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2026年5月の3件の記事

2026年5月 4日 (月)

「春の嵐」の爪痕を片付けながら、来訪者を待つ!

 昨日(5月3日)は「憲法記念日」。ゴールデンウイークながら、足尾の空や私たちの心は「曇り空」です。朝9時の気温は15度。松木郷も八重桜の季節になり、臼沢の淡い緑が目に優しい光を放っていました。

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Dscn9673 昨日の舎人から連絡が来て、「みちくさ」前の桜の枝が1日から2日にかけての「春の嵐」によって折れてしまった、薪にするように切ってあるので、片付けて欲しいとのことでした。

 山田舎人と見に行って驚きました。折れて玉切りされて積んであった枝の太さは、25cmを超えるほどでした。

Dscn9672 それ以外にもフレコン3つに分けた枝が置かれていた。こんな枝をへし折る「春の嵐」、自然の驚異を実感しました。

Dscn9680 被害はこれだけに留まりませんでした。「森びと広場」の周囲に植えてあった苗木の獣害除けネットが飛ばされていました。Dscn9676_2

Dscn9678 さらに驚いたのは、「民集西の杜」の太さ20㎝以上の桜の木が45度くらい傾き、近くのスイセンの葉がなぎ倒されていました。

Dscn9683 このように、午前中は「春の嵐」の対応に追われましたが、12時を過ぎてから続けざまに4組・10人の来訪者が見えました。ただ連休を満喫しようという皆さんで、中禅寺湖方面にこれから行くという方、行ってきた帰りという人など、時間に追われゆっくりとした話が出来ませんでした。

 最初は埼玉から来られた、親子4人。ハイキングが好きで、初めての松木でした。

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 次も埼玉県からのお2人。84歳の方もおいでで、元気いっぱいでした。山田舎人が名刺を渡すと名刺を渡してくれました。見るとスポーツクライミングの関係者で、元気な訳だとうなずきました。

Dscn9693 3組目は、足尾ジャンダルム帰りの3人のパーティ。大きなリュックを背負い、東京から見えた若い皆さんでした。(私たちが帰るころ、ダムゲートのバス停にまだいました。道路が混んでバスが時間どおりに来ないそうで、優しい山田舎人は間藤の駅まで送ってあげました。)

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Dscn9701 最後の来訪者は、インドから日本に来て10年。神奈川の自動車会社で働いている方です。日本語も堪能でしたが、何も持たないで入ってきたので驚きました。Dscn9702 もっと色んなことを皆さんと話したかったのですが、久しぶりの舎人を堪能しました。Dscn9696
今日の舎人は、山田、橋倉でした。(報告は橋倉喜一)

2026年5月 2日 (土)

サクラの木も折れる松木の風

 本日(5/2)、青い空が広がる足尾松木沢でしたが、朝から風が大変強い一日となりました。

1777181547381 午前中に深津さんが「みちくさ」周辺の草刈りを行ってくれ、爽やかな環境づくりに汗を流してくれました。

 昼過ぎには中倉山を登ってきたパオベルゲンさんが立ち寄ってくれました。毎週末に山登りを楽しんでいるそうで、森ともノートには、「足尾の風の強さにおどろきです。でも、残っていたアカヤシオ見られてよかった!」と足跡を残してくれました。

 その後に、岩登り帰りの3名の方々も立ち寄ってくれました。しかし、あまりの強風で危険を感じ、途中で岩登りを中止して戻ってきたとのことです。神奈川県川崎市から来られた皆さんは、ノートに「松木沢チコちゃんルートを登りたくて来ましたが、想像を絶する強風で敗退しました。とてもきれいなルートなのはわかったので、必ずやまた来ます!!」と記してくれました。

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 3名の皆さんを見送った後、苔テラスのサクラの木が途中から折れているのを発見しました。朝来た時には異常がなかったため、今日の強風によるものではないかと舎人の3人で話をし、危険なので折れた枝木は整理しました。

20260502_182929_2 自然の厳しさを感じる一日でしたが、それでも足尾の山や森に惹かれて訪れてくださる皆さんの思いに励まされました。(今日の舎人:深津・坂口、そして筆者の済賀でした)

 
 

2026年5月 1日 (金)

「希望のブナ」の生長を見守り、緑の再生と平和を願う。

 4月29日(水)に開催した「足尾・中倉山のブナを元気にする恩送り」はこれまでで最高となる61名(登山班56名、地上班5名)のボランティア、森びとスタッフが参加し、「孤高のブナ」の根を守る活動と2023年4月29日に植林した「希望のブナ」の生長観察を行いました。

