カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2093件の記事

2021年1月18日 (月)

木々も私たちも我慢の足尾の森作業

 栃木県にも「緊急事態宣言」が拡大されました。森づくりチームは月一回の森づくり作業集中日について、当日参加予定の足尾サポーターの気持ちを伺い、町民の感情等も配慮しながら作業の準備をしています。

1 コロナ禍の森作業では色々な事を配慮しながらすすめていかなくてはならないということを改めて学んでいます。この時季は木々の獣害が心配ですが、その対策をすすめるスタッフやサポーターの健康を害してはなりません。

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4  現場に立つ私たちは、15年間に育てた木々は少しぐらいの獣害でも枯れるリスクは小さい、さらには、枯れたらまた植えようという気持ちになって森作業をすすめます。

2  今年も「我慢と自粛」の森づくりのスタートですが、1年間のコロナ禍社会で見つけた森づくりの知恵を活動に活かしていきたいと思っています。(写真:林子さん、報告・高橋佳夫)

2021年1月14日 (木)

足尾・松木沢で陽射しの力をいただきました

Photo 足尾キャニオン方面

 久しぶりに暖かい日だったので、昨日、足尾・松木沢に入りました。昼頃の気温は7℃でした。苗床のポット苗の底は凍っていましたが、苗木は寒さに耐えているようでした。

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Photo_3  松木沢一面は薄茶色に染められていました。その中で目に付いたのが「みちくさ庭園」内の緑色した彼岸花の葉だけでした。背伸びして陽差し受け入れていました。

Photo_5  沢には水が流れていましたが、作業小屋の蛇口から水は出ませんでした。各所の戸締りをチェックし、「松木の杜」に侵入していた鹿に“喝!”いれました。

Photo_6  久藏川にかかる橋の下で餌を探していたシラサギも陽射しから元気をもらっているようでした。

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Photo_8 赤倉地区からダム方面

 コロナ禍の暮らしで息苦しい日常が続きますが、足尾・松木沢の自然の力を受けると気持ちが軽くなり、元気が湧いてきそうでした。(足尾サポーター・橋倉喜一)

2021年1月11日 (月)

ホッとする!足尾の生きものたちのいつもの営み

 日の入り時間が少し延びています。コロナ禍での日常では気づきませんか。

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1  昨日、「足尾ダム駐車場は車が多く、中倉山登山者が多かったのではないか」と、宙ガール・林子さんから報告がありました。写真も一緒に送られてきました。

Photo 足尾ダムの水辺には水鳥がのんびりと泳ぎ、草地ではキジが餌を食べていました。いつもの見かけるキジは一匹もしくはつがいなので雄が3匹で餌を食べている様子は珍しい。

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Photo_2  水鳥はのんびりしている様子ですが、空にはトンビが舞っており、この写真はトンビから遠ざかっている様子だそうです。

3_2  足尾から銀山平キャンプ場へ向かう船石峠の途中、トンビが群れになって木々に止まり、眼下の餌を探しているようでした。(広報スタッフ・高橋佳夫)

2021年1月 6日 (水)

コロナ禍の森作業で探したい新たな日常

 今年の“山と心に木を植える”活動もコロナ禍社会下で実施していかなければならないようです。明日には緊急事態宣言が発せられるようです。足尾の寒さは一段と厳しくなりますが、生き物たちは人間の都合を待ってくれません。

Photo  木々の幹や枝は猿、鹿、野ウサギ達の命を支え、寒さに耐えながら春の陽射しで弛む土を待っています。この営みの循環を変更させてはなりませんので、今年も森作業を進めていきます。

Photo_2  視点を変えると、新型コロナウイルスも生き延びるために変異しているのかもしれません。人間の都合や科学で見えないウイルスが生き延びる領域を壊すことは、新たなウイルスの再来を呼び込むことにつながっていくのでしょうか。

