自然と人間の共生の大切さを感じ、“未来の木”を植える。
5月19日(火)、足尾「松木郷」は青空が広がり、8時40分の気温は21℃、11時には31℃を超える夏日となりました。
今日は、八王子鉄道マニアの会6名の皆さんが「エコ散歩」に来ます。初めて足尾に来る方もおり、森びと広場周り(東・北側斜面)にカエデとモミジの植樹を行っていただくことにしました。
鉄道マニアの会の皆さんが、「わたらせ渓谷鉄道」沿線の景色を車の車窓から楽しみながら向かっている間に、加賀さん、橋倉さん、坂口さんと筆者で「民集の杜・北」から移植用のカエデ3本、モミジ1本を掘り上げました。
根周りの土を落とさないように土嚢袋に入れ、軽トラで森びと広場まで運びました。
到着を待つ間に、食害防止の幹ガードと鉄筋、スコップ、黒土を準備し、植樹場所に配置しました。
山梨県からの移動で道路の混雑もあり一行は11時50分に広場到着。作業小屋でスタッフの紹介を行った後、さっそく植樹作業に向かいました。
3人一組になり、事前に掘ってある穴に黒土を入れて元の土と混ぜます。急斜面で足元が安定せず、スコップの扱いにも苦労している様子です。混ぜ終わった後は根の入る深さに土を掘りだし、カエデとモミジを植えました。
竹の支柱を立て、枯草を根元に置き乾燥防止のマルチング。北側は柵で囲われているので、東側斜面の幼木には、鉄筋を刺し幹ガードを取り付けました。植樹後は根にたっぷりと水を与えました。
終了が13時を過ぎ、遊働楽舎“みちくさ”に移動して昼食をとりました。昼食をとりながら、「森づくり20年記念動画」を観ていただき、多くのボランティアの皆さんと育ててきた森に多くの生き物たちが帰ってきている様子を見ていただきました。
昼食後は「民集の杜・北」の散策を行いました。杜の入口で「あれは何ですか?」と言葉が出ます。
東側に今も残る銅の精錬カス鉱滓(カラミ)と草地に生えるヤシャブシは、明治以降の経済発展を目指した銅山開発と、煙害によって自然が失われ緑化に取り組んできた先人の苦労を見ることが出来ます。
そして、草地を耕し、黒土や腐葉土、炭などを入れて土壌改良を行った土地に植えたミズナラやコナラ、ブナ、サクラ、モミジ、トチノキ、クリなど20数種類の落葉広葉樹が生長している杜に入りました。
入口のミツバウツギの花にはウスバシロチョウやヒョウモンチョウ、ハナムグリが蜜を吸っています。杜のトンネルに入ると温度が下がり涼しさを感じます。みなさん森に癒されている様子です。
「民集の杜・北」の西側に樹齢50年から60年のヤシャブシが広がります。この場所は森びとでは植樹していません。しかし、ミズナラやサクラ、モミジ、クリなどが2m~3m程に生長しています。生長した杜から鳥や動物、風がタネを運んでくれたことが想像できます。
杜の散策を終え、参加者からは「ダムから松木に入りビックリした。日本史で足尾の歴史を学んだ(白黒写真だった)が、初めて現地(荒廃地)を見て衝撃を受けた」「木を植える活動を行い、その後自然に木が生えてきた様子を見た。“未来の木”と動物たちも増え、真の森を守る活動だ。命も戻ってきた杜を大切にしなければならない」と感想が述べられました。
自然と人間の共生の大切さを感じるとることができた植樹&散策となりました。
今日のスタッフは加賀さん、橋倉さん、坂口さん、筆者清水でした。
(報告 清水卓)

























コメント