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 朝6時10分に足尾ダムゲートに到着。「足尾に緑を育てる会」様からお借りした広場(仮設駐車場)に順次森びとスタッフが集合し打ち合わせを行い、参加者を迎える体制につきました。橋倉・山田スタッフが足尾ダムゲートにスタンバイ。7時から受付開始ですが6時30分には参加者が到着、「仮設駐車場」に誘導しました。

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 駐車場では乾燥させた黒土と草の種子の入った袋(植生袋)のセットを山頂に運んでもらうよう黒土3ℓ入りを60袋準備。大野運営委員、加賀スタッフが受付けを担当し、深津スタッフが誘導、山内・田口スタッフが参加者の体力に応じて黒土の荷揚げをお願いしました。

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 7時から順次中倉山登山口を目指して出発しました。天気は曇り空で、暑くもなく寒くもなく、登山に適したスタートになりました。登山チームを見守る地上班は“みちくさ”に待機し適宜連絡を取り合いました。

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 登山口に向かう道路沿いは、樹々が葉を広げはじめ、柔らかな緑の葉が広がっていました。

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 50分ほどで登山口に到着。登山口からはつづら折りの急坂が続き、小石や落ち葉で滑らないように、一歩一歩確かめながら慎重に登りました。尾根に出るとピンク色のヤシオツツジが山を彩っています。疲れが癒されます。

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 登山経験者が多く10時30分には最後尾のグループが到着しました。曇り空ですが、下から見上げる「孤高のブナ」は天に向かって雄々しく立っています。

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 参加者が荷揚げしてくれた「黒土と植生袋」を一か所に集め、山田・山内スタッフが崩壊地の土砂流出と根を保護する植生袋づくりと張り付けの説明と実演を行いました。

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 その後、出来上がった「植生袋」にペグを刺し、地面と密着するように張り付けていきました。2017年に張り付けた根が露出していた場所には草地が広がり、カラ松が活着し生長しています。自然が、風や鳥たちがタネを運び森の再生に加勢してくれています。「孤高にブナ」に森の仲間が寄り添っている姿に感動します。

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 根の保護活動終了後は南斜面に下がり「希望のブナ」の生長観察を行いました。矢口スタッフが生長確認し、昨年4月29日の樹高は126㎝でしたが145㎝に。枝の伸長は28㎝でした。根が活着し伸びている様子がうかがえます。気候変動が激しくなる中、大地にしっかりと根を張り生長し続けてくれることを願います。

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 森びとプロジェクトより筆者・清水からお礼を述べさせていただきました。その後、ブナの保護活動への協力・助言をいただいている日光森林管理署・金子直樹新署長より挨拶をいただきました。

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「着実に根の保護が行われ、活動の成果を実感し感銘を受けています。これから先も長く活動を続けられ、私たちも一緒の気持ちになって足尾の緑化に取り組んでいきたい。」

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 続いて、参加された中から3名の方より感想をいただきました。

≪群馬県・Nさん≫

「山頂に登り最初は景観がいいと思いましたが、人間の活動で木々が失われたという歴史的な背景を知りました。自然環境保護活動が身近にあり今回登ってみて、1本のブナをめぐって多くの皆さんが参加し、コツコツと自然保護に取り組んでいる姿を見て、いい学びと経験をさせていただきました。」

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≪栃木県・Hさん≫

「たった1本だけ生きのびたこのブナを守り続けてきた中に、自分が今参加できたことに喜びを感じています。守るという事は大変だと思いますが、この輪がこれからも広がっていく事を心から願います。」

 

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≪栃木県・Sさん≫

「山歩きで癒されています。今まで当たり前に、山に行けば木があると思っていましたが、今回足尾のこの姿を見て、木があることは当たり前ではないという事を感じました。子供たちの未来のためにも、水と緑と平和を私たち大人が守っていかなければならないということと、子供たちにも伝えていきたい。」

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 「気候危機と平和の危機」という時代を生きる私たちですが、「孤高のブナ」は参加された皆さんにパワーを与え、「希望のブナ」は未来への希望を伝えてくれました。大地に根を張り、背伸びをせず着実に森の仲間を増やしています。

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 森は友だち!!参加者の大きな声が中倉山の山頂から世界に広がる「恩送り」となりました。

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「足尾・中倉山のブナを元気にする恩送り」に参加いただいた皆さま、大変ありがとうございました。

次回の開催は2026年11月3日(火・祝日)の計画です。ご参加をお待ちしています。

(報告者:清水卓)

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