1  昨年は、コロナ以前の日常が通用しないことに気づかされました。足尾の森づくりでは、作業を行いながらコロナ禍の新たな日常を探さしていければと思います。(スタッフ・高橋佳夫)

2021年1月 1日 (金)

森を友だちに迎え、いのちを育む営みを持続可能にしたい

あけましておめでとうございます。 

2        12/31精錬所(写真:橋倉)

 新生「森びとプロジェクト」は、今年、多くの皆さんに森と友だちになってほしいと願っています。そのきっかけをつくりだすために、足尾の森を案内したいと考えています。

1       12/31臼沢の森(写真:橋倉)

 森と友だちになってほしいと願うのは、想定外の気候変動、地球温暖化と無関係ではないウイルスの脅威に怯える暮らしを強いられているからです。全ての命を育む営みを持続可能にしていくには、植物に依存しないと生きていけない私たちだからです。生命にとって必要不可欠な要素としてある植物と友だちになっていただき、森に寄り添う暮らしと社会を描いてほしいと願うからです。

Photo           臼沢の森

Photo_2    手前:民集の杜、左側:新松木の杜(手前)、松木の杜(奥)

 ハゲ山になった足尾銅山跡地や旧松木村跡地に木を植え、森を育てていると、私たちの命は植物に支えられていることが実感できます。新緑では元気をいただき、紅葉には目と心を豊かにしてれる森。そんな森に眼を向けると、ツキノワグマから菌類が植物と共生し、その恩恵によって私たちの命が育まれていることが解ります。

2020110959       昨年11月の臼沢の森

 今年の森づくりでは、荒廃地の森がもっと元気になって、全ての生きもの達に多くの恵みを与えてくれるように、森のブラッシュアップを行っていきます。また、「ステイホーム」の暮らしが続いても森づくりに参加できるように、森びとスタッフがペアレントになって植樹を代行します。春頃、ホームページで案内します。

0101_2  すべての人々が願っている平和で安心な暮らしを願って、その土台である“森“を世界に拡げ、地球温暖化にブレーキをかけていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

2021010  森ともの皆さんのご多幸を祈念します。(副代表・清水 卓)

2020年12月31日 (木)

コロナ禍で自然界と向き合った足尾の森づくり

 大晦日を迎え、大きな怪我も事故もなく森づくり作業に尽力を注いでくれた足尾スタッフの皆さん、そしてNPO法人解散から新生「森びとプロジェクト」結成にご理解・ご努力された皆さん、今年一年間の森づくり活動ご協力くださりありがとうございました。心より御礼申し上げます。 

1231  今年の森づくりは人類が初めて体験した新型コロナウイルスの脅威の中ですすめられました。森づくり作業は栃木県と群馬県在住スタッフによる、自家用車使用に限定した方々にお願いしました。事務作業は、臨時総会から結成総会までの準備を整え、総会本番では感染対策を万全にして首都圏在住の事務局員、理事がすすめてくれました。

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1231_3  足尾の森づくりスタッフによる植樹と育樹、事務スタッフによる新生「森びとプロジェクト」結成という組織運営は事業計画通りにすすめることができました。改めて、心より感謝申し上げます。

1231_4  10月には、日光市内の「城山」に森びと栃木県ファンクラブが木を1千本植えてくれました。

1231_5  11月下旬には15年間の足尾森づくりを担ってくれた森びとシニアスタッフから次世代へのバトンタッチもできました。その記念樹を「臼沢西の森」へ植えることができました。 

Dscn7042  森びと次世代による“山と心に木を植える”運動が始動しています。新生「森びとプロジェクト」運営委員会は、前身の森びとプロジェクトの志と情熱を受け継ぎ、100年後の森を描いて、森の多機能を発揮する“いのちを守る本物の森”へと育てていきます。

1231_6  想定外の気候変動やウイルスの猛威で命と生活が脅かされています。このような社会の中で、私たちは15年間の森づくりで学んだ“人間は森に寄り添って生きていかなくてはならない存在”という冷厳な事実から希望の暮らしを見つめたいと思います。

