運転手の疲労を少しでも軽くしてやろうと、トラック到着後すぐに、荷卸しをしました。テキパキとした運転手の作業に脱帽でした。

Photo_2  10時から簡単な作業打合せを行い、昨日の続きをしました。午前と午後で約500袋の培養土を運び揚げました。

Photo_3

Photo_4

Photo_5  土留め用の縦杭を片づけていると、テントウムシが群れて暖を取っていました。寒そうでした。今年は冬鳥のカワラヒワの姿があまり見ることがありません。餌が少ないのかと思ってヤシャブシの林を見ると、例年の様に枝に実が付いていません。一本のヤシャブシにポツポツという程度でしたので、カワラヒワの餌が少ないから姿が見えないのだろうと思いました。

Photo_6  鳥たちにとっては“ヤシャブシ食堂”の他店へ移動して行ったのでしょう。そんなことを話しているうちに太陽が中倉山に隠れましたので、本日の作業を終了しました。作業は、加賀、小川、福原そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2020年1月16日 (木)

小春日和ではないかと勘違いする日の足尾・松木沢の森作業

 朝8時半の気温は1度、青空が足尾の山々の稜線に積もった雪を鮮やかにしていました。足元からは霜柱が融ける音が聴こえ、3月上旬の陽気を感じさせる穏やかな朝です。

Photo

Photo_2 中倉山の頂上

Photo_3  スタッフが集合する10時までに、小屋の掃除とストーブに薪を入れ、小屋を暖めました。今年最初の森作業、沢水が涸れている様子を見てきました。周囲のヤシャブシの枝にはホオジロが日向ぼっこをしているようでした。「みちくさ庭園」のヒガンバナの葉は輝き、ミツマタは春を待っているようでした。

Photo_4

Photo_5 ヒガンバナの葉

Photo_6  スタッフ全員が集まった所で打合せ、作業は柳澤スタッフが運んできた「みちくさ」屋根の雨漏り防止の材料を降ろした後に、「臼沢西の森」用の培養土を運び揚げることにしました。まずは現地を見て培養土の置き場所を確定。昼食を挟んで軽トラ2台で運び揚げました。

Photo_7

Photo_8

Photo_9

Photo_10  昼食時間には林子さんが撮影に来てくれました。今日の撮影は森作業の様子を動画と静止画用ということでした。

Photo_11

Photo_12 カワガラス

 今日は風もなく、松木川周辺では鹿ものんびりと草を探し、カワガラスは巣作りをしているようでした。15時頃になると太陽が中倉山に隠れ、陽が消えると急に冷えてきますので本日の作業は終了です。本日の森作業は、鎌田、山本、柳澤そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2020年1月14日 (火)

美しい雪景色の中での森作業!

 けさの松木沢の10時の気温は1,5℃。夜半に雨から雪に変わった後の足尾ダムゲートからの雪景色は本当に美しい風景でした。

Dscn6680

Dscn6681

 森びと広場は1㎝の積雪で白い世界でした。中倉山の裾野は松木川まで雪に覆われ、その向かい側の臼沢の森は、ほんのりと薄化粧をしているようでした。

Dscn6684

Dscn6685

Dscn6686

 今日の森作業は11日の申し送り事項で、松木の杜西側の食害防止ネット強化の作業でした。鹿が斜面を利用しハイジャンプをしかけて、松木の森に侵入を図ります。壊されては直し、直しては壊される事を延々と繰り返してきました。できるだけお金をかけないで、それでも効果が出る対策を行ないました。必要無くなった材料を活用し、高いネットを張り巡らしました。

Dscn6689

Dscn6690
 鎌田スタッフいわく、「これを飛び越える鹿はオリンピック新記録だね!」と。ネットが足りず完成には至りませんでしたが、20m以上も柵の補強が出来ました。

Dscn6692

Dscn6696

 帰り際に3頭のシカが通行を妨害して退きません。食事場所への侵入口を塞がれた腹いせかもしれません。それともタイヤに付着して落ちた塩分を舐めているのでしょうか。

Dscn6697

 今日の作業は、鎌田スタッフと筆者・橋倉でした。

森びと検索

最近のトラックバック