Photo 森ともの皆さん、一年間の恩送り事業をつくりることができたことを共に喜び合いたいと思います。健やかな新年を迎えたいと思います。(運営委員・大野昭彦)

2020年12月29日 (火)

南相馬市・森の防潮堤づくり応援ありがとうございました

Photo  応援隊は今年、結成5年目を迎えることができました。11月の「5周年記念慰労会」では、5年間の歩みを振り返り、今後の森の防潮堤づくりへ決意を新たにすることができました。会には足尾のスタッフも駆けつけてくれ、森づくりへの助言と激励をいただきました。

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2020uff0e1023  この頃の活動で感じられることは、森作業がスタッフ全員で行えるようになっていること、たまたま参加できなかった方には、当日の担当者が作業報告をLINEで送り、情報の共有化ができつつあるということです。森作業に向かう心をひとつにすることの大切さを感じ取っています。

82020uff0e1023  今年一年を振り返ると、育樹(除草)作業が計画通りに実施されなかったことです。コロナウイルス感染対策によって苗木の生長に支障を与えてしまったようです。10月に開催された第8回南相馬市「鎮魂復興市民植樹祭」は市民参加限定の開催で、規模を縮小しての開催でしたが盛会に行うことができました。

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2020723  前述の慰労会でも市役所職員との話し合いができ、市民と行政の協働ということの大切さをお互いに共有化できている感じがします。市民が主役の森づくりを行政がサポートするという市民活動が創り出されているようです。

2020311  来年は、東日本大震災、福島原発事故から10年目です。私たちは、「地球温暖化防止・いのちを守る森の防潮堤づくり」を関連付けて、「脱原発都市宣言」市民に相応しい活動を企画できればと思います。新生「森びとプロジェクト」の皆さんとのアドバイスを頂き、有意義で楽しい市民運動をすすめたいと願っています。南相馬市の「森の防潮堤づくり」を応援して下さった全国の皆さん、2020年は大変お世話になりました。(応援隊 東城敏男)

 

2020年12月23日 (水)

森びと千葉県ファンクラブが温暖化ストップへ動き出す

 千葉県南房総市では水不足というので、住民の千葉県ファンクラブ代表の相川さんに水の心配はないかと連絡を入れた。相川さんからは、「11月の水門工事で水を落としたので、それが仇になったようだ」と返事がきた。彼の家は、水道水と井戸水の併用だから心配ないという。暮らしに欠かせない水なので、ひと安心。

Photo 少ないダムの水

 千葉県旭市に住むインストラクター・高梨さんからは、3年後に植えるマサキの苗づくりを始めたという連絡。3・11東日本大震災・フクシマ原発事故から来年で10年を迎えますが、その後の津波対策で波乗り道路はコンクリートで固められてしまった。

Photo_2  九十九里浜辺のトベラ、マサキ、シャリンバイ、アオキ、松等は姿を消してしまった。そのためにマサキの種がとれる場所は狭くなり、今年の種採りは鳥たちと争いになったという。

Photo_3  3年後の南相馬市「鎮魂復興市民植樹祭」ではこのマサキを植えてほしいと願っていた高梨さん。

1608635929801  地球温暖化と向き合う千葉県「地球びと」の本気が垣間見えました。(広報・高橋佳夫)

2020年12月20日 (日)

年末の森作業で誓い合う“忘れないぞ 鎮魂復興のこころ”

 寒波の影響で福島県も想定外の大雪になりました。私の住む伊達市も3日前から雪が降り続き久しぶりの雪かき等で日々大変でした。今日(12/20)は今年最後の年末の大掃除、降雪の確認。雪は降っていないがかなり寒いとの連絡を受けて南相馬へ出発。

Uff0e  9時30分にスタッフが集合、東城スタッフから作業内容と作業終了後の恒例の慰労会(コロナ感染防止のために各自が家で行う)のことについて話がありました。作業は、前回に引き続き、屋根上の防風ネットの設置作業、枯木の処分・ポット外し、ポット内の肥料と土の補充、水撒き作業を行いました。

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Uff0e_4  女性スタッフが用意してくれた暖かいお茶とお菓子をいただきながらの休憩タイムでホッとひと息つきました。作業終了後、スタッフ全員から感想と来年の抱負を述べていただきました。

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20201220  市役所の中目理事からは、これまでの応援隊スタッフの活動に対するお礼と今後も協働で取り組んでいく決意が述べられました。佐藤(信)スタッフからは11月20日に入籍した報告があり、今後も応援隊活動に参加していく誓いが述べられました。彼は、スタッフ全員から祝福され、照れ笑いする一幕もあり、寒い場は和みました。

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Uff0e_7  来年は、東日本大震災・フクシマ原発事故から10年目を迎えます。応援隊は「地球温暖化防止」・「いのちを守る森の防潮堤づくり」・「脱原発都市宣言」をテーマにして、南相馬市民の声を社会に拡げていきたいものです。集った皆さんはそれらのことを互い誓い合うことができました。

Uff0e_9  お持ち帰り弁当の準備をした岩橋スタッフ、佐藤(正)スタッフからのどら焼き、渡部代表からの手づくりのイカキムチの差し入れありがとうございました。今日の年末作業のスタッフは、渡部、菅野、松林、山田、小川、岩橋、原田、道中内、松本、今野、村西(旧姓:佐藤信、岩橋(恵)市役所からは、経済部部中目理事、末永さん、武内さんが手伝ってくれました。大変お疲れさまでした。(報告 東城敏男)

極寒の中での森作業に汗を流す

 本日、足尾に着くと松木沢方面は吹雪いているようで、山の稜線が見えませでした。途中の道には積雪はほとんどありませんでしたが、森びと広場は約10cmの雪がありました。気温はー3℃です。早く着いた清水さんがストーブに火をつけて小屋を暖めておいてくれました。

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Img_0957 今日20日は月に一度の森作業集中日。森びと精鋭が10人集まってくれました。早速打ち合わせをし、臼沢の獣害防止柵の修理に6名、民集の森の柵修理に4名の2班に分けて作業をすることにしました。臼沢班は、ネット、幹ガード、ペグ、針金、ハンマー、民集班は、獣害防護柵(金網)と単管パイプ、大ハンマー等を持って現地に向かいました。

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Img_0963 階段は雪に覆われて見えず、下に枯れ葉があり滑りやすくなっていました。一歩一歩踏みしめて上がっていきました。猪が穴を掘ったり、落石で壊れた防護柵の下の部分に網を張り、下から野ウサギや猪が入らないようにペグで留めていきました。入口の部分も小川さんと濟賀さんが幹ガードを利用して作り直しました。

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Img_0971 この作業には12時まてかかり、作業時間が短く感じました。今月から1時間遅く集合になっていたのを忘れていました。お昼なのですが、柵が破られているところがあるということで、まだ余力がありそうなので3人ずつ分かれて修理をすることにしました。

 現場はかなり急な斜面で、その上雪が積もっているので登るのには苦労しました。時折風がゴーと唸り声を立て、雪を巻きあげ顔を叩きました。それには負けずに頑張って作業を進めました。左側は網が破れているところが多くあり、時間も13時になっており全部やり切れず次回にやることにしました。下りは、登りよりも足元が滑るためゆっくりと降りてきました。

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Img_0977 下山後、遅い昼食を取り、次回26日にやる作業に使う資材の準備し今日の作業は終了しました。

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Img_0979 本日のスタッフは、鎌田さん、松村宗さん、山本さん、大野さん、小川さん、済賀さん、清水さん、小柴さん、弘永さん、加賀でした。お疲れさまでした。(報告:加賀春吾